2023/10/06 - 2023/10/06
1076位(同エリア1217件中)
BO/Mさん
広島に用事あり、調べると藤森照信さんの渋い意匠設計寺務所が尾道辺りにあり、見たい!
羽田→広島空港→三原駅へバス(福山行きたかったがボンヤリしていたら行った後だった!)→福山駅へ在来線→バス→徒歩、で「神勝禅寺」へ。
名和さんの凄い建築物も有り(期せずして)3時間滞在、画像枚数かなり有ります。
藤森照信さんは日本を代表する建築史家であり、自ら意匠設計もユニークな幾つかの実作がある。
ここ、神勝禅寺は、常石造船が在る尾道に、社主 神原秀夫さんが1966年に建立した寺社となりました。
広大な敷地に2つの異形の現代建築が在り、それらを中心にご案内致します
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羽田からANAで広島空港へ到着後、ちょっと座って計画を練っていたら・・・福山駅行きが既に出発した後となり、次は2時間後・・・バス案内係の方などと相談した結果、「だったら三原駅行きが直ぐ出るからそれに乗り、三原駅から先を考えなさい」と言われ1,400円の福山行きバスチケットを払い戻し、三原駅前まで840円也を購入、直ぐにバスに乗り何とか座る事が出来、GO!
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30分間程のバス旅は、海沿いを東へ向かう感じでした。
三原駅から先はJRで福山へ移動します。 -
こんな電車で三原から相生方面行に乗って、途中下車駅は福山駅、目指します。
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福山駅迄も、大体30分くらいだったでしょうか。
そこから6番バス停に出て、目的地へ向かいます。
行くバス、行かないバスが微妙で分からず運転手に「天神山」行きますか?
と聞いてOK、約30分かけて山をゆるゆる行く感じでした。 -
天神山バス停で下り、神勝禅寺の案内看板?に沿ってだらだら坂を徒歩・・・20分。但し健脚の私で。フツー30分弱かかるかもです。
後で知りましたが、送迎、お車でして下さるようです。 -
ようやく正面玄関へ到着しました。
大層立派な構えです。 -
こちらが「禅と庭のミュージアム」神勝寺(或いは神勝禅寺)全体図です。
かなり、広かったデス。
私は結構隅々まで見るほうなので、この中に3時間いました。 -
入口入って直ぐ、斜め左手に藤森先生の寺事務所、寺務所がありました!
風景に溶け込んでなんという事も無いげに構えていますが、本当に藤森色で、二物なしの建物なのです。これが、入館料などを頂く受付とお土産売店、お手洗いなどが入った建物になっています。銅葺き手曲げ色は自然のナリで変色しており、それはそれは不思議な建物なんです・・・素晴らしい。来て良かった。 -
入口右手を見ると茶屋となる大きな建屋が有ります(今回時間の関係で立ち寄れませんでしたが、800円でお茶と茶菓子を頂けます
但し、掘りごたつ式では無くきちんと座らないとならない平らな畳へ上がります -
さて、藤森建築探索です
この味・・・矢張り藤森先生ですね・・・
通路向かって右はお手洗いが右折れであります -
これ、藤森さんの建屋の土産店の中にあった敷地模型を真上から空撮的に撮ったものですが、画像真ん中に濃い茶で見えるのが藤森建築、左側に大き目なサイズ感で見えるのが洸庭(こうてい)、名和晃平(彫刻家/京都造形芸術大学大学院美術研究家教授)で創作プラットフォームSANDWICHを持つ彼の作品。これに、期せずして出会う事が出来たことも今回の大収穫でした。追って画像がありますが凄まじい・・・デス
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鳥瞰図
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鳥瞰図の2
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売店に置いてあった書籍類
藤森照信さんは、若い頃から「建築探偵」と自らを呼んで本当に日本国中を駆け回り、建築記録をされた偉人です。時に不法侵入で追われる身となり、など逸話が沢山あるそうです! -
コレが藤森先生ですね、隣は寺務所のブロンズ模型かな
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寺務所、ドローイング、これはご本人画でしょう
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同じく、敷地での配置図、平面図
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銅板の手曲げ・・・しかもナリのままの変色を与えています
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銅葺き、見上げた感じです
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向こう正面は受付窓口、向かって左折れでお手洗い(先ほどの反対側からの絵)
柱が良い味だしています -
振り返って、正面入り口の山門、と言うのが良いのでしょうか、正面玄関ですね、とても大きなもので立派でした
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もう一回、藤森さん全景です、実は屋根てっぺんに松?かなんかが植わってて・・・長屋根のてっぺんもちょんちょんと松が植わっています・・・可愛い
この、風景に完全に溶け込んでいる感じが素晴らしい
何も感じさせず、近づくとアレ?、と言う気にさせる -
洸庭に向かって天橋を渡る手前にこれまた立派な塔
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下は一般道、天橋をゆきます
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その先には、、、何だこりゃ?、な建物が忽然と現れます
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右向いても、左向いても、何しろ、何だこりゃ?、です
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ちょっと回ってくると、こんな感じの建物を振り返ってみる事が出来ます
更になんだこりゃ、な感じです -
なるほど、こんな形なのね・・・不思議な吹き抜け脚の上に浮いている建屋です
ワタシにはフィナンシェとかマドレーヌとかに見えてしまうのでした・・・腹減っていたんだろうか? -
まさに、浮いている感
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これ、気に入っている画像なのですが、入り口はここからとなります
但し、時間が区切られて瞑想を体験される方だけ、入場可能
ワタシ、まだ敷地内の迷走がどれくらい掛かるか不案内だったのでオミット
これ、完全にUFOとかの入り口みたい・・・凄く不思議な建物です
スタイリッシュです -
もう一回、振り向きながら
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ちょっと奥まった先迄行くと小さな滝と水の流れがあります
そちらの方から全景を -
もう少し先まで行って更にもう一枚
凄いの建てたなー、と言うか・・・
こうしたい、と言う作者の自由を呑む施主の腹に感嘆
結局、これが徐々に浸透して、これと藤森作品を見に来る方が増えて行く訳ですね -
下を通って
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こんな感じの不思議空間を抜けて
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フィナンシェ
頭から離れず翌朝ファミマでアイスコーヒー(S)上に置き検証
取り出し時に設置ミス!
