モロッコ2023　その３　～シェフシャウエン～

2023/12/15 - 2023/12/24

モロッコ観光の外せない街、シェフシャウエン。
何故青く塗り始めたかは諸説あれど、今はもうこの「青」路線を突き進むしかないとがんばっている街。
全体を俯瞰するとそうでもないのですが、歩いて見える範囲は濃淡はいろいろあっても青だらけ、写真も青だらけ。
青く塗っておけばいいでしょ、という感じの路地もありますが、インスタ映えを狙ったところも多々あって、ついつい写真の枚数が増えてしまいます。
チュニジアのシディ・ブ・サイドも青の街ですが、やはり本家本元のこちらのシャウエンの方が、エリアの大きさも青への執念も上だと感じました。

12月15日　夜カタール航空で成田出発
12月16日　ドーハで乗継ぎ、カサブランカ着。カサブランカ観光、カサブランカ泊
12月17日　ラバト、ティトゥアン観光、シャウエン泊。
12月18日　シャウエン観光、フェズ泊
12月19日　午前フェズ観光、午後メクネス、ヴォルビリス観光、フェズ泊
12月20日　エルフードへ移動、エルフード泊
12月21日　早朝メルズーガ、カスバ街道を通ってワルザザードへ。ワルザザード泊
12月22日　午前アイト・ベン・ハッドゥ観光、午後マラケシュ観光、マラケシュ泊
12月23日　カサブランカから帰国
12月24日　夕刻成田着

エリア シャウエン(モロッコ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

20時頃、宿泊のJIBAL CHAOUENに到着。もちろん暗かったので写真は翌朝撮影です。ホテルの前に泊まっているのは8日間お世話になった車。

ロビーは、シャウエンのイメージのまんまの青で統一。

私たちは角のお部屋。広いです。

ツインルームですが、ベッドの大きさが違う！。
キプラ（メッカの方角を示す矢印）もありますね。今回の旅行で見かけたのはここのホテルだけ。

バスタブ無し。それはいいのですが、翌朝8時にならないとシャワーからお湯が出なかったのはちょっと辛かった。

もうお二方は、シングルユースということで、我々の隣の２部屋をそれぞれお使いでしたが、なんと、べッドは１つですがテラス部屋付きでした。ご厚意で写真を撮らせていただきました。よく雑誌などでリヤドで、最上階のテラスにくつろぎスペースがありますよと紹介されているような感じの造りです。こういうホテルにもニーズがあるのかなぁ。別の部屋に泊まっている家族や友人が集まってくるのかしらん。

さすがに遅い到着なので、部屋に荷物を置いたら、ホテルのレストランで夕食です。
前菜、スープ。
メイン、鶏肉のタジン。鶏肉も大きいし付け合わせのじゃがいももあって、かなりのボリューム。
デザート、りんごとバナナ。あまり切れないナイフでりんごをむくのは大変でした。
アルコール提供なし。

４日目（12月18日）、８時から朝食です。ビュッフェ。

さて、待ちに待ったシャウエンの観光開始です。ホテルを９時に出発して、10分くらい車を走らせ、旧市街近くのこのあたりで下ろしてもらいました。

シェフシャウエンは、1471年、ムーレイ・アリ・ベンラッドが建設、その後1492年のグラナダ陥落で、イベリア半島から逃れてきた移住者たちで人口が増加しました。また、1920年からはスペイン領だったという歴史も、昨日訪れたティトゥアンに似ています。
旧市街へは、あの倉庫の入口のようなアイン門から入ります。

アイン門を入ってすぐ左に折れ、までは覚えているのですが、またひたすらガイドさんの後をついていくのみ（その③）となりました。道を覚えておくなんて絶対無理です。両側はまだ開店していないお店なのか、無造作な青２色の塗り分け。でも、向こうからジュラバを着た男性がやってきました。訪れたのが冬で防寒の必要があるせいか、ジュラバを着用している男性はたくさんいましたね。日本の着物のように儀式着にならずまだまだ普段着です。女性も着ていました。女性用は、フードの先にアクセサリーがぶら下がっていたりして、やっぱりちょっとでもおしゃれを楽しみますね。

倒れてこないようにアーチ型のつっかい棒、もまたちゃんと青く塗装してある！

９時を回ったばかりで、モロッコの方にはまだまだ早朝のよう。人影はありませんが、結構人が住んでいるのですよ。

水場も青く塗られています。

路地の奥にはモスクのミナレットが。

ぜーんぶ青く塗っちゃいました。「シャウエンを青く塗るお手伝いをするツアー」なんてのは、いかがでしょうか?

