上野東照宮は1627年創建の東京都台東区上野公園に鎮座する神社。<br /><br />東照宮とは徳川家康公（東照大権現）を神様としてお祀りする神社。<br />当宮は出世、勝利、健康長寿に特に御利益があるとされている。<br /><br />金色殿などの豪華な建造物は、戦争や地震にも崩壊を免れた貴重な江戸初期の建築として国の重要文化財に指定されている。<br /><br />天海僧正は藤堂高虎らの屋敷地であった今の上野公園の土地を拝領し、東叡山寛永寺を開山。1627年（寛永4年）創建した神社「東照社」が上野東照宮の始まり。 1646年（正保3年）に「東照宮」となった。<br /><br />現存する金色殿や透塀、唐門は1651年（慶安四年）に三代将軍・徳川家光公が造営替えをしたもの。日光東照宮に準じた豪華な金色殿を建立した。<br />これに際し約250基の灯籠が全国の大名から競うように奉納された。<br /><br />江戸初期に建立された金色殿が数々の困難を乗り越え現存することは奇跡的で、強運な神君の御遺徳の賜物と言われる。<br /><br />上野東照宮　については・・<br />https://www.uenotoshogu.com/<br /><br /><br />透塀は、狩野派の絵師が下絵を描いて、それを彫師が彫ったと伝えられている。透塀の彫刻は257枚あり、塀の上段には野山の植物や動物が彫られ、下段には海川の水の生き物が彫られている。<br /><br />上段には小鳥が多いが、昆虫や猪、鹿などの動物もあり、下段には海鳥や魚貝類、鯰や蛙などが彫られている。数多くの種類の動植物が彫られているが、雀(すずめ)や燕(つばめ)、蝶々や紅葉などもある。<br /><br />修復前は、透塀の彫刻はすべて弁柄漆(べんがらうるし)で塗られていた。江戸初期には彩色が施されていたと考えられている。今回、彩色を施すということになり、257枚の彫刻の動植物をすべて特定しまして、実物に近い彩色が施された。<br /> <br /> 社殿は権現造。正面手前が拝殿で、奥に本殿がある。その間に石の間と呼ばれる幣殿)があり、一段低くなったところで繋いだ三室の造りになっている。<br />　外壁は、復元して塗り直したが、内壁には狩野探幽の障壁画がそのまま残っている。今回は剥離した部分の金箔や漆を塗り直し、絵具の剥落止めを施す程度に留めている。<br /><br />https://www.culture.city.taito.lg.jp/bunkatanbou/history/ueno_toshogu/japanese/guide_02.htm<br /><br />https://sawanodogen.com/pdf/dogendayori_no6.pdf<br /> <br />社殿は平成21年（2009年）1月から平成25年（2013年）まで修復工事が行われ、平成26年（2014年）から公開されている。<br /><br />重要文化財<br />東照宮社殿 3棟1基　本殿・幣殿・拝殿（合1棟）<br />唐門　透塀　石造明神鳥居　）銅燈籠 50基<br /><br />上野東照宮の装飾を施した「透ける」フェンス（透塀）は、神社のメインの建物（社殿）を取り囲み、神聖な建物を俗世から分離している。<br /><br />この塀は徳川家光（1604?1651）が上野東照宮を、日光東照宮の壮麗な姿を想起させる装飾的なスタイルで立て替えた1651年に建造された。<br /><br />赤、緑、金から成る塀は200を超える彫刻に飾られており、上部は陸の動植物を、下部は海の生き物を描いている。<br /><br />社殿とその正面の唐門を飾るのは神話に登場する生き物や縁起の良い花だが、透塀の彫刻は魚や小鳥、蛙、蝶といった、現実的でより見慣れたものとなっている。ナマズ、鯉、亀が彫られた塀の下部は海が近かったことを表しており、注目に値する。<br /><br />最近の修復は17世紀の手法と材料を使った忍耐強い作業であり、塀の元の姿を取り戻すことになったとのこと。<br />https://www.mlit.go.jp/tagengo-db/R1-00095.html<br /><br /><br />

