夏の函館子連れ旅。同じ場所を真冬と真夏で比べてみた！

2022/07/30 - 2022/08/01

夏の函館・大沼公園２泊3日の旅行記です。
実はこの旅行記に先立つちょうど半年前、真冬の2月に函館に行っていました。
一面雪と氷の世界で、これ夏に来たらぜんぜん違うだろうね、なんて話していたら本当に夏に来ることに。

冬来た時によかった大沼公園に滞在し、周辺をめぐります。

同じ場所にまったく違う季節に来たらどうなるか。答え合わせをするような気分。いつもと少し違う旅の楽しみ方でワクワクしながらひこーきに乗り込むのでした。

小６お姉ちゃんと小２坊主（卵アレもち）、おくさんとおくさんの手下のカビゴンさんとのおでかけです。


［半年前に行った真冬の函館旅はこちら。見比べるとおもしろいです！］
https://4travel.jp/travelogue/11739760
北海道新幹線で駆け抜ける子連れ冬旅1泊2日。温泉＆冬遊びで大満足の函館ほぼ弾丸旅！

エリア 大沼・駒ケ岳(北海道)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: レンタカー JALグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回のスタートはモノレール浜松町駅。
神奈川県民には少し遠回りだけどモノレールの車窓が大好きで、年に1回くらいは敢えてモノレールに乗っていきます

浜松町駅 駅

湾岸を走るモノレールは景色が開けているのが魅力。この点は安くて速い京急にアドバンテージとなるところ

羽田の敷地に入ってもモノレールは地上を行きます。ひこーき見えるじぇ

函館行のJALで出発！
今回はおともdeマイルを活用。2023年春でなくなっちゃったけど、ユーザにとってはとてもよい制度でした

羽田空港(東京国際空港) 空港

隣にいたのはスカイマークのポケモンジェット。最近はいろんなエアラインにポケモン進出してますね。カビゴン好きとしてはおっきくカビゴンがあしらわれた中華航空（台湾）のポケモンジェットに乗りたい(￣▽￣)

暑い東京をあとに一路北へ飛びます。
お天気は上々。ひこーき日和です。十和田湖がよく見えました

あっという間に津軽海峡を横断して函館に。
去年使った北海道新幹線では4時間かかりましたが、ひこーきだと1時間20分で到着します。やはりひこーきは速い！

函館とうちゃくー。イカした顔はめが待っていました(^_^;)

函館空港 空港

函館空港はきれいでシュッとした素敵な空港でした。
到着ロビーには、函館に来たらやりたいこと、のイラストがたくさん。こういうの大好き！

やはりハセストのやきとり弁当は外せない（^ ^）

空港でレンタカーを借りてまず訪れたのは五稜郭公園。冬に行ったときは休館してたのでリベンジです

五稜郭タワー 名所・史跡

お星さまのかたちをしたお城だじぇー

振り返ると函館開港の歴史がミニチュアで再現されていました

どれもこれも精巧に作られていて、リアルに感じられます。いち早く開港した街として活気が伝わってくるよう

氷を切り出しているのか。
窓から眺める五稜郭の景色もいいですが、こちらも一見の価値あり

朝イチの便で到着後に直行したのでタワーも空いていて、待つことなしに入場できましたが、ご飯食べた1時間後に通ったら行列できてました

土方さんだじぇー。

ゴールデンカムイ完結からさほど経っていないせいか、聖地巡礼のお兄さんお姉さんがたくさんいるじぇー。私も日帰り温泉の漫画コーナーでちまちま読んでいますが、単行本１冊あたりの情報量が多すぎてなかなか進まない（^^;）

お昼は五稜郭タワー目の前の回転寿司「旬花」さんへ。開店の11時に合わせて入りました。帰るときにはウェイティングがいっぱい。

地元系回転寿司なだけにどれもピカピカ

四季海鮮 旬花 グルメ・レストラン

かにー！
ほぐした身にカニミソまでついて300円くらいだった気がする。酒もってこいの世界なんだが、レンタカーで呑めないのが残念

ちなみにタワー内には函館の名店、五島軒のカジュアルレストランが入っていました

函館カレー エクスプレス 五稜郭タワー店 グルメ・レストラン

五島軒名物のカレーをいただけます。
お値段も観光地＆名店としてはお手頃感がある感じ。次来る時はここでもいいな

五稜郭の向かいには有名なご当地バーガー『ラッキーピエロ（ラキピ）』もありました。ラキピは一度行ってみたいのですが、アレルギー表示がないので（息子は卵アレもち）スルーします

食後に五稜郭タワーのまわりをウロウロ。天気は良くて暑いくらい！

訪れたのは、タワーから徒歩３分ほどの函館市北洋資料館。五稜郭は人でいっぱいでしたが、こちらはガラガラ。人いません(^_^;)

函館市北洋資料館 美術館・博物館

ここはサケ・マスを中心とした北洋漁業の資料館。
特に昭和末期まで行われていた母船式のサケ・マス漁業についての資料が豊富にあります

母船式漁業というのは、写真にあるような獲った魚を缶詰などに加工する大型の母船と、母船に従って実際の漁をする小型漁船（独航船）が船団を組んで行う漁業の仕組みです。一昔前のサケマスやカニ漁でメジャーな方式でした。小林多喜二の『蟹工船』がまさにこれ

