クリスマス前のシカゴ市街とレイクショア周辺を歩く（写真追加）

2023/12/10 - 2023/12/11

シカゴの12月は雪なくして語れないのですが、この冬は暖冬のせいかまだ1，2回しか雪に見舞われていません。温暖化現象でしょうか？しかし雪交じりのミシガンおろしの心配がないときは写真を撮るには好都合。街歩き、フォトショットのチャンスです。多分これが今年最後のシカゴ街歩きとなりますが、去年の年末の街歩きでは行かなかったレイクショアドライブやノースアベニュービーチを主に撮りました。皆さん、よいお年を！！

エリア シカゴ(アメリカ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩

ダウンタウンシカゴに行くときのお決まりコース。最も簡単でストレスフリーの方法：ハーレム駅に車を置いてCTAグリーンライン1日券でバス、電車乗り放題の特典を使う。...という手である。何しろダウンタウンシカゴ、特にミシガンアベニューのドライブなんて当方にとって’難度10くらいのものであるから絶対に避けたい。おまけに駐車場代がべらぼうに高いときては、’車で行く’の選択肢はリストの中からいち早くドロップアウト。

シカゴ川にかかる跳開橋のひとつ、FranklinーOrleans Street Bridge。その手前に見える赤いスパイラルの彫刻はリバーフロント公園に設置されたサンチャゴ.カルトラーバ(Santiago Calatrava)のコンステレイション（Constellation）。除走する電車の窓から撮ったので映り込みが。。。

CTAグリーンラインのワシントン/ワバッシュ(Washington/Wabash)駅到着。

ワシントン/ワバッシュ(Washington/Wabash)駅からミシガンアヴェニューに向かってあるくとミレニアムパーク（Millennium Park)が見える。
銀色に光るリボンのような建築物はジェイ.プリツカ―.パビリオン（Jay Pritzker Pavilion）でデザインナーはフランク・ゲーリー(Frank Gehry)。彼はプラハにあるダンシングハウスやビルバオのグッゲンハイム美術館その他多くをデザインし、「建築界のノーベル賞」ともいわれるプリツカ―賞を受賞している。
調べてみると、神戸にある’フィッシュダンス’もフランク・ゲーリーが設計し、安藤忠雄が監修となっていた。

ミレニアムパーク 広場・公園

ミレニアムパークの人気パブリックアート「クラウド・ゲート」。銀色の金属製で豆の形をしているので「ザ・ビーン」の通称で呼ばれている。が、ビーンは現在修復中でフェンスで囲まれており、巨大な絆創膏が下部に貼ってあった。

ミレニアムパーク 広場・公園

フェンスの隙間からレンズを差し込んで覗き見風に撮ってみた（覗き見禁止とは書いてなかったので）。

ミレニアムパーク 広場・公園

葉が落ちてしまって赤い実だけが光るHawthorn berry（サンザシの一種）

落葉したあと目隠しがなくなって誰かの巣（空き家？）が丸見え。

マグニフィセントマイル（Magnificient Mile)の中央分離帯のクリスマスデコ。

マグニフィセントマイル 散歩・街歩き

ニーマンマーカス(Neiman Marcus)の入り口。ここの4階にカフェ（マリポサ）があるのだが、知る人ぞ知る、ここのポップオーバー(Popover)が飛び切りおいしいのだ。（一緒についてくるストロベリーバターも抜群においしい）。でも太るからあまり行かないようにしている（涙）。。。

ニーマン マーカス 百貨店・デパート

カフェ（マリポサ）からウオータータワーとポンピングステーションをのぞむ。

ニーマン マーカス 百貨店・デパート

スターターのポップオーバーとコンソメ。

ニーマン マーカス 百貨店・デパート

友人のサーモングリル。

ニーマン マーカス 百貨店・デパート

当方はサンプラー。サンドイッチ半分、スープ.オブ.ザ.デイ（この日はビーンスープ）、スズメの涙ほどのフルーツの切れっぱし等が一つのお皿にのってくる。

ニーマン マーカス 百貨店・デパート

ウオータータワー。シカゴ大火の時に焼け残った唯一の公共建築物。

シカゴ ウォータータワー モニュメント・記念碑

在シカゴ日本領事館のあるオリンピアセンター。レセプションデスク前のクリスマスツリー。

同上。通路側。

カルチェのクリスマス用ウィンドウ装飾。

インターコンチネンタルホテルのクリスマス用ウィンドウ装飾。このホテルの向かって右はマイケル.ジョーダンのステーキハウス。M.ジョーダンはバスケットボールでの知名度を高めた後、飲食店ビジネスで成功をおさめている。

