避暑 ②

2023/07/24 - 2023/08/23

避暑目的の釧路滞在。ゴルフ三昧、釣り三昧、美味しい物いっぱい食べて涼しいおとなの夏休みを満喫するのだ～～～！

と、あれこれ意気込んで始まった釧路生活。
しかし思い通りにいくことばかりではなかった。
まぁこれも旅の一つということで。。。

教訓、体力の過信は慎むべし。

体力も回復力も衰えていることを自覚して自分をもっといたわろうと思った。
自分に甘い私だけどもっと楽していいってことかなぁ。へへへ

エリア 釧路(北海道)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 旅行の手配内容: 個別手配

肝心の避暑について、7月の後半は釧路にしては珍しく連日夏日が続いていてクーラーのないゲストハウスは少々暑かった。
それでも夜は気温が下がり窓から入る風が心地よくぐっすり眠ることができた。

8月に入ると本来の釧路らしい気温になり、夜は布団が必要な日もあった。
この日も朝から気温が低く曇りで風も強かった。
「海辺はちょっと寒いよね～？」
釣りに行くのにありったけの服を重ね着して出かけた。

この気温の中、裸になって波打ち際ではしゃぐ中学生(？)たち。
OMG＼(◎o◎)／！さすが道民は寒さには強いのだ。

そりゃあ２５℃で熱中症注意と騒ぐわけだ。

だいたい日中は釣れなくて、おにぎりとカップのお味噌汁を飲んでも寒いしジッと海を見ているのも辛くなってきてそろそろ帰る？と夫の様子を伺うと、急にあたりが来てて上調子の様子。

そのうちにこの旅一番の大物を釣り上げ記念写真に上機嫌。
美味しくない魚らしいけどやっぱり嬉しいよな、そりゃあ。
なんだか帰ると言いそびれて薄暗くなるまで海辺にいた。

で、帰って少し休んでご飯作るか！と立ち上がるも何か変。
試しに熱を測れば38度超え…ヤバい…
結局それから5日間は部屋にこもりバナナとうどんの日々だった。
頭痛いし咳は出るし喉は痛いし舌は荒れるし（泣）

ここまで逃げきったのについに流行りやまいに捕まったようだ。
まさかこんな場所で。
みなと祭りの花火の音がベッドにうずくまる私の耳にも聞こえていた。
あの岩手の漁師は花火を見てるかな…

案じた通り、一週間すると夫が発熱。元気なうちに買い込んだ漢方薬を早目に服用したせいか熱は一日で下がり三日もすると元気そうにはなった。

一足先に回復した私は近くの盆踊りを見に行くことにした。
ローカルな昭和感漂うこの感じいいなぁ～
とは言え、この晩の気温は14℃！　冷え～！
それこそたくさん着込んで行ったのに、まさかの裸足に下駄の浴衣姿で踊る地元民が＼(◎o◎)／！！

道民恐るべし。　

後日、二人ともどうにか外出する元気が出てきたので近くの春採湖へ出かけた。
野鳥が多く飛来し天然記念物のヒブナが生息する湖だ。

ぐるりと遊歩道があって１時間ほどで一周できる。
病み上がりのリハビリにちょうどいい散歩コース。

実はこの湖、30年くらい前までは日本一汚い湖という不名誉な称号がついていた。
その後、水質保全の取り組みでずいぶん綺麗になったらしい。

その証拠に魚が生きられなかった湖に、今は大量の鮒が餌をねだって大口をあけてひしめいていた。

春採湖のほとりの市立博物館をひやかしに行ってみた。

この建物は釧路出身の建築家がデザインし、タンチョウが翼をひろげた形をイメージしているらしい。
と言われても地上からでは全然ピンとこないなぁ。

釧路市立博物館 美術館・博物館

宿のゲストに教えてもらいこれだけは見ないとと思ってたマンモスの骨格標本（レプリカ）
宗谷海峡が陸でつながっていた時代にロシアから渡ってきたマンモスは、津軽海峡を渡れずに北海道にだけ生息したらしい。

