2024/01/24 - 2024/01/25
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公共交通トラベラーkenさん
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2024年1月24日から1泊2日で修善寺と伊豆長岡に行ってきました。宿泊先は初代社長が自らドリル1本で岩山を掘って作った巌窟風呂で有名なブリーズベイ修善寺ホテルというところです。今回はこの岩窟風呂に入ることが旅行の大きな目的のひとつだったので、普段の旅行よりもホテルでの滞在時間が長めです。
2日目は伊豆長岡でレンタサイクルを借りて1日サイクリングを楽しみました。世界遺産に指定された韮山反射炉の見学に始まって、少し足を延ばしてかねふくめんたいパーク伊豆さらに江間の名産イチゴを食べたりもします。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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伊豆箱根鉄道修善寺駅から旅行スタートです。
最近はアニメの女の子が描かれたラッピング車両が多くみられる伊豆箱根鉄道ですが、今回は普通の車両でした。ローカル感を楽しむならやはり普通の車両の方がいいですね。修善寺駅 駅
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駅に着いた時にはすでにお昼時になっていましたので、近くでご飯を食べてしまいます。駅前商店街のはずれにある、ごく普通の町中華のお店に入ります。観光客よりも、主に地元で働くおじさん達が利用するお店のようです。
大信中華料理店 グルメ・レストラン
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サンマーメン、650円
トロミの付いたシャキシャキ野菜がとても美味しい。スープも懐かしい町中華の味。
どこでも食べられそうで、案外少なくなってきたのではないでしょうか。かなり美味しいです。 -
中華丼650円。
こちらもオーソドックスな味。野菜はシャキシャキで大変美味です。 -
お腹が空いていたのでマーボー丼も注文、650円。サンマーメンを注文していたので、スープの代わりに小皿のおでんを出してくれました。
このマーボー丼はニンニクが効いていて、かなりスパイシーで大変美味しかったです。2人でお腹いっぱいに食べて1950円、しかも全部美味。
旅の最初から運が良いです。 -
25年くらい前に数年間だけ、修善寺温泉で働いていたことがあり、今回は久しぶりの来訪になります。観光客として訪れるのは初めてなので、伊豆を代表する温泉街のひとつである修禅寺温泉界隈をしっかりと楽しみたいと思います。
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バスで修善寺温泉にやって来ました。
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まずは日枝神社にお参りします。この神社は隣にある修禅寺の鬼門に位置し、もとは修禅寺の山王社(鎮守)で弘法大師の建立といわれています。
日枝神社 寺・神社・教会
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境内への急な階段と、その両側にそびえる樹木。歴史を感じさせます。
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修禅寺はお参りしたことがあるのですが、日枝神社はこれが初めてです。観光客も少なくてひっそりとした、雰囲気のある境内と社殿です。
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県の天然記念物のイチイガシ。根周り約5.5m、高さ約25m。伊豆には珍しい樹木なんだそうです。幹のシワやコブが迫力あります。
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樹齢800年以上の「夫婦杉」2本の杉の根元が一つになっています。日枝神社は子宝祈願の神社としても有名です。
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絵馬の自販機。24時間いつでも絵馬購入可能です。
日枝神社の社務所は週に4日ほどしか開いていません。そこで手に入る「一願成就お守り」は、地元産の藁を使った一点一点手作りのお守りで、ちりめん細工の色が一つずつ違い、どの色が手に入るかはお楽しみ。数量限定のため、なかなか手に入らない激レアなお守りなんだそうです。残念ながらこの日は閉まっていました。 -
参道の階段脇に立て看板がありました。日枝神社境内は源範頼が幽閉されていた信功院があった場所でもあります。
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続いて修禅寺に向かいます。
修禅寺 寺・神社・教会
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修善寺温泉発祥のお寺として、温泉街のシンボルとして、現在もたくさんの参拝客でにぎわう古刹です。
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源範頼、源頼家の哀しい歴史の舞台にもなった場所です。数年前の大河ドラマでも話題になりました。
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境内がずいぶんきれいになったと思います。記憶があいまいなのですが、昔はもう少し寂れていたような気がするのですが。
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手水舎。
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「大師の湯」と書かれており、温泉地らしく龍の口から温泉が流れています。しかも飲泉可能です。無味無臭の飲みやすい温泉でした。
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弘法大師立像。現在修禅寺は曹洞宗になっていますが、開基は弘法大師と伝わっています。
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境内の樹木には早くも花が咲いています。
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冬のナンテンの実と春の梅の花が同時に見られます。
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今年は暖冬なので、梅の開花が早いのかも。
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修禅寺宝物殿。普段はあまり宝物館には入らないのですが、ここは入っておきます。
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お目当ては頼家の仮面と言われている木彫りの面。岡本綺堂が戯曲「修禅寺物語」を執筆するきっかけになったというグロテスクなお面です。実物は思ったより大きくて異様なパワーを感じるものでした。
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温泉街の散策を続けます。猿の手湯という場所に来てみました。残念ながらお湯は出ていませんでした。昔はこんな施設はなかったので、温泉街の活性化のために作りだしたものでしょう。
