
2024/02/18 - 2024/02/19
1位(同エリア20件中)
Miyatanさん
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2024年2月16日~24日
恒例の2月の有休まとめてとっての旅、アフリカのエチオピアに行きました。北アフリカ、南部アフリカは訪問済みですが、東アフリカは初めてです。東アフリカでは一番興味があったエチオピアに行先を決めました。通算110ヵ国目かつアフリカ9ヵ国目です。
航空券はシドニー発着のヨーロッパ往復にヨーロッパ発着のエチオピア往復の組み合わせ、エチオピア航空の直行便なども考えましたが、ルフトハンザ航空のフランクフルト乗り換えが意外と安かったです。早々と有休申請して、伊丹~羽田~フランクフルト~アディスアベバの往復で9月末頃の発券で25万くらいでした、マイレージ70%加算。とは言っても伊丹~羽田~フランクフルトはANAとのコードシェア、フランクフルト~アディスアベバはエチオピア航空とのコードシェアなので、ルフトハンザ航空には全く乗っていません。
9月に航空券だけ購入してほったらかし、1月くらいになってエチオピアのどこに行こうと思って外務省の渡航情報見たら、かなりの部分が真っ赤(危険度4)かオレンジ色(危険度3)。危険度2は、バングラディシュ、パレスチナ、中南米などで過去から突撃したことはありますが、ポリシー的に危険度3はさすがに何かあったら怖いし責任取れないので、行けません。。。エチオピアの観光地で最初に思い付いた、写真でよく見る岩窟教会のあるラリベラ、というかアムハラ州全域が危険度3。内戦状態だそうで、緊急事態宣言が出ているとの事。アムハラ州は世界遺産も多く魅力的で本当は行きたかったのですが、土壇場まで下がらないか粘りましたが、下がりませんでした。アムハラ州周辺はいつの日か行ける事を願います。。。
こうなったらエチオピアのどこなら比較的安全かなと思って調べるとアディスアベバ周辺並びに南部は危険度1なので行けそうです。さらに調べると昔写真で見た下唇にお皿をはめるムルシ族はじめ少数民族が多いのが南部で、その辺りなら危険度1、よしこれなら行けそうです。世界遺産のハラール辺りも大丈夫そうでしたが、最終的にアディスアベバ周辺とオモロ渓谷周辺の少数民族巡りに絞りました。オモロ渓谷ツアーに申し込んだものの、ツアー会社のレスポンスがあまりよくなくて、直前までどうなるのかわからず焦りましたが、最終的にはどうにかなりました。
02/16 伊丹⇒羽田⇒フランクフルト⇒
02/17 ⇒アディスアベバ泊
★02/18 アディスアベバ⇒ジンカ泊
★02/19 ジンカ⇒トゥルミ泊
02/20 トゥルミ泊
02/21 トゥルミ⇒ジンカ⇒アディスアベバ泊
02/22 アディスアベバ⇒
02/23 ⇒フランクフルト⇒
02/24 ⇒羽田⇒伊丹
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2月18日(日)
おはようございます。時差ボケのため早寝したものの、かなり早い時間帯に目が覚めてしまいます。朝食は7時からと聞いていたので7時にドアを開けると、なんとまあ大勢で廊下清掃中、1階がレストランになっているので、レストランに行っても清掃中。このホテルがたまたまそうなのかエチオピア全体がそうなのかはよくわからないですが、日曜朝は大掃除みたいなことを言っていました。
確かに年季の入った比較的安い宿ですが、内部は比較的清潔だったと思います。エチオピアの人が勤勉で綺麗なのかもしれません。確かにアディスアベバの町も他と比べるときれいな気もします。 -
結局9時半過ぎにようやく清掃も終わって朝食を取ることができました。旅行会社の人が10時くらいに迎えに来るというので、少し焦りながらも朝食をとります。
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こちらの料理はFirfirといって、インジェラをトマトソース風味に炒めたものを更にインジェラで包む感じです。
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10時頃にDagiさんが迎えに来てくれました。まずはコーヒーで一休み。
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エチオピアの人はコーヒーを濃い目のブラックで飲むことが多いとの事でした。
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早速空港に向かいます。エチオピアの事色々と教えてくれました。
エチオピアの人はインジェラが大好きらしく、一日三食インジェラとか割と普通らしいです。
あとエチオピアの車はひたすらトヨタ車が多いそうです。Dagiの運転している車もトヨタ車、2006年くらいに購入して頑丈なので未だに現役との事。確かによく見てみると、日本車、特にトヨタ車が目立ちます。
エチオピアというかアディスアベバは、空調がほとんど普及していないそうです。理由としては、日中外は少し暑いとはいえ、熱帯の高原で気候が良く、日陰に入ると涼しく、朝晩少し冷えるとはいえ室内はそこまででもなく、必要がないからとの事です。外資系の高級ホテルにすらエアコンが入っていないようなことを言っていました。確かに今回の旅行中、エアコンは見なかったような。。。 -
エチオピアで最初の飛行機がロータリーに飾られている、と言っていたと思います。
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アディスアベバのボレ国際空港に到着、この空港は比較的市街地に近くて便利です。南部の少数民族巡りの拠点になるジンカまで飛びます。
