2023/08/14 - 2023/08/18
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今まで四国には何度も訪れていますが、行った事の無い場所はまだまだいっぱいあります。
そこで今回は、四国を端から端まで行ってみようという事で、有名観光地からあまり知られていない穴場スポットまで、四国を満喫しようと思います。
そして、自分のコレクションである証明書もゲットしてきたいと思います。
それでは、四国に向けて出発です!
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
2023年8月16日 水曜日 旅行3日目。
おはようございます。
時刻は間もなく5時になろうとしています。
四国を端から端まで巡る旅、今日は四国で一番高い場所を目指します。
本日宿泊した『国民宿舎 石鎚』さんは、石鎚山の登山ルートである『石鎚土小屋ルート』の登山口の目の前にあるので、宿泊客のほとんどが登山客です。
なので、朝食は登山弁当です。
ここで食べても良し、持って行って登山中に食べても良しのお手軽弁当。
自分はここで食べてから出発するので、インスタントのみそ汁とお茶付きでいただきました。
ごちそうさまでした。国民宿舎 石鎚 宿・ホテル
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昨日、国民宿舎に到着した時は真っ暗だったので気付きませんでしたが、部屋の窓からは瓶ヶ森の雄大な山々を見渡す事が出来ます。
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遥か彼方には瀬戸内海も望めます。
ここの標高は1,500mあるだけあって、良い景色です。
朝から、それも部屋の中から絶景を拝めて、元気がみなぎってきます!
台風の影響もあり、雨は降っていませんがあまり天気は良くないです。 -
今から目指す場所は、『日本百名山』の一つ石鎚山の最高峰『天狗岳』です。
石鎚山は標高1,982 mあり、四国のみならず、西日本で最も高い山です。
『日本七霊山』の一つにも数えられ、修験道の山として知られています。
登山道には、長さ74mの『試しの鎖』、33mの『一の鎖』、65mの『二の鎖』、68mの『三の鎖』と4ヶ所の鎖場(くさりば)があり、修験道の修行を体感する事が出来ます。
これはロビーにあったポスターですが、あと数時間後には自分もこの頂きに立っているはずです。
それにしても、すごい所だなぁー。 -
フロントのカウンターの上に『登山届(登山計画書)』が置かれています。
登山届には、登山をする山の名前、入山予定日時や下山予定日時、登山者の氏名や住所、電話番号、緊急連絡先、生年月日、性別、血液型などの個人情報から、行動予定や装備の内容、食料の量、非常時の避難コース(エスケープルート)等、細かく記入する様になっています。 -
そして記入した登山届を入れるポストもあります。
皆さん登山する前には、必ず登山届を記入しましょう。
もし遭難した場合に迅速な救助活動に利用されますし、何より登山に向けて一気に気合いが入ります。 -
登山道の案内図もあります。
目印となるポイントまでの距離や所要時間が記載されています。
これはありがたい、いただいて行きましょう。
なになに・・・
山頂までの距離は片道4.6km、往復9.2km。
所要時間は登りが約2.5時間、下りが約2時間。
昼には戻って来れそうです。 -
という事で、なんだかんだやっているうちに、時刻は6時を回りました。
外はさすがに肌寒いです。
こちらが昨晩お世話になった『国民宿舎 石鎚』さんです。
昨日は台風が上陸した影響で、ほとんどの宿泊客がキャンセルとなり、自分の他には1組しかおらず、ほぼ貸し切りと言っていい状態だったので、静かに過ごせました。
お世話になりました。
でも、逆に自分1人だけだったら、怖くて寝られなかったかも・・・
では、装備を整えて出発です!国民宿舎 石鎚 宿・ホテル
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石鎚山の山頂を目指すルートの1つ『石鎚土小屋ルート』の入り口は、この駐車場の片隅にある物置小屋の脇を通って行きます。
決してこの物置小屋が『土小屋』と言う訳ではありません。 -
いよいよ、頂上目指して出発します!
