2023/06/19 - 2023/06/20
35位(同エリア220件中)
mom Kさん
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海中を楽しんで、水面から顔を出し、「ぷはぁ~」と息継ぎをするように、旅の終わりにはよく海辺を入れる。
古い小さな町をいつも探している。
今回も素敵な町に出会えた。君の名は、「三國湊」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JR特急 JRローカル 私鉄
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3時39分発三國港行まで、「えちぜん鉄道」案内所エリアで一服。
昨夕下見に来たときは、気づかなかった。
早目に着いたので、ふらりふらり構内を周りこんだら、発見。なあーんだ、こんなところに隠れていたの。 -
えちぜん鉄道改札口で「三国」駅から「三国港」駅までの距離を尋ねた。
♂「1キロほどです。」一駅手前から歩こう。
青々とした田んぼを眺めているうちに三国駅に着いた。約50分。
海の方に真っ直ぐ下り、左右の通りを見て、ここだ!と見当をつけた道へ入る。
旧「株式會社森田銀行」
月曜日は、休館日。一般開放されているらしい。旧森田銀行本店 名所・史跡
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お向かいに拝見できる町家がある。玄関前に立ちどまった私を見て、「どうぞどうぞ」と、中から声がかかった。
♀「どなたも来られないと思って、閉めかけていたのですが、どうぞ見て行ってください。」手にしていた雨戸をあたふたと片付けて、招き入れられた。4時半を過ぎている。
旧岸名家は、材木問屋。土間は、笏谷石(しゃくたにいし)。その説明から始まり、水琴窟を聞かせてくださったり、2階まで案内して下さったり、町の著名人の系譜をお話しして下さったり。仕舞おうと思っておられたのに。
この辺りは、動く商社と言われる北前船貿易で栄えた船問屋が軒を連ねていたエリア。旦那衆の遊びも盛んで、花街の様子や話題だった芸奴の写真も拝見。三國に随分詳しくなった気分。
私は、壁のポスター「帯のみち流し」の踊り手たちの姿に目が釘付け。 -
急ごう。もう5時半。
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看板字は右からで、履物店。かつての花街入口と思われるところにさしかかりました。
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三国港への道に入ると、新しいお家も多くなるが、道幅は変わらず、歩くにふさわしい。
5時45分、漁師民宿「いたもと」到着。シャキシャキ女将さんが迎えてくれた。 -
さっと温泉で汗を流し、お散歩着に着替え、vincchのキラキラビーチサンダルで、
三國港駅に。元国鉄、えちぜん鉄道の線路の終わり。前方に見える駅まで少し距離あり。 -
長いホームから魚市場建物が港側に見える。
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無人。昔のように建てられた新しい駅舎。「抜海駅」が恋しい。古い駅はたくさんあるのに、なぜかあの駅に強く惹かれる。放つオーラは独特だから。
夕陽の素晴らしいという海岸へ。
日没までまだまだのお日さまのようだけど・・・。三国港駅 駅
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漁師民宿さん。もちろん全て海からの恵み。
女将さん、「まだありますからね。今酒蒸ししていますから。」民宿いたもと 宿・ホテル
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お刺身は、甘えびとハマチ?かな。
ご飯ジャーが運ばれ、鯛の酒蒸し登場。下には、昆布が敷かれたままの熱々。 -
朝から温泉。宿泊客は、私一人。夜通し、かけ流し。今6時を過ぎたばかり。
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玄関から想像もできない奥行きの広い家。
一人では、広すぎるお座敷。床の間の掛け軸も立派。 -
窓からは、朝の風が流れ込み、温泉上がりの身体に一層心地よい。
柿の実がたくさん見える。今年は、生り年のようですね。 -
玄関の大きな水槽に大きな魚1匹と上の籠網に小鰺が泳いでいる。
女将さん、「息子が釣ってきたんですよ。キジハタ。美味しいよ。私、お刺身食べないけど。」と、きっぱり。
私もお魚は、焼きが一番派。ハタは、どの地でも高級魚扱いですね。喜界島、与那国島・・・。マース煮を思い出すが、私は、祖母の言う”下衆のお口”。鰯、鰺、鯖派です。 -
朝、八時の日本海。
昨日夕食の時間が告げられていたので、泣く泣く日没15分前に戻ったのだ。
この地にはもう一度来るような気がする。
三々五々訪れて、思い思いの場所にたたずむ近所の人々や若者カップルをしり目に宿に戻る悲しさと悔しさ。 -
エッセル提とやらも次回に置いておきましょう。
振り返って、三國の町の方向。
三人の釣り人にギャラリー一人、発見。
小鰺をサビキ釣り。投げ釣りの人の浮きのところに今魚が来てると教えてもらったとたん、釣れた。 -
「市場を通らせてもらっていいですか。」
ギャラリー男性「どこでもいいよう~。」 -
海沿いの新道から1本目の並行の道に入った途端、おうちの前でお二人朝の談笑中。
尋ねてみた。「この道は、昔のままですか。」♀「そうです。ここだけ(側溝のふた)あがったので、広くなったのですが、道は同じです。」お米の話になり、「ヤマカヅキの米は美味しいから。」で、私が首を傾げたら、説明してくださった。
以前、紀州山奥出身の建具屋さんが、「やまだ(山の田んぼの意)の米はうまい!」と言っていたのと同じ。こちらは、おそらく”山を担ぐ田んぼ”の意だろう。美しい言葉。
♀「息子は、車で大野の方へこの間も水を汲みに行ってたわ。」やっぱり。
井戸端会議に寄せていただいた気分でようやくお別れする。 -
当分福井県から離れられないだろうなあ。
脇道を左右見通しながら、昨日の通りへと歩き進める。 -
脇道。
高い建物がないのは、目に優しい。
向こうに海が見える。 -
うっとり
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三好達治が投宿していたという料亭の前に差し掛かった。
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この筋が、一時は、国内遊郭の番付表にも載ったと昨日知る。
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通称「見返り橋」左向こうから花街。名残惜しんで帰ることからの名らしい。
