サウジアラビアを深堀する旅(6)----ジェッダとメッカ

2023/02/10 - 2023/02/19

サウジアラビアは、2019年に観光ビザが解禁されましたが、その後のコロナ禍もあってこれまで行けていませんでした。この所コロナ禍も下火になりましたので、クラ〇〇ー主催の10日間ツアーを利用して行ってきました。
日本ではまだマスク着用が一般化していますが、往復の航空機やサウジアラビア国内では､マスクをしている人は見かけず、コロナ禍前の状態に戻った感じです。
サウジアラビアは、豊富な石油資源に基づく富裕国で、イスラームの聖地メッカ(モッカ)がある戒律の厳しいお国とのイメージを抱いていましたが、若い皇太子が打ち出した「ビジョン2030」に沿って、急速に発展・変化し近代国家に生まれ変わりそうな可能性を感じました。2030年後に是非とも再訪したいと思いました。

この旅行記は、メッカへの往復とジェッダ観光を掲載します。
表紙の写真は、ジェッダのウォーターフロントにあるフローティング・モスクの夜景。

日程は下記。
2月10日　夕刻成田発→ドバイ経由→リヤド
2月11日　朝　リヤド着→リヤド観光→リヤド(泊)
2月12日　午前ディライーヤ→午後エッジオブザ・ワールド→リヤド(泊)
2月13日　リヤド観光→夕方　空路 ハイル(泊)
2月14日　ハイル地方の岩絵・ジュッバ遺跡観光→アルウラ(泊)
2月15日　マダイン・サーレハ観光→アルウラ→メディナ(泊)
2月16日　■メディナ観光→ジェッダ(泊)
2月17日　■メッカ往復→ジェッダ観光→ジェッダ(泊)
2月18日　■ジェッダ観光→夕方ジェッダ空港
2月19日　夕方　成田着

エリア ジェッダ(サウジアラビア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5

2月16日　18時過ぎ　ジェッダの紅海に面したウォーターフロントに来ました。
ここはヨットクラブと呼ばれているリゾート・エリア、海岸沿いにお洒落なお店が並ぶ地域です。

周囲が暗くなりましたが、海沿いに若者らがそぞろ歩きしているのが見られます。ここが戒律の厳しい砂漠の国・・・とは思えない雰囲気です。

海の中に浮いているように建てられているフローティング・モスクに来ました。ライトアップされた白亜の建物が水上に浮かび上がって幻想的～～

モスクの中に入ります。ここは非ムスリムにも公開されていました。
おお～天井から下がっている照明・・・質素ですが美しいフォルムです。

豪華で美しいミフラーブです。メッカの方向に設けられています。

海辺に面したモスクのテラス。礼拝時には女性信者の皆さんがここで祈るとのこと。夕涼みしながらコヒーでも飲んだら素敵な場所なのになぁ・・。

2月16日　20時過ぎにジェッダのホテル　CENTRO BY ROTANA に到着。
部屋はこんな感じ。ここに2泊します。

2月17日　朝　ジェッダのホテルの部屋からの風景。周囲は緑が少ない市街地です。

8時　ホテルを出発。この日は金曜日、いつもよりは混雑すると言うので早めにホテルを出発して聖地メッカ(アラビア語名マッカ)に向かいます。メッカまでは、ジェッダから約70Km、ご覧の片側3～5車線の高速道路が繋がっており、巡礼に向かう車が結構沢山走っています。こんなに広い高速道路ですが時間によっては渋滞するとのことです。周囲は、荒涼とした砂漠地帯なのにねぇ～。

メッカの街に入る手前、高速道路脇にある交通表示板です。
ここには非ムスリムは右折・・・との表示が出ています。直進するとメッカに行けますが、非ムスリムは直進できません。
非ムスリムかどうかは、誰にも分かりませんが自己責任で行動するしかありません。メッカの街中には宗教警察がいるようで、彼らに捉えられたら・・・面倒なことになるかも。なにせこの国には、公開処刑制度がありますから。そのせいもあってか、治安は良いようですけど。

というわけで、聖地メッカ手前まで来ましたが右折してジェッダ方向に戻ります。

高速道路沿いでラクダの放牧が見られました。ローカルガイドは、ツアーバスを路肩に停車させ、下車してラクダを見学させて下さりました。ジェッダから往復約2時間のメッカへのドライブ旅でしたが、カァバ神殿のあるモスクは勿論、街中にも入れませんでしたので、申し訳ないと思ったのでしょう。まあ～沢山のラクダが見られたので、心遣いに感謝です。

ジェッダの街に戻ってきました。街中に見られるオブジェたちです。これ以外にも、街角やラウンドアバウト、ロータリー等でも様々な芸術作品が置かれています。ここでツアーバスを下ります。

