2023/11/04 - 2023/11/05
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montarouさん
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ネパール周遊記4. 2023年11月1日に日本を発ち、11月28日に帰国した。ネパールに向かう飛行機から8千m峰の4峰を見た。翌日はエベレストの遊覧飛行で、見逃した8千m峰のチョオーユーとシシャパンマを見た。後日にヒンズー教とチベット仏教の聖地が共存する標高3842mのカリンチョーク(Kalinchowk)を訪れ、帰りに古都のバクタプルに立ち寄った。カトマンズではタメル地区、ダルバール広場、ボダナート、パシュパティナートを訪れた。その後ポカラからベニを経て、タトパニ温泉、アンナプルナやダウラギリ山群を見るために標高3313mのMohare Dandaに登った。帰りはシンハ硫黄泉(Singa Tatopani)で入浴し、ポカラに戻りサランコットで一泊した。それからにポカラ東南東の宿に泊まったが、マナスルの眺めは不十分だった。ただ帰りの飛行機からマナスルが見えた。カトマンズではパタンや黄金寺院を訪れ、11月28日に日本に戻った。2023年11月1日に日本を発ち、11月28日に帰国した。
ここでは4日の早朝に公共バスでチャリコット(Charikot)に向かい、乗り合いジープで標高3600mのKuri村に上がり、翌日の早朝にリフトでカリンチョーク(Kalinchowk)に参拝した。昼前にKuri村に降りて、乗り合いジープの荷台に乗って、チャリコットで降りた。町に出た途端に客引きに捕まり、乗り合いバスでバクタプルに向かった。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 2.5
- 交通
- 4.5
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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11月3日にカリンチョークの登り口となる町、チャリコット(Charikot)に行く5時発のバスの切符を入手したので、まずチャリコットに着いてから、カリンチョークの麓の標高3600mのクリ村(Kuri Village)までのバスか乗り合いジープを探す心算でいた。
3日の夜に宿賃を払い、4日の4時前に宿を出た。早朝でバスはないが、カトマンズでは何時でもタクシーが掴まる。500RsでJadibuti Bus Stopに行くというので同意した。20分もかからず到着したが、チャリコットまで5時間も乗って470Rsなのに、タクシーの20分で500Rsで高い!
既にチャリコット行きのバスは待っていた。 -
5時に発車、バクタプルを越えると山道に入り、峠を越えてSunkoshi Rive沿いに登って行く。Sunkoshi Riveに氷河からの水の流れ込みが少ない様で、水はあまり濁っていない。その為か、小魚のカラ揚げが名物だ。
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バスは3時間走って石の彫り物を土産物とする町で休憩。その町の店で、写真中央にぶら下がっている、長さ20~30㎝で幅5㎝程の白色の板状の物体は、干した硬いチーズ。水分が少ないと多少柔らかく、齧ることが出来るが、十分に干すと茶色になり、歯で齧ることも不可能である。塩分は皆無で、味付けもされていないし、削って熱湯に浸けても溶けない。柔らかい方を買って、少し齧ったが、味がない。
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休憩地から1時間ほど走ると、私の方にバスの補助員が来て、“カリンチョークに行きたいのか?”と尋ねる。”ジープが後ろにいるので、直ぐに乗れるから、ここで降りるか? チャリコットまで行くと、ジープを探すのに時間がかかる。”と言うので、ここで降りて、乗り合いでジープに乗った。ジープの入った道は、チャリコットからクリ村に行く道に繋がっていた。登り口の僅かな区間は舗装道だったが、すぐに未舗装になり、途中の村を過ぎた所から、恐ろしいガタガタ道になった。路面は写真のように、板状の石を縦に並べた手作りで、この写真は綺麗な所だが、大半が破損していて、石が割れると、掘れて穴になって、そこにタイヤが落ちると大揺れした。
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ガタガタ道に入って数百mのところで、一台の二人乗りバイクが音を上げていた。結局そのバイクと2人をジープの荷台に乗せて出発した。恐ろしいガタガタ道を約1時間走り、10時頃に標高3600mのクリ村についた。乗り合いジープの料金は1000Rs。写真はクリ村の入口。
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入口ゲートから下るとクリ村で、そこには宿が数十軒、青い屋根が多く、カラフルで綺麗だ。ネパールのスイスと言われているが、非常に高い山の風景も、ヒンズーと仏教の聖地が共存することも、潜在的な資質はスイスの観光地を凌駕している。ただ宿の多くは、まだ安造りだ。
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到着後は宿探し、コールマン髭が主人の高級宿は一泊6000Rsで高すぎる。安いゲストハウスも多いようだが、一部屋一泊2500Rsくらいが普通のようだ。ただ一般に建屋は粗雑で壁が薄く断熱は不十分、シャワー施設があっても、水だけで寒い季節は使用できない。暖房がない宿が多く、冬は寒いので用意が必要。私は薄い羽毛服をきたままで寝た。