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河原湯。修善寺の中心を流れる桂川を眺めながらゆっくり足を温めることができます。
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私が働いていた頃は不景気な時代だったので、温泉街も何だか元気がなかったのですが、最近はとてもきれいに再開発されて、観光客の数も増えているような気がします。
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独鈷の湯。修善寺温泉で一番有名な温泉でしたが、現在は入浴はおろか、手湯・足湯もNGになっていました。昔は夜に酔っ払ったおじさんが裸で入浴していたものです。
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若い世代の観光客を呼び戻すためには、汚いおじさん達にはご退場願うしかありませんね。
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新井旅館。客室棟や浴場など15件の建物が国の登録有形文化財に登録されているという、修善寺を代表する老舗旅館の一つです。
新井旅館(歴史的建造物) 名所・史跡
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私には一生縁のない場所です。せめて道路から見える立派な建物だけでも拝見させていただきます。
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虎渓橋(あこがれ橋)を渡って対岸を観光します。
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仰空楼(筥湯横無料展望台)。修善寺唯一の外湯施設「筥湯」に併設された展望台です。無料で登ることができます。
筥湯 温泉
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伊豆最古の温泉場、修善寺温泉を一望できます。
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懐かしい射的場。レトロな看板はそのままで、今はお好み焼きのお店になっているみたいです。
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元射的屋の建物の脇から細い路地を進みます。
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指月荘という看板が見えます。昔はここも旅館を経営していたはずですが、どうやらすでに廃業したようです。グーグルマップによると「廃址群青(臨時休業)」と表示されているので、おそらく廃ホテルを再利用した商業施設があったのでしょうが、それも休業中みたいです。
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源頼家の墓を探します。源氏公園に入って見るとそれっぽいものがありましたが、こちらは「源頼家家臣十三士の墓」とあります。
十三士の墓 名所・史跡
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そしてこちらが源頼家の墓。
源頼家の墓 名所・史跡
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正面に見える石碑は墓ではなく供養塔なんだそうです。
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頼家の墓はその後ろにある3基の小さな石碑の真ん中。小さいです。
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お墓の横の小さな祠。
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観光スポットではないのでしょうが、なかなか雰囲気があります。
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源頼家の墓の左側に、山を登る階段が続いています。
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温泉をくみ上げる施設でしょうか。
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大きな石碑があります。桂谷八十八ケ所第四十二番と書かれた看板があります。
桂谷八十八ヶ所とは、修禅寺三十八世の丘球学が昭和5年に四国八十八ケ所霊場の土を修善寺の桂谷に移し巡礼のコースを作ったものです。全部で約22㎞の道のりがあるそうです。 -
一応この辺りは鹿山公園という場所になっているようです。思っていたよりきつい山道です。
鹿山公園 公園・植物園
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また桂谷八十八ケ所の石碑がありました。
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岩をくりぬいた祠があります。案内看板には「岩屋観音とおしゃぶり婆さん」とあります。正面に桂谷八十八ケ所の石碑、右の祠「おしゃぶり婆さん」。子宝・子育ての神様なんだそうです。
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これがおしゃぶり婆さん。
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他にもいくつか石像が置かれています。
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庚申塔の青面金剛みたいですが、よくわかりません。
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これが岩谷観音でしょうか。
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これは何の石像でしょうか、わかりません。両手に何か持っています。
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案内看板の左側にも石像があります。母乳に恵まれるよう豊かな胸をしていると書かれていました。
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さらに山を登ると広場になった場所があり、そこに源義経像が立っています。大正末期、芸術を愛好した修善寺温泉菊屋旅館の当時の当主・野田修治の依頼で、修善寺温泉に滞在していた彫刻家によって、天城山中から運ばれた軽石に彫られました。
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チンギスハン像ともいわれているそうです。調べてみると大正13年、義経=チンギスハン説が空前の大ブームになったとのことなので、そのあたりの影響なのかもしれません。
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また八十八ケ所。ここで引き返して修善寺の温泉街に戻ります。
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山の中腹に古い井戸(?)の跡が残っています。先ほどの案内看板によると、「昭和初期までは、この山中にも老舗旅館の茶屋があって鹿を飼ったり、湯治客が自然散策に訪れる私設公園でした。中腹には大弓と呼ばれる矢場の広場があり、土地の子供が逗留中の幼い宮様と相撲に興じたり、まだ珍しかった自転車の競争をしたりしました。」とあります。ここで自転車競走って、ダウンヒル競技か何かな?