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空港は二重セキュリティで、まず建屋に入るためにセキュリティーチェックします。チェックインして荷物預けてから、搭乗口に行く時にもまたセキュリティーチェックしいます。ベルトとか時計外したり、靴脱いだりと、とにかく面倒臭かったです。
待合室は天井が高くて、近代的で綺麗です。確かにエアコンはないかも。。。ただ蒸し暑くもなく、寒くもなく、何もしなくても気温は快適なくらいです。ボレ国際空港 (ADD) 空港
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エチオピア国内線はひたすらエチオピア航空一択です。エチオピアの国土は日本の約三倍で、人口は1億人以上いて日本より少し少ないくらいです。なのに航空会社は一社のみ、競合他社が存在しないようです。
ちなみにですがエチオピア航空で入国した場合は国内線のディスカウントはあるのですが、国内線のディスカウントはあまりありません。なのでほぼ定価のチケットで、往復5万円近くしました。まあ正規のチケットなので、変更も払い戻しも可能でした。エチオピア航空自体がそもそも国営航空会社で、今はアフリカ最大の航空会社と言われています。ちなみに地球の歩き方を読むと、アディスアベバからジンカまではバス2日間くらいの距離と書かれているので、現実的ではないです。恐らく道路しょぼいです。
次からアディスアベバで乗り継いでエチオピア国内を回るときは、エチオピア航空にしようかなと思っています。というよりも、そう思わせる戦略?ボレ国際空港 (ADD) 空港
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国内線にも航空会社のラウンジがあります、とは言っても利用客殆どいなくて、貸し切り状態です。エチオピア航空国内線でステータス持てるほど頻繁に乗る人って恐らくいないという事ですね。混雑しまくっている日本の国内線のラウンジとは大違いです。
ボレ国際空港 (ADD) 空港
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料理もあります。インジェラとTibs。Tibsというのは羊肉などを角切りにして野菜で炒めた料理で、結構見かけます。
ボレ国際空港 (ADD) 空港
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ET271便、12:20発のジンカ行きに乗ります。そもそもジンカなのになぜバコなのかと思って調べてみたら、バコというのはジンカの近くにある街の名前みたいです、というかバコ空港がバコとジンカの町の玄関口になっている様子です。別に空港でジンカと言っても話通じました。
ボレ国際空港 (ADD) 空港
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国内線はほぼ沖止めみたいです。なので飛行機のある場所までバスで向かいます。
ボレ国際空港 (ADD) 空港
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小型機です。多分乗客は、私以外現地の方かと。
ボレ国際空港 (ADD) 空港
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早速出発です。アディスアベバの市街地が眼下に見えます。
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飛行機はひたすらエチオピアの高原地帯を飛びます。プロペラ機であまり高い場所を飛ばないので、景色は結構見えました。
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ジンカ空港が近くなり、段々高度を下げていきます。
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一時間ほどのフライトでジンカ空港に着陸です。ちなみに、アディスアベバ~ジンカはANAの搭乗実績を見ると、270マイルになっていました。参考までに、羽田~伊丹が280マイルなので、ほぼ東京~大阪間の距離と匹敵します。でもバスで2日って。日本で東京~大阪を下道で走っても流石にそこまでかかりません、バイパスも途中結構ありますし。
ジンカ空港 (BCO) 空港
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ターミナルビル(???)までは青空の下を歩きます。(笑)
ジンカ空港 (BCO) 空港
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預入荷物の返却用ターンテーブルなんてものはなく、次々と荷物が返却されます。優先返却のタグもつけてあるはずなのですが、全く意味をなしていません、優先返却なんて概念がありません。(笑)
ジンカ空港 (BCO) 空港
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日本国内の離島とかで小さい空港は見たことはあるのですが、ジンカ空港はそれ以上に小さいです。間違いなく、自分の人生の中で見た空港の中で一番小さいです。(笑)
ちなみにこれは離れのトイレの辺りから取った写真です。言うまでもなくボットン便所。。。ジンカ空港 (BCO) 空港