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眺望の良い宿に決めて、周囲の草原を散歩すると高山植物も開花していた。
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元は放牧地であったが、今でも一部で牛を飼っているようだ。ただ毛は多少長いようだが、ヤクとは思えず、普通の牛のように思えた。
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この日の夜は冷え込んで、一時雪が降った。早朝に起きてケーブルに向かった。水たまりは氷になっていた。川のも氷が張り、氷点下3~4℃まで下がったようだ。
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ケーブルは6時から動いている。外国人は往復で1500Rsと高い。片道切符が有るかと、片道はなかった。片道なら帰りは自動車道をゆっくり歩いて帰れるのに。ケーブルはスキー場のゴンドラであるが、鉄塔の間は多少長いようだが、高度差は2百m余りのようで、傾斜は強いが、短いスキー場のケーブルのように思った。
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リフトを降りるとリザーブ範囲に入るが、入域料を不要である。リフト降り場を出るとガウリサンカールが良く見える。ただ東側にあるので午前中は陰影がなく、迫力に欠ける。ネパール周遊記2.で書いたように、ガウリサンカールの意味はパールヴァティーとシヴァ神との意味だ。
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ここから写真の岩頭の上に聖地がある。そこまでの道は階段の急坂で、高度は富士山頂より高く、3800mを越えているので、人によっては呼吸に不具合を訴える人もいるので、急がず、ゆっくり登るのが良い。
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岩頭の上は、幅が約10m、長さが約50mの削ったような細長い平坦地。東側がヒンズー教、西側ではお坊さんがお経をあげていた。
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ヒンズー教の神主さんが聖なる水の飛沫を掛けてくれる所と、お坊さんとの距離は僅か5mほどしか離れていない。お坊さんのお経を聞きながら、ヒンズー教の聖なる水の飛沫を浴びると2倍のご利益があるだろう。パレスチナには三つの一神教の聖地があるが、各宗教の信者は一箇所の聖地しか訪れない。三カ所にお参りすると、世界が平和になるという凄いご利益があるのに!
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ここでは、多神教のヒンズー教とチベット仏教の聖地が岩頭の上に、仲良く並立している。一神教のユダヤ教とキリスト教、イスラム教の3聖地がパレスチナで共存しているが、十字軍から今年のガザ戦争まで、戦争と殺戮の発生源にとなってきた。
神が唯一で、絶対神であるなら、各預言者が聞いた神の意志の内容に食い違いは無いはずである。食い違いがあれば、どちらかの預言者が嘘つきとなる。各預言者に食い違いがあるが、神の意志を本当に聞いていたら、“唯一の神は”信用できない移り気“となるか、あるいは”神が複数存在する“のいずれかとなる。故に、信者が一本気であるほど、他宗教の信者と争う結果となる。
他方で、多神教のネパールではヒンズーの神々に、仏教の仏を加えても、神の数が増えるだけで、抵抗感は大きくないだろう。しかも仏陀はネパールの生まれらしいので、神の数が増える軋轢は少ないだろう。そして互いの宗教が融合されるのだろう。ここではチベット仏教のタルチョとヒンズー教の鐘とシヴァ神の持つ三又鉾トリシューラが、争いもなく、違和感なく同時に取り混ぜて写真に写っている。 -
中東を旅行する日本の若者の多くが、イスラエル入国を避けている。私も今春エジプトからヨルダン、ヨルダンからエジプトと旅行した時、飛行機と船を使ってイスラエル入国を避けた。イスラエルに入国すると、イラン等への入国が困難になるだけでなく、多くの日本の若者が争う宗教を嫌うからだと思いたい。歴史上も宗教は戦争や政治にも強く絡んでいるので、日本が増税するなら、先ず現在免税の宗教団体に課税することからはじめようよ。ところで、ヒンズー教の聖なる水は、この岩頭の岩間から自然に湧き出すと言う。この岩頭は火山のようにも見えるので、絶対に有り得ないとは言えない。水の飛沫のプラセボ効果で心身が元気になる者もいないとは言えない。ただ無信心者の私は救われないようだ。
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この写真は膨大な奉納品の鉾や鐘などで、鐘には数十kgと思えるものも多数あった。残っている奉納品の総重量は数十トンになるだろう。ただ武器が多い事に驚いたが、魔を退治するためだろう。
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タルチョの一部は、実用的な風よけのために使われているようだ。寛容だ。
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これは西方向に見えるランタン山塊。
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直ぐ、後背に見える岩山群、雪山と異なり、これを登るのは大変だろう。また、下方の山中には集落が見える。標高は三千mくらいだろうが、観光地でない集落のようで、冬も暮らしているのだろうか?
