鹿児島のお醤油買いたい&天璋院様の故郷を感じて(鹿児島観光編)

2023/02/19 - 2023/02/20

ANAタイムセールで勝ち得た旅のラストを飾るのは鹿児島。

すっかり九州の醤油にハマってしまい自宅内在庫確保のためのお醤油買いと、ある想いを抱き鹿児島へ。

大河ドラマファンとして一番想い入れ深い作品の一つ、「天璋院篤姫」
天璋院さまのお陰で幕末と江戸城大奥、妻たち視点から見る戦国、江戸時代の歴史が大好きになりました。
マニアックな視点ですが、とにかく島津家の繁栄と篤姫様の生まれ故郷を感じるために初鹿児島に上陸しました。

エリア 鹿児島市(鹿児島)

旅のスタートは徒歩から。

実は鹿児島便を7時台の朝でしたので、田舎住いの私は電車はありません。
ひと山超えた路線違いの駅から高速バスが出てるのでそこまで歩きます。4時30分発でしたので、自宅を出たのは3時…。
片道5キロの徒歩旅ですが、ここで誤算が。
キャリーがうるさいこと。閑静な住宅街なので響きまくり。想像以上のうるささに通報されないかと心配で持ちながら行くことにしました。泣

大きめのキャリーを持ちながら暗がりの道を歩く人。。
完全に不審者ですが、気持ちは前向きに。

気分は篤姫様(の取り巻き)ですので、化粧道具持ちの従者の一人と思えばへっちゃら、姫様のことを思えばこれしきで文句は言えません。

薩摩から江戸までの経路を考えれば余裕です。
なんたって1700キロですから。5キロなんて秒です。

そう思いながら歩いてましたが近代文明に慣れた体にはやはりきつかった。
予定時間前に着きましたが、バスではガチ寝。
気づいたらもう空港でしたので、こっちの方が秒でした。。

今回はコードシェア便でソラシドエア

のんびりしすぎて慌てて乗り込んだので機体撮れませんでした。
テレビはついてなかったですけど、快適でした。
こちらも爆睡です。

羽田空港 第2旅客ターミナル 空港

実は今回はおひとり様ではありません。
職場の同期(独身同士)との2人旅。
半ば強引に誘ったのですがタイミングが合ったので一緒にですが、

気分は篤姫様ですので助手席に乗り希望だけ伝えお任せです。大河ドラマ篤姫のテーマを車内に流し気分を向上させてました。

今回伝えたテーマは
篤姫様ゆかりの地と地元スーパーでの醤油買い。

さぞ苦労したでしょう、ごめんよ。

桜島サービスエリアにて、両棒餅
普通の団子より大きめで、甘さ抜群のみたらしが絡まったうまみ満載のお餅でした。
うますぎです。

桜島サービスエリア 道の駅

車を走らせてきたのは知覧エリアへ。

薩摩藩の歴史を知ればよく分かりましたが、当時島津家を筆頭に領地を外城と呼ばれる102の地区に分け、地頭や領主の屋敷である御仮屋を中心武家集落を作り、統治させたそうです。
鹿児島に武士を集結させるのではなく分散して統治させ一挙集中ではなくその土地ごとに、ある意味競わせながら発展したとのこと。ある意味近代的な考えのもと統治された藩政だったとわかりました。
また、部下の力を集中させず一揆などを起こしにくい背景もあったとのこと。
やりますねぇ島津家。武士を多く抱えていた藩なりの工夫だと実感しました。

その中でも知覧地区はその雅な風景と名勝庭園が保存され現代まで繋がっており、知覧武家屋敷庭園群として国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

整った庭園と石垣が連なり、大河ドラマ西郷どんの撮影地にもなったそうです。

当時の風景雅な風情と、贅沢な遊び心を感じられる場所でした。

公開されている庭園は数カ所あり、フリーパス券のようなパンフレットを購入しまわります。
基本的には庭を公開している一般の家庭にお邪魔する感覚です。

知覧武家屋敷庭園群 公園・植物園

こちらの石垣、石が細かくないですか？？

逆にこちらの石垣。四角い大きい石が連なり存在感があります。

違いわかりますか？？

実はこれ、四角い大きい石の石垣が本家、丸い細かい石の石垣は分家だそうで格式を表してるそうです。

あと門にも注目を。
本家は屋根の隣に肩がありますよね。見えにくいですけど。笑
分家にはそれがなくシンプルな作りになってます。

薩摩藩らしく伝統的な格式と家柄を重んじる感じをバチバチと感じました。

たしか大河ドラマの篤姫でも、島津家の分家の今泉島津家から本家に養子となったとたん、親子の地位が逆転するので言葉遣いもかわりましたよね、、
あれも泣ける…

この門や石垣を見るだけでも篤姫の背景を感じることができ、1人興奮する時間でした。

実際の庭園。
一つ一つ意味があるそうで、外の景色も含めての借景だそう。
この借景のために建物そのものの構図を変えるほど、当時の庭は、その家柄そのものや権威をあらわしてるそう。