石鎚山 自然・景勝地
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昨日の台風のせいか、周囲はかなりもやがかかっていて、登山道脇の草も濡れています。
雨は降っていませんが、気温も低く肌寒いので念の為レインウェアを着て登山開始です。 -
しばらくの間、木道の上を進んで行きます。
濡れているので、滑らない様に注意して行きます。 -
石鎚山の一般的な登山ルートは、今回使用する『土小屋ルート』の他に『成就ルート』があります。
成就ルートは、ロープウェイとリフトを乗り継ぎ、石鎚神社中宮成就社から『試しの鎖』、『一の鎖』、『二の鎖』、『三の鎖』を経て頂上に到着するルートで、登山者にとって最も一般的なルートです。
所要時間は約3時間、距離は約4㎞と土小屋ルートとさほど変わりませんが、土小屋ルートの方が標高差が少なく、山頂まで最短時間で登る事が出来るので、土小屋ルートは初心者向けのルートになります。
土小屋ルートは、一の鎖と二の鎖の間にある休憩所で成就ルートに合流するので、鎖場は二の鎖と三の鎖の2ヶ所しか登りません。
合流地点となる休憩所までは、ここから約4kmです。 -
今の場所から見える麓の景色は・・・
もやで真っ白です。 -
登山道もかなりもやってます。
-
国民宿舎を出発して約20分、1.1km登って来ました。
山頂まであと3.5kmです。
案内板には、いろいろ国の言葉が記載されています。
中国や韓国からも登山者が来るんですね。 -
さらに登って行きます。
修験道にしては木道が整備されているので、歩き安くて非常に助かります。 -
足元が徐々に危険になってきました。
-
今通ってきた木道を振り返ると、こんな感じで支えられています。
何だかインディージョーンズに出てきそうな足場ですね。
修験道っぽくなってきました! -
階段をひたすら登って行きます。
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山頂まであと3km。
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木道をドンドン進んでいきます。
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あっ、ベンチがあります。
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国民宿舎を出発して約40分、最初の休憩所『ベンチ1』に到着しました。
写真を撮りながら登って来たので、目安時間の30分よりかかってしまいました。 -
登山口からベンチ1まで1.8km歩いて来ました。
山頂まではあと2.8kmです。 -
ここまではまだ体力の消耗もさほどないので、休憩なしで出発します。
それにしても、上の方はかなりもやっています。
天候は大丈夫かな? -
階段を順調に登って行きます。
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山頂まであと2.5km。
もう少しで半分です。 -
あっ、やっと麓の景色が見えました。
すごい山々が連なっています。
良い眺めですねー。 -
ベンチ1を出発して約15分、『ベンチ2』に到着しました。
-
ここは焚き火を囲んで団欒が出来そうなスペースがあります。
少し暑くなってきたので、ここでレインウェアを脱ぎます。 -
動き安くなったところで、頂上に向けて出発です。
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少し晴れ間が見えて来ました。
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青空も少し顔を覗かせています。
このまま天気が良くなってくれるといいんですがねぇー。 -
熊笹の間をぬって登って行きます。
-
山頂まであと2km。
半分以上登って来ました。 -
昨日の台風の影響で、所々ぬかるんだ箇所もあります。
なるべく靴を汚さない様に進んで行きます。 -
ベンチ2を出発して約20分、『ベンチ3』に到着です。
ここから1km行った所にトイレのある休憩所があります。
そこで『成就ルート』と合流して山頂を目指します。
山頂まではあと1.6kmです。 -
ベンチ3は、ベンチ2と比べると軽く休憩するスペースといった感じです。
ここで休憩はとらず、次の休憩所を目指します。 -
もやの中、山頂に向けて出発です。
-
再び木道を登って行きます。
-
注意看板があります。
なになに・・・
『悪天候時の登山道の通行は、落石があったり、滑りやすくなります。十分に注意して登山してください。』
って、もうだいぶ登って来てるのに今さら!? -
またインディージョーンズみたいな足場を渡って行きます。
確かに、これは注意が必要そうです。 -
ちょっとちょっと!!
