2023/06/29 - 2023/07/06
1143位(同エリア2129件中)
万歩さん
コロナ禍での渡航制限もあり、2014年の初めてのスイス以来、5回目、5年振りのスイス・ハイキング旅行。今回は足を延ばし、初めてフランス、シャモニーモンブランにも訪れた。
チェルマット、シャモニーでのハイキングを中心に、街歩き、フリーマーケットと美術館、博物館めぐりを楽しんだ15日間の旅行記。
旅程は下記の通り
6/29 出国、チューリッヒ空港に1泊。
6/30~7/1 チューリッヒ空港からバーゼルに。2泊して観光。
7/2~7/5 バーゼルからベルンに寄り、ツェルマットに4連泊。
以上、本編(「2023年7月 バーゼル、ベルン、ツェルマット」)
7/6~7/9 ツェルマットからシャモニーに移動、シャモニーに4連泊。
7/10 シャモニーからジュネーブに(1泊)
7/11 ジュネーブ観光後、翌日の帰国に合わせてチューリッヒ空港に(1泊)
7/12 帰国の途に
以上「2023年7月 シャモニー、ジュネーブ」編
写真はツェルマットのアパートから観たマッターホルン。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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6月29日(1日目)
大阪伊丹空港7:05発の全日空で羽田空港へ。羽田発9:40のルフトハンザ航空でミュンヘンに、ミュンヘンで乗り継ぎチューリッヒへ。
当初、関空からのエールフランス航空のパリ乗り継ぎでチューリッヒ入りする便の予約まで済ませていたが、運行停止に。代替として夜に関空を発ち、翌日スイス入りする便もあったが、機中泊後、すぐの移動と観光は日程また体力的にも避けたいことから、ルフトハンザ航空に変更した。
チューリッヒ空港到着は19時30分(日本時間で午前2:30分)。チューリッヒ空港に隣接するホテル(Radisson Blu Hotel Zurich Airport) に宿泊。空港また鉄道駅に直結のホテルなので至極便利、設備もよく快適なホテル。
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6月30日(2日目)
チューリッヒ空港駅で「スイスハーフカード」を買い、バーゼルに(写真はバーゼル駅) -
バーゼル到着後、駅裏に位置するホテル(ibis Basel Bahnhof)に。
荷物を預け、バーゼルカード(市内の交通機関無料、美術館・博物館の割引。バーゼル宿泊者に無料で提供)を発券してもらい、早速市内観光へ。 -
バーゼル駅前からトラムで聖アルバン門へ。
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聖アルバン門からバーゼル製紙印刷博物館に。水車を動力とする中世からの製紙工場。現在も博物館としてだけではなく、実際に製紙、印刷工場として運営されている。
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パルプから紙漉きまでの製紙部門。昔は古着も紙の原料(パルプ)にしていたとをここで知った。
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この印刷所で実際に使用する紙の紙漉き作業。
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工場内に掲げてあった昔の資料。背景から現在も同じ場所で紙漉きが行われているようだ。
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紙漉きを実際に経験。出来上がった紙は記念品として貰える。
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職人さんたちが実際に働いていた活版印刷部門。名刺や招待、案内状などの活版印刷も受注するという。
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昔の活版印刷機も展示されている。
またパピルスから始まる紙の歴史や、インク、ペンなどの筆記道具、製本の方法、印刷機、初代ワープロなどの展示があり、製紙から製本、印刷技術の変遷が展示されている。 -
バーゼル製紙印刷博物館の見学後はすぐ近くの船着場から、”ラインの渡し”で対岸へ。
ライン川の向かい岸同士の空中に張られた一本のワーヤーに、船首からのワーヤーに繋ぎ、上流からの水流だけを利用してライン川の対岸を往復する"渡し船”。
バーゼルカードは利用できず。料金は2CHF。 -
船着場から、ライン川右岸を徒歩でティンゲリー美術館へ。
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「機械彫刻」との表示、展示物が機械仕掛けで動くだけではなく、機械音まで発し、「五感すべてに刺激を与える作品」(パンフレットより)との事。
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大仕掛けな機械彫刻だけではなく、機械仕掛けのオブジェも展示されている。
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上階では趣の異なる作品の展示。
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ティンゲリー美術館から、バス、トラムを乗り継ぎバイエラー財団美術館に。
写真は入場券(表裏)。 -
モネの睡蓮を掲げている部屋の向こうは、美術館の池が見渡せる。
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ルソーの「飢えたライオン」。ルソーの絵は翌日のバーゼル美術館で「ジャングルの夕日」も観ることに。
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シャガール 「黄色い部屋」
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開催されていた「バスキア展」のパンフレット。
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バスキア展の入り口。
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解説によれば「バスキアのもっとも有名な絵画を、初めて一堂に観ることが出来る展示」との事。
不明にしてバスキアを知らなかったが、作品に魅せられてしまった。バスキアとの出会いは、今回の旅の一つの収穫。
同様に、知らなかった造形作家のドリス・サルカドの作品展も合わせて開催されていた。 -
バイエラー財団美術館からトラムで旧市内まで戻り、バーゼル旧市内を街ブラ。