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辰巳川は、幅2メートルはなさそうな側溝化していました。残念。三面コンクリート。
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脇道をつい覗いてしまう。
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古い街道筋は、粋な曲がり具合。
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大正建築「森田銀行」のちに「福井銀行」開館時間に着く。
三國祭のポスターに、佐原の大祭との酷似に驚く。
この小さな町に、このお祭りを続かせていることに感服。
只モノではないぞ”三國” -
お人がおられないと思ったら、ちょうど窓を開けておられたのか、上から
「どうーぞ~」の涼やかな声がかかる。 -
天井の漆喰も眩しいほどの新しさ。建築時の左官屋さんのお仕事と。
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う~ん。たまりませんねえ~。頬ずりしたい。
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上品なマダムが案内者。こちらの建物にピタリの方が選ばれておられますねえ。間のある語らいで、旅人は心地良い。一昨日の今庄男性ボランティアさんを思い出す。
前身は、「福井銀行」。取り壊しが決まり、ブルーシートがかけられ、ユンボが待機していた状態で通りかかった人が注視。「これは、勿体なさすぎる」とあちこちに呼びかけて、残されたものらしい。そのお話の貴重さ。コンビニが駅のそばにできる時もひと悶着。町びと自身が「町を守る」心意気いっぱいの三國と知って、ますます楽しく聞き入る。 -
夕日が見れなかった残念さ払拭。おつりがくる今日の出会いの多いこと。
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先ほどのマダムが、町の再生プロジェクトの名前を教えてくださっていた。
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カタカナ名が、ここの看板に。休憩もできるらしいが、入ってみると、若い女性が
パソコンに向かいお仕事中。♀「どうぞ~」と一瞬手を止めてこちらを見られたが、
また机に向かわれた。ありがたい。ひとりにしておいてくださる。 -
ここも船問屋の一軒だったような造り。海辺の裏手まで足元は笏谷石。
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何に使われたのだろう。
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お庭越しに道行く人を眺められるように並んでいる。
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青色ガードレールのところが埋め立ててできた道路。
車の置いているあたりから水辺が始まっていたと想像できる階段。 -
帯のまち流しの男衆の半被衿元の文字は「三國會所」ですよ、會所。もうそれだけでその世界彷彿。
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この辺りで引き返すことにする。
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森田銀行の側面。
移転する話もあったようで、マダム曰く「ここに建っているからこそいいのですもの。」全く賛成。移築すれば、根っこを取られた建物で、もう死んでいるように思える。その土地のために建てられ、そこで生きた年月が建物に血液のように流れているような気がするから。
輝くカウンターは、ケヤキの一枚板で作られ、コーナーの合わせ部分の年輪模様もつながる工夫。昔人の仕事の丁寧さにまた会える。
♀「私は、銀行(福井銀行時代)として使われていた頃、利用してるんですよ。」 -
この表札も「福井銀行」は手を加えず、上から看板で覆っていたらしい。
そういう判断のできるTOPは、今の日本社会にいるだろうか。旧森田銀行本店 名所・史跡
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三味線の音が流れてきました。この家の前に来ると、さらに小唄が聞こえてきました。
毎年、8月の最終週か9月の第一週のいずれかの土曜日の夕方から,帯にたとえられる三國の道を踊りと三味線で流していく行事が、近年始められたという。マダム曰く「最初は、女踊りだけだったのですが、男踊りも加わって、それはそれは、かっこいいものですよ。」ああ、ポスターでの編み笠姿と足さばきでさえうっとり。♀「灯りは、行灯だけなんですよ。最近は、芦原温泉の女将さん方も参加されて、やはり違いますねぇ・・・」あでやかさが目に見えるようで、二人で頷き合う。竹よし(三味線体験) 名所・史跡
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町のお寿司屋さん。これも次のお目当てに加えよう。
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それと脇道の向こうで目を引いた「魚志楼」は、ゼッタイ。昔のままの間取りで、「少し、古びていますが、お庭も当時のままですよ。」とマダム。
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浜側から「帯のみち」へ上がる小路。
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振り返る。電信柱のあたりは、埋め立てた土地。
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跨線橋、めがね橋からえちぜん鉄道「三国港」駅を前方右に見下ろす。
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駅のホームから眼鏡橋。大正2年築。国の有形文化財。
レンガ造りの特殊な工法アーチトンネルと説明書き。 -
お世話になった民宿「いたもと」さんを脇道から西方に眺める。右手北向きに玄関。奥行全部は、この画面に納まっていない。左端がお部屋から眺めた柿の木。
細い小路がよく似ていて、昨夕は急いで戻ろうとして迷ってしまった。両手を広げたら、左右のおうちに届き、ベネチア気分。道の表情も豊かな三國。
三國は、「家ができて、道ができたので、こんなふうなんですよ。」と教えてもらった。
元来、道とはそういうものだと思うんです。「道」は暴力的侵略的ではないはず。
私は、造った道より生まれた道が好き。民宿いたもと 宿・ホテル
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