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今回はさすがにどの車が迎えの車なのかわかりました。どうも話を聞いてみると、ドライバーさんは4日間一緒で、訪問する部族ごとに、その担当ガイドが来て案内する方式らしいです。完全プライベートツアーで、車代、ガイド代・村への入場料、ホテル代並びに朝食代が含まれています。村で写真撮影する場合のチップは別途です。
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こちらは中国資本で空港の新ターミナルを建設中との事。エチオピアの建設関係はやたらと中国系が多いです。それゆえに、やたらと町を歩いていたらチャイナとか、ニーハオとか言われるわけです。エチオピア人から見たら、中国人も日本人も一緒なんだろうと思います。逆に日本人から見ても、エチオピア人もケニア人もアフリカ系黒人である意味一緒なんでしょうけど。。。
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空港から町に向かう道路でもこんな感じです。この混沌としたところがアフリカらしいです。とはいっても、洗練された大都会のアディスアベバと比べると大きく違います。
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たまにトゥクトゥクが走っています。インドから導入されたようなことを言っていました。
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本日の宿、NASSA HOTELへ。17時頃に待ち合わせしてアリ族の村を訪問するので、それまではフリーとの事でした。
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近代的で綺麗なホテルなんですけど、、、Wifiも入ると聞いていたんですけど、19時まで停電で電気が全くつきません。このホテルだけがそうなのか、この地域全体がそうなのかはわかりません。外はまだ明るいし、エアコン使うほど暑くもないし、というかエアコンありませんが、今のうちはまあいいでしょう。
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二時間近くフリーなので、折角なのでジンカの町を散策してみます。アディスアベバと違ってローカルな雰囲気満載です。
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少数民族巡りへの拠点とはいえ、特に観光地というわけでもないので、エチオピアの人たちの日常が垣間見れます。
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廃墟か、あるいは建設途中のビルのように見えますが、こう見えても立派な銀行の支店です。
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ピックアップトラックでしょうか、いったい何人載っているんでしょうか。
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子供たちはとてもフレンドリーです。
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カメラを向けるとポーズ取ってくれます。
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ちょっと恥ずかしそうですが、笑ってくれます。
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とてもノリがいいです。ただたまに、小遣いせびってくる子供もいます。
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時間になったので車に乗り込みます。先ほどの運転手さんと、アリ族の村のガイドさんと、合計三人で出発です。ジンカの町を少し離れると、大自然一杯のどことなくアフリカ的な光景が続きます。
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アリ族の村に到着です。
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アリ族は比較的ジンカの町に近い場所に部落があり、服装は割と普通、電気も水道も通っていない自給自足の村です。
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ちなみに数年前のガイドによると、村人を撮影する際には、写真一枚につきいくらみたいなチップを渡すのが習慣でしたが、最近ではツアー代金とは別に写真撮影代という事でまとまった金額をガイドさんに渡すのが主流のようです。なので、基本的にすべて許可をもらっています。
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アリ族の家と、作業小屋。
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こちらの方は陶磁器を作って、近くで開かれるマーケットで売って現金収入にしているそうです。それぞれの村人が得意分野の手工業を行い、物々交換やマーケットで売って現金収入を得て生活の糧にしているそうです。
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バナナが生えています。アリ族は他の部族と比べると比較的豊かだそうです。