落石どころか、崖崩れで行く手が塞がれていますよ! -
上を見上げると、大きな岩がゴロゴロしています。
またいつ落ちて来るか分からないので、足元と頭上に注意しながら足早に通過します。 -
崖崩れ地帯を無事通過したところに『落石注意』の看板があります。
って、注意して通って来たのに今さら!?
ていうか、落石のレベルじゃないだろ! -
登山道の脇にかなり大きな岩が転がっています。
あんなでっかい岩が落ちて来たらひとたまりもありません。
急いで進みましょう。 -
山頂まであと1km。
-
あっ!!
また崖崩れが起きています。 -
木道が完全に落石で埋まっています。
この岩を乗り越えて進むしかありません。 -
今立っている足元も、だいぶダメージを負っています。
いつ崩れるか分からないので急ぎましょう。 -
何とか乗り越えました。
-
が、この辺りは崖崩れの連続です。
修験道は、崖崩れとも戦いながら進まなければいけない厳しい道です。 -
今通って来た所は『落石注意区間』だそうです。
『落石の危険があります。十分ご注意の上通行してください』との事。
だからもう通過して来たのに今さら!?
ていうか、あんな崖崩れ注意のしようがないって! -
そんな事を言ってる間に、山頂まであと600mです。
-
あっ!
鳥居が見えて来ました。 -
ここで成就ルートと合流します。
-
鳥居をくぐって石段を登ると・・・
-
国民宿舎を出発してちょうど2時間、休憩所に到着です。
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この建物は、公衆トイレ兼休憩所です。
-
休憩所の中はこんな感じです。
きれいに管理されていますね。
特に何もありませんが、雨風は凌げます。 -
山頂を目指すにはここが最後のトイレになるので、しっかり済ませてから出発しましょう。
-
トイレはチップ制で、利用の際はこのトイレを維持管理する為の協力金として100円、もしくはクーポンをこの箱に入れます。
クーポン券は、ロープウェイ乗り場やレストハウスなどで販売されています。
自分はクーポン券の存在を知らず持っていないので、100円を払って利用します。 -
トイレはこんな感じ。
一応水洗です。
右下のポンプを踏むと水が流れます。 -
手もしっかり洗えます。
でも、この水は飲み水には適さないので、飲まない様にしましょう。 -
休憩所からの麓の眺めはこんな感じです。
相変わらずもやで真っ白です。 -
これから行く先を見上げると、上の方に鎖場が見えます。
いよいよここからが修験道の本番です。
では、一息ついたところで、登山の再開です。 -
早速分かれ道になっています。
-
左に進むと『二の鎖』、右に進むと鎖場を通らない迂回路です。
自分は迷わず左に進みます。
体力に自信のない人は、迂回路を通って山頂に行く事が出来るので安心して下さい。 -
こんなところにまた鳥居があります。
そしてこの鳥居をくぐると・・・ -
やって来ました!
ここが『鎖場(くさりば)』です。
鎖場とは、登山道や岩場に登山者の安全を確保する目的で鎖が取り付けられた場所の事で、特に通行が困難で難所といわれる場所に取り付けられている事が多いです。
頑丈そうな鎖が垂れ下がっています。
ここから先は、ほぼ垂直な岩場をこの鎖を頼りにロッククライミングの様に登って行きます。
ここ『二の鎖』は、こんな状況が65mも続きます。
では、気合いを入れて行きましょう! -
とその前に、滑らない様にしっかり手袋をして鎖を掴みます。
準備に余念はありません。 -
鎖場の基本は『3点支持』です。
両手足のうち3本で体を支え、残りの1本を動かして移動します。
岩場も濡れて滑り安くなっているので、ゆっくり慎重に登って行きます。 -
トライアングルの様な鎖もあります。
これは、掴んでも良いし足を掛けても良い部分です。
岩場に足を置き辛い場合は非常に助かります。 -
登っても登っても、まだまだ鎖が続いています。
標高が高い事もあり、さすがに息が上がってきたので、休憩しながら進みます。
焦りは禁物です。 -
下を振り返ると、後続の人達が登って来ます。
1本の鎖を複数人で持つと、他の人の動きによって鎖が思わぬ動きをして危険なので、なるべく他の人と違う鎖を持つ様にしましょう。
て言うか、目の前の鎖しか見る余裕がなかったから気付かなかったけど、辺り一面真っ白ですね。 -
おっ!?
