会議の合間に平和公園・厳島

2023/06/09 - 2023/06/09

広島といえば？と聞くと、
ほとんどの人は、お好み焼きと答えた。
広島といえば、平和の希求、No！核兵器、No！戦争、No！武力行使でしょう？平和公園を訪れるのはマスト

会議を前入りして、ちょっとだけ楽しむ
街歩き
世界遺産
おいしいもの
チンチン電車

今回は、ジモッティの方におすすめを聞いて事前学習しました。辿りつけるでしょうか？

広島のやさしい方々との出会い
海外からの観光客とおばさんトーク爆烈
おいしいもの
カキやアナゴは苦手なscomitcheeseですが、
scomitcheesが楽しんだおいしいものとは？

エリア 広島市(広島)

• 旅行の満足度: 5.0

• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 船 新幹線 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

日中のみ営業、日曜日はやってない。
広島っ子が好きなお店と聞いて行かない手はない。
しかし、いつ行くのよ？
相方が、広島着いたらその足で行こ！というので、チンチン電車で行きました。
迷わず辿りつけただけでもラッキー
席か五つくらいしかないとの情報。
外で待つ人も1組。
幸先いいんじゃない？

そして、どう考えてもチンチン電車は遠回り。広島駅に帰るのにバスがあるんじゃないか？と考えた。
待ってるカップルに聞いたら、バスがあるという。親切に教えてくれた。広島の人でよかった。

待ってる間に、注文します。
スタッフにおすすめを聞いて肉、卵、そばにしました。
この旅、おすすめを聞いてその通りにすること多かったな。
注文したお好み焼きが完成する前に、「どうぞ」と中に招き入れられます。
ねぎを追加！大盛りのネギねぎでした。
広島の人たちは、お皿とお箸なしで直接トングで食べる。大阪の人もかな。
お客さんはみんな広島の人みたい。スタッフが「お皿とお箸出しましょうか？」と聞いてくれた。お申し出に感謝。慣れてないと熱そうでしたので。

そして、食べながら、次のお客のお客さんのお好み焼きを焼くところを、最初から観ることができるのです。
まず、クレープみたいに薄い生地を焼きます。そばを入れるんだから、生地は薄目がいいです。キャベツを山盛り。キャベツの山のてっぺんにお肉を載せる。
天かすや塩コショウ。ここは目分量、経験値ですね。卵を隣りで焼き、チョンと黄身にラインを入る。そばは生麺で、店で茹でるところから素晴らしい。身体が覚えてる無駄のない動きが美しい。「もう何十年も焼いてるからね～」と笑う。ヘルプの女性との共同作業も合いの手が入る感じで、見ていて気持ちがいい。
焼きそばも横で焼いて、お好み焼を上からかぶせます。たれをたっぷり塗ってできあがり。

店主に、「広島の人が好きなお店と聞いてきました」、というと、
とても喜んでくれた。店主は、別のお客さんが、前回いつ来たかだいたい当てた。ちゃんとお客さんを覚えてるんだ。
きっとscomitcheesに教えてくれた知人のこともわかったと思う。

お店の人、お客さんとも話せて、
もちろんお腹いっぱいで、美味しくて、幸先よし。シンプルな食材でおいしい料理、B級ていうのは悪いよ。広島のお好み焼きの株がぐ～んとあがった。食べきれなかったらどうしよーと思ったけど、なんとか完食。食べ残すの絶対悪いって思った。また来たいなあ～