ランチまでの約2時間、紅海沿いのコルニーシュ・ロードを散策します。
こちらはジョギングや自転車の専用ロード。昨夜訪れたフローティング・モスク付近まで約30Km続いています。

海岸沿いの遊歩道をぞろぞろと歩きます。
遊歩道路沿いには、有料トイレが１Km間隔で設置されています。ただ、チャージ方式のカードキーを購入(4回分で10SAR約350円)して入場するシステムです。ツアー仲間4名でシェアーして使用しました。

木陰で地元のご家族らがランチしています。声を掛けられてご家族との集合写真に納まりました。

コバルトブルーの紅海で～す。

日本の方ですかぁ～写真・動画撮らせてください。。。私たち6月に日本に行くよう?～
OK～日本は美しい国です・・・大歓迎ですよぅ～。私も写真撮ってもいいですかぁ。
国際交流して写真掲載了解していただきました。

海岸沿いを歩きます。紅海で泳げる有料のビーチもあります。

こちらも。

紅海の海岸線に沿って建つアイランド・モスク。椰子の木々に囲まれています。

道路脇で見かけた花。

LED巨大サインのある場所まで歩いてきました。
炎天下の中での海岸沿い歩きでしたが、2月の時期なのか紅海から吹く風が涼しくて気持ちの良い散策ができました。

12時過ぎ　街中でランチ・タイム。
日本の高級車で来た隣テーブルの大学生らと一期一会の出会いがありました。ドクターやITエンジニアになるための勉強をしていると・・・サウジの若者はお金持ちの子息らで気楽に生活しているかと思いましたが、意外と皆さんしっかりしていると感じました。素手でつまんだ揚げ物を勧められましたが、お腹一杯よぅ～とお断りしました。写真掲載了解済。

ジェッダの旧市街に来ました(世界遺産)。
こちらは旧市街地を囲んでいた城壁の一部とゲートです。

ジェッダの旧市街は、7世紀から貿易の中継地として繁栄していたころ建てられた昔ながらの街並みが残っています。

ジェッダの旧市街。

ジェッダの旧市街。
木製の飾窓や出窓が特徴です。これらの窓は、日中の日差しを避けるための工夫が施されています。

ジェッダの旧市街。
ライトブルーに塗られた出窓が特徴の家。

街角で寛ぐジェッダの地元民。女性はローカルガイドで、写真の掲載了解を得てくれました。

ジェッダの旧市街。

ジェッダの旧市街。

ジェッダの旧市街。

ジェッダの旧市街。崩れてしまった建物がありますが現在修復中です。

ジェッダの旧市街。

ジェッダの旧市街。
こちらはフロアーを分けて一族・数世代で住んでおられ家。

こちらも。

ジェッダの旧市街。

建物入口の扉。細かな模様が彫られています。

ジェッダの旧市街。
シャフィーモスクに来ました。ミナレットは約1000年前のオリジナルです。

モスクの中庭。

礼拝堂の中に入ります。
ミフラーブに向かって立つイマームがマイクを通してアザーンの呼びかけをしていました。

礼拝堂にいるのはツアー客だけの様ですが、やがて地元の方々も来られるというので、早々に退散します。

再び旧市街の街歩きをします。
狭い路地ですが、頭上に出窓が迫り出しています。

ジェッダの旧市街。

ジェッダの旧市街。

ジェッダの旧市街。

大砲のある広場に来ました。

ジェッダの旧市街。
こちらは、かってジェッダの知事公舎として使われたことのあるナシーフハウス。
この日は、女性のためのファンディション・ディとかで、化粧したと思われる家族らが広場で写真撮影等していました。

この日のために正装したご夫婦。右側の方は顔が見えませんが男性の正装姿です。後ろ姿でなくてこちらを向いています。次のお子様の写真とも了解を得て掲載。

こちらはご夫婦のお嬢さん。

ジェッダの旧市街。
脇道に入ります。古い家でも人々が普通に暮らしています。

木組みの飾り窓の組み立てを展示している館。

ジェッダの旧市街。

香辛料や飴玉等を売るお店を覗きます。男性客ばかりです。

お宅訪問ということで、旧市街に建つこのお宅に入ります。居間でミントテーやクッキー等ごちそうになります。

2階の出窓のある居間。
出窓から太陽の光が入って思っていたより明るく、風通しも良いようです。壁沿いに日本メーカーの大きなステレオが鎮座していました。かってこのお宅のご主人様が使っていたのでしょう。

