2023/10/04 - 2023/10/05
78位(同エリア8件中)
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Oristano(オリスターノ)は、西サルデーニャに位置する人口約3万人の基礎自治体です。ティルソ川の河口に近く、Cagliari(カリアリ)の北西に位置します。この町は紀元前11世紀にTharros(タロス)の人々によって建設されました。TharrosはPunic city(プニック都市)で、近くにTharros遺跡があり、ローマ時代の遺跡も見られます。Punic city(プニック都市)とは古代のカルタゴやその植民地など、プニキア人(カルタゴの先住民族)に関連する都市を指します。
オリスターノは現在、農業と魚の缶詰加工(特にウナギやボラが主な対象)が行われる中心地となっています。
Olbiaに移動するためには途中の町で1泊するしかないと地図を見て選んだ滞在地Oristanoでしたが、B&Bの若いご夫婦のおもてなしに感激し、見所も満載でしたので、次回はもっと長期滞在したいという気持ちが強くなりました。
OristanoのB&B "Sardinia for you"は、1泊だけの予約で早朝の到着にも関わらず、温かく笑顔で迎えていただき、急遽朝食もいただきました。お子様2人の仲の良いご夫婦が経営され、真面目で誠実なお人柄で、細やかなお心配りに感激しました。内装はサルデーニャ島らしく、客室とお風呂は清潔で機能的でした。朝食も美味しく、カプチーノもアメリカンコーヒーも本格的なお味でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
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2023年10月4日水曜日、晴れ、最高気温30℃、最低気温14℃
5時起床、1日1便の6時30分Barumini発Oristano行直通バスに乗りました。
予約したOristanoのB&B(Sardinia for you)は16時からチェックインのため、「8時頃到着するので、チェックインまでスーツケースを預かっていただけますか?」とイタリア語でメールを送信し、「了解」と連絡があり、8時10分にB&Bに到着しました。赤色の壁面の建物でバス停から近くて見つけやすかったです。
Sardinia for you
Via Sardegna, 79, 09170 Oristano, Italia
TEL: +39 333 182 5453
対応言語:イタリア語、スペイン語 -
厚かましくも朝食を追加料金でお願いし、ご好意でチェックイン前に鍵4個(門、玄関、3階フロア、部屋)を受け取りました。
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午前中はサルデーニャ考古学博物館(Museo Archeologico Antiquarium Arborense - Oristano)でタロス遺跡の発掘品などを見学しました。
この博物館は1938年に設立されたOristano(オリスターノ)で最も重要な博物館であり、著名な学者Giuseppe Pau(ジュゼッペ・パウ)に捧げられています。
Tharros(タロス)とシニス半島からもたらされたネオリティック、ヌラーゲ、プニック、ローマ時代などさまざまな時代に遡る考古学的な発見物を多く展示しています。
入口付近で「Tharros(タロス遺跡)には行ってきましたか?」と尋ねられ、最初に短いビデオを上映していただきました。
砂時計のように速い展開で、Oristano(オリスターノ)の初期新石器時代(約7500年前)の最初の人類の入植地から紹介していきました。 -
ヌラーギ文化についても紹介されました。
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1階で目を引いた偶像の数々を写しまくりましたが、後で調べたところ、Carlo Alberto(カルロ・アルベルト、19世紀初頭のイタリアの国王、サルデーニャ王)により明らかにされた「偽のサルデーニャ・フェニキアの偶像」ということらしいです。
カリアリ大学の考古学博物館の館長であるGaetano Cara(ガエターノ・カーラ)によって、サルデーニャ王カルロ・アルベルト、リヨン博物館、カリアリ博物館に、330体の偽のサルデーニャ・フェニキアの偶像が売られたという話です。
このコレクションのうち70体はトリノの古代博物館で展示され、150体はオリスターノの考古学博物館に展示されているとのことです。 -
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Grinning mask(にっこりと笑った仮面)
6th century B.C.(紀元前6世紀)
Terracotta(土器) -
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dea mother(母なる女神)
4800 - 4450 a.C.(紀元前4800年 - 紀元前4450年)
Calcarenite(カルカレン鉱石) -
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Model of Tharros(タロスの模型)
IV sec. a.C.(紀元前4世紀)
1階には、タロスのミニチュア模型(西暦4世紀初頭)とオリスターノのミニチュア模型(西暦14世紀)が展示されており、ジュディチャート時代に都市が堅固な城壁で守られていたことを示しています。
※ジュディチャート(Giudicati)は、中世サルデーニャにおける行政的な地方制度で、ジュディチャート時代は、10世紀頃から15世紀初頭まで続いた、サルデーニャ島がいくつかの小さな王国に分かれ、それぞれがジュディケ(Giudice)と呼ばれる支配者によって統治されていた時代をさします。 -
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2階には絵画ギャラリーもあり、3つの祭壇画のパネルが展示されていました。
Our Lady of the Counselors
1565年 -
Holy Christ or the stigmata(聖キリスト祭壇)
Pietro Cavaro(ピエトロ・カヴァロ、カリアリ出身)
1533年 -
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1階のショーケースを職員が掃除していました。
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掃除するために展示物をショーケースから取り出しているところです。素手で触っていることに驚きました。
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イチオシ
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偽物ばかりなのかもしれまっせんが、素手で触るのはいかがなものでしょうか。
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見つけるのに少し苦労したMuseo Archeologico Antiquarium Arborense - Oristano(サルデーニャ考古学博物館)のエントランスです。
