2023/11/03 - 2023/11/03
970位(同エリア1286件中)
BO/Mさん
父の故郷である新潟、コロナ禍では、まーったく行けなかったが久々に三連休利用して蜻蛉返りをし、墓参り、墓掃除、不在地主家屋チェック・・・
そこで、往訪した秋葉区新津から程近い 「北方文化博物館」へ行ってきました
中でも、「三楽亭」 は、素晴らしい!!
新潟の豪農、伊藤家の贅を尽くした道具類、普請、庭の数々の果てに、矢張り趣味の良い金持ちは建屋に凝る訳で、三角形の家、作ったろう!、と言う事で明治24年(1891)頃に謙次郎に父・文吉が書斎として作らせたと言われるのだが、こんなの作れ、と言われて作る腕と考え方を持つ実際に設計施工する者が居た事、そしてその完成度に驚く。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー 新幹線
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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北方文化博物館 https://hoppou-bunka.com/
越後随一の豪農から豪商へと変化していった伊藤家が今に伝える往時の屋敷跡だそうです。七代目当主がペンシルバニア大学留学をし、戦後進駐軍中尉だった方が来訪時に大学の先輩にあたる事が分かり知己を得て、など人脈も広く解体されることなく博物館として現在に伝わる遺構を今でも見る事が出来るのは様々な軌跡とも言える繋がりによるところのようです。
新潟市江南区沢海(そうみ)に位置し、阿賀野川のほとりで発展した伊藤家の物語と往時の豪商が如何に凄い力を有していたかを感じる事が出来ます。 -
そして、ぼくの目的はこちら、三楽亭です。
豪農、豪商として凄まじいチカラとなんでも手に入る財力を持った伊藤家ですが、なかなかの趣味人であり、息子に書斎作れ、と言って息子に考えさせて構想したのがコレ、三角形の家。そのアイデアを具現化出来る大工が居た事も素晴らしい話で、今に伝わる素敵な建屋外観を見る事が出来ます。
一般公開はされておらず中には入れませんが、三角形で作られるものは頑丈であり、しっかりとした作りも相まって今に至り非常に美しい建屋として残っております。これは新潟に来たら是非、見て行くべきものではないかな、と感じます。 -
精巧な建築模型が別棟に陳列されていて、先にそれを見ました。
三角形の屋根を外して中を見せてくれています。
2つの正三角形と、菱型で構成されており、とてもユニークな建屋です。 -
真上から撮った模型の一室です、変形畳です
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別なもう1室、三角形の部屋です。
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そして、ひし形の更にもう一室。
よくこんなものを収めた(設計施工した)ものです -
こちらが現物です。
角が90度では無く、60度なのでしょうか、尖っています
但し、模型を見て全体像を把握してから来るとかなり興奮しますが、何の説明も無くここを訪れて同じ興奮を得られるかはちょっと疑問です。
近くは囲われている為、遠景でこの奇妙な形を視認する事が難しい為です。残念! -
撮影が難しいのですが、この尖り屋根を見て、直角じゃない事を意識できるかはとても難しいですね
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少し引いて更に・・・作った大工さんご苦労さんです。その技術が、そして施主の思いが伝わってこうした具現化をする大工さん、本当素晴らしい。腕が、技術が、工夫がこの地にはあったし、カネに物言わせてもそれをやり遂げさせる趣味人が居てくれての現物です。長い年月を経てこうしてみる事が出来た事、感謝感謝です。
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ちょっと不思議さを感じ取れるかな、窓の向こうのふすまの角度がアレ?、と。内側に鋭角に曲がっていませんか?視覚のだまし絵みたいなやつ?いえ、本当に三角形ですね。
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このサイズ感も丁度良いコンパクトさで、素敵です
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北方文化博物館は全体が登録有形文化財(文化庁)となっています。
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なかなかの広さの全体敷地図です
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これが駐日米軍の中尉さんと七代目の邂逅、そのご縁もあり、博物館として遺構を現代に伝える事が出来た由。戦後初の博物館認定だとか。ペンシルバニア大学の先輩・後輩の仲ですね。
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敷地内は何しろ広い、そして細部までこっています
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梁が、柱が、太い!
良い材をふんだんに使っています -
伊藤家に残る器や漆器など道具類が多く陳列されてもいます
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囲炉裏
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天井の架構が、尋常では無く頑丈にしてふんだんに木材を、しかも太い柱梁を使っています、大抵の事ではビクともしない丈夫なものです
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御台所付近ですね
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囲炉裏を内側から
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渡り廊下・・・圧巻です
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お座敷・・・無言になります
この画像の左右が開けは無しになっており、涼しい風が行き交います
また、向かって左側の中庭もとても良い庭園です・・・何しろ潤沢な資金を良い趣味で投じた普請や施工でぐうの音もでません -
静松軒、の額の向こう側は入口方面です
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庭を見る
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大広間とはこれです、としか言いようがない
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そして、渡り廊下
何しろ使っている材が良い -
婚礼写真撮影中でしょうか、とても絵になっていました
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雪国ですから、屋根の張り出し、小柱での支え、この感じで素敵です
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これ、二階に上がって見上げた図なんですが、もう圧巻です
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天井裏の梁組がこんな贅沢な日本家屋、滅多にない、と言うかこんなの初めてみました状態です・・・無言絶句・・・で見上げました
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矢張り、こんな説明書きが有りました
そう、これだけふんだんに太い材が使われていたらビクともしませんて! -
もう本当に圧巻でした、そろそろ出口です
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入口の門ですが、この梁・・・いやいや・・・寺社仏閣ですわ、この梁太さ・・・
豪農・豪商・・・もう本当に凄いです
1892年、名門村山家より嫁をもらい、その際には三日三晩の飲めや歌えやだったとかでその三日三晩のお献立がながーいお品書きで残っています。ふぅ・・・
ぼくにとっては、何しろ超金持ちが行きつく先のものとしては非常に趣味の良い建物に糸目をつけずに色んな贅を尽くした結果、三角形の家も作っちゃった、が好きな場所です。
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