公共交通機関で行く、急がない上高地旅

2023/09/15 - 2023/09/17

当初10月末を予定していましたが、東京でいうと真冬の気温とわかり急遽9月の連休に変更。

上高地で連泊が取れなかったので、金曜日に仕事を終えてから松本に移動し一泊、翌朝上高地へ向かい散策後に一泊することにしました。

エリア 上高地(長野)

【行き】
仕事を終え、新宿駅から19時発の特急に乗り松本へ。
人身事故の影響で遅延や運休が発生しており、私たちが乗るあずさも20分遅れて出発。
ホームで買ったお弁当を食べひと息ついた頃、車内販売がまわってきました。バニラアイスを2つ注文。ミルク風味で美味しい。

【松本駅着～翌朝】
この日の宿は駅近のエースイン松本。
それしか空いてなかったので予約したデラックスツインルームは、部屋もお風呂も広くて寛げました。

翌日の朝食は和洋揃っており、私は取っていないけれどカレーもあり。「無料朝食」なら十分な量と種類です。

2つ入りのパックになったいなり寿司もありました。ゆっくり座っている時間がない人用かもしれませんが、ハイキング中の行動食として私たちも1パックずついただきます。

【松本駅～上高地】
8時半過ぎに松本駅から上高地線に乗り、途中新島々駅で路線バスに乗り換え上高地へ向かいます。
上高地バスターミナルより二つ手前が大正池のバス停。鏡のような水面がバスからも見えます。ここで8割方の人が降りましたが、私たちは次の帝国ホテル前まで行きます。ここまでで松本駅から約1時間45分。
バスを降りてそのまま進行方向へ歩き出すと、案内板に紙が貼ってあります。なになにクマの目撃情報？…ってつい4、5日前ではないですか！時間も今と同じくらい。出会わないことを祈ります。。

《memo》
・上高地線はPASMOやSuicaは使えないので、松本駅の券売機で電車バス乗継乗車券を買います。片道2,710円。
・6:30以降15時台まで約40分おきに便があります。
・松本駅バスターミナルから5:30発と10:15発で上高地方面直通のバスもあり、こちらは要予約。
※詳細はアルピコ交通株式会社のウェブサイトで見られます。
・山岳地域ではバスは着席がマストなので、混んでくると増発するようです。このときはバス1台がちょうど満杯になり、数人の方が補助席に座りました。

帝国ホテル前のバス停から、来た道を少し戻ると田代橋方面へ伸びる道があります。田代橋からはこの日泊まる上高地温泉ホテルが見えます（写真の真ん中あたり。緑に隠れた茶色い建物）。少し雲がでていますが、よく晴れて眩しいくらい。

荷物を預け、ホテルを出てすぐの景色。
眼の前に山がせまっています。
日陰だと涼しいけれど、日向は日差しが強くて暑いので半袖で十分です。

梓川右岸を河童橋方向へ歩きます。せせらぎがずっと聞こえていて、いつまでもこうして歩いていたいくらい。

川から少し離れるとこんな感じの鬱蒼とした緑に囲まれます。

川原に降りられる場所がありました。
水があまりにきれいなので手を浸してみます。
冷たくて気持ちいい。

川の先に小さく建物が見えるあたりが河童橋です。

振り返ると焼岳が見えます。
対岸のコースを行く人たちも川原に出てきていますね。

ここだけ白樺の並木道になっています。ずっと前に一度来た上高地の印象はこういう感じ。あのときはどこを歩いたのだったか。

「ヒトとクマが共存するためには距離感が大切」
なるほど。

河童橋に着く前に『トワサンク』がありました。ザ・パークロッジ上高地の右隣です。
すでに列ができていましたが、今ならぎりぎりテラスに座れそうなので、ランチタイムではありますがアップルパイをいただきます。

りんごがぎっしり入っています。
しっかり冷やしてあって暑い日にはちょうどよいです。飲み物は北アルプスのアイスティーにしました。すっきりした紅茶の渋味がパイによく合います。

アイスティーに沿えられたストローは竹でできていました。
スターバックスなどが使っているストローは分厚くて口当たりが気になりますが、これはプラスチックのストローと同じくらい薄くて良いです。