珍しく休館日の無い博物館です。
住所 Piazza Corrias, 09170 Oristano
月曜日~金曜日 9:00~20:00
土曜日・日曜日 9:00~14:00、15:00~20:00 -
1291年に建てられた Tower of St. Christopher(セント・クリストファーの塔)
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Oristano駅に行き、翌日にOlbiaまで乗車する列車の時間を確認しました。
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Sardinia for youのお部屋。広くて素敵な素敵なお部屋で、シャワールームの設備も良く、冷蔵庫や必要なものは全て揃っていました。
とてもフレンドリーで温かいお人柄のご夫婦が全5室のB&B(Sardinia for you)を経営されています。 -
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地元の人たちから「Piazza Eleonora d'Arborea(エレオノーラ広場)」と呼ばれているこの広場は、Oristano(オリスターノ)の社会と政治の中心地です。
優雅な建物、新古典主義のPalazzo degli Scolopi(スコローピ宮殿)は市庁舎です。 -
広場の中心に設置されたEleanora d’Arborea(エレオノーラ・ダルボレア)のモニュメント。
Eleanora d’Arboreaはサルデーニャのアルボレア裁判官の最も有能で重要な最後の裁判官の1人であり、サルデーニャで最も有名なヒロインだったとのことです。 -
ほとんどのお店が午後の時間帯は閉まっていたので、中心街のカフェ(The Tower Bar)で昼食をいただきました。
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海鮮リゾット(7.5ユーロ)と水(0.5ユーロ)を注文しました。
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Piazza Roma(ローマ広場)
Torre di San Cristoforo o di Mariano II(Tower of Mariano II)
サン・クリストフォロの塔(別名、マリアーノ2世の塔) -
それなりのレストランは予約が必要で、夜暗くなってから歩き回りたくなかったので、B&Bの1階にあるピッツェリア(L’Alchimista)で夕食をいただきました。
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グリーンサラダ(3ユーロ)
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ピザ2種類を注文し、生地のふちの部分が高い(厚い)ローマ風のオプションを勧められてそうしたのですが、値段も高くなり(1枚13ユーロ)、ボリュームが増えて食べきれず、後悔しました。
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2023年10月5日木曜日
7時起床、8時30分朝食、晴れ、最高気温26℃(体感温度は29℃)、最低気温15℃ -
Sardinia for youのお部屋内に掲示されたルール(イタリア語)をしっかり読みました。
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宿泊客の朝食が済むと、ゲストハウスの経営者ご夫婦も朝食を食べていました。朝食後に「チェックアウト時間(10時30分)にOristano駅まで行くためタクシーを呼びたい。Olbia駅迄の切符は昨日購入済で、タクシーを待つ時間は十分あります。」と伝えたところ、ご主人に列車の時間(13時30分)を尋ねられ、「13時にスーツケースを駅に運んであげるから、残り時間で町をぶらぶらしたらいい。」とお申し出いただきました。
前日考古学博物館に行く道順を教えていただいた奥様からは「タロス遺跡(Il sito archeologico di Tharros)には行ったの?主人が私の分も働くので、私と一緒に自家用車でタロス遺跡に行くのはどう?これから15分で用意して9時30分に出発できる。」とお申し出いただきました。
お二人とも満面の笑顔。私はただたたビックリ。
真面目で誠実で温かいお人柄のご夫妻に甘えて、最初から行けない所と諦めていたタロス遺跡(Oristanoから19km、車で27分)に行くことが叶いました。 -
奥様の車。サルデーニャでは車が無いと生活できないとのことです。
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Chiesa di San Giovanni(サンジョバンニ・ディ・シニスの教会)
小さな同名の村(San Giovanni)の近くに位置するこの教会は、もともと異教徒の墓地であり、後にキリスト教のものに変わったとのことです。 -
Chiesa di San Giovanni(サンジョバンニ・ディ・シニスの教会)は、素朴な石造で、6世紀を起源とし、増築された年代によって石の積み方が異なるそうです。
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サルデーニャ島中部西岸、Oristano湾を囲むように北側から細長く伸びるシニス半島の南端にサン・ジョヴァンニ塔があり、その周りにタロス遺跡があります。紀元前8世紀頃にはフェニキア人が、その後、カルタゴ人、古代ローマ人が住み、ビザンチン時代まで栄えていた町の遺跡です。
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ガイド無しの遺跡の入場料は9ユーロです。ガイドツアーでの入場者ばかりで、主要箇所のみ立ち止まり、説明を聞いては次々と通過していましたが、ガイド無しで入場しなければ限られた時間にいろいろ見て回り、写真を撮ることができないので、ガイド無しをお勧めします。
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奥様の説明では、片方のビーチの波は穏やかで、反対側のビーチの波は高いそうです。
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タロス考古学地区は、近代になって発掘が進み、現在も発掘作業が進められています。遺跡を背景にビーチで海と戯れることができる素晴らしいエリアです。
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サン・ジョヴァンニの丘の東側の斜面に位置する村
L’abitato della città punico-romana di Tharros(ポエニ・ローマ都市のサルロスの住居) -
一つ一つじっくり見て考える時間が無く、風景として目に焼き付け、写真に収めました。
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イチオシ
ローマ時代の神殿エリアで、近代に再建された教会堂の2本の円柱とサン・ジョヴァンニ塔を見通せるメインストリート。