マイケル ジョーダンズ ステーキハウス シカゴ ステーキ・グリル

トリビューンタワー（Tribune Tower)。1922年、E・サーリネン、W・グロピウスらが参加した有名なデザインコンペの結果、レイモンド・フッドとジョン・ミード・ハウエルズのこのゴシック様式が採用され、ビルが建築された。ビルのオーナーであるトリビューンコーポレーションはWGN（シカゴベースのTV,ラジオ局）、野球のシカゴカブス、ロサンゼルスタイムスなども所有している。

トリビューン タワー 建造物

リグリービル(Wrigley Building)フロントとクリスマスツリー。言わずと知れたチューインガムメーカーの本社である。古風な美しさをもったフレンチルネッサンス様式でマグマイルの入り口に立つ。

ザ リグリー ビルディング 現代・近代建築

リグリービルクリスマスツリーのバック。

ザ リグリー ビルディング 現代・近代建築

シカゴリバーとリバーサイドウォーク。

シカゴリバーウォーク 散歩・街歩き

ロンドンハウスシカゴビル。もともとはLondon Guarantee & Accident Companyという保険会社のビルだったが、ヒルトンが2016年に買収しホテルになったと思うのだが。。。

ロンドンハウス シカゴ キュリオ コレクション バイ ヒルトン ホテル

シカゴの新しいランドマーク、アクアビル。波がうねるような意表を突くデザインで瞬く間に有名になった高層建築のアパート。

アクア 現代・近代建築

ここにもHawthorn berry（サンザシの一種）が。

高架を走るCTAトレイン（エル）。シカゴらしい光景。

徒歩でワシントン/ワバッシュ(Washington/Wabash)駅に戻って来た。今度はブラウンラインで（広告用にグリーンにペイントしてあるがこれはブラウンライン）でマーチャンダイズマートまで行こう。そこから少し歩けばマート.パーク.ウェルス.パーキングガラージ(Mart Parc Wells Parking Garage)だ。うまくいけばエルがカーブを切ってやってくるイメージをこのガラージの７階あたりから撮れるだろう。

マート.パーク.ウェルス.パーキングガラージ(Mart Parc Wells Parking Garage)。

このエレベーターでまず7階まで登ってみるとしよう。多分5階、6階、7階と試し撮りをしてベストな階を決めた方がよさそうだ。

これは7階の階段踊り場から撮った画像。６階、５階と違う階でレンズを構えてみたが、窓ガラスが汚れていたり、最適のアングルが見つからず、これが妥協の一枚となった。

Washington/Wabash駅に戻り、今度はCTAバスの151でノースアベニュービーチ（North Ave. Beach)までやって来た。レイクフロントの遊歩道を小走りに駆けていくジョガー。

ノースアベニュービーチ ビーチ

陽が傾きかけた空にシカゴのスカイラインが浮かび上がる。

360 Chicagoの展望台から見たノースアベニュービーチ(2022年撮影）。一見してわかるようにこのビーチはヨットハーバーを兼ねた人工の砂浜である。ミシガン湖底を浚渫した土砂とかインディアナ砂丘から運んできた砂を埋め立てて造ったという。上記の画像は腕を曲げたたようにクリッとカーブしたピア（オレンジの矢印）で撮影したもの。

同じ立ち位置で北西方向を見るとスカイラインはやや低めになりアパートやショッピングセンターなどが立ち並ぶ地域になる。

散歩の途中で湖に飛び込み犬かきをみせてくれたゴールデンリトリーバー。

写真を撮っていると、けたたましい音を立ててモータサイクリスト（？）のグループがやってきた。小さなミ―ティングらしきことをやってすぐに立ち去ったのだがその中の一人。この人は何者なのか、さっぱりかわからなかった。グループの一員なのだが、彼だけこの奇妙ないでたち（サンタクロースと猿の惑星のハイブリッド、ニューハーフ）で限りなく目立っているのである。もうハロウイーンは終わったのだけど。。写真を気軽に撮らせてくれたが、家に帰ったらフツーのお父さんだったりして。。。

レイクショアドライブの陸橋からのワンショット。

ノースアベニュービーチのテニスコート付近にこのレモンの彫刻がある。老木や枯れ木に新しい生命をと考えたシカゴツリープロジェクトの一環である。レモンを作成したアーティストはアイリーン.ホッペンバーグ。
https://www.chicagotreeproject.org/trees-2/irene-hoppenberg/