寝室まで覗かしてもらいました。虫よけ用の蚊帳が使われています。

ジェッダの旧市街にあるカフェ。その男性用入口でご主人様が座っていました。

ジェッダの旧市街。放置しておけばやがて崩れ去るのでしょうが、まもなく修復されるでしょう。

露店が並ぶ通りを眺めながら移動中。

18時　ジェッダの港に夕陽が沈みます。
紅海沿いのあの港は、昔から巡礼者や物資の積出港として栄えていました。

18時30分　昨夜も訪れた紅海沿いのウォータ・フロントに来ました。
湾岸沖にキングファハドの噴水が見られると言うので来ました。・・・がこの夜は風が強いとかで、水は上がっていません。地元の人達もテーブル・椅子持参で来ておりますが、噴水が上がらず残念・・・でした。

噴水が見られるというレストランにて、好物の魚料理を夕食として頂きます。数人でシェアしますが、小骨が多くて沢山食べられませんでした。

2月18日　この日は終日ジェッダ観光をして、夕方にジェッダ空港に行きます。
9時過ぎ　タイバット博物館に来ました。ここはサウジの資産家が個人的な趣味で造ったような博物館で、建物はジェッダの旧市街の建物を再現したものとなっています。

博物館の中庭。木格子に彫刻が施された出窓が特徴です。

博物館の中庭。

居間風の展示室が沢山並んでいます。壁に沢山の展示品が並べられています。

こちらも、個人的趣味で集めた品々が並びますが、一つ一つはどれも高価なものだと思います。

アラビア半島の南側で発見された大理石の頭部像など(1世紀頃)。

絵画の展示もあります。作者さまざま。
沢山の展示品で3時間ほど各フロアを巡りました。サウジアラビアやイスラム教の歴史、生活様式など、なんでも知ることができそうな博物館でした。

ジェッダ・フラッグポールを下から見上げます。
ポールの鷹さは172ｍで世界一だそうです。そのうちにどこかに抜かれるでしょう。

ランチはご覧の中華レストランにて頂きます。

ジェッダの空港近くにあるモール・オブ・アラビアに来ました。ここで時間調整で3時間ほどお土産ショッピング・タイムとなります。2階建ての巨大モールで迷子にならないようにしないといけません。

フード・コートでネット等しながら時間つぶしをします。
こちらはMACに並ぶサウジの人達です。政府批判記事を書いたサウジ記者の殺害事件などでアメリカ嫌いのようなサウジですが、欧米フードは人気があるみたいです。
この後、ジェッダ20時20分発のエミレーツ航空でドバイ経由　成田17時20分に到着します。サウジ出国に際して、パスポートを調べていた検査官に別室に行く様に指示されました。入出国スタンプが多くて確認が面倒と思ったのでしょうか。別室では、観光ビザの提示、観光地はどこを廻ったのか、職業は、年収は・・の質問を受け、それらに答えて出国できました。入出国スタンプが多く押されているパスポートをお持ちの方は、どうぞご注意下さい。

海外からの観光客が訪れるようになって間もないのか、日本人が珍しいのか、サウジの人達は、どこに行っても親しく声を掛けてくれました。新しい国づくりが円滑に進めば、数年後には見違えるような未来国家になっていると思います。

最後までご覧いただき有難うございました。

この旅行記へのコメント （2）

• pedaruさん 2023/04/16 06:32:49

  行く人が少ない

  youさん　ご無沙汰しております。
  
  掲示板に返事を書くのがやっと、という気力のないpedaruです。
  youさんの訪問記録を見て、覗いてみると今度はサウジアラビア、4トラベルではサウジアラビアに行ったという他の旅行記は記憶にありません。コロナが終わったら途端にサウジですか。もう行くところはありません。宇宙旅行しか残っておりません(笑)。
  
  天井から下がったシャンデリア、なんて素晴らしいのでしょう。アッラーはさぞお喜びでしょうね。ホテルは大きなベッド、広い部屋、豊かな国を感じます。
  
  メッカにいる秘密警察、油断ができません。「あの日本人が私を変な目で見た」なんて言われて公開処刑されるなんて濡れ衣ですよ。「私はこういう変な目なのです。生まれつきです、」なんて言い訳は通じない、アラビア語はしりません。
  
  pedaru

  youさん からの返信 2023/04/16 22:44:34

  Re: 行く人が少ない

  pedaruさん
  こんばんは。こちらこそご無沙汰しております。それに、旅行記、拝見しても書き込み等しないまま足跡だけ残して去ってしまう・・・まるで泥棒猫みたいなyouですみません。m(__)m
  
  サウジの旅行記、まだ少ないのは観光が解禁されて間もないからでしょう。お金持ちのお国で観光に力を入れ始めていますので、youが訪れていない場所や進化した所を紹介する旅行記が、これから沢山出てくると思います。
  
  pedaruさん　もう行くところがない・・・心配御無用。。。youにとって、行きたい場所はまだまだ宇宙旅行を含めて無数あります。
  特にヨーロッパにある多数の美しい村や街にはゆったり行きたいところです。
  ただ、心配なのは、残された時間と気力・体力・経済力なんです。
  
  you