2023/04/04 - 2023/04/04
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ペコちゃんさん
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桃の生産量は、1位:山梨(28%)2位:福島(25%)3位:長野(11%)、ブドウの生産量は、1位:山梨:(25%)2位:長野(17%)3位:岡山(9%)・・・まさにフルーツ王国の山梨県ですが、その中で笛吹市は桃・ブドウ共に山梨県内で一番、即ち日本一の果樹王国!
そんな笛吹市を3月下旬~4月上旬に訪れると、桃畑には30万本の桃の木がピンクの花を開き、まさに桃源郷の絶景が楽しめます。
その美しい風景を求めて、山仲間と桃源郷ウォークに出かけました。
写真は桃畑を疾走するリニアモーターカー、遠くには残雪の南アルプス・・・左から甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山の地蔵岳・観音岳・薬師岳と続き、辻山・北岳・中白根山・間ノ岳・農鳥岳・・・素晴らしい眺めです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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今回の参加者は8名なので、車2台で8時半に地元を出発。
中央高速を走り、笛吹市に入ると目の前に残雪の南アルプスが迫ってきます。 -
山梨県のほぼ中央に位置する笛吹市・・・2004年に石和町など5町1村が合併して発足し、人口は約65千人。
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一宮御坂ICで高速を降ります。
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1年で一番美しいこの時期、笛吹市では「桃源郷 春まつり」を開催中。
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花鳥の里スポーツ広場の駐車場に車を停めて、桃源郷ウォークのスタート。
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コースマップを参考に花めぐり。
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「桃・ぶどう日本一と温泉の郷 笛吹市」の看板。
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「みさか春まつり」の幟がはためく中、桃畑の美しい景色が広がります。
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まさに桃色!
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甲斐駒ヶ岳(右側)と鳳凰三山(中央)は、あまり雪が残っていませんが・・・
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北岳(右側)や間ノ岳(左側)は真っ白。
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これはハナカイドウ。
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ハナモモの赤色も綺麗だけど、桃のピンク色が優しくていいですね。
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車のような大型の農作業機・・・これでないと広い桃畑の散水や農薬噴霧は大変ですね。
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甲斐駒ヶ岳と鳳凰三山をアップで。
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桃の木の下にあるフキノトウも、こんなに大きくなっています。
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この辺りは御坂町大野寺区。
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坂を登り、集落の一番高い所にある真言宗智山派の「福光園寺(ふっこうおんじ)」へ。
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福光園寺の創建は、608年に聖徳太子が開いたのが始まりと伝えられます。
奈良時代の養老年間(717~723)には行基菩薩が訪れて香王観音を彫り、平安時代には弘法大師・空海が祈祷により牛池を出現させるなど寺運も隆盛しますが、その後に衰退。 -
平安末期に再興され、武田信玄(1521~1573)の深い帰依を受けて隆盛を極めたと言われています。
鐘楼門手前の石段の左右には、梵字が刻まれた石碑があります。 -
山門と梵鐘は1672年に造られ、山門は三密門と言われます・・・これは、意蜜・口蜜・身蜜の教えを表したもので、合掌して経文を唱えれば罪悪や災難から逃れて浄土への往生が得られる、という大変尊い門だそうです。
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境内にあるシダレ桜(写真:右)・・・花は終わっていますが、樹齢約200年の名木。
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本堂(毘沙門堂)は1832年に造営されたもので、江戸時代後期の御堂建築の遺構として笛吹市文化財に指定されています。
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本尊は不動明王。
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本堂の右にある収蔵庫・・・ここに、仏師・蓮慶が1231年に彫った吉祥天・二天像が保管されています。
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中央にどっしり構える吉祥天(像高:112cm)、右には多聞天(毘沙門天)左には持国天を配した珍しい三尊像です。
蓮慶は慶派のひとりで、山梨で主に活動しました。 -
観音堂に祀られた、行基作と伝わる香王(かおう)観音立像(像高:152cm)・・・平安仏らしい雰囲気が伝わってきます。
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福光園寺から「リニアの見える丘」に向かう途中の桃畑・・・桃の花が遠くまで続いています。
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ピンクの花の間から、北岳・間ノ岳などが見える美しい眺め。
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ナイス スポットで記念にパチリ。
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山地が8割の山梨県・・・北側には八ヶ岳・金峰山・甲武信ケ岳・雲取山など、南側に御坂山地や富士山、西側に南アルプスの巨摩山地と、2000~3000m級の山峰に囲まれ、中央に果樹栽培が盛んな甲府盆地が逆三角形の形で広がります。
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残雪の南アルプスと満開の桃畑・・・他では見られない春の絶景です!