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次の家へと向かいます。
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この小さい小屋で鶏を飼っているとの事です。
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エチオピアの主食、インジェラを作っています。穀物粉と水を混ぜて、鉄板で焼きます。
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本来のインジェラは、エチオピアでのみ育つ穀物であるテフから作られています。ちょっとお好み焼きのような。。。
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鉄板に載せたら、蓋をします。勿論ガスなんて通っていないので、ひたすら薪を使って炭火焼きです。
ただこの辺りはテフはあまり取れないらしく、他の穀物を使っているとの事でした。テフを使っていると酸味があって色はもう少し茶色ですが、こちらは白っぽいです。 -
蓋を取ると出来上がりです。
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こうやって一枚一枚手作りで作っています。
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お酒を造っています。
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試飲してみましたが、味はうーーーん、と言う所です。
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子供たち、とくに民族衣装もなく、割と普通です。少しシャイだけど人懐っこいです。
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(子供たちと一緒に記念の一枚)
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マンゴーの木。
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コーヒーの実。
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こちらの家では、
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鍛冶職人が刃物を鋳造しています。
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おそらくナイフとか包丁的なものと思われます。
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アリ族の方々。何となくですが、南部の少数民族って、アディスアベバ辺りの人と比べると色がより黒い気がします。同じエチオピアでも中部から北部にかけては、アラビア半島辺りからわたってきた人やその混血も多いからではと勝手に推測しています。エチオピア人と言っても、実際は83の民族で構成されているそうで、一言では語れないんだと思います。
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先ほどの少女です。
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小さい子供は川まで水くみに行っているそうです。実際川まで30分歩き、帰りは水をポリタンクに入れて運ぶので45分くらいかかっているそうです。色々と考えさせられる光景ですが、当の本人たちは楽しそうにしています。
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途中で会った親子。笑顔が素敵です。ちなみにこの日は日曜で、村の男たちは結構ジンカの町に遊びに行ったり飲みに行ったりしていて、子供と女性ばかりが残っていたそうです。
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ホテルに戻ります。19時を回ったのでようやく電気も点きます。ホテル併設のレストランで夕食です。
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昼にも食べたTibsに再度挑戦します。エチオピア料理ってインジェラが好きになれるかどうかが分かれ目という気がします。私は独特の酸味に戸惑いつつも慣れてきました。Tibsは美味しいです。
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2月19日(月)
おはようございます。この日もホテル併設のレストランで朝食です。昨日と同じFirfirです。勿論いわゆるコンチネンタルブレークファストもありましたが、なるべく旅行中は、苦手とか高くなければその国の料理を食べるポリシー。
あ、そうそう、夜は電気点いたのですが、夜中にまた停電になった模様で、朝から電気が点きません。朝にネットをつなごうとしたら、当然Wifiの機器も停電で動いていないので繋がりません。さらに悪いことに、海外旅行すると朝シャワーが多くなるのですが、電気給湯機もお湯をつくりません。昨夜のうちのスイッチ入れてお湯が出るようにしておけばよかったと後悔。仕方なく水シャワーで我慢。。。 -