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紀元前3世紀および紀元前2世紀に、現在ほとんど残っていない大規模な階段が建設されたそうです。手前は寺院の建築装飾に属する独特のコーニス。
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イチオシ
教会堂の2本の円柱、海をバックに映えます。
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1956年に発掘された“thermal baths nr. 1”
ローマ時代の浴場跡。海の傍にあるので、美しさが半端なかったです。 -
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広大な遺跡内では、現在も発掘中で立ち入り禁止(撮影禁止)エリアもありました
北部の主要箇所以外も見学するには遺跡周辺に宿泊して終日費やす必要があると思いました。
主にプニック時代の地下墓(紀元前5世紀から紀元前3世紀)で構成される南部の墓地は19世紀の遺跡荒らしによって多くの被害を受けたそうです。 -
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丘の上に建つTower of San Giovanni(サン・ジョバンニの塔)
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団体客が次々入場してきて、その大半がイタリア人でした。イタリア人もコロナ明けのリベンジ旅行なのでしょうか。
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Tharros(タロス)の町は、カポ・サン・マルコ半島(penisola di Capo San Marco)上に位置して、これは対岸のカポ・フラスカ岬(Capo Frasca)とともに、広大なオリスターノ湾の最も遠くの地点で、地元では「dead sea(死海)」として知られています。
市街地は半島の東海岸沿いに広がり、死海を臨み、Su Muru Mannu(The Great Wall)とTorre di San Giovanni(サン・ジョバンニの塔)の斜面に立地して、これらが強風のミストラルから守ってくれています。 -
イチオシ
Torre di San Giovanni(Tower of San Giovanni、サン・ジョバンニの塔)
サンジョバンニの塔は、サンジョバンニ・ディ・シニスの教会に近いことからその名前がついたもので、タロスの考古学的な地域を見下ろす丘の頂上(海抜50m)に16世紀末から17世紀初頭に建てられました。 -
イチオシ
サン・ジョバンニの塔からは、オリスターノ湾と沖合を広く見渡すことができました。
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サン・ジョヴァンニの塔を降りた所からシニス半島南端を望む。左がオリスターノ湾で、右の外洋側の海の色のほうが濃い青色でした。
Tharros(タロス)はシニス半島とカポ・サン・マルコ半島との間に位置しています。 -
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地元のお祭りやカーニバルの時に身につけると思われるお面が売られていました。
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お面は手作りの工芸品で、地元の職人が伝統的な技術を使って製作したもの(中国製ではない)と思われます。
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タロス遺跡の近くのSan Giovanni di Sinis(サン・ジョバンニ・ディ・シニス)というビーチにも案内していただきました。
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とても美しいビーチで、思い思いの時間を楽しめる場所でした。
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お米やパールのような形の少し大きな美しい砂が魅力的。石英を多く含む砂が白くて美しい。
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ローマやサルデーニャ島のいくつものビーチを訪れて驚いたのが、意外と皆さんビーチで読書したり、ゲームをしたりで、あまり泳いでいなかったことです。
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男の子2人がいるB&B経営者ご夫婦は、本当に真面目で誠実なお人柄でした。お言葉に甘えてタロス遺跡のみならず、ビーチまでご案内いただき、12時30分にB&Bに戻ると、フルーツ(ぶどう)や食品の買い出しを済ませたご主人が玄関で迎えてくださいました。
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ご主人の大きな車にスーツケースを載せていただき、助手席には奥様が乗って、Oristano駅に送っていただきました。12時45分に駅に着きました。
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Oristano駅のトイレ。無料で美しいトイレに感激しました。
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駅のバールでサンドイッチとカプチーノをいただきました。
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イタリア国鉄の方々は昼間からビールやワインを飲んでご歓談。
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バールのマスターは感じが良く、とても忙しそうにされていました。
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13時30分発のOlbia行列車に乗車しました。
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とにかく暑い夏でしたが、若い女性のファッションを定点観測していると、ノースリーブで腹部を露出したファッションが多かったです。
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OristanoからOlbiaまでの乗車券(12.5ユーロ)
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14:19 Borore
14:31 Macomer 旅行者風乗降客多数
14:49 Bonorba
14:56 Giave
15:17 Chieri -
サッサリ行は乗り換え4番ホームへ
10分停車、タバコを吸うため多数下車
15:41 Ochahiri
15:51 Berchidda
16:04 Monti -
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