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時間とともにガスが出てきた。写真はガウリサンカール。
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これは綿毛から、綿毛状に発達した霧氷。叩くと氷は砕け落ちるが、植物綿毛は残る。まるで綿菓子だ。地中から草の道管を経て氷になると、氷板が螺旋状の花のように氷になる例が多いが、綿毛の先から水が出て凍ったのか、空中の水分が綿毛が先で伸びていったのか不明だが、非常に珍しい。
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聖地の東側には、ここで働く人々の小屋がある。この粗末な掘立小屋では冬を越せないだろう。ここの物資はケーブルでなく、東尾根から担いで運びこんでいた。
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この荷物は、写真の上の青屋根の建物群の所にある自動車道路から運んでくる。当初、私はケーブルで登り、この尾根から自動車道を歩いてクリ村に帰る予定にしていたが、ケーブル券は往復券だけで、片道券は無いのだと言うので、その計画は無くなった。ただ、この青屋根の建物群には宿もあるので、そこまでジープで登り、翌日に歩いてカリンチョークを訪れた後、ヒマラヤを見ながら歩いて、ジープを拾いやすいクリ村まで下った方が良かったと思った。ただ注意は青屋根の建物群の所が4千mちかいので冬前後は相当に寒いことを覚悟しなければならない。そのコースならチャリコットで一泊になるが、チャリコットも山を見るには良い所だ。
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これは東尾根から見たカリンチョーク。聖地らしいね。
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雲が出てきたのでカリンチョークからリフトでクリ村に降りた。ロープウェイ駅の横にジープが数台停まっていたので、チャリコットまで乗せてくれ言うと、すべて予約車だと言う。仕方無く、ロープウェイ駅から下って、クリ村の中でジープを探そうと歩きだした。すると数分後に女性客で満車の予約ジープが下りてきた。それを止めて乗せてくれと言うと、荷台なら良いと言うので、急いで乗った。
乗った後は写真など撮る余裕はない。急坂で恐ろしいデコボコ道で、しかも高速で下って行く。車のポールに必死で掴まっているだけで精一杯。登りよりはるかに恐かった。チャリコットの町に入ると、ジープは変な細道に入っていった。行き止まりに近いところで運転手が私に降りろと言う。ここから歩いて下ると直ぐにバスのいる交差点に出ると言う。料金は荷台乗車が5百Rsで、車内乗車席が千Rsだ。ジープは女性客を乗せて別の道を登っていった。空想だが、細道に入った理由は、荷台に人を乗せたことが警官に見つかるのをさけたのだろう、と思った。この写真は降ろされた近くから撮った写真、左の山はロールワリン山群かな? -
そこを下るとチャリコットの中心の三差路に出た。これは、多分チャリコットで最大のホテル。
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この町で一泊の予定だが、バス停と発車時間を調べ、ホテルを物色するつもりでふらついていると、若い男が寄って来て、“バス”の言葉だけで引っ張られた。三差路の直線側の下り口にバスがいて、乗れと言う。一泊の予定だったが、つられてバスに乗ってしまった。若い男は駆け回り、客集めていた。
チャリコット泊りに心残りだったが、戻ることにした。チャリコットでも12時に発車。1時間ほど走って、往路でも休憩した町。荷物を積込み、それから運転手と乗客も昼食だが、その時間が長い。写真の店先に沢山吊るしてある二十~三十㎝の板状の束は、チーズ。チーズを造り、それをこの形に切って干している。
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このチーズは非常に硬いので、切るには、押切のような刃物か、木を切る鉈で叩き切るのだ。硬いので齧ることは無理で包丁でけずるのも困難だった。
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これは白色の微細な砂の堆積岩から造った土産物。その下はチーズの干す時間が短い白いチーズで、多少は柔らかく、齧ることが可能だった。ただ塩味もないから、美味くないし、数日でカビが生えた。
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これは柔らかいチーズだが、それでも切るのが大変だから、サイコロ状に切って売っていた。このチーズを削って、沸騰水をかけたが、まったく溶けなかった。実際の料理法は彼らに聞いてください。
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飛行機の利用が広がり、ネパールは大観光地となり、多大の外貨を得るだろう。しかしスイスと異なり、このような山間部の人口が非常に多く、そこに道路や水道、商店や病院などのインフラ整備に膨大の資金が必要だろう。また山間部から都市に人口が流入すると、また別に問題が起こるだろう。働き場を創ることが重要だ。
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Sunkoshi Riveでは一時的に停車するだけだが、物売りが寄ってくる。
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ここまで下ると亜熱帯で、写真の左側の大木は亜熱帯風。この辺りにはバナナやパパイアも生っている。カリンチョークでは雪だったから、ネパールの気候は面白い。ここで一番の売り物は小魚の天ぷらだ。
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この川にはこの魚が沢山棲んでいるようだ。
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ここから峠を越えて下るとバクタプルで、午後5時を過ぎて到着した。今日はバクタプル泊まりだ。
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