夜中にかなり大雨で、朝になって大分止んできたとはいえ少し小雨、ちょっと残念な天気です。道路はジンカの町をいったん離れると、舗装されていなくて、かなりガタガタ道。4WDとはいえ、水たまりを毎回越えていくのは大変そうです。ドライバーの彼は、これぞアフリカンマッサージなんてジョークを言って笑わせてくれます。
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アディスアベバと違って、朝晩もそこまで冷え込みません。この辺りはオモ国立公園エリアになっています。
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野生の孔雀もいました。
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ムルシ族の村に到着。村の少年たちが出迎えです。ちなみに村に向かう途中。時折道路沿いをちょっと毛布にくるまったような格好のムルシ族の青年が見張りかわからないのですが立っていました。
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女性が下唇に皿をつけるムルシ族。ちなみに耳たぶにも皿をつけることもあります。美の象徴との事。ただ暴れると危ないらしくツアーではガイドと一緒にライフル銃持ったガードマンもついて来ます。電気がない村なのに村長がなぜか携帯電話持ってます。
基本的にどのツアーでも大体ムルシ族の村を訪問するのは午前中になります。というのも昼からお酒を飲む習慣があるらしく、酒癖が悪くて暴れると危険らしいので、午後から訪問する事は殆どないらしいです。 -
ムルシ族の住居の入口は滅茶苦茶狭くて、かがまないと入れません。自宅の中はこんな感じです、ガイドさん経由で許可もらっています。半裸状態、というかこの辺りって朝晩も冷え込まずちょうどいいくらいなので、この服装でも成り立っているんだと思います。
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ムルシ族は女性が下唇に皿をつけることで有名です。この辺りの人って男性も女性もあまり髪型が変わらないことがあって慣れていないとぱっと見で男性か女性かわからないこともあるのですが、下唇に穴をあけている人は女性です。
美の象徴と言われています。ただ歴史的に見ると、奴隷貿易時代に奴隷として売られるのを嫌がり、下唇にわざとお皿をつけて醜悪に見せて自らの商品価値をわざと下げていたらしいです。 -
ムルシ族の少年と少女。耳飾りをつけているのが少女です。ピアスをつけるために耳たぶに穴をあけるのがいつもいたそうと思うのですが、小さなお皿をつけれるくらいに更に大きな穴をあけるので、さらに痛そうです。
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出入りが大変そうな家です。
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ムルシ族の少年と少女、髪型から男女の判別が難しく感じます。勿論声聞けばわかるのですが、耳のお皿と服の着こなし辺りでの判断かな。
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ムルシ族の家。ポリタンクで水を汲みに行きます。昨日のアリ族の村と違って、こちらの村はすぐ近くにオモ川が流れているので、水汲みはまだ楽かなーと。
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ムルシ族の女性、耳たぶに穴は開けていますが今はお皿をつけていません。上の辺りの模様は、わざと傷をつけてその傷跡を模様にしているそうです。女性は美の象徴、男性は強さの証、みたいです。
特に男性の模様は戦士としての強さの象徴らしく、例えば猛獣を倒すと一つ模様が増やして、敵対する部族の戦士を倒すというか殺すと一つ増やすそうです。
ガイドさんに本当に今でもそういう事をやっているのかと聞いたら「Yes」と言っていました。こんな21世紀の時代に、、、猛獣だけならまだしも、、、ちょっとビックリです。 -
少女にも腕に模様がつけられています。
ムルシ族にとっては尊重されるべき伝統文化なんでしょうけど、見方を変えたら児童虐待、なのかな。 -
一応事前にある程度調べて、知っているうえで伝統的な少数民族の村を訪問しても、結構カルチャーショックでした。あまりにも今の自分たちが暮らす世界と違い過ぎて。言い方悪いかもしれませんが、極端に言えば自分たちとは別の生き物じゃないか、というくらい違った存在に思えてしまいます。
それを考えると、まだ知られていない未開の部族を探しながら奥地へと探検をしていった昔の探検隊が、初めて遭遇した時のお互いのカルチャーショックは計り知れないものだと思います。 -
ちなみに、ムルシ族の像や、周辺の動物たち、実際につけるお皿などの陶磁器をお土産として結構売りつけてきます。
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面白そうだったのでそのいくつかは購入しましたが。。。
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大体お皿も像も、一つ辺り100ブル~200ブルくらいです。
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お土産を売るのは少年、少女たちでした。