写真は夕食を摂ったバーゼル駅前のフードコート(MARKT HALLE)。 -
7月1日(3日目)
ピーターズ広場のフリーマーケット。
ここに行こうと、ホテル前の乗り場(IWB)でトラム(16番線)を待つも一向に来ず。しびれを切らし駅前からのトラムでフリマ会場に向かう。
後ほど分かったが、16番線は運休との事。 -
レースの敷物を二枚買う。
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ピーターズ広場からシュパレン門へ。
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市庁舎を見学
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市庁舎の内部。
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徒歩でバーゼル美術館に。
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ビュッフェ展が開催中(’24年4月14日迄)
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ホルバイン「墓の中の死せるキリスト」
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ルソー「ジャングルの夕日」
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セガンティーニの「水飲み場」
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ムンクの作品。解説を見てみると画題は「アスゴーストランドの通り」、製作は1901年。構図が「叫び」に似ており一見明るい雰囲気であることから、てっきり「叫び」以前、初期の作品と思っていた。
帰国して調べてみると「叫び」は1893年の制作で作品で、この作品は「叫び」の後に制作。これも不明の致すところ。改めてムンクの作品をネット上で時代を追って観なおした。 -
ベックリン「死の島」。5枚描かれたうちの初版。
この作品との出会いは、ベルリンのアルテナショナルギャラリーで。「2019年5月 ベルリン、ドレスデンの旅」に記している。 -
ベックリン「生の島」。5枚の「死の島」の後に描かれた。「死の島」と並んで展示してある。
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ホドラー「無限へのまなざし」
解説によれば本来チューリッヒ美術館の吹き抜けに展示されるものであったが、大きすぎて展示されず、バーゼル美術館に設置されたとの事。
解説を読み、この絵をチューリッヒ美術館で見ていると思い出した。 -
チューリッヒ美術館の「無限へのまなざし」(「2018年6月 スイス、ハイキングと周辺観光」に記載、掲載写真を転用)
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美術館見学後はブルダーホルツの水道塔へ。
トラム停留所から閑静な住宅街を抜けた小高い丘の上にある。水道塔へ到着したのは16時半。塔の最上階まで上がれるのは17時迄でぎりぎり間に合う。 -
自動開門機で入場料(1CHF)を払い、塔の最上階まで上がり、バーゼル市内を見渡す。ここでバーゼルを見納め。
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7月2日(4日目)
バーゼルからツェルマットに向かう途中、ベルンで途中下車。
駅のコインロッカーに荷物を預け、スイス最大と言われるグロッセホールのフリーマーケットへ。会場周辺から出店が並んでいる。 -
グロッセホール内の様子。ここでの買い物は無かったが、フリーマーケットの雰囲気は楽しめた。
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フリマ会場から徒歩で、6年振り、2度目となるベルン美術館へ。
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マンギャン、「フローラでお茶」と「ロッキングチェアでのシエスタ」。
前回の訪問では完全にスルーしていた作品。マンギャンは2018年7月、ローザンヌのエルミタージュ財団美術館で初めて知った画家。 -
横井照子「桃の花の宴」。
印象に残った作品で、作家は知らなかった日本人。帰国して調べてみると、「横井 照子(1924年 - 2020年10月28日)は、日本の洋画家。スイス・ベルンに住居を置き、国際的に活躍した。生涯で千点以上の作品を手がけた。自然をモチーフにした作品が多かったという」(wikipedia) -
ベルンのシンボル、時計塔のからくり時計。
毎正時前から、動き出す”からくり人形”を見守る観光客。 -
ベルン大聖堂。今回初めて塔に上がってみる。
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大聖堂のファザード。「最後の審判」のレリーフ。
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大聖堂の塔から見たベルン。
ベルン観光後、ツェルマットに。
アルペンリゾートホテルが管理運営するアパート(Apartments Patricia)に4連泊。このアパートの利用は’17年、’18年に続き三回目。
旅装を解き、早速、コープに買い物に。前回のスイス旅行で残っていた100CHF札で支払いをしようとしたところ、「旧札で使えない、銀行で両替を」と言われた。
既に2016年から順次新札への切り替えが始まり、2021年末までには新札に移行していた、という。
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7月3日(5日目)
9時の銀行の開店を待ち、手持ちの旧札を新札に両替。
ツェルマットの初日は、ケーブルカーでスネガまで行き、ゴンドラでロートホルンまで上り、ステリージェ湖を経てスネガを目指す計画。
ところが、ケーブルカーは臨時運休との事で、翌日に予定していた「ゴルナグラードコース」に変更。写真はケーブルカー乗り場で足止めを食った多くのスネガ(方面)への登山客達。 -
ゴルナグラード鉄道でゴルナグラードに。ここからリッフェルアルプまでハイキング。
10時40分にスタート。(以後、時刻を表示してますが、休憩、昼食も含めて、あくまでも私たち夫婦の体力でのコースタイムですのでご参考までに) -
リッフェリーゼ。マッターホルンは雲にかかり、”逆さマッターホルン”は望めず。
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リッフェルベルグに到着(13:00).
