2022/11/14 - 2022/11/14
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魚屋No1さん
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この旅行記は、1日目にも書いたように、19,800円でJR九州の特急と新幹線の全線が3日間乗り放題の「ハロー!自由時間ネットパス」を活用して
九州の是非にも再訪したい場所と一度は訪れたい場所を7日間で巡った最終日の記録です。
柳川は、九州で最も縁がある街です。
その始まりは、半世紀以上前に書いた卒論のテーマが「タナゴの染色体の研究」で、と言っても当時は数を数える程度のことでしたが、北北九州だけに生息するカゼトゲタナゴを採集するため、隣町の瀬高にあった「ルノワル」というユースホステルに合計2週間ほど泊まって柳川の川下り船乗り場や矢部川でサンプリングのための釣りをしたことです。
この「ルノアール」は何の変哲もないユースですが、その緩さは半端なく心地よいもので、此処で沈没した者を実際に何人も見ているほどでした。
私も同様で、内水面水産試験場の研究員へ就職したこともあり、九州の淡水魚を勉強するという名目で休暇を取っては此処に泊まり、
・昇開橋や筑後大堰という有名な河川工作物がある筑後川
・ヤリタナゴ、カネヒラ、アブラボテといった、タナゴ類が豊富な柳川
・カゼトゲタナゴ、カワムツ、ムギツクが生息し柳川の水源でもある矢部川
・オヤニラミが生息する山鹿温泉の脇を流れる菊池川
などをホッツキ歩いたものです。その後は、40代の頃に業界の組合長を連れて川下りをしたくらいですが、柳川は懐かしい土地です。
一方で、来年の私は後期高齢者です。思い出の地へあと何回訪れられるかと考えてしまうお年頃に到達したため、柳川は立ち寄り先として最優先で組み入れました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 2.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 私鉄 ジェットスター
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
ルノワルは、ペアレントさんが早くに亡くなっています。とっくに廃業し、建物も無いと思い込んでいたので行程に入れなかったのですが、この旅行記を書くのに何か資料がないかと探していると「追憶のユースホステル」というブログに「令和3(2021)年の9月26日に再訪しました。ユースは6年前(2015年)に廃業したようです。しかし建物は当時のままで残っていました。スマホで撮影しているとヘルパーが高じて今はここで暮らしているという方とお話をする事が出来ました」とあるのを建物の写真と共に見つけました。急いで住所を探してストリートビューを見ると、左の懐かしい建物が(2022年9月撮影)が出てきました。
知っていれば訪ねたのに。残念でしたが、柳川へ再訪する目的ができたと思えば、これもまた良しとしましょう。 -
本日の柳川へのコース
市電 辛島町 8:09発 ⇒ JR熊本 8:20着
JR 熊本 8:30発 ⇒ 大牟田 9:20着
西鉄 大牟田 9:25発 ⇒ 西鉄柳川 9:37着 -
途中で通過した玉名は熊本ラーメンの聖地です。記念に駅名を撮影しました。
◎白濁した九州豚骨ラーメンの発祥は久留米
・南京千両: 昭和12~現在 久留米駅前の屋台で豚骨ラーメン開業 現存
・三九: 昭和22~26年 白濁豚骨スープ開発
昭和26~現在 常連に店を譲って小倉へ移転、来々軒に改名・現存
・三九: 経営者交代(昭和26~31、 玉名支店:昭和27~31)
佐賀へ移転(昭和31~平成25閉店)
◎熊本ラーメンの源流は、4年しか営業していなかった三九の玉名支店
熊本豚骨の黎明期に開店した店
・松葉軒 :昭和28~閉店 ・こむらさき:昭和29~現存
・味千ラーメン:昭和43~現存
*以上3店の店主は、ラーメン店開業以前から懇意
*味千らーめんは、世界で633店、日本で68店展開しているのに関東は0店
・こだいこ:昭和29~平成28閉店
・桂花 :昭和30~現存 味千創業者が修業した店 経営破綻も味千が継承 -
大牟田9:20着 鳥栖行き普通電車。
車両はJR九州821系交流電車 1編成3両(1M2T) -
西鉄大牟田駅では、9:25発の福岡天神行き急行に乗り換えました。
西鉄柳川へは09:37着です。車両は3000系。西鉄の天神大牟田線は標準軌なので、大牟田⇒西鉄柳川間の16.4kmを平均時速82kmで走破します。 -
西鉄柳川駅には、西鉄カラーの各駅停車がいました。
4扉の両開きなので、車両は7000系だと思えます。 -
西鉄柳川駅前です。
有名観光地をひかえた駅なのに、人気は殆どありません。 -
川下りの船には、昔タナゴを釣っていた場所から乗り込みたいと思っていたのですが、場所を覚えていません。そのため、駅から最も近い水郷柳川観光に予約を入れました。ただ、船着き場周辺の景色に記憶は全くありません。