痛恨の角破損 -
アチラの方が精緻ですが
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下からあおると、コレはイメージに近い
総工費 260円 -
さて、天橋戻り
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先程の塔、再び
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更に奥に向かう途中、うどんを出す場所があり
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腹減りもあり、14時30分頃に頂きました
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禅寺ですから普段は粗食で、月に二度(カナ?)うどんを出す日があり、その時だけはズズズ、っと音を出してうどんを頂いて良い事になるそうです。
禅僧は粗食で過ごし、且つ頂くものは有難くきちんときれいに頂き、且つマイ茶碗3点セットを持ち歩くので食べかすはきれいにすすいで最後それを飲み清め、拭いて胸にしまうとか、色々ご作法を教わる時間ともなりました -
座ってから20分強経って、おうどん到来
ごんぶと緬を頂き、その後ごはんも小さい椀一杯分
最後にゆすぎながらそれを飲み干し、合掌 -
健脚の方おすすめコース選択
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鐘つき門
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これは振り返って登って来た160段以上を見ている図ですが・・・
かなり登りごたえありました・・・最後脚(太もも)プルってました -
結構へとへとになって登り切りました
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こちら本堂、お参りとチャリン
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本堂の斜め奥に瀟洒な建屋が幾つか、行きましょう
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コイツもつきました、良い太い(重い)音が鳴り渡りました
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神原秀夫さん、常石造船の社主、今の常石HDの礎を築き、盤石な事業会社グループとして後世に残した立身出世の尾道人士で、ここに墓石とありますが国際禅道場(と言うのが中にあり)奥に本当の墓とお骨は眠っているそうな
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財を成した方が、こうして海難供養も込めて立派な寺社仏閣を遺される・・・素晴らしい功徳ですね
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しかも趣味がよろしい
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こうした石彫は敷地内多く置かれております
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さて、奥から徐々に戻ってゆきます
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敷地内には池も配置されており、風情があります
また、隅々まで非常にきれいに整えてあります -
そして、入り口に戻って来ました、これがお茶屋さんとなる大きな建屋
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最後、振り返って可愛い藤森建築
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これが模型
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当初、銅葺きをこんな風に仕上げる風だったのだろうか
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藤森さんとは誰だ?
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銅葺きの良い風合い、この色合いが良い
目立たず風景に溶け込み、尚よく見ると主張あり -
銅葺き近景
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自然のなりのままの木柱にも銅葺き
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手曲げなので自然感漂います
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てっぺんに植わっている!
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向こうに洸庭がのぞきます
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福原さんが昭和41年に建立した、とあります(1966年ですね)
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最後の最後、もう一度藤森さんに挨拶
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正面、神原秀夫さんの「神」が銘打たれているのかな?、と
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洸庭についてのコメント
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そして・・・お寺の方にバス停までお送り頂きました・・・本当に有難うございました。行きのバス停から数えて3時間30分歩き続け(途中うどん休憩を挟み)まさに足が棒になっていたので助かりました!深謝!(このサービスはお電話事前にしておけばバス停で拾って下さる送迎可能らしいです)
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なかなか本数も少ないので、タイミング合わせてバス拾わないと帰りつけません!
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バス網はこんな感じでした。
尾道と言うのが半島の先の方で、常石造船もあります。
この地域の名士、名家なんですね。
来た甲斐がありました。
本当に素晴らしい、整備された禅寺であり、現代建築との調和も素晴らしい。
有難うございました。
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