ツェルマット観光局発行のハイキングマップ(25,000分の1)の表示では、ここまでが山道(Mountain Path)、以後はハイキング道(Hiking path)。 -
途中の絶景ポイントで今回も記念撮影。
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向かいの谷を飛行、ホバリングする遊覧ヘリコプター。目前に見ると迫力がある。
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西北の方向にマッターホルンと小さく最終日のハイキングコースにあるツムットダム(右中程の下)が見えた。
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リッフェルアルプに到着(15:00)。ここから電車で帰る予定であったが、体力的に余裕があったので、ツェルマットまでハイキングを続ける。(ツェルマット到着16:30)
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7月4日(6日目)
今日は昨日予定していた「ロートホルン・スネガコース」
ケーブルカー、ロープウェイを乗り継いでロートホルンに。
マッターホルンを背景に記念撮影。ここからスネガまでのハイキング。 -
ロートホルンの道標とマッターホルン。ここから「山道」をステリーゼまで下る。
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ステリーゼに到着。「逆さマッターホルン」は湖面の揺らぎで見ることは出来ず。
湖畔では団体客で賑わっていたので、高台に移り昼食。
地図上では、ここからは「山道」からハイキングコースになる。 -
スネガに到着(15:00)、スネガからケーブルカーでツェルマットに戻る予定であったが、平坦なハイキングコースであることから、ツェルマットまで歩く。
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ツェルマットに到着(16:30)
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7月5日(7日目)
今日も快晴。滞在中、毎朝ベランダで朝日に輝くマッターホルンを眺めながら淹れ立てのコーヒーを頂く。このような贅沢が出来るのも、このアパートを選ぶ理由の一つ。 -
ツェルマット最終日は「シュバルツーゼコース」。ゴンドラでシュバルツーゼ(2,582m)まで上がる。
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シュバルツーゼの道標とマッターホルン。
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スタッフェルアルプを目指し、なだらかなハイキングコースを歩く。
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北方向にマッターホルンを見ながら雄大な景色の中をハイキング。
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スタッフェルアルプの山小屋に到着(10:40)
前回訪問時には火事で焼きだされていたが(「2018年6月 スイスハイキングと周辺観光」)、いまでは再建、営業されていた。 -
ツムットダムに到着(12:00)、ここで昼食。
ツェルマットでは自炊式のアパート滞在であったことから、昼食は備え付けのレンジでレトルトのごはんを”チン”してのお握り。次のシャモニーはホテル滞在。毎朝パン屋さんでバゲットのサンドウィチを買いハイキングに。 -
ツムット川左岸の道をツムット村に向けて歩く。
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ツムット村に到着(12:50)、多くのハイカーたちがカフェで休んでいた。小休止の後ツェルマットへと下る。
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ツェルマット到着(14:00)、帰り道を振り返りマッターホルンを写す。
今回も、ゴルナグラード、ロートホルン、シュバルツーゼを起点にツェルマットへ下るコースをハイキング。毎回、同じコースを歩いているが飽きることはない。
翌日(7/6)、ツェルマットを発ち、フランス、シャモニーモンブランに移動。
以下「2023年7月 シャモニー、ジュネーブ」編に記載。
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