それにしても牙が凄い。
あとで調べてびっくりしたのはマンモスの牙は象牙に代わって印鑑に使われているのだ。
象牙と違いワシントン条約の規制対象じゃないという驚きの事実。
もうマンモスは絶滅してるからいいやってこと？なんだかなぁ～

発熱のせいでずいぶん損した気がしてどこか行こうと繰り出した。

いつも行列のラーメン屋さんがすいていたのでまずは昼ご飯。
魚介出汁の効いたあっさり系醤油ラーメンが美味しかった。

ラーメン まるひら グルメ・レストラン

で、隣町の白糠町へ向かう。
アイヌの施設を見たくてまぁまぁ近くのウレシパチセへ。

平日の午後は口コミ通り誰もいない。

アイヌ文化を保存伝承するこの施設、伝統的な祭事の道具や衣装などが展示されている。
夫が見当たらないと思ったら珍しく土産物を物色している。
アイヌ刺繍のショルダーバッグが気に入ったらしくお買い上げ。
ここまで来た甲斐あったな。

施設ではアイヌ刺繍やリムセと言われる踊り、ムックリの演奏などの体験教室も開かれている。
アイヌ三大祭というのが８月、９月、１１月にありここでも伝承儀式が行われるそうだ。

もと釧路に住んでいたという施設の係の人はアイヌのことの他、地元情報も教えてくれた。
白糠町というのはふるさと納税でずいぶん潤っていると聞いていたので尋ねたら大して恩恵はないのだと。
行政から住民に回って来るにはかなり時間がかかるのかもね。

発熱のせいで見られなかった花火は米町公園の目の前だったのに、後日行った花火ははるか遠くで光と音の時間差が虚しかった。

今年の夏は北海道も暑くて連日札幌の猛暑がニュースになっていたけど、釧路はそこまで暑くなくて助かった。

霧の日も多くていつもの公園もこのとおり。
霧の中の車の運転は知らない道だと恐ろしい。

ある日、エイリアンのような謎の魚を発見。
泳ぐというより漂うという感じで怪しさ100%

台風で深海の魚が紛れ込んだのかもと、したり顔のオジサンが教えてくれたけど調べたらイトヒキアジという魚の幼魚だった。

なかなか幻想的な姿でしばしトワイライトゾーンに入り込んだ気分だった。

これはゴルフ場へ向かう途中の昆布森の山の中。
だだっぴろい土地に大量のコンブを干すための干し場だ。

なぜ海岸沿いでないのかと思ったらコンブが大量すぎて狭い海沿いだけでは足りないからだった。
この時はまだ干し始めだったけど10ｍを越えるコンブがずらりと干された景色は圧巻だ。

帰る日が迫る中、発熱で行きそびれた分を取り戻しに連日のゴルフ。
相変らず空いている。

新釧路ゴルフ倶楽部 ゴルフ場

鹿の親子が水を飲みにやって来る。のどかだなぁ～

さりげなく近寄ってきたキタキツネは夫のカラーボールをくわえて走り去った。

待て～～！　って待つわけないよね(;´Д｀)

北の大地は野菜がよく育つ。
同宿の女性から農家の直売所で仕入れた巨大ズッキーニと巨大ビーツをおすそ分けしてもらう。

あの、もうすぐ帰るんですけど・・・
このあと１年分のズッキーニを食べました。

セイコマは意外にワインが充実している。
普段見かけないポルトガルのワインに出会って即買い。
値段もお手頃で美味しい。

ゲストハウスで食器を洗っていたら窓の外を鹿の家族が通るのが見えた。

民家の周りにも集団でやってくるけど角の大きな牡鹿はちょっと怖い。

と、まあこんな感じであっと言う間に30泊は終わってしまった。

発熱は想定外だったものの、避暑地の夏休み計画はまあまあ予定通り。
もう少し観光もすれば良かったかなと思ったけど、う～んとのんびりはできた。

土地勘もついたことだし次はもう少し釧路を拠点に動いてみようかな。
宿のオーナーが言っていた。

「最初は２週間、翌年は１か月、次は２か月って伸びていく人が多いんですよ」

。。。ど～する？来年＼(◎o◎)／！

釧路駅 駅

この旅行記へのコメント （8）

• mom Kさん 2023/11/02 06:14:20

  やってみようかな

  「最初は2週間」。　　　　　　　　　　　　　　　釧路は住むのにいい街という印象は、結構リタイア年代に多いと当地で知りました。そのためのお宿や不動産の゙パンフを駅インフォメーションで手に取り、心動かされたままです。　　　　　　　　　gachinさんは早くも実行中。30日ですかあ。目指したい。ズッキーニもお気に入りですが.、心ゆくまで白いアスパラを食べてみたい。