川下りに使う写真のドンコ船は、日本全国の水郷地帯でも広く使用されている喫水の浅い平底の船です。農業用の細い水路で前後自由に動けるように、進行方向は両方とも、細長い箱の両端を斜に平らに切った形にしているので、船首と船尾の区別が無いという特徴を持っています。千葉県や茨城県では、同型の船をサッパ船と呼び、潮来、印旛沼、手賀沼で見られます。 -
船着き場付近には,真鯉が多数蝟集していました。
柳川の川下りは数社が営業しています。どの会社も、柳川城の堀割りを約1時間周遊し、御花の近くで下船するという行程に変わりありません(冬の落水期はコースが変わる)。料金も200円程度の違いなので、どの社を選んでも良さそうですが、始めて乗るなら、松月という明治期の料亭建物を乗り場にしている、川下りを最初に始めたという1961年創業の柳川観光開発株式会社が面白そうだと帰宅後に知りました。 -
川下りが始まって直ぐ、景観が著しく変わった原因は、岸辺にあった柳の並木を切り倒して道路を広げたためだと判りました。
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乗船場付近は笹濁りで川底の泥が見えました。水の濁りは、河川湖沼の生態系を維持するために重要な水草の大敵でなので心配しましたが、川下りが始まると直ぐに水草を見つけたので一安心しました。、
なお、学生時代に此処でサンプリングした時は、水草の中でアブラボテとカネヒラが、水草の外側の流れのある場所でヤリタナゴが釣れました。ただ、カゼトゲタナゴを採取したのは矢部川でした。 -
最初に左折した場所は見覚えがあります。そのため、釣りをしたのが柳川観光開発(株)「松月乗船場」の辺りから此処までの間だと判りました。
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こんな感じの橋を何回もくぐります。
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10時45分頃の場所です。
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こんな感じで船頭が説明してくれます。
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川幅が広い場所もあります。
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この低い橋の下には船頭が船を進めるように、ロープが張られています。
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11:15
柳川の伝統的な漁法の「くもで網」の施設です。大型の「さで網」です。 -
アオサギもいました。
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11:32 下船場所に到着しました。御花の傍です。
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有明海へと続く、この水路の両側が柳川観光のメイン道路です。
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せいろ蒸しの有名店の若松屋ですが、大行列なのでパス。
・若松屋 水休 御花の川下り下船地近く 創業1860年頃
せいろ蒸し:3600円、上せいろ蒸し4切れ:3930円 -
やながわ有明海水族館
NPO法人「SPERA森里海 時代を拓く」が管理運営しています。
面白いことは面白いのですが、雑多な展示は趣味人が運営する施設の典型で、何を訴えたいのか判らなくなっています。 -
ワラスボの悪党面は、鬼を洗濯板に押しつけたような顔を持つ淡水魚のアカザと双璧の面白さです。
なお、有明海では、ムツゴロウ、エツ、ワラスボ、ハゼグチ、メカジャ(ミドリシャミセンガイ)、ワケノシンノス(イシワケイソギンチャク)等の珍しい魚介類が水揚げされます。また、柳川の人達は川魚も大量に食べています。魚屋の店先には淡水魚と珍しい海水魚が並んでいるので、店先を覗いて歩くのも一興です。 -
この周辺には、うなぎ屋が何軒かありました。しかし、どの店もガラガラです。
私は、ウナギの養殖技術を研究していたこともあって、濃い味付けの蒲焼きは調理による味の差が出にくいのに対し、ウナギ自体の旨さと香りは短時間で低下することを知っています。そのため、繁盛している店は美味しいが、客が入っていない店は美味しくないという法則を作って店を選んでいます。ガラガラの店では美味しさを期待できないため、可能性が唯一残る御花へ向いました。
なお、この近所には、白秋生家史料館があります(無休 沖端町55-1 600円)。しかし、白秋は、20歳頃までしか住んでいないし、当時の家は明治34年に火事で焼けています。実際、史料館の建物は昭和44年11月の復元なので、どれほどの意味があるのか疑問です。 -
本吉屋 沖端店 定休日