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左から、赤石岳(3,121 m)悪沢岳(3,141 m)塩見岳(3,052 m)農鳥岳(3,026 m)間ノ岳(3,190 m)北岳(3193 m)・・・いずれも3千mを超えています。
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本当に見事な眺望なので、ワイドでもう1枚。
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今日のもう一つの楽しみはリニアモーターカー・・・ここから「リニアの見える丘」は直ぐです。
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山ばかりなのに、なぜ山梨(無し)県?・・・諸説ありますが、ひとつはその昔、甲斐の国司がいた甲府市周辺が盆地であったため「(山地なのに)山なし」という言葉を残したという説。
もうひとつは、甲斐国では古来、この地でよく育った青梨を朝廷に納めたようですが、平安時代の歌人・能因法師がこの地を訪れた際に「甲斐がねに 咲きにけらしな 足ひきの 山梨岡の 山梨の花」という歌を残しており、古くからこの地の山々に青梨が花を咲かせていたという説。 -
雄大な南アルプスを背景に、甲府盆地の中にスッと伸びる線路・・・2027年の開通を目指す「リニア中央新幹線」の実験線が見えてきました。
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笛吹市は、リニアの走る姿を見ることができる3ヶ所のビューポイント(「花鳥山」「ふるさと公園」「坊ヶ峯展望台」)を「リニアの見える丘」と命名して整備しました。
花鳥山一本杉公園【リニアの見える丘・花鳥山(はなとりやま)展望台】は、2016年3月に完成し、桃源郷のビュースポットでもあります。 -
公園の駐車場から展望台の方へ下って行きます。
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そしてここからは、南アルプスだけでなく北アルプス・八ヶ岳なども望めます。
左側は残雪が僅かな八ヶ岳、右側は「偽八ヶ岳」とも言われる茅ヶ岳(「日本百名山」の著者・深田久弥氏終焉の山)。 -
望遠にすると、北アルプスまで見えます・・・左側は北穂高~奥穂高、中央に槍ヶ岳、右側のピークは常念岳。
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残雪の南アルプスとピンクの桃畑、遊歩道に植えられた芝桜・・・春爛漫の眺めですね。
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展望台の東屋・・・ベンチがあるので食事や休憩も出来ますが・・・
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皆さんが見ていたのは、東屋に設置されているこのモニター・・・実験線を走行しているリニアモーターカーの現在位置や速度が表示されています。
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東屋からはリニアの走行が見にくいので、少し下がったここで昼食をとりながらリニアを待ちます。
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美しい芝桜。
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実験線は1997年に18.4kmが建設され、2013年に延伸工事が完了し、現在は42.8km・・・その起点が桃畑の先にあり、リニアがゆっくり走行するので、ここは絶好の撮影スポット!
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リニアがやってきました。
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この車両は2020年からテストを重ねる「L0系改良型試験車」・・・L0系は、有人走行での最高速度時速603kmを記録し、鉄道の世界最高速度を更新しています。
4年後の開業が待ち遠しいですね。 -
リニアが疾走する姿を見た後は、再び桃源郷ウォークへ。
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リニア実験線の橋桁の周りも、桃の花が満開。
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トンネルのような実験線の防音防災フード。
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この花桃は「源平しだれ桃」・・・1本の木に紅色と白色、紅白の絞りの花を咲かせる八重咲きの花桃で、3色の花が咲き乱れる様子を源平合戦に見立てて、その名がつきました。
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これは自然石の「星石」・・・長さ129cm、幅40cm、厚さ50cmで、石の表面には星座・太陽・月などが刻まれ、2個の彗星は1607年のハレー彗星との説もあるとか。悪星退散を祝う星祭で使われた、あるいは星占いの神事に供されたなどの諸説がありますが、謂れは分かっていません。
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鮮やかな芝桜と桃の花。
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青空に桜。
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菜の花畑、その先には桃畑とリニア実験線。
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美しい眺めです。
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盆栽仕立てのような桃の木。
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菜の花の先に、一面に広がる桃畑。
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残雪の南アルプスに菜の花と桃の花・・・心に残る風景でした。
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