こちらはシンプルながら鹿児島の山並みを再現してるそう。
こちらも借景で後ろの山を含めて造られているそうです。

縁側に大量のひな祭りが飾ってあるお家がありました。

和宮様…
なんて、もうすぐに篤姫モードになってしまうので大変です。

服装にも一つ一つ意味があるんですよね。
紫色はとか、順番とか。

とにかく多いですが、それぞれ違う顔立ちで飽きずに見てました。

ハートを持っているお茶目な人形。

絶妙な角度で持っておりなんだかツボでした。
伝統と現代のものが混同しているの、なんだかいいですね。
新しい価値観の創造のような感じで。僕は大好きです。

知覧武家屋敷庭園群 公園・植物園

こんな怖い顔しながら待ってると可愛くないですか？笑

とにかく圧巻でした。
こういう服、一度は着てみたいですね、

武家屋敷庭園を後にして、知覧といえばこちらも。
知覧特攻平和会館

第二次世界大戦末期に編成された大日本帝国陸軍航空隊の特攻に関する資料を展示している歴史博物館です。

国の戦により特攻隊として命をかけた青年たちの写真と手紙等が展示されています。
こちらは撮影禁止ですのでないですが、
なんと言うか、色々な思いを巡らせました。
20歳前後の青年ですから大学や成人してすごす人生の最高潮の時期に、命を落とした彼らのことを思うと、胸が詰まりました。

これをみて可哀想とか、辛いとか、こんなことありえないとか色々と感じることあると思いますし、不幸だったのかむしろ幸せだったのか、と大きく考えが分かれることだと思いますが、
少なからず彼らはここで生きていたこと、暮らしていたことの事実があり、それを支える地域の人がいたこと。
街の人との交流や暮らしを見たときに涙がでました。

笑ってる姿は普通にいる青年の姿そのもの。
一人ひとりが普通の人でした。

歴史的に見ても、争いは大きな転換のきっかけです。
ある意味、争いによって得たものが今に繋がると思います。

武家の時代には一家断絶もありましたし、幼い子でも躊躇なく遮断された歴史がありますが、
国という大きなものを背負っていた彼らから見えたのは、そのような状況であっても当たり前に生活していた青年であったこと。
それを強く感じてしまうので辛い気持ちになりました。

でもきっと現代に生きる私たちは意味があって存在しているので、当たり前の生活を大切にできるように、それを守ろうと誓いました。
社会福祉を生業としている身としては気持ちが締まる思いでした。

知覧特攻平和会館 美術館・博物館

隊員が過ごしていた三角兵舎

知覧特攻平和会館 美術館・博物館

寒い。薄い。
でも、人の温かさはあったんだろうなと。
写真を見ると思います。

手紙も家族に宛てたものもが多いですが、実は同じ仲間に送ったものも多くありました。
そこには、君と出会えてよかったとか、
君がいたから楽しくすごせたとか。
またすぐに会えるから寂しくないとか。

そう思える関係ってすごいなと。
緊迫感のある環境でも友を大事にする心は変わらないと。
辛いけどきっと今は生まれ変わっていると。そしてしあわせに暮らしていると。
下世話なことを言えば街中のイケメンたちは君たちだと。現世では最高位の人だと。
そう思い後にしました。

知覧特攻平和会館 美術館・博物館

ちょうどお昼になったので、鹿児島ラーメンを食べました。
鹿児島でのラーメンというと豚骨ベースの白いスープが特徴のラーメンがでてきます。
黒豚のチャーシュー美味しかったです！

レストイン武家屋敷 グルメ・レストラン

知覧を後にして鹿児島市内へ。

駅近のホテルをとり、今日は鹿児島グルメを堪能です。
驛亭さつまさんでご飯しました。

驛亭さつま グルメ・レストラン

黒豚しゃぶサラダ

さつま揚げ

きびなごの天ぷら

もちろん醤油は甘醤油で。

桜どりの唐揚げも

そしてメインは黒豚のしゃぶしゃぶ。

脂っぽいのは結構苦手ですが、さっぱりしていてとても食べやすかったです。
もうお腹パンパンでした。

旅行支援のクーポンでかなり安く食べられました！

そして、本日のメインイベント。
地元スーパータイヨーさんでの買い出しです。

やはり一番売れているの甘醤油。
フンドーキン様の醤油を仕入れました。
特に売れていたのは紫醤油。

旅の目的の半分は達成したので満足して寝ました。

明日はいよいよ篤姫様を感じる旅。
あの桜島も！
篤姫様も江戸に来てから2度と見ることがなかった桜島。
胸いっぱいの旅の予感です。