鎖があそこで終わってる!
あそこはもしや!? -
やったー!!
二の鎖を無事制覇しました!
写真を撮りながら登りましたが、10分弱で登りきりました。
これは結構疲れました。
修行の道は大変です! -
二の鎖を登りきって安心したのも束の間、さらに岩場は続きます。
-
今度の鎖は、さっきの頑丈そうな鎖と違って一般的な鎖です。
-
さっきの鎖と比べるとちょっと頼りないですが、ここまで来たら進むしかありません。
岩場が濡れているので、足元に注意して行きましょう。 -
鎖場を登りきりました。
山頂まではもう少しです。 -
草場の影にひっそりと鎖場の看板があります。
残すは『三の鎖』のみです。 -
三の鎖に向かう途中も鎖場が続きます。
ここは足場が滑りそうで、なかなか手強そうです。 -
ここも気合いを入れて登って行きます。
-
いよいよ最後の難関、『三の鎖』に到着です。
今まで登って来た鎖場と違い、壁の様にそそり立った岩場に、滝の様に頑丈そうな鎖が垂れ下がっています。
まさにラスボス感満載です。 -
上の方はもやで見えません。
三の鎖は、先程登った二の鎖より3m長い68mあります。 -
では、最後の難関に挑みます。
-
休憩を挟みながら、ゆっくりと登って行きます。
鎖が4本あるので、片手で1本ずつ掴んで登ると楽に登れます。 -
鎖はまだまだ続き、なかなか終わりが見えません。
-
あっ!
あそこで三の鎖は終わりです。
もう少しです、頑張れ!! -
何とか三の鎖も10分弱で登りきりました。
今までの登山道と違う石畳を進んで行きます。 -
石鎚神社の祠が現れました。
という事は!? -
国民宿舎を出発して2時間40分、ついに石鎚山の山頂に到着しました!!
石鎚山 自然・景勝地
-
しかし、今いる場所は正確には標高1,972mの弥山(みせん)と言う場所。
石鎚山の最高峰はここではなく、このもやの中にある『天狗岳』です。 -
もやが酷くてこの先に進むのは危険なので、皆さんここで二の足を踏んでいます。
さて、自分もここから先はどうしようかなぁー? -
とりあえず、無事山頂まで登って来れたので、石鎚神社にお参りしましょう。
ここは石鎚神社の奥宮 頂上社(おくのみや ちょうじょうしゃ)です。
頂上社には、三つの御神徳を表す三体の御神像、『玉持ちの御神像』、『鏡持ちの御神像』、『剣持ちの御神像』が祀られています。石鎚神社 寺・神社・教会
-
隣接している授与所で頂上社の御朱印をゲットしました。
天狗岳とそれを照らす朝日を背景にした見事なデザインの御朱印です。
もやで天狗岳に行けず立ち往生している間に、宮司さんに昨日の山頂の状況を伺ったところ、昨日は台風が上陸した影響で天候が荒れた事もあり、3人ぐらいしか登って来なかったそうです。
自分としては台風の中、3人も登って来た事にビックリです! -
山頂は現在こんな感じです。
皆さん休憩をとったり、朝食を食べたり、記念撮影をしたりと各々の時間を過ごしていますが、行く手をもやに阻まれ、何だか手持ち無沙汰そうです。 -
もやが少し晴れてきました。
あっ!
