早春の南九州②　碧い海とフェニックスの宮崎

2024/02/05 - 2024/02/06

今年の立春となった2月4日、春とは名ばかりで冬型の気圧配置となり日本列島は大荒れの天候となりました。東京では雪が積もり首都高速が通行止めになるニュースが流れる中、ここ広島でも冷え込みが強まった早朝にクルマで鹿児島に向け出発しました。

今回の目的は鹿児島県霧島温泉での宿泊のみ、あとは特に行先も決めずまだ行ったことない大隅地方を回って、宮崎、大分を経由して戻ってくる計画です。せっかくクルマで行くので途中の立ち寄り状況により、どこかにもう一泊二泊してゆっくり帰ってくるのもいいと思っています。

天候は回復傾向にあるものの行きの高速道路では凍結が心配でしたが、九州自動車道を南下するにつれ気温はどんどん上がり、鹿児島、宮崎では20℃近くまでにも。霧島では梅がほぼ満開、道路沿いの菜の花は鮮やかな黄色に色づき、日南では緋寒桜が満開を迎えていました。

一足早く春を満喫できたのは嬉しい誤算でしたが、本来の目的である霧島温泉はまさに期待どおり、宿泊した施設の満足度も相まって、久しぶりに素晴らしい温泉を味わうことができました。

翌日も生憎の天候で朝を迎えましたが、本土最南端の佐多岬から東九州自動車道を北上するにつれ天候は回復し、日南に入る頃には快晴となっていました。その晩は宮崎市内で宿泊し地鶏を味わって3日目、有名ゴルフ場を見学してから日向市で昼食を摂り、そこから東九州自動車道から山陽自動車道に入り一気に広島まで帰ってきました。

エリア 宮崎市(宮崎)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

鹿児島編から続く
鹿児島県志布志市から国道220号線を通って宮崎県に入ってまず向かったのが日南市油津の駅です。

油津駅 駅

広島県人として外せないのが広島東洋カープのキャンプ地である油津の天福球場です。油津の駅舎もそうでしたが駅からこの球場に至る道は完全にカープ仕様です。
既にキャンプインしている筈ですが、休養日なのか夕刻のためか選手の姿はありませんでした。

天福球場 名所・史跡

油津から鵜戸神宮までは20分程度でした。駐車場から境内に向かう途中には緋寒桜が満開となっていました。

子宝等のご利益で昭和40年代には大勢の新婚カップルが訪れたそうで、境内に続く石段は中央部分がすり減っていました。

鵜戸神宮 寺・神社・教会

海蝕洞窟の中という凄いところに本殿がありますが、その洞窟の周りには自然が造ったとは思えないような奇岩があり、荒波が打ち寄せています。通常本殿には上っていきますが、降りていくのは珍しいそうです。

洞窟の中の本殿です。
奇岩は岸壁に球状の岩が埋め込まれているようで、専門用語でノジュールというそうです。過去にブラタモリでやってました。

鵜戸神宮 寺・神社・教会

この後日南海岸を北上して宮崎市に入りましたが、鵜戸神宮の奇岩や青島の鬼の洗濯岩、あるいはサーフィンのできる砂浜など宮崎の海岸は飽きることがありません。

そして今夜の宿は宮崎市中心部、繁華街にあるコンフォートホテル宮崎です。

新しいホテルのようでスタンダードツインの部屋でしたが、きれいで快適に滞在することができました。

夕食はホテルで紹介された「もも鐡本店」に行ってみたら本日休業となっていました。そこで近くに「もも鐡3号店 榮鶏庵（えいどりあん）」というのがあったので入ってみました。そこには壁一面に芸能人のサイン色紙が掲示されかなりの人気店のようでした。

榮鶏庵 もも鐵3号店 グルメ・レストラン

翌朝はいつかはプレーしてみたいと思っていたフェニックスカントリークラブに行ってみます。シーガイアリゾートの松林の中を進みます。

クラブハウスの入口で見学したい旨を伝えると快く応じてくれました。

フェニックスカントリークラブ ゴルフ場

ダンロップフェニックストーナメントの歴代優勝者や使用クラブ等の展示がしてあるチャンピオンズルームやショップ、さらには練習グリーン等を見学してきました。

ゴルフ場からシェラトンホテルが見えたので、いい土産はないかな? とショップを覗いてみました。

シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート 宿・ホテル

エントランスにはプロ野球福岡ソフトバンク・ホークスと共にサッカー・サンフレッチェ広島のウエルカムボードが掲げられていました。昨日の天福球場に加え、奇しくも広島の2大プロスポーツ球団のキャンプ地訪問となりました。実際のキャンプの様子を見ることは叶いませんでしたが…

この後、一ッ葉有料道路を通り西都ICから東九州自動車道で北上します。

これまで宮崎では主に海岸の景色を見てきたので、ついでに特徴的な日向市の日向岬へ行ってみることにしました。ここは馬ケ背という名勝で断崖絶壁にせり出す展望所があります。

馬ヶ背 自然・景勝地

そこから覗いてみると高さ約50mの岩の裂け目があり、底は海の波が洗っています。

説明には日本一の柱状節理とあります。

さらに遊歩道が続いているので行ってみると展望台があり、太平洋日向灘が開けます。

日向岬（細島灯台） 自然・景勝地

見上げれば細島灯台が…

ちょうどお昼時となったのでネットで調べたレストラン「グラバー亭」に行ってみました。日向市駅近くの古びたビルの1階、狭い通路を通った奥の店の前には数人の待ち客が…待ち時間は45分程度という。
今日は広島まで帰るのは諦めて小倉あたりで泊まる覚悟で並ぶことにしました。

グラバー亭 グルメ・レストラン

約40分待って席に着き、店主の絶叫（いらしゃいませええええ！）（ありがとうございましたああああ！）を聞きながら待っていると、注文したチキン南蛮が運ばれてきました。
そのボリュームの凄いこと。あとで調べるとここのチキン南蛮が「からあげグランプリ」のチキン南蛮部門で日本一に選ばれたとのこと。納得の量と味でした。

食事後、日向ICから東九州自動車道に乗り別府までやってきました。時間は3時過ぎ、案外早く進んでいるようです。これなら一気に広島まで帰れば7時くらいには家に着きそうです。帰る決め手となったのは大分が非常に寒かったこと、寒い中これ以上旅行を続ける気持ちが萎えたのでした。
「鹿児島・宮崎は暖かかったああああ！」

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