元祖八昌 グルメ・レストラン

広島駅に戻り、宮島駅へ。
車窓から赤い鳥居が見えたときには、やや感動、映像で見たところに来たんだ！と思いました。渡船で厳島神社に渡ります。

渡船のお客は半分以上が外国の方に見えました。それも欧米の方多いとおもいました。フランス語、スペイン語が飛び交ってました。

宮島口駅 駅

海風心地よし。船は厳島神社の鳥居の方へ回って、島に到着するコースになっていました。
帰るときには一直線でしたものね。
宮島について地図を手にし、相方はおすすめを聞きました。親切に教えてもらい、その通りに厳島神社と2つのお寺を回ることにしました。時間があればロープウエイで山に登る、という計画でした。
相方は「広島の人、親切ね」と何度も言っていました。電車に乗るとき、お好み焼き屋さんで出会った人たち、聞くと丁寧に教えてくれるし、間違った電車に乗った時の運転手さんの対応もよかったです。

島の鹿は人慣れしてる。
ベンチに座ってると、後ろからもそっと近づいてきて、相方のバッグから紙をとって食べ始めた。
あらら～とびっくりして立ち上がった時、一人の女性が英語で「ダメダメ、紙はだめよ」と取り上げました。相方は堂々と日本語で「私の紙、勝手に取って行っちゃったのよ」
「ほら、この子おなか大きいでしょう？」と指をさす。じっとしているdeerちゃん。
「あらほんと、だからおなかすいてるのね」
「私んとこにも、いっぱいシカがいるのよ」
「？そこどこ？」
「アメリカ」「アメリカのどこ？」「テキサスよ」
「あら～それは広大な土地、さもありなん」
「写真見る？」「見る見る」
スマホの中の女性の自宅は、映画「風とともに去りぬ」に出てくるような南部ってかんじの2階建てのポーチのついた大きなうちで、青色に塗られていました。
「まあ立派なおうち。それでシカを飼ってるのね？」
「通りにいるのよ。妊娠中のシカもいるからわかったの。地域猫もいるよ。狐も出てくるのよ。見る？」「見る見る」３人で携帯の画面を楽しみました。
彼女の家族は？というと、少し離れた石のベンチで静かに待っています。
ああ、またお母さん始まったって感じで。
そんな表情を横目に、おばさんトークは炸裂！
旅はこれだから楽しいのよね。一緒に写真撮るの忘れた。「いい旅を！」って別れた。

で、まだ海の中に立っている大鳥居です。この角度が好きだな。

神社の隣には五重塔のある「お寺」だと思ったらこれも神社でした。
島は神仏混合、お寺か神社が多数密集しているといってもいいでしょう。

この隙間アングルが好きでした。

一方通行の厳島神社境内を歩いていくと、能舞台がありました。かがり火焚いて、ここで演舞されるのを想像していました。

少しだけ潮が引いたので、少しでも大鳥居に近づきたい人が海に出ています。う～～ん、やはり真正面より好きだわ、このアングル。

ぶらぶら歩いていて、山門を見つけたところで、相方が「疲れたからここで待ってる」と言いました。「私も１つか２つ見ればもう大丈夫」と言って今日の探索は終了しました。
元々宮島まで行けるかしら？と思うほど疲れ切っての出発だったので、よくぞここまで来たという感じ。聞けば、相方は夜勤明けだったのです。
「あなたが思ったほど信心深くないってことが分かった。私と同じだった」と伝えて、帰途につきました。旅して同じ時間を一緒に過ごすから、相方のことももう少しわかるのよね。旅は楽し。

港に戻ると途中に、狭い垣根によく手入れされたトケイソウを発見。
久しぶりに見ました。トケイソウを生垣にすることがおしゃれだなと思います。

朝食がいいのよ、と教えてくれた知り合いの言葉を信じて行きました。
日曜日は休みなら、今日（土曜日）に行くしかない。ホテルは朝食がありませんでしたから、好都合です。相方と7時半に待ち合わせ、電車に乗っていきました。前日、お好み焼き屋さんに行く電車の車窓から、場所はチェックしていました。