良く見ると、尾根伝いに歩いている人が何人かいます。
今が行くチャンスかも!
山頂にいた皆さんも、待ってましたとばかりに動き出しました。
自分も今のうちに行きたいと思います。
それにしても、天狗岳ってあんな危ない場所を歩いて行くんですね。 -
では、天狗岳に向けて出発します。
-
天狗岳へ向けての最初の一歩は、まずこの岩場を下りる事から。
もうこの時点でかなり大変です。 -
この先は道が細くすれ違いが困難な為、譲り合いながら進みます。
天気が良い日はかなり混雑するそうですが、この日は悪天候のお陰で登山者も少なく、自分のペースでゆっくり行く事が出来ました。 -
この『馬の背(うまのせ)』を通って行きます。
バランスを崩したら大変なので、慎重に進みます。 -
ひたすら足場の不安定な岩場の上を進んで行きます。
岩には丸印や矢印が所々書かれているので、それに沿って進みます。
そうしないと遭難する事はありませんが、滑落する危険があります。 -
あんな所に人が座ってる!!
背後は下も見えない切り立った絶壁で、落ちたら絶対に助かりません。
今からあんな危ない場所に行くの!?
これは気合いを入れ直さないと! -
かなり急勾配の岩場を登って行きます。
もはや完全にロッククライミングです。
天狗岳にアタックする際は、リュックやストックは弥山に置いて身軽な状態で来た方が良いです。 -
あっ!?
あそこに人が集まってる! -
あった!
あそこが天狗岳の最高峰です。石鎚山 自然・景勝地
-
国民宿舎を出発して約3時間20分、遂に石鎚山の最高峰、天狗岳の頂上に到着しました。
弥山からは切り立った崖を命からがら通って来ましたが、10分程で到着出来ました。
標高1,982m、今自分は四国で一番高い場所に立っています!
日本百名山の一つ石鎚山、制覇です!! -
四国で一番高い場所からの景色は・・・
相変わらず白一色です。
本当なら遮るものがない絶景が眼下に広がっているはずなんですがね・・・
でも、今まで通って来た道のりを考えると、無事辿り着けただけで大満足です。 -
後方を見ると、今通って来た岩場が見えます。
今までとんでもない所を通って来たんだなぁと改めて実感します。
バランスを崩したら奈落の底まで真っ逆さまなぐらい、切り立った絶壁です。 -
もやの中にうっすらと石鎚神社が見えます。
-
では、天狗岳を十分満喫したので、弥山に戻ります。
当たり前だけど、またこの切り立った岩場の上を通って戻らなければ行けません。
落ちたら絶対に助からない高さなので、帰りも気を抜けません。
『家に帰るまでが遠足』と同じです。 -
時々もやが晴れると石鎚神社を見る事が出来ます。
まるで雲の中に浮かんでいる様に見えて幻想的ですね。
まさに『天空の神社』と言うに相応しい絶景です。 -
天空の神社までは、一筋の道が続いています。
これもここでしか見る事が出来ない景色です。 -
帰りも矢印に沿って進みます。
一度通った道なので、帰りの方が心に余裕あるせいか、周りの景色を見ながら進む事が出来ます。 -
馬の背の上をバランスを崩さす通って行きます。
最後まで油断は禁物です。 -
この岩場を登れば、弥山に到着です。
もうひと頑張り! -
無事弥山に戻って来ました。
往復で約40分かかりました。
改めて天狗岳を見ると、あんな危ない場所を通って来たんだなぁと実感します。
でも、今は行った人にしか味わえない充実感で満たされています。 -
もやが晴れて、周りの山々が見えてきました。
こういう景色を見られるのが、山に登った時の醍醐味ですね。 -
石鎚神社の隣には、宿泊施設『頂上山荘』があります。
自分には、山小屋を見つけたら必ずしなければいけない恒例行事があるので、お邪魔したいと思います。石鎚神社 頂上山荘 宿・ホテル
-
山小屋での恒例行事その①、ペットボトルの値段チェック!