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帰国した今だから言えるのですが、注意点として、お土産を売る彼らにはおそらく「緩衝材」という概念がありません。大体海外で置物系のお土産を買うとお店の人がいわゆるプチプチや、あるいは新聞紙などで丁寧にくるんで渡してくれるのですが、そういう発想はありません。言い方悪いですが、売って渡して終わりです。勿論彼らにとっては貴重な現金収入の手段なので、必死です。
実際問題緩衝材もなかったので、手持ちのタオルでぐるぐる巻きにしてずっとリュックの奥の方に入れていたのですが、帰国するとお皿はまだしも、ムルシ族の像の陶磁器は少し崩れてしまっていました。手作りで品質がいいのかどうかも不明です。なので、これから訪問されてお土産を買う方は要注意です。 -
流石に重くて痛くてなので普段はあまりつけていないですが、下唇にお皿をつけてくれました。
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こちらの方はお母さんのようでお子さんを背負っています。
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でもすぐに外しちゃいました。
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ムルシ族は、たまたまこの村の人がそうだったのか、天気が悪かったからなのかあまりわかりませんが、他の部族よりも大人しく感じました。
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こちらの方もお皿をつけてくれました。基本的にブラジャーなんてありません。
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(記念の一枚)
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こちらの家は建設中。ちなみにムルシ族の村と言っても、引越は頻繁に行うらしいです。なので比較的簡素な家。
あと全体的にこの村は、ごみが殆どなくてきれいでした。ムルシ族って綺麗好きなのかな。 -
すぐそばを流れるオモ川。
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村のリーダーとガードマン。ライフルもっていてちょっと緊張しました。
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村の子供がやたらと耳元で「ソープ、ソープ」って囁いていて、どうも石鹸が欲しかったようです。たまたま止まっていたホテルで石鹸もらって、かなり大きかったので何回も使えそうだったのでプレゼントしました。
ちなみに村の人には、石鹸の包み紙はきちんとごみ箱に捨てるように念押ししました。プラごみって自然に還らないので。。。 -
勿論シャワーとかお風呂とかないので、先ほどのオモ川で水浴びです。嬉しそうでした。
これから少数民族の村を訪問される方は、石鹸って結構喜ばれるので、持っていくといいと思います。天然成分配合だとなおよろしいです。物々交換も健在ですし。
あと、ムルシ族の村ではさすがになかったのですが、Tシャツ欲しいとか、Tシャツと交換ってこの先も結構言われました。そろそろ処分しようかなーと思っている服とか、持っていけばよかったなーと思いました。殆ど着なくなったような古着とかあれば、少し傷んでいてもまだ十分切れそうであれば、持っていくことをお勧めします。 -
ムルシ族の村を出発してジンカに戻ります。途中で牛さんたちが道をふさいでしまっています。
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途中で会ったバナナ売りの少年。たまたまなのかわざとなのかわかりませんが、服が完全にバナナカラーです。(笑)
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ジンカの町までもうすぐです。
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昼食はイタリアン、スパゲッティーを頼んでみました。麺が細くて、スパゲッティーというよりはビーフンに近いような。。。
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ランチ後はトゥルミに向けて出発です。午前中はぐずついた天気だったのに、恨めしくなるほど天気がよくなってきました。
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トゥルミまでは二時間くらいとの事です。途中の村々を通り過ぎると。
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ん!?、なんだこの竹馬の少年たちは!?
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この辺りに住むバンナ族(ベンナ族)だそうです。ボディペインティングと竹馬で有名だそうです。
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200ブルで写真撮影に応じてくれるそうです。というか、もしかしてこの車が通るのを狙ってわざとタイミングよく出てきたのか、一日中この辺りで待ち構えていて観光客っぽい車が通りかかるタイミングで出てくるのかよくわかりません。
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ものすごい高い竹馬です。というか冷静に考えたら、明らかに自分の背丈よりも高い竹馬にどうやって乗るんだろう?