まだ工事中?
扉の色が微妙に少しずつ違いますね。２階や３階の窓の右側に付いているのは、日よけ？　それとも隣家からの目隠し？

DAR　HANNAN。リヤドですね。センスいいなぁ。泊まってみたいなぁ。

違う季節に訪れればまた別の風景があるのでしょうね。

壺もタイルも素敵。

よく写真を見かけるスポット。混んでる時は、写真の順番待ちで大渋滞だそうですが、オフシーズンの朝早くということで独占です。
季節と時間により、光のあたりかたが違うので、なかなか満足のいく感じには撮れませんね。
でも途中の水色のドアから住人の老婦人が出てきたのにはびっくり。階段をゆっくりゆっくり下りていらっしゃいました。おみ足の悪い方には過酷な街です。

右へ左へ、と適当に歩いているとしか思えませんが、でも、絵になるところを選んで歩いているようで、こんな植木鉢が並んでいるところだったり、

通路の上に家があったり（地図ではどうやってあらわすんでしょうね?!）。

あとひとつ、シャウエンは山腹にできた街なので、あっちもこっちも階段だらけです。要覚悟。

お土産物屋さんが並ぶ通りに出ましたね。何故ここは建物が黄色い？

このセレクトショップに娘が吸い込まれ、お買い物。少人数なので融通がききます。

絨毯を並べて売っています。

壁面ディスプレイ。２度とこの道は通れないと思っているので、とりあえず何でもパシャリ、です。

リヤドの入口だったかな。

Casa Meftahというリヤドのエントランス。こうなると、青のシャウエンじゃなくてデザインとしても完成されています。おしゃれ、お酒落。街全体がこんな風になるとは思いませんが、だんだん洗練されていくのでしょうね。

とてもとても気に入ったので、アップでもう一枚。

階段が曲線なのもやわらかくていい感じ。

上から見下ろすと、そこそこの傾斜があることがわかります。

こちらはDAR YAKOUT。ブーゲンビリアがきれい。

陽がだいぶ当たるようになってきました。

シャウエンで見かけた猫たちのうちの一部。朝早く出会った猫たちは、ほんの小さな陽だまりで暖をとろうとしています。

あとで地図で見てみると、アイン門から入って、街を大きく時計回りに回ったようです。街の東側を流れる川に向かって下りていきます。

川沿いには、カフェが並んでいます。暑い時期には自然のクーラーでよいでしょうね。

オレンジが冷やされていて、そのまま絞ってもらってフレッシュジュースかな。

街路樹になっているオレンジもありますが、それは食べられないそう。ハート型の葉っぱがついているのが目印、と教わりました。

本来、この水場は洗濯場として使用されているものです。今も現役。

洗濯中のご婦人がいました。

川から街を見上げてみます。

川沿いに下りていくと、ここはグエル公園か?!というようなお宅がありました。

一度、街の外周の車道に出て、中心部に戻るため坂道を上ります。

坂道をえっちらおっちら上がると、シャウエンの旧市街地の中心のウタ・エル・ハマム広場に出ました。広場にはカフェが何軒も並んでいます。

カフェの反対側にはカスバ。一部は博物館として公開されているようですが、我々は入場しませんでした。

カスバの隣にはモスクがあります。

さて、まだまだ青の散策は続きます。広場に戻るためには～とか、考えなくてもよいので、気楽ですね。

「ムーレイ・アリ・ベン・ラシドの時代に造られた古い街の壁だよ～」

はい、12時近くになってようやく昼食のレストランに到着。この建物の３階部分でした。

クッションの青がアクセントになっていて、いかにもシャウエンチックでいいですね。

前菜、サラダ。
メインはタジンではなく、ケバブ。
デザート、
飲み物はアルコールが無いそうなので、アボガドジュースを頼んでみました。牛乳で割っています。あっさりしていて飲みやすいです。

ここから出て、旧市街に別れを告げました。昼食を含め、約4時間の滞在でした。

車でシャウエンの街を一望できるスポットへ案内してもらいました。こうやって見るとあまり青くはないのですよね。やっぱり歩いて、目線で見てこその「青」だと思います。