標高が上がると物価も上がる!!
という事で、500mlのペットボトルが500円で販売されています。
こちらでは自販機ではなく、クーラーボックスで冷やされて販売しています。
ちなみに、持参したボトルに1リットル100円で水を入れさせてもらう事も出来るので、自分は手持ちのペットボトルに入れさせてもらいました。
山頂は基本的に水が無い場所なので、ここの水は雨水を濾過した物との事です。 -
顔はめパネルならぬ、SNS的なパネルがあります。
天候の都合で、山荘内の片隅にひっそりと置かれていたので、誰も気付いていませんでした。
日付も昨日の8月15日のままになっています。
ちなみに、山荘のスタッフに聞いたところ、昨日は台風の影響で宿泊客は全てキャンセルになったそうです。
自分もスケジュールが1日ずれていたら来る事が出来なかったと思うので、本当に運が良かったと思います。 -
愛媛プロレスの『石鎚山太郎』選手のコーナーがあります。
知る人ぞ知る、ローカルプロレス団体のご当地レスラーですね。
ちなみに、得意技は『面河スプラッシュ』だそうです。 -
山小屋での恒例行事その②、カップラーメンを食べる!
これを食べる為に苦労して登って来たと言っても過言ではありません。
お湯を入れて待つこの3分が、登って来た時間よりも長く感じます。 -
3分経ちました。
それでは、いただきまーす!
汗をかいた体に、一気に塩分が染み渡っていきます。
超美味!!
どんなに行列が出来るお店のラーメンよりも、山小屋で食べるカップラーメンが一番美味しく感じます。
ちなみに、こちらの山荘にはゴミ箱が設置されていないので、ゴミは各自持ち帰りになります。
登山者のマナーとして、自然環境の保護にしっかり協力しましょう。 -
山頂に到着してから、天狗岳に登ったりカップラーメンを食べたりといろいろやっていたら、1時間半も滞在していました。
そろそろ下山したいと思います。
下山道は、山小屋の横にあるお洒落な石畳の道です。 -
おっと!
急に鉄階段になりました。 -
下りは左側通行です。
右側は、鎖場を登らなかった人の迂回路になります。
鉄階段を登って来る人もちらほらいます。 -
下山道は崖っぷちに組んだ足場を通って行きます。
外側には柵もなく、ちょっとバランスを崩したら崖の下に真っ逆さまです。
鎖場を登らなかったとしても、とんでもない所を通らないと行けません。
石鎚山、恐るべし! -
足元も下が見えるので、より恐怖を感じます。
-
土小屋までは4.3km。
山頂でのんびりしたので、下山はちょっと急ぎます。 -
山頂から10分程で公衆トイレのある休憩所まで下りて来ました。
登った時は、ここから2つの鎖場を30分以上かけて山頂に辿り着いた事を考えると、良いペースです。
ここで少しトイレ休憩をしたら、すぐに出発します。 -
この休憩所で、出発した国民宿舎 石鎚のある『土小屋ルート』と、ロープウェイのある『成就ルート』の分岐点となります。
ここで間違えたら大変な事になるので、注意しましょう。
ここから先は、来た時と同じ登山道を下りて行きます。 -
落石注意区間を足早に通り抜け、休憩所から約20分でベンチ3に到着です。
ここは休憩無しで通過します。 -
もやが晴れてきて、下山道が見えます。
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辺りの景色もはっきり見渡せます。
良い眺めです。
これまでの疲れが一気に吹き飛びます。 -
山頂の方はまだまだもやがかかっています。
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ベンチ3から15分、ベンチ2を通過します。
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ベンチ2から7分、ベンチ1も通過です。
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土小屋まであと0.6kmです。
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休憩所からノンストップで下りて来ました。
この辺りまで来ると、平坦な道が続きます。 -
あっ!