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(記念の一枚)
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(縦バージョンで)
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世界には、自分たちの全く想像もつかない生活習慣を持った人たちがいます。
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車は途中ヤギの大群が道を横切ったり、
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牛の大群が道を横切ったりするものの、
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道路がようやく舗装されてきて、トゥルミの町に到着です。ジンカよりもさらに南西で、もうちょっと南側に行くとケニア、西側に行くと南スーダンだったりします。
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この旅行記へのコメント (6)
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- RL-JPNさん 2024/07/03 07:36:53
- バスで2日
- Miyatanさん おはようございます。
いろんな部族の村を回る旅、同じ地域(?)に暮らされていても、
全然文化の違う部族のようで興味深いですね。
Tシャツ持って行ったら、次自分が行った時や、他の方の写真で
「あ、それ自分が持って行ったTシャツだ!」なんてことになるのかな、
などと思ってしまいました。
お金はもちろん大事ですが、それだけではない、物々交換などの生活もあるんだなーなんて。
ここ数日、湿度の高い日本(自分いま大阪以外の都市ですが(汗))で、エアコンなしなど考えられませんが、日陰に入ると涼しいのでしたら確かにいらないかもですね。逆に、水シャワーがきつそうです。
東京大阪280マイル相当を2日でバスっていうのがすごいですよね。
でも、山道だったり、舗装されてなかったりで、きっとそのくらいかかるのでしょう。
(山があるのか知りませんが(汗))
バス、って言っても、日本の高速バスや観光バスのようなものではなくて、バンみたいなやつかな、などとこれも想像してしまいました。
エチオピア航空、誰かが、ソウル行きの特典航空券(成田発?)が取りやすい、と以前お聞きしたような(あれ、Miyatanさんでしたっけ?)。自分にはまずはそのくらいで雰囲気を味わってみるのがいいかもです(汗)
- Miyatanさん からの返信 2024/07/03 22:51:58
- RE: バスで2日
- RL-JPNさん、こんばんは。
オモ谷というエリアに様々な種類の民族が暮らしていて、それぞれ伝統的な生活を守っていて、かなり興味深いです。正直、結構カルチャーショックです。
Tシャツ、、、言われてみればそうですね。あまりそこまで考えていませんでした。まあ伝統的な民族衣装の人に紛れて、サッカーやバスケのユニフォームのようなTシャツ着ている人もいました。手芸品って、クオリティー考えると正直そこまで安い気はしませんでした。一方でそろそろ捨てようかなと思っているTシャツも何着かあるので、次こういう機会があれば着古したTシャツを持って行ってもいいのかなと思っています。
湿度、、、確かに5月くらいは日中は暑くても湿気が少なくて朝晩は涼しいというか寒いくらいの日もありましたが、最近は湿気が多いこともあって夜になっても気温があまり下がりません。水シャワーは、たまたま私が宿泊したところがそういう所が多かったのか、ホットシャワーの使い方があまりよくわかっていなかったのか、です。
280マイルと2日間バスって、どれくらいの道なんだろうという感じです。そこまで険しくもないかもしれませんが、道路は凹凸が多そうだし、高速道路なんてあまりなさそうです。今回は長距離バスは使っていないので、実際どうなんでしょう。。。
エチオピア航空のソウル行き云々は私ではないと思います。エチオピアは遠くてなかなか行けなくてもそれくらいの距離だったらアフリカンな気分を味わえるかもしれませんね。
Miyatan
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- らびたんさん 2024/07/01 22:02:29
- ほんとに21世紀ですか?
- Miyatanさん、こんばんは。
エチオピアって思ってたより国土広いんですねえ。
日本の3倍とは。
人口も多いしそりゃ国内線もバンバン飛びますけど、ETのみだったのですね。
そりゃそうか、民間企業に高価なもの扱って維持する力のある会社なんて・・・
羽田伊丹という超メジャーな便と比較していただけておもしろかったです。
大阪までバスで2日!よほど道が悪いのですね・・・休憩しても半日くらいでくらいでしょうか?
ふと思ったのですが、高原の国というのは漠然と知っていたところ、エアコンすらない国だったのですね。
言われてみればマラソンでエチオピアの選手は速い・・・普段から高地トレーニングしてるようなもんなのかなあなんて考えてしまいました。
>日本人から見ても、エチオピア人もケニア人もアフリカ系黒人である意味一緒
すいません吹きました・・・絶対見分けつかないですもんねえ。。
ムルシ族の下唇にお皿ってなんなんだろうと思ったらそういう歴史があるのですか。
辛い・・・美しくあるためにソウルまでいって美活動してるなんてなんて平和なのでしょう。
21世紀とは思えない衝撃のカルチャー、詳細なレポありがとうございます。
貴重ですね。娘が興味津々で読んでいましたよ。
石鹸やTシャツが喜ばれる民族も初めて聞きました。
バンナ族の竹馬は私も乗れる気がします!