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下まで降りてきました。源頼家の墓の隣にあるのが有名な指月殿です。修善寺で暗殺された頼家の冥福を祈って母北条政子が修禅寺に寄進した経堂で、伊豆最古の木造建築物です。
指月殿 名所・史跡
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丈六釈迦如来座像が安置されています。禅宗式という様式で、持ち物はないはずの釈迦像が右手にハスの花を持っているのが珍しいそうです。
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指月殿の右側から奥に続く道を進みます。
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再び山に入ります。今度はそれほど急な坂道はないので楽です。
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行く手を遮る巨岩が見えてきます。修善寺のパワースポットとして有名な場所です。
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これは観音洞の大岩という場所で、大同2年に修善寺温泉を湧出させた弘法大師が、観音様の力を借りてこの大岩を割ったと伝えられています。なぜ割ったのかは不明。
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ちょうど人ひとりが通れるくらいの割れ目です。ここを通ると観音様の力が宿ると言われています。
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隣に少し小さめの岩が割れています。観音様の力を宿した人が割ったものでしょう。
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温泉街の路地を歩きます。なつかしいスマートボールのお店。まだ営業しているみたいですね。
レジャーセンター柳川 名所・史跡
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さらに射的のお店。
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ここはさすがに廃業しているでしょう。
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ある意味パワースポットです。
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パワーを感じます。
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美しい桂川の流れ。
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竹林の小径。距離は短いのですが、ほとんど人がいなかったのでなかなか良い雰囲気です。
竹林の小径 公園・植物園
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小径の真ん中に竹で作られた大きな円形のベンチがあります。誰もいないので寝転がってみました。
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楓橋(寄り添い橋)
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ギャラリーしゅぜんじ回廊。竹林の小径の美しい写真が展示されていました。
ギャラリーしゅぜんじ回廊 美術館・博物館
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赤蛙公園に来ました。梅がきれいです。作家島木健作が短編 「赤蛙」の構想を得たところなんだそうです。青空文庫で読みましたが、イマイチ面白さがわかりませんでした。転向文学を代表する作家のひとりなんだそうです。
赤蛙公園 公園・植物園
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足元注意!
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修善寺温泉貯湯槽。
ここから源範頼の墓まで「風の径」という道が続いています。 -
斜面に広がる畑の間を風の径が続いています。
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振り向くと対岸の温泉街が見えます。本日宿泊するブリーズベイ修善寺ホテルが見えます。
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源範頼の墓に到着。きれいに整備されています。昭和7年に、日本画家・安田靫彦のデザインにより建立されたものです。
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八十八か所。
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ジョウビタキかな?冬は葉が落ちて小鳥の姿がよく見えるから素人でも見つけやすいです。
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本日のホテルにチェックインします。ブリーズベイ修善寺ホテル。
2013年からBBHグループとしてリニューアルしたそうです。 -
ホテルの内装などは微妙にアジアンテイストになっていて、館内の音楽も陽気な感じなのですが、お部屋はいたって和風。禁煙部屋はなかったので、部屋の中はタバコの残り香と消臭芳香剤のにおいが混ざった変なにおいがしていました。
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部屋の外には微妙な石庭が広がっています。
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15:00~18:00と21:00~23:00は「ハッピーアワー」なるサービスを行っています。エントランスにあるラウンジでビールやスパークリングワインが飲み放題です。
15:00~18:00はおでんも食べられます。 -
アイスキャンディーも一人1本ずつ食べられます。