車道が見えました。 -
ここが土小屋ルートの登山口です。
山頂を出発してちょうど1時間半で登山口に到着しました。 -
ここから土小屋までは、舗装された道を歩いて行きます。
-
5分ほど歩くと、土小屋に到着しました。
土小屋の標高は1,492m、『いよのくに』だそうです。
天狗岳の標高が1,982mなので、標高差は490mあります。 -
土小屋には、お洒落な『土小屋テラス』があります。
1階はカフェやmont-bellショップ、2階はレストランになっています。
駐車場も満車で、バイクや自転車の人も多く利用していて、とても賑わっています。
それにしても、こんな高い所まで自転車で登って来るなんてすごいですね。
土小屋テラスの後方には、宿泊施設『白石ロッジ』もあります。 -
ここ土小屋には、石鎚神社の1つ『石鎚神社 土小屋遥拝殿(つちごやようはいでん)』があります。
只今改修工事中ですが、参拝する事は可能なので、無事登頂出来た事を報告したいと思います。石鎚神社 寺・神社・教会
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石鎚神社は、先程行った山頂の『奥宮 頂上社(おくのみや ちょうじょうしゃ)』の他に、JR石鎚山駅近くにあり石鎚神社の拠点となる『口之宮 本社(くちのみや ほんしゃ)』、成就ルートのロープウェイ山頂駅から20分程の所にある『中宮 成就社(ちゅうぐう じょうじゅしゃ)』と、ここ土小屋にある『土小屋遥拝殿』と4社からなります。
時間があれば4社全て巡りたいところですが、距離がとんでもなく離れているので、1日で巡るのは困難です。 -
こちらでも御朱印をゲットしました!
こちらの御朱印は、土小屋遥拝殿の後方に石鎚山がそびえ立つ見事なデザインです。
本来はこんな感じで石鎚山が見えるんですね。
今回はその姿を見る事が出来ませんでしたが、山頂を極める事が出来たので十分満足です。 -
時刻は12時を回りました。
先程山頂でカップラーメンを食べたばかりですが、土小屋テラスのレストランで昼食をいただきます。
山小屋と言ったら定番はカレーですね。
と言う事で『土小屋いのししカレー』をいただきます。
1,000円也。
いのしし感はよく分かりませんでしたが、カレーとしては安定の味でした。
ごちそうさまでした。 -
さて、お腹も膨れたので、出発した国民宿舎 石鎚に戻ります。
国民宿舎は、ここから500mも歩かなければ行けません。
これは想定外でした。
とりあえず、もうひと頑張りです。 -
と言う事で、出発してから約6時間20分、無事国民宿舎に戻って来ました。
いやー、さすがに疲れました。
しかし、今晩宿泊する場所は、ここから200km以上離れた高知県足摺岬です。
それでは、気合いを入れて大移動の始まりです。国民宿舎 石鎚 宿・ホテル
-
寄り道をしながら石鎚山から大移動して、20時前に足摺岬にあるホテルに無事到着しました。
という事で、本日はこれにて終了。
今晩お世話になるのは、『あしずり温泉郷 ホテル足摺園』さんです。
ホテルは到着時間を想定して夕食無しで予約したので、夕食は途中のコンビニで弁当を買って車の中で食べて来ました。
今日は四国で最も高い石鎚山に登頂し、無事四国の『上の端』を制覇しました。
午前中は石鎚山登山、そして午後は長距離運転と、かなりハードな1日となりました。
明日は『南の端』を制覇してから、高知県を巡ります。
今晩は足摺温泉にゆっくり浸かって、体力を回復させたいと思います。
ではでは、お休みなさい。あしずり温泉郷 ホテル足摺園 宿・ホテル
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