らびたん
- Miyatanさん からの返信 2024/07/02 21:52:09
- RE: ほんとに21世紀ですか?
- らびたんさん、こんばんは。
空港の国内線乗り場の行先表示が面白かったです。見事に一社独占、国内に高速鉄道もないので、国内長距離を早く行き来したい場合は、ほぼ寡占市場です。値引きの必要もなく、強気の定価販売。羽田伊丹とほぼ同じ距離なのに日本円で往復5万円って。。。流石に国際線はそうもいかないので、エチオピア航空で入国した場合は国内線は半額とか、ひたすら自社に有利になるような価格設定です。
この旅行では、一度もエアコンを見た記憶がありません。そもそも室外機を見た記憶がないです。。。外資系高級ホテルでもないような話でしたし、行くとわかるんですけど日中日差しが強くて少し暑いとはいえ日陰は涼しくてかなり快適な気候なんです。
日本人は、アフリカの人がそれぞれ何人なのか見分けるのは難しいです。多分エチオピア人とケニア人とウガンダ人と、あてるのは難しそうです。どうしてもまとめてアフリカ人かと。中国人とか韓国人は少しは見分けはつくのですが、アフリカの人から見て難しくてほぼ一緒に見えるのと一緒でしょう。
ムルシ族の下唇の歴史は考えさせられますね。
21世紀とは思えない、本当にそう感じました。そりゃまあ、観光客向けに民族衣装きて民俗舞踊踊っている風景はありがちですけど、ガチであの暮らししていますからね。ここまできたら、伝統的な生活を守ったまま22世紀までいって欲しいです。
> 娘が興味津々で読んでいましたよ。
こういう一言って結構嬉しいです。娘さんと同年代と思われる女の子も結構いましたからね。大人になったら是非とも冒険旅行してください。Tシャツ欲しいは結構言われたことあるんですけど、石鹸は初めてでした。
竹馬、すごいですね。私は乗れる自信も、歩ける自信もありません。(笑)
Miyatan
-
- gontaraさん 2024/07/01 14:12:07
- 観光のポテンシャルは高い国
- こんにちは
エチオピア、興味惹かれる観光地がいっぱいの国ですよね。
僕もアルバミンチまでは行ったのですが、残念ながらムルシ族の村には未踏です。
写真を撮ったらチップよこせ攻撃いかがでしたか?
エチオピアの観光ポテンシャルはとても高いと思いますが、チップ攻撃だけは辟易しました。
村の長老などが村の訪問のお礼としてまとめて受け取ってくれれば良いのに。
アディスアベバ空港も乗客の動線が整理されてきて、かなりマシになってきたように感じますが・・・
機内でダニにやられるし、乗りたくない飛行機ではありますが、アフリカ内のネットワークはこれしか無いし、これからも乗ることになりそうです。
GONTARA
- Miyatanさん からの返信 2024/07/02 21:13:05
- RE: 観光のポテンシャルは高い国
- gontaraさん、こんばんは。
日本での知名度はそこまで高くなくて、実際に行った事ある人も少ないんですけど、観光ポテンシャルは高いと思います。それゆえに、かなり前からアフリカの中でも特に行きたい国でした。
以前は写真一枚いくらみたいな枚数当たりのチップ制だったようですが、私が訪問した時は恐らく村長にまとめていくらという形でチップをあらかじめ渡してあって、そこから山分け方式になっていたように思えます。確かにその方が、写真撮り放題で気楽なんですけどね。
以前のアディスアベバ空港はわかりませんが、人はかなり多かったですが、導線も整理されていて、そこまで混沌とはしていませんでした。むしろ広々としていて、清潔でした。
エチオピア航空はかなりネットワークが充実していますね。特にサハラ以南のブラックアフリカは強そうです。どこまで国数増やしをするかはわかりませんが、今後全くいけていない西アフリカ方面を訪問するときにはお世話になるのかなと思っています。南アフリカ航空は過去に事件があってトラウマ的に乗りたくないので、今後もお世話になる事はあると思います。
Miyatan
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