2023/10/24 - 2023/10/24
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ペコちゃんさん
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大室山と言えば伊豆の大室山が有名ですが、富士山の北西麓にもあります。
標高1,468mの大室山は富士山が持つ多くの側火山のひとつで、青木ヶ原樹海の南側に位置し、周辺には富士風穴など、風穴・洞穴が点在します。
今から1200年以上前の貞観6年(864年)に富士山で起きた「貞観の大噴火」で流れた大量の溶岩流は、大室山をよけながら流れ、森を焼き、麓の広大な湖「剗(せ)の海」の大半を埋め尽くしました。
残った部分が今の西湖と精進湖で、溶岩大地の上に新しく育った森が「青木ヶ原樹海」。
樹海は溶岩土壌のため、地を這うように根を張った樹木や、溶岩洞穴が多く見られ、大自然の神秘が体感できます。
大室山周辺に残った森林100選のブナ林も見どころですが、正式な登山道がないので、しっかり地図を読みながら登りました。
写真は大室山・南峰から見た雄大な富士山。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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地元を7時に出発して中央道を走り、河口湖ICから国道139号沿いにある「道の駅なるさわ」を少し過ぎた所から県道71号に入り、富士風穴近くの駐車場へ向かいます。
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鳴沢から富士宮への抜け道となる県道71号・・・あと半月もすれば紅葉が綺麗でしょう。
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9時に到着し、富士風穴の駐車スペースに停めます。
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ここから大室山に向かってスタート。
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溶岩台地が続く青木ヶ原樹海・・・最初はツガ・ヒノキなどの針葉樹林帯が続きます。
これは、誰かさんのお腹みたい! -
この一帯は、天然記念物「富士山原始林及び青木ヶ原樹海」となっています。
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この曲がった木は、天狗の腰掛?
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アチコチにみられる大噴火の跡。
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こんな溶岩台地の上に、よく木が育ったものです。
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苔も鮮やかに生きています。
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キャラメルのような匂いがするカツラの木・・・落ち葉を嗅いでみました。
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幹や枝の傷口から胞子が侵入し、幹の中を腐らせる「コフキサルノコシカケ」・・・食用ではなく薬用に利用されます。
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樹海の美しい眺め。
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落とし穴のようなこの穴は、枯れ木の跡でしょう。
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モミジの紅葉はこれから。
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大室洞窟の案内板がありましたが、洞窟の入り口は埋没しているようです。
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植生が針葉樹から落葉樹に変わっていきます。
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カラマツは色づき始め。
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あと半月もすれば、紅葉・黄葉が綺麗でしょう。
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マムシグサ・・・山の秋を感じます。
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貞観の噴火で溶岩流が流れなかった大室山側には、ブナやミズナラなどの広葉樹林が広がり、標高が上がるに従って、色鮮やかに。
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逞しい生命力。
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青空と紅葉・黄葉のコントラストが見事!
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大室山の山頂へは標識もないので、踏み跡を頼りに登ります。
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11時半に大室山・山頂(1,468m)へ。
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ここは展望がないので、南峰へ移動。
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門のような2本の木。
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木々の間から富士山が見えるようになりました。
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10分ほどで大室山・南峰(1,447m)に到着。
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視界が開けた南峰・・・ここからの富士山は最高の眺め!!
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『富士には月見草がよく似合う』・・・太宰治の「富嶽百景」の一節ですが、ススキと富士山の取り合わせも、なかなかのものです。
手前に見える小高い山は、側火山の1つ・方蓋山。 -
眺めの良いこの場所で、ランチタイム。
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雲が切れるのを待ちましたが、次々に雲が湧いてきます。
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でも、雄大な富士山の眺めに、皆さん感激・満足。
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これは、精進湖から見た富士山と大室山
大室山は精進湖から見ると、富士山が子供を抱いているように見えることから「子抱き富士」とも呼ばれます。 -
溶岩流が及ばなかった一帯には、約3000年に及ぶとみられる貴重な広葉樹の原生林がありますが、3年前に病害虫による「ナラ枯れ」の被害が見つかり、原生林のシンボルとして知られてきた1本のミズナラの大木が、この秋に伐採されました。
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富士山麓の豊かな自然を象徴する存在として、地元で知られてきた高さ28m、直径は最大2mで樹齢数百年とみられるミズナラの巨木でした。
地面に張った大きな根から、圧倒的な存在感を感じます。 -
迫力満点の大室山のブナ林。
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人間が小さく見えます。
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青木ヶ原樹海の原生林が、いつまでも保存されることを祈ります。
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樹海らしい苔と原生林。
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この岩は、何か動物のようです。
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標高が約900mと冷涼な環境の青木ヶ原樹海は、富士山からの湿潤な空気も流れ込むことから、苔にとって快適な環境・・・土壌がなくても岩にとりついて生える苔の中から、樹木の幼木が芽吹いており、苔は森のゆりかごの役割を果たしています。
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富士風穴に立ち寄ってみました。
昭和4年に天然記念物に指定された富士風穴は、長さ:約200m、幅:5~10m、天井は平均5mの大きな溶岩洞穴で、洞内奥部にある氷柱は盛夏でも融解しにくく、一般に公開されていない自然のまま残されている希少な洞窟です。 -
富士山麓の風穴は、富士火山の各所から盛んに押し出した溶岩の内部がガス体を含み、外部から冷めて収縮する際、内部はまだ高熱であるため、外部からの圧力によって外皮の弱い部分が破れ、ガスや溶岩を吹き出した後の空洞です。
富士風穴の地上の開口部は大きく、広くて深い。 -
洞穴内部への探検には入洞届と入山届の申請が必要です。
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ヒンヤリした空気に囲まれた洞窟前・・・明治30年から昭和4年まで、蚕種(蚕の卵)の冷凍保存も行われていました。
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洞窟探検のツアーもあります。
料金:6千円で、ヘルメット・ライト・グローブ・ツナギなどの装備も借りれ、ガイドが付きますが、年齢は72歳まで・・・後期高齢者の我々には無理ですね。 -
このような氷柱が夏でも見れるそうです。
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帰りに「道の駅なるさわ」に立ち寄り・・・ここも富士山の撮影スポットですが、大室山からの富士山の方が良かったですね。
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