見上げるとくっきりと青い空。
昨年行った同じ長野の原村を思い出します。

河童橋に着いたのは12時半くらい。
上高地の写真を上げている方はこのアングルから撮られていることが多いので、私も同じように撮りたいと思っていました。
厚い雲で山頂が少し隠れていますが、穂高連峰がよく見えます。
この時間だと人がいっぱいです。気温も上がってきているので、涼しいときにハイキングを満喫したいなら、早朝に着いて昼前に帰るくらいがいいかもしれません。

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この後、河童橋手前の階段で母が転倒し、足を負傷。。
幸い大きなケガではなかったので、応急処置だけしてホテルに戻ることにしました。

普段からあれこれ忙しいようなので寝不足がたたったのか、スケジュールが行き当たりばったり過ぎたのか？？
後で聞いたら人をよけようとしてバランスを崩したそうなので、混み合う時間帯だったのもよくなかったのでしょう。
いったん止血はできたので、最短コースを徒歩で帰ります。

近くの診療所はあいにく土日祝日は休診(土曜は隔週で午前中のみ診療)。
思ったより出血したので縫合の必要があるかどうかなど、できれば診てもらいたかったな。

【ホテルに戻る～夕食】
ホテルに着いて再度傷口を洗い流してから、ホテルが提供してくれた消毒薬と傷パッドで手当てしました。
傷がないほうの足には痣ができていたので湿布ももらいました。絆創膏しか持っていなかったのでありがたかったです。

午後はそのまま部屋でゴロゴロしていました。

夕食は18時から。
こちらのホテルでは部屋でいただきます。
信州蕎麦に川魚、山菜、きのこなど土地のものを使った料理は見ているだけでも楽しいです。
寝転がったカッパの箸置きもかわいい。

安曇野産岩魚姿造りと信州サーモン

霧島産SPF豚ロースの豆乳鍋

松本平産こしひかりがとても美味しかったです。
お腹いっぱいでなければおかわりしたいくらいでした。

右端のお皿は安曇野産信州サーモン杉板焼き、杏添え。

ここには写っていていないですが、お酒は塩尻の井筒ワイン果報シャルドネをグラスで頼みました。シャープなすっきりした味で和食と合います。
デザートは信州りんご、自家製木の実のケーキ、シャインマスカットでした。

その土地で採れた旬のものを少しずついただける旅館の食事は大好きです。幸せ～

【最終日】
昨日飲んだワインがまわったようで、翌朝はゆっくり起きてゆっくり朝食。
朝食は食堂での種類豊富なバイキングでした。ごはんのお供が充実していたので、パンもごはんもいただいてしまいました。

母の体調が気がかりなので、チェックアウト後、お土産を買ったらそのまま帰ることにしました。
上高地温泉ホテルから上高地バスターミナルまでは徒歩20分ほどあるので、これをハイキング代わりに、また今度来たときにあちこち回りたいと思います。
途中帝国ホテルに寄って、他の方がブログに書かれていて美味しそうだったフルーツガレットを買いました。

今日もいい天気。
バスターミナルから周辺の山がよく見えます。

《memo》
11時台に上高地バスターミナル発の路線バスに乗りましたが、途中で少し渋滞にはまりました。車内アナウンスでは駐車場の近辺が混んでいるとのことでした。釜トンネルから上高地方面へはマイカー規制がされているので、規制されていないエリアで発生したのだろうと思います。
帰りは新島々駅で路線バスから電車に乗り換えますが、運転手さんが頑張ってくれて15分弱の遅れで済み、無事定刻の電車に乗れました。もし間に合わなかったら松本から新宿への帰路にも影響したので、シーズンの祝休日は余裕をもってスケジュールを立てたほうがよいかもしれません。

今回のお土産です。
上のブルーの包装紙のものがフルーツガレット。
バタークッキー（3個入り）と赤い箱のりんご＆バターサンドクッキーは上高地バスターミナルのお店で買いました。

長野は美味しいものが豊富でお土産売り場では目移りしてしまいます。次回は自分用に野沢菜漬けなどいろいろ買いたいです。

〈追記〉
連休明け、母が地元の医者に行きケガをしたときの状況を話したところ、すぐ体のあちこちのレントゲンを撮ったとのこと（→異常なし）。傷は深いけれど縫うほどではないので、消毒したあと傷用のフィルムを貼り、その上から湿布。4、5日は毎日消毒に来るように言われたそうです。ちゃんと手当てしてもらえてホッとしました。