熊野古道（小辺路）４泊で縦走の旅②

2023/05/04 - 2023/05/08

2日めの後半と3日め（三浦口から戸津川温泉）までの記録。農家民宿のおばあちゃんに夕食後色々な昔話を聞かせてもらった。西中から柳本橋はバスに乗り、楽させてもらった。

エリア 奈良

今日の水場は道の少し上で給水断念

普通は左側の山頂を巻く道なのだが、崩落しているので右の伯母子岳頂上ルートを行く。

曇っているが360°の眺望

伯母子岳 自然・景勝地

人がいたので記念撮影してもらった

山頂近くにツツジの群落を発見。

一眼レフでも撮ってみた。

昔旅籠を営んでいたという「上西家跡」で小休止

もう少し歩いてからお弁当を開く。歩行の時は揚げ物とかはエネルギー補給に良い。

ん？この糞はなかなかの大物。ひょっとして熊ではないか?熊鈴を持ってきていなかったので以降は手をたたいたり声を出したり音を立てて歩いた。

木漏れ日で暑いくらい。

ひたすら下りで膝が笑っていたがなんとか里が見えてきた。

下山口の三谷田橋からはカンカン照り

今日の宿「農家民宿・政所」に到着。築300年以上の古民家を小辺路歩きの観光客が泊まれるよう改造したとのこと。

文化財に指定されているため部屋数を増やすことはできず、2組しか迎えられない。

wifiも、隣の集会所（廃校になった小学校）に行かないと通じない。ひさしぶりにスマホ断ちの一晩だった。夜はこの山から満月が登り、綺麗だった。

夕食は「そこの川で釣ってきた」という鮎にキノコの炊き込みご飯。美味しくておかわりを頂いた。
食事後はおばあちゃんの昔話を聞かされた。嫁入り先で椎茸運びの重労働をしたこと、頼まれて林業組合の経理の仕事をしたがろくに教育もしないのに、ミスるとどやしつけられた話など決してハッピーな内容では無いのだが「誰も怨んじゃおらんよ」という言葉で暗くならずにうなづくばかりだった。

翌朝、お世話してくれた息子さんと記念写真を撮ってから出発。

この吊り橋を渡ると再び山道。

昔の人が崩落防止のため敷いた石畳が今もちゃんと残っている。

かつてあった人家の周りに植えられた防風林が年月と共にグニャグニャに曲がったという不思議な木。

今日の水場は整備されていたので水筒に汲んだ。

三浦峠の東屋。昨晩宿に泊まれなかった人達はここに野営すると言っていた。すでに出発した後だったが。

苔むしたお地蔵さんが道のところどころに建っている。

スズランのような野草が可憐に咲いていた。

観音堂までくれば今日の山道はほぼ終了。

野生の藤が花を咲かせていた。

西中のバス停に到着。まだ1時間以上待つのだが、ビールの自販機が稼働していた。

おにぎり弁当をビール飲みながら食べ、河原で涼む。リラックスするなあ

バスで10分ほどで十津川温泉に到着。今日も鮎、そして鹿のメンチカツという地元食材の夕食。この宿は浴場が3つもあり、露天風呂は明日にとっておくことにした。

十津川温泉 太陽の湯 宿・ホテル