カトマンズからチャリコット行き公共バスの発車地の探索と市内散策

2023/11/03 - 2023/11/03

　ネパール周遊記3. 2023年11月1日に日本を発ち、11月28日に帰国した。ネパールに向かう飛行機から8千m峰の4峰を見た。翌日はエベレストの遊覧飛行で、見逃した8千ｍ峰のチョオーユーとシシャパンマを見た。後日にヒンズー教とチベット仏教の聖地が共存する標高3842mのカリンチョークを訪れ、帰りに古都のバクタプルに立ち寄った。カトマンズではタメル地区、ダルバール広場、ボダナート、パシュパティナートを訪れた。その後ポカラからベニを経て、タトパニ温泉、アンナプルナやダウラギリ山群を見るために標高3313mのMohare Dandaに登った。帰りはシンハ硫黄泉（Singa Tatopani）で入浴し、ポカラに戻りサランコットで一泊した。それからにポカラ東南東の宿に泊まったが、マナスルの眺めは不十分だった。ただ帰りの飛行機からマナスルが見えた。カトマンズではパタンや黄金寺院を訪れ、11月28日に日本に戻った。2023年11月1日に日本を発ち、11月28日に帰国した。
この項では、安価な費用でヒンズー教と仏教の聖地が共存する標高は3,842のカリンチョーク（Kalinchowk）に行く方法を調べ、帰りにカトマンズの旧市街の一部を散策した記録である。

エリア カトマンズ(ネパール)

• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　明日の11月4日から宿の予約が無いので、エベレスト遊覧飛行の後に、チャリコット（Charikot）か、目的地のカリンチョーク（Kalinchowk）の麓のクリ村（Kuri Village）までの行き方を調べに向かった。カリンチョーク（Kalinchowk）はヒンズー教とチベット仏教の聖地で、そこの標高は3,842mと高く、そこからガウリサンカールやランタン山塊を望むことができる。
　古い情報では、ラトナパークからチャリコット行きのバスがあると言うが、ラトナパークのKFCの看板前のバス停で訊ねたが、そのバスがあるとの答えは無かった。次いで、ラトナパークの北東端の、写真の青いミニバス多数並んだその先頭付近で聞くと、Old Buspark Overhead Bridgeの百ｍほど南のバスが並んでいる所に行けと言う。

　そこのバス溜まり場でチャリコット行きのバス停について聞くと、まずKoteshwore Bus Standに行きそのバス停の先の飛行機の進入路下の道路にチャリコット行きのバスが停まっていると言う。バスでそこに行くと確かに、バスが停まっていて、訊ねると“これは９時発だ、チャリコット行きは12時と午後3時にも出るかも？”のような言い方だった。

　曖昧な答えを疑い、Koteshwore Bus Standに戻って昼食を済ませ、１2時前に再度、飛行機の進入路下の道路に向かった。そこは駐車禁止道路で、停まっていたバスの後ろに警官がいて駐車違反の切符を切っていた。ただ確かに12時発で、バスの補助員は15時にもあるような言い方で、この先のバスの停車場から５時発のバスがあると言う。飛行機の進入路下を越えたJadibuti Bus Stopに行くと、北側の歩道側に写真のような、昔のパチンコの両替所のような小屋があり、そこで予約できる切符を売っていた。値段は470Rs＋αだった。

　これは昼間の写真だが、翌日の暗い早朝に、ここにチャリコット行きのバスが待っていた。

　予約できるバスは、ここだけで、飛行機の進入路下の駐車禁止道路のバスは予約できず、行けば乗れるが、料金は少し高く600Rsであると言う。帰路で、この種のバスに乗ったが、正規バスより荷物等の上げ下ろしが多く、1時間以上も余計に時間を要した。推測だが、予約できる５時発のバスは正規のバスで、駐車禁止道路で待つバスは個人運行バスと思われ、必ず9、12、15時に毎日出発するとは限らないのだろう。Jadibuti Bus Stopからバスの出発が早すぎるのが欠点だが、当日の明るい内にクリ村の宿に入れる。9時発に乗っても、素早くクリ村行きのジープを見つけるなら、夕方までに到着できる可能性はある。それ以降のバスの場合、チャリコットで泊まることになるが、多くの宿が有るので野宿の心配はない。
　Jadibuti Bus Stopからは、写真の公共バスでラトナパークまで帰ったが、料金は50Rsで、明日の朝のこのバス停までのタクシー料金は500Rsで、その10分の一の料金だった。

　ラトナパークからは旧市街を歩いて宿に帰った。交差点には、ほぼ必ず大小の寺院がある。

　寺院の多くはヒンズー教のように見えるが、そこには仏教もまざっているようだ。またお寺の周辺には寺院にはやたらと鳩が多いが、その理由は住民がお祈りのために撒く米粒にある。ただ、お寺だけでなく各家の前の路上の石の上にも米粒を供える。

　交差点の寺院といえども、大きな寺院には管理人がいた。

　金属容器を売る店、材質は銅、黄銅、他方でブリキやステンレス製を売る店もあった。日本ではブリキ製品は絶滅危惧種で、黄銅や青銅は仏具に限られているが、この国では民家の台所の実用品として使うのかな？

　発展途上国ではGoldを売る店が多い。自国貨幣の価値低下に備え、金製品を求めるのだ。日本でも安倍の異常なマイナス金利政策、半導体など電気産業の衰退、また国債等の巨大な借金から、円の価値が暴落した。ところが一部の人間が日本政府の資産は莫大で、国債等の借金は僅かと言うが、確かに公園や日銀ビル、国会議事堂や皇居、米軍や自衛隊基地は外国に売却できるかも？しかし利根川や北アルプスは売却できない。日本のお札はネパール産の紙に印刷するだけなので、お札を大量生産したら、日本銀行券を買う人が減り、円の価値が下がる。大量生産できないものはGoldである。日本の全国民の資産を2千兆円として、金１ｇを1万円と仮定すると、金20万トンになる。20万トンとは有史以前から人類が集めた金の総量に近い。だから暴落の心配のある日本銀行券をGoldに換える店が繁盛するかも。

　もったいないことに、ネパールでは価値ある文化財的な古い建物も、商店として使われていた。

　ダルバール広場の建物の黄金色の彫り物の人物像の上には鳥神のガルーダが掘ってある。

　写真の人物は明らかに仏で、並べ方も仏教的であるが、上部は羽のあるガルーダだ。ガルーダはヒンズーのビシュヌ神が乗る神鳥で、そのインド神話は3千年より前の成立で、仏陀の時代より古い。だから、仏陀以降の仏教にガルーダが取り込まれ、仏法を守る神鳥とされたのだろう。これは多神教のヒンズー教と同じように、多くの仏等を信じる仏教が融合し易かったことを示す。

　これは明確なチベット仏教の寺院。内部は知らず。

　旧市街地の古い建屋の工事で、狭い道路がさらに狭くなり、こんがらがった電線の整理さえも大変だ。

　カトマンズの道路は狭いので、自動車は動き難いので、担ぎ屋が多い。ネパール人は強靭な足腰と俊敏さを持っていると言われる。貧しかったネパール人は、昔はグルカ兵として世界最強の兵士として勇名をはせ、後にはシェルパは高山での荷物担ぎ、今もインド山岳地帯で出稼ぎ担ぎ屋、最近ではロシア軍でウクライナと戦っていると言う。貧しくとも、ネパール人は親切で純朴な人が多い。

　土産物屋も多い。お面やナイフが多いが、その意味は知らず。私は真鍮製のラクダ形の錠を買ってきた。
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