  gachinさん からの返信 2023/11/02 22:16:31

  Re: やってみようかな

  こんにちは。mom Kさんなら夏でなくても釧路の素敵な過ごし方を見つけられそうですね。
  
  白いアスパラ食べてないです。やはり地元食材を手に入れるには生産者の売店を見つけないとですね。
  ズッキーニは何とか消費したけれど、巨大ビーツはもて余しました。
  それもまた醍醐味と楽しむ余裕が欲しいです。
  
  来年は直売所めぐりしたいなぁ🎵
  
  gachin。

• あの街からさん 2023/10/26 07:14:12

  暮らす様に旅するとは言うけれど、まさか1っの街で３０日とは凄い！

  避暑地、釧路。
  エイリアンの様な魚君。キタキツネや鹿が目の前を闊歩する姿。
  遠くに響く夏の花火。熱中症などたくさんの思い出を残しましたね。
  素敵な旅のカタチだなぁ。と癒されました。
  　　　　　　　あの街から

  gachinさん からの返信 2023/10/26 22:14:53

  Re: 暮らす様に旅するとは言うけれど、まさか1っの街で３０日とは凄い！

  今回は避暑が一番の目的だったため３０泊となりましたが、帰宅しても全然夏の暑さは終わっていませんでした(-_-メ)
  
  もう少し釧路を拠点にあちこち行けば良かったかなぁと反省。どこにも行かずに海を眺めているのも悪くないですけどね(^_-)-☆
  
  gachin。

• まめこはさん 2023/10/24 19:21:46

  大変でしたね

  こんばんは
  
  「流行り病」・・・・あれですかね
  旅先での体調不良、精神的にキツかったのでは？
  大事に至らなくてなによりでしたね
  
  画像で拝見した限りですが、やはり釧路は息子のいる網走よりも涼しそう
  太陽がギラギラしている感じしないですもんね
  来年は二ヶ月Stayですかね？
  羨ましい～
  
  
  

  gachinさん からの返信 2023/10/25 17:30:20

  Re: 大変でしたね

  まめこはさん　こんにちは。
  
  温かいお言葉ありがとうございます。そうですね、多分あれだと思います。結局検査しなかったんですけど、それまでに家族が罹患した経過を見てたし予後の感じからしてそうだったかと。
  
  確かに渦中は悪化したらどうする!?とすご～く不安になりました。旅先での体調不良はコワイですね～
  よっぽど気をつけないと。
  
  釧路が道内では涼しい地域には違いないですが、今年の異常気温を見てると来年以降が心配です。
  地球はどうなっちゃうんでしょうね～
  
  にしても2ヶ月のハードルは高いなぁ…😅

• picotabiさん 2023/10/18 17:46:03

  2ヶ月笑

  まじすか。でも夏が過ごしやすいなら・・
  
  >クーラーのないゲストハウス
  
  この温暖化、まさかと思いました。
  昔は青森もクーラーなんていらなかったのに。
  
  夏に対する憧れがあるから、寒くても海に入るし
  浴衣も着るんですよね。わかるなぁ
  

  gachinさん からの返信 2023/10/19 21:13:12

  Re: 2ヶ月笑

  ねー！2ヶ月って…
  でも帰宅してからの1ヶ月、少しは涼しくなるのかと思ったらずっと３０℃超えでちょっと考えてしまいました(^_^;)
  
  そーかぁ、夏への憧れなんですね～なるほど。
  確かにいくら暑くても北国の夏は短いからね。
  ヨーロッパの人が積極的に日焼けするのと似てますね。
  
  gachin。