2023/10/18 - 2023/10/18
815位(同エリア1754件中)
BO/Mさん
戸塚カントリー倶楽部、初めて行きました。
行く前に色々見ていたら丹下健三、の名が。
旧クラブハウス(現存せず)意匠設計が、
丹下健三先生だった、と分かりました。
1961年(昭和36年)8月竣工、
戦後から立ち直り、日本が上に向いて進み始めた頃。
構想から竣工迄、4-5年は有ろうかと思われますので、
1950年代なかば頃より打診を受けて案出をしたと思われます。
開場は1961年12月、1997年の新クラブハウスが走り出すまで、36年間の運命だった。
新クラブハウスは安井建築設計、施工は大林組変わらず。
安井建築設計を調べると、創業者 安井武雄先生(1884-1955)は軍人の家に生まれた5人兄弟の真ん中。
母方の祖父も軍人、千葉・佐倉に生まれ油画などに興味を持ち、その後東京帝国大学工科大学建築学科で学び、満鉄入社10年を経て1919年本土へ戻り片岡建築事務所(大阪)へ、翌年渡米しアメリカの状況視察、1924年独立し安井武雄建築事務所へ。野村證券グループなどとの出会いにより飛躍的に名を成しその後、安井建築設計事務所に名前を改変(1951)、その後の1996年に会社は戸塚カントリー倶楽部を設計、現在に至る由。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
現クラブハウス2階、パーティールーム前の廊下、1階から上がる時の右手側に旧クラブハウスの建築模型が有ります。1945年の敗戦後、日本が復興を始める機運の1950年代、霞ケ浦は遠いし、神奈川にも一つ首都圏中心部に近いゴルフ場を作ろうや、と当時の政財界重鎮(特に七高組がとか)により話し合われ、具体化して行ったのが1955年頃よりで、国を挙げて日本を再度盛り立てて行こうとしていた時代。
自分たちに自信を取り戻し、武力から経済力、民生技術力の質で日本を差別化し、世界に知らしめて行こうなどと言う機運、気概も溢れていただろう。
そんな時代に自由奔放に様々な設計をし、それを実施して行った先鋒が丹下健三だったのではないか。 -
鳥瞰図として見ると、当時も揶揄嘲笑があったようですが竹を割ったような意匠が確認出来ます。
それと、この「受け皿」形状は降雨降雪の際に天井に水を溜めてしまい、もしかしたら「雨漏り御殿」だったかも知れません。少なくとも天井中央部は湿気がたまりやすく、また夏は照り付ける太陽を拾う表面積が広大でコンクリートに熱を溜めやすい構造だったのかも知れないな、と感じます。 -
エントランス側からの鳥瞰図別角度です。
実際にこれが目の前に広がる体感をしてみたかった、と言うのが先ず第一に来る感想です。圧倒されるスケール感、押し出しがとても印象的に感じられます。
これが現代も残っていたら・・・と言うのは中銀ビル同様ノスタルジーでしょう。 -
向かって左側がエントランス、右側がゴルフ場。
三田のクエート大使館などもそうですが、本当に丹下健三は唯一無二。
そして造形発想の自由奔放さと具現化が素晴らしい。
働く方々にとって過ごし易い建屋だったかは甚だ疑問かもしれません。
ガラスばりの採光良好は別にして、夏冬の居住性がどうだったか。
古い従業員OBなどにお聞きしてみたいな、と感じてしまいます。
でも・・・格好良い・・・ -
今度は反対側からの側面画像、上に手指消毒ポンプが置いてあるのはご愛敬としてお許し下さい。クラブハウス側でパーティールーム入場者に使って頂く為に置いてあるのでしょう。
-
少し俯瞰します。
そうですね、確かに健康足踏み竹を裏返したみたい、と言うのが分かります。
竹を真ん中で割ると竹の強さが構造的にこんな風になっている、と言う所が
発想だったのか否かは分かりませんが合理的である、とされる一方、水受け
状態に天井をする事が実際にどうだったか、は本当に従業員OBにお聞きした
ところです。勿論、水抜きもある様にみられます。
実際、天井手前側に突起が有りますが、それは水を下に落とすための樋にも
見受けられますし、真下には池状の場所が見られます。 -
建屋のゴルフ場に下りて行く方向。
階段でレストラン部分から降りて行く階段が大きく、美しい。
コンクリート造形による自由度を最大限に使った(今では無い)
建屋であり、何故か近未来を感じてしまうのは私だけだろうか?
この建屋が実施設計で具現化出来た事もとても素晴らしい事です。 -
1961年、先の東京オリンピック(1964)前、構想から5年程で神奈川に一つ凄いのを作ろう、と頑張った結果が立ち上がった訳です。
丹下健三は代々木や平和記念を代表とする多くの記念碑的建造物を具現化しました。
本当に、素晴らしい建築家だなあ、と建築模型から感じた次第。 -
打とうとしているワタシ。
スウェー(横にぶれている)してます!
この日の結果がどうだったか?
戸塚カントリー倶楽部で旧クラブハウスの建築模型を記録に残せた事が最大のお土産であった事は間違い無い、とだけ申し上げておきます。
みなとみらい駅を上がったところで待ち合わせをして友人の車で行きました。
所用時間30分弱!、この至便性は素晴らしいと感じました。
日本、特に東京を中心とするゴルフ場は遠いので、この近さは素晴らしい。
川上ICを降りて直ぐ、帰り道も実に20分程度でみなとみらい駅まで到着。
ゲストは平日でもトテモ高く、なかなか行ける場所では有りませんが・・・
貴重な経験をさせて頂きました。
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