・元祖本吉屋 天和元年(1681)にせいろ蒸しを始めた店
月休 本店は川下り乗り場近く
せいろ蒸し4800円、特5200円 -
御花の洋館です。 国の名勝指定の名称は「立花氏庭園」
柳川藩10万7千石の立花家は、明治になると東京で伯爵に叙されます。現在の御花は、明治22(1889)年に柳川へ移住した14代当主立花寛治が、明治42~43年にかけてに建設したものです。
私が柳川名物のせいろ蒸しを始めて食べたのは1970年代の御花です。美味しかったし、レストランからの景色も良かった記憶があります。また、大きなレストランでもあるので、此処でなら即座に満足な食事ができるかと期待したのですが、2時間待ちなと言われて撤退。空腹で御花の見学も忘れてしまいました。私の旅はいつも竜頭蛇尾。 -
空腹です。駅前ならありつけるだろうとタクシーで西鉄柳川駅駅前に戻りました。
駅前は相変らずガランとしていましたが、古蓮という店は、ソコソコ客が入っていたので此処で食べることにしました。
・古蓮 水木休 西鉄柳川駅前 -
写真はせいろ蒸し(3切れ)3300円です。
せいろ蒸しは、蒲焼を載せてから蒸す料理だと思っていましたが、此処のタレ御飯だけを蒸して、後からウナギを載せているように感じました。私のイメージとは異なりましたが、普通に美味しいレベルではありました。
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13:12 西鉄柳川から福岡(天神)へ向います
小一時間で天神に到着。駅のショッピング街で土産を探すも、めぼしいものは無いため、地下鉄で空港へ行きました。 -
空港へは15時頃に到着。私が乗るJスターは18:25発なので、土産物を物色しようと歩き始めると「youは何しに」の撮影現場に出会いました。たった三人で取材しているのですね。テレ東のフットワークの良さはこのことだと判りました。
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空港の土産物屋を物色しましたが、此処でも、めぼしいものは発見できませんでした。そのため、購入したのは、通りもん、稚加栄の明太子という定番と、写真のメンタイマヨ、明太プリングルスだけです。
なお、九州名物の柚子胡椒、メンタイマヨも、近所のスーパーで現地の半値で売っていいるので、土産にする意味は無いでしょう。 -
土産物を買い終わってもまだ時間が余っているので、展望デッキへ出て飛行機をウオッチしました。
これは、フライング鰹節というあだ名のボーイング737です。天井が直線、垂直尾翼の前側付け根部分についた小さなヒレのドーサルフィン、おむすび型のエンジンカウリングがよく判ります -
奥の黄色い機体はフジドリームエアラインズ(FDA)のエンブラエル175(FDAは機体の色で機材が判ります)
真ん中の格好良い黒の機体は、スターフライヤーのエアバスA320(矢印型のウイングレットが特徴)
手前の鶴丸が付いた白い機体は、JAL系のJ-AIRのエンブラエル170(窓の数が190より少ないことで判断) -
駐機場にいたJ-AIRのエンブラエル170
奥の飛行機は、JALと沖縄県等が株主の第三セクターの日本トランスオーシャン航空のボーイング737 -
16時頃
搭乗する機体ではありませんが ジェットスターのエアバスA320 -
初めて見るエアバスA350です。
エアバスとボーイングの双発中型機の簡単な見分け方は、エアバスの天井は尾翼まで一直線、ボーイングは737以外は尻下がりだったのですが、こいつはボーイングと同じ尻下がりです。見分け方を探そうと思って撮った機体各部の写真を以下に示しました。 -
主脚は、エアバスA330、 ボーイングの767、787と同じダブルが2個です。
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APUです。多少の違いはありますが、此処も一瞥で判るような差はありません。
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エンジンも、ボーイング787のような特徴はありません。ということで、見分けるポイントは、機体のペイントだけでした。
17時になったので、御飯を食べに、搭乗口の方へ向いました。でも、食べたくなるようなレストランはありません。仕方ないので、売店でお握りと飲み物を買って済ませました。前日まで続いた美味しい晩ご飯とは大きな落差です。 -
帰りの便は、Jスター GK514 福岡発18:25⇒成田着20:10です
切符は15,470円のエクストラレッグだったので、500円のミールクーポンが出ました。写真のビールは、それて入手したもの。
成田空港からは1時間で自宅の玄関に立てます。2時間かかる羽田より、私達にはずっと便利です。LCCには今回初めて乗ったのですが、快適な席をより安くゲットする方法も知ったので、今後は国内線でも成田発着を使うことが多くなると思います。
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