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大根がとても美味しかったです。お酒はビールとスパークリングワインとハイボールがありました。炭酸でお腹いっぱいです。
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カラオケルームもあります。1回の利用は1時間以内、部屋の前に予約の用紙があるので、希望の時間帯の欄に部屋番号を書き込みます。
広い部屋に小さなカラオケがポツンとおいてあります。スピーカーが小さすぎてほとんど地声しか聞こえません。 -
そして暖房はストーブ。足が冷えたせいかトイレに行きたくなってしまい、40分くらいで切り上げて部屋に戻りました。寒さ対策をしっかりしておくべきでした。
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温泉卓球場も完備。天井のライトが一個断球していてちょっと薄暗いです。少しでも早い球が来ると見失ってしまいます。
卓球台のとなりはマッサージチェアに座って漫画を読めるリラックスコーナーや子供の遊び場キッズコーナーもありました。 -
エントランスのある建物と宿泊部屋のある建物をつなぐ渡り廊下。
テントの布地みたいなので覆われています。ここはほぼ外気温なので結構寒いです。 -
暗くなってきたので、もう一度温泉街の方に散歩に向かいます。
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あさば旅館。500年の歴史を誇る老舗旅館です。
すごい門構えです。 -
中の様子も少しだけのぞかせてもらいます。
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竹林の小径にやって来ました。
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中央にあった竹のベンチに影絵が投影されています。
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ライトアップされた温泉街。きれいです。
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日枝神社もライトアップされています。
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昼間も良かったですが、夜は一段と神秘的な雰囲気が増しています。
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独鈷の湯公園にあるリバーテラス杉の湯。足湯に浸かりながら桂川や独鈷の湯を眺めることができます。
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公園内にある石像。ライトアップされて不気味です。
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独鈷の湯の由来になった独鈷杵のオブジェ。
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ホテルに戻って来ました。
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このホテルの目玉、巌窟風呂。中に入ってから鍵をかけて貸し切りにできます。
初代社長が自らドリル1本で岩山を掘って作ったお風呂として昔から大変有名です。岩肌にはドリルの堀跡が残っています。 -
何を考えて岩を彫っていたのか、すごい情熱ですね。
温泉なのに湯気が全くこもっていませんでした。撮影しやすくてたすかります。そのかわり裸でいるとかなり寒いです。さっさと湯船に浸かって体を温めます。 -
駅前のマックスバリュで買っておいたパンとかおにぎりとかで夕食を済ませます。
最近のスーパーは本当に美味しい惣菜を売っています。味音痴の私はこれで十分すぎるほどの満足感を味わえます。 -
続いて満天星風呂という露天風呂に入ります。こちらは貸し切り風呂になっています。チェックイン時に予約しておきました。無料で利用できます。
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簡単な脱衣所があるだけのシンプルな露天風呂です。
洗い場もないのでここはゆっくりお湯に浸かるだけです。なかなか快適な露天風呂でした。 -
露天風呂の先に自由に入れる大浴場、桂谷岩風呂。
誰も入ってこなかったので、結局すべてのお風呂が貸し切りでした。
ずらし旅最高。 -
部屋に戻ります。
冷え切った長い廊下を歩かなければいけません。往きは寒かったですが、今は体はポカポカしているので大丈夫です。 -
渡り廊下。キンと冷えた外気に晒されて気持ちがいいです。
往きは寒さに震えましたが。 -
エントランス棟と宿泊棟をつなぐ渡り廊下。仮設テントみたいです。
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テントの中。
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21:00~のハッピーアワー第2段に来ました。
今度は夜泣そば(ラーメン)です。 -
今日は珍しくホテルステイを満喫してしまいました。ちょっとレトロな感じのサービスが盛りだくさんで、意外と楽しめました。
始めて観光客として修善寺温泉を訪れましたが、コンパクトにまとまった温泉街に歴史も文化も自然も詰め込まれていて、かなり密度の濃いエリアだと思いました。
昔に比べて若い観光客の姿が目立つように感じられました。熱海同様、温泉街の活性化を頑張ったのでしょう。
もっと年をとったら、のんびり湯治にでも再訪したいと思います。 -
おまけ:電車の中の暇つぶしに持ってきた『修禅寺物語』。
出版元の長倉書店は修善寺駅前に店舗を構える書店です。修善寺に住んでいた頃はよく立ち寄らせてもらいました。伊豆に関する本の出版なども手掛けているかなり気合の入った本屋さんです。昼間修善寺温泉に向かうバスの車窓から、お店が今でもしっかり営業しているのが見えてうれしくなりました。
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旅行記グループ 2024年1月24日~25日 修善寺・伊豆長岡
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