クリスマスカラーにイルミネートされた360 Chicagoのビル。来た時とは逆にCTAバスの151でノースアベニュービーチ（North Ave. Beach)からループ方向にもどり、ステートストリート(State St.)に出る。

今年もデイリープラザで開催中のChristkindlmarket。ピカソがシカゴ市に寄贈した’無題’の彫刻が奥に見える。

デイリー センター (シビック センター) 現代・近代建築

メイシーズステート店のクリスマスデコ。

メイシーズ 百貨店・デパート

シカゴのランドマークの一つ、シカゴシアター。赤いカーペットとバロック風の内装で知られており、よく建築雑誌に取り上げられている。専用のツアーもあるようだ。

シカゴ シアター 劇場・ホール・ショー

ミレニアムパークのクリスマスツリー。今年のイルミネーションカラーはオレンジと黄色。このあと、ダウンタウンシカゴの夜の一人歩きは安全とは言えないのでいったん帰宅する。来た時とは逆にCTAグリーンラインでハーレム駅まで。その後、マイカーで帰宅。

翌日、シカゴ最大の公共公園、リンカーンパークへ家人のドライブする車で。ここはノースアベニュービーチと目と鼻の先にあり、元々墓地だったところを公園にしたものである。広い敷地内にテニスコート、植物園、年中無休で無料のリンカーン・パーク動物園(Lincoln Park Zoo)などがある。今日はリンカーンパークのフリーエリア内に小さな池があり、そのそばにあるハニーカム(Honeycomb)を見に来たのである。この時期パブリックアートは修理や工事中で写真を撮れないこともあり、一応ダメモトで。。

リンカーンパーク 広場・公園

ハニーカム(Honeycomb)。フェンスで囲まれて修復中であった。やっぱり。

亀の甲羅からインスピレーションを得たと言われるハニーカムはファイバーグラスで出来ている。この驚異の建築物は、ジャンヌ・ギャング率いるシカゴの有名な建築事務所スタジオ・ギャングによって設計され、2010 年に完成したパブリックアートである。フェンスの隙間からレンズを差し込んで撮ったのがこの1枚。これ以上はレンズがはいらなかったし、正面のグリーンのフェンスが遠景を遮っているのだが。。。

ちょうどラティーノっぽいグループの人々がウェディングの後だろうか？花嫁、花婿を囲んで撮影をやっているのに出くわした。友人たち？付き添い？っぽい若者に、’写真撮ってもいいと思う？’と訊いたら、’いいと思うよ、彼等はアテンションが必要だから。。’と言うので撮ったのがこの一枚。あとで’どうも有難う、綺麗ね。’と花嫁に言ったら、’ありがとう’と笑っていた。笑顔がチャーミングな花嫁だった。

そして池の傍にはまもなく空へ向かって浮遊しようとするミルクウイードの種子が沢山あって。。（100㎜マクロで）
このあとレイクショアドライブを通って帰宅するのだがすごい渋滞に悩まされた。通常の２倍位の時間がかかったと思う。

この旅行記へのコメント （2）

• とろろんさん 2023/12/31 06:56:44

  冬のシカゴ

  こんにちは。
  
  シカゴってやっぱり大都会ですね。
  シカゴの冬はとても厳しいと聞いてますけど
  クリスマスのイルミネーションは美しく
  厳しい冬の中の楽しみでもあるんだなあと思いました。
  ウェディングドレスの花嫁さんは寒くなかったのかな。
  
  シカゴは空港しか行った事がないのですが
  観光で訪問すると何月がお勧めでしょうか？
  いつか訪問してみたいです。
  
  とろろん。
  

  Noraさん からの返信 2023/12/31 16:03:23

  Re: 冬のシカゴ

  とろろんさん。コメントありがとうございました。
  ええ、シカゴの冬の寒さは全米に知れわたってますねえ。ここでは耐寒性が強くなくちゃ、生きていけないようです。シカゴ人のことを、ブルースウィルスの映画の題名をもじってDie Hard Chicagoanなんて呼ぶ人もいるみたいですよ。ウェディングドレスの花嫁さん？震えてました。撮影が済んだらすぐに付き添いの方がふわふわのボレロを着せかけてましたけど。。
  シカゴは冬と夏が長くて、春と秋はあっという間に過ぎていきます。なので観光には5月、10月あたりがいいかも知れませんね。とくに5月は春と初夏の花がいっぺんに咲きます。面白いですよ。中西部もそれほど捨てたものではないです。チャンスがあればいらしてみてください。とろろんさんの旅行記の方、これからも楽しませて頂きます。
  それではまた。よいお年をお迎えください。Nora