上野東照宮-3　透塀　彫刻は257枚も　☆動植物名を特定/実物に近い繊細な彩色復元

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2024/01/25 - 2024/01/25

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#神社巡り

マキタン２さん

上野東照宮は1627年創建の東京都台東区上野公園に鎮座する神社。

東照宮とは徳川家康公（東照大権現）を神様としてお祀りする神社。
当宮は出世、勝利、健康長寿に特に御利益があるとされている。

金色殿などの豪華な建造物は、戦争や地震にも崩壊を免れた貴重な江戸初期の建築として国の重要文化財に指定されている。

天海僧正は藤堂高虎らの屋敷地であった今の上野公園の土地を拝領し、東叡山寛永寺を開山。1627年（寛永4年）創建した神社「東照社」が上野東照宮の始まり。 1646年（正保3年）に「東照宮」となった。

現存する金色殿や透塀、唐門は1651年（慶安四年）に三代将軍・徳川家光公が造営替えをしたもの。日光東照宮に準じた豪華な金色殿を建立した。
これに際し約250基の灯籠が全国の大名から競うように奉納された。

江戸初期に建立された金色殿が数々の困難を乗り越え現存することは奇跡的で、強運な神君の御遺徳の賜物と言われる。

上野東照宮　については・・
https://www.uenotoshogu.com/

透塀は、狩野派の絵師が下絵を描いて、それを彫師が彫ったと伝えられている。透塀の彫刻は257枚あり、塀の上段には野山の植物や動物が彫られ、下段には海川の水の生き物が彫られている。

上段には小鳥が多いが、昆虫や猪、鹿などの動物もあり、下段には海鳥や魚貝類、鯰や蛙などが彫られている。数多くの種類の動植物が彫られているが、雀(すずめ)や燕(つばめ)、蝶々や紅葉などもある。

修復前は、透塀の彫刻はすべて弁柄漆(べんがらうるし)で塗られていた。江戸初期には彩色が施されていたと考えられている。今回、彩色を施すということになり、257枚の彫刻の動植物をすべて特定しまして、実物に近い彩色が施された。

社殿は権現造。正面手前が拝殿で、奥に本殿がある。その間に石の間と呼ばれる幣殿)があり、一段低くなったところで繋いだ三室の造りになっている。
　外壁は、復元して塗り直したが、内壁には狩野探幽の障壁画がそのまま残っている。今回は剥離した部分の金箔や漆を塗り直し、絵具の剥落止めを施す程度に留めている。

https://www.culture.city.taito.lg.jp/bunkatanbou/history/ueno_toshogu/japanese/guide_02.htm

https://sawanodogen.com/pdf/dogendayori_no6.pdf

社殿は平成21年（2009年）1月から平成25年（2013年）まで修復工事が行われ、平成26年（2014年）から公開されている。

重要文化財
東照宮社殿 3棟1基　本殿・幣殿・拝殿（合1棟）
唐門　透塀　石造明神鳥居　）銅燈籠 50基

上野東照宮の装飾を施した「透ける」フェンス（透塀）は、神社のメインの建物（社殿）を取り囲み、神聖な建物を俗世から分離している。

この塀は徳川家光（1604?1651）が上野東照宮を、日光東照宮の壮麗な姿を想起させる装飾的なスタイルで立て替えた1651年に建造された。

赤、緑、金から成る塀は200を超える彫刻に飾られており、上部は陸の動植物を、下部は海の生き物を描いている。

社殿とその正面の唐門を飾るのは神話に登場する生き物や縁起の良い花だが、透塀の彫刻は魚や小鳥、蛙、蝶といった、現実的でより見慣れたものとなっている。ナマズ、鯉、亀が彫られた塀の下部は海が近かったことを表しており、注目に値する。

最近の修復は17世紀の手法と材料を使った忍耐強い作業であり、塀の元の姿を取り戻すことになったとのこと。
https://www.mlit.go.jp/tagengo-db/R1-00095.html

エリア

上野・御徒町(東京)

旅行の満足度: 4.5

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 1万円未満

交通手段: JRローカル私鉄

旅行の手配内容: 個別手配

イチオシ

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上野東照宮-3　透塀　唐門　　46/　　　1

上野東照宮寺・神社・教会
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上野東照宮-3　社殿　　　　46/　　　2

上野東照宮寺・神社・教会
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上野東照宮-3　透塀　唐門　　46/　　　5
上野東照宮-3　社殿　　46/　　　6
上野東照宮-3　透塀　46/　　　7

https://www.culture.city.taito.lg.jp/bunkatanbou/history/ueno_toshogu/japanese/guide_02.html
上野東照宮-3　透塀　　　46/　　　8
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