てらにし珈琲店 国泰寺店 グルメ・レストラン

壁にそのまま描かれたメルヘンな絵。２～３組しかいなかった広い店内でしたが、みるみる朝食の客で埋まっていきます。２人が別々のサンドイッチを注文したら、たべあいっこできるよう「切ってきましたので」と一言添えてサーヴされました。こんなちょっとした心遣いはうれしいです。ここの情報は、2人のメッセンジャーを通して伝えられました。なので、2人へのお土産は迷わずここのコーヒーにしましたよ。

カフェから平和公園は、歩いてすぐでした。昨日お好み焼き屋さんで教えてもらったのですが、今日から始まるというフラワーフェスティバルが開催される大通りではその準備で多くのテントが出ていました。人出が多くなりました。元安川の橋を渡ります。広島市内のこの辺りは、何本も川が枝分かれしていて、どれが太田川なのかわかりません。これ、太田川だと思っていた。

原爆ドーム 名所・史跡

人で込み合う原爆資料館を、音声ガイダンスとともに見て回りました。原爆の威力を実感する展示から（各国代表はきっとここまで見たんだろう）、渡り廊下を通ってまず目に飛び込んできたのは、小学校の集合写真。教師と児童が満面の笑みでこちらを見ていました。かしこまった表情ではなく、よくこんな写真を撮ったものだとおもうほどみんなが笑っている。ひとり一人の笑顔の行く末を物語るのがこの先の展示物でした。

そのひとりがさだこさん。

おりづるタワー 名所・史跡

ひとりひとりに家族がいて物語がありました。〇〇さんのストーリー。N家の崩壊、〇〇さんの身に着けていたもの。国のあり方と個人を結びつける強烈な展示に言葉もありません。Personal is Political.がここにもありました。途中からガイダンスを聞くのがつらくなりました。吉永小百合さんの声も聞こえてきました。小さな幸せをうばうのが戦争、武力、核兵器。

70年以上も前の建物の鉄骨がグニャリと曲がったままなのが印象的でした。保存が難しいから、危険だからと取り壊す計画があったと聞きました。とんでもないですね。歴史を物語り、人々の記憶と平和への希求を目に見えるようにしておかないと。ただ、被爆と老朽化のために建物は満身創痍に見えました。それでも、見る人にたくさんの思いと価値を伝えていると思いました。

展示が終わって総ガラスの2階から、まぶしすぎるほどの好天気の原爆記念碑を見たときに、しばらく放心状態になり動けなくなりました。ある人に起こった個人的なストーリーとその気持ちを聴くことが多いscomitcheeseにとって、広島の人たちのストーリーとその影響はストレートに心に突き刺さってきました。相方含め数人でここに入りましたが、館内を一人行動にしてよかったと思いました。誰にも会いたくなく、感想を話し合うことも今は無理でした。

平和公園は、先ごろ行われた国際会議や各国の代表の訪問のためにとてもきれいで、花壇の花も今が盛りときれいに植えられていました。水路もとてもきれい。
シロツメクサとタンポポが平和記念碑の端っこに咲いていました。人に踏まれても寝っ転がられても力強く上を向いて咲く姿と、生きていく、生活がある、というひとりひとりのストーリーを重ねてぼおっとしていたら・・・
他のメンバーを待たせてしまいました。

なんと！会議があったのはあのサーロ節子さんの母校の近くでした。裏通りに、中南米料理を出すお店がありました。

クスコカフェ グルメ・レストラン

中南米の方、名前からするとペルーの方？が経営しているお店、お客さんもが外国から来た人っぽい方が多かったです。パエリアを注文。おいしかったです。パエリアは一人で気軽になかなか食べられません。時間もかかるし。帰りの電車の時刻が気になっていたscomitcheeseにはnice choiceでした。

チキンスープとサラダ、ドリンク付きでとてもリーズナブル。お客さんも旅行者というよりここに住んでいる人が多いかもね。
この旅、食べ物は当たり！でした。これは旅の中でもかなり大事。

福岡に戻って食べたのは、名物ごぼう天うどん。福岡のうどんは柔らかめで、体に優しいです。旅の終わりにふさわしい。