母船内部。このミニチュアも五稜郭タワーと同様によくできています

当時の缶詰の山と色とりどりのラベル

水揚げされたサケマスやカニは母船の上で缶詰に加工され、主にイギリスなど海外に輸出され、貴重な外貨を稼いでいたそう。

DAY BREAK = 夜明け ＝ あけぼの、、、なるほど(*^^*)

子供たちに人気だったのは、このアトラクション。母船に従い、実際にサケ・マスの漁獲に当たる独航船の操舵室を模したものです

ドアを閉め、ボタンを押すとそこは出漁する独航船のブリッジ。
遠くカムチャッカ半島沖までサケ漁に向かう映像が流れ、北洋漁業を追体験できます。ちなみのこのブリッジ、ちゃんと波に合わせて揺れる(￣▽￣)。空気圧か何かで動いているみたいで、ちゃんと荒れる北太平洋を再現できてます

お姉ちゃんがツボに入ったみたいで、人いなくて空いているのをいいことに何度も体験していました(^_^;)

　こちらが独航船の模型。100トンくらいの決して大きくはない船。荒れる北太平洋にこのサイズの船で乗り出す漁業従事者の勇気はすごいと思います

北洋資料館なので、生き物の展示もありました

サケ・マスだけでなくカニ漁の解説も。
施設は少し古いですが、展示はとても充実。大変満足度の高い資料館でした。五稜郭に近くて、セットでまわるのがおすすめの観光スポットです

もう少し時間があるので、2月にも訪れたレトロな建物が集まる元町エリアに移動します。冬と夏でどう違うかチェック！

とにかく日差しが強くて暑い！

2月に来た時はこんな感じに雪をかき分けつつ登ってきました

函館区の旧公会堂だじぇー
夏空に金色の建物が映えます（内部は2月の旅行記をご覧くださいませ）

公会堂から坂の上を水平移動します。
こちらも2月は商品が1個もなかった無人販売所

こんな感じで開店休業してました

今回は商品がいっぱいで、嬉しくなってあれこれ買い込んでしまいました

ほとんどやっていなかった観光客向けのお店もほとんどが営業中。一休みしましょう

パフェだじぇー(^○^)

坊主は氷メロン。こんなにたくさん食べられるのか？

一服した後も元町周辺をホロホロと歩きます。ハリストス正教会はまだ工事が続いていました

そしてカトリック元町教会。内部の見学もでき、青く塗られた天井がとても素敵な歴史ある教会です（撮影不可なのが残念）

カトリック元町教会 寺・神社・教会

そして八幡坂。ここから見る函館の海は絶景です

同じ場所の2月。道路はロードヒーティングされててあまり変わらないですが、こちらも趣きありです

マンホールは五稜郭＆函館の名所でした

市内で軽く遊んだ後は、レンタカーで今回の目的地、大沼に向かいます。40km近くあるので首都圏の感覚で1時間以上を見込んで走ったら、道は広いし流れは早いし、で1時間かからずに着いてしまった。さすがは北海道。

２泊お世話になるお宿はグリーンピア大沼。もともとは大規模年金保養施設として全国にできた公共の宿ですが、年金流用など当時としては大問題が起きて廃止され、現在は地元企業が引き継ぎ運営する施設になっています

リブマックスリゾート函館 グリーンピア大沼 宿・ホテル

お部屋はこんな感じ。
ごくごく普通の和室で快適に過ごせました。大浴場が地下で繋がる別棟でちと遠かったですが、それ以外は快適に過ごせました

部屋からの眺望。
施設に大沼の名前がついていますが、大沼公園からはクルマで10分くらい。少し離れているので見えません。でも駒ヶ岳はよく見えます

途中のハセガワストアで買った焼き鳥をおやつにします。
わかる人にはわかると多いますが、北海道の焼き鳥は豚串です。注文してから焼いてくれるので出来立てのアツアツ(^O^)／

この後はお風呂に入ってのんびりご飯を食べてゴロゴロ過ごしました（ご飯の写真は明日）

さて2日目。今日は今回の旅の目的地、大沼で遊びます

大沼国定公園 公園・植物園

まずは遊覧船だじぇー！
冬は氷結した湖上をわたるソリ、夏は遊覧船の二毛作が行われ、それぞれ異なる湖の表情を楽しめます

大沼遊船 乗り物

お客さん以外に同乗するのは舵を握るオッチャンと説明をするオッチャンの二人。知床の事故が起きた後なので、安全面の説明などかなり意識されていました。まぁ、決して広くない沼なので何か起きてもさほど心配はなさそうですが

湖上からは北海道駒ケ岳がとてもよく見えます。

ほぼ同じ場所から半年前。氷結した湖上からの眺めも格別でした

ちょうどハスのシーズンで浅瀬にたくさん咲いていました。白だけじゃなくて黄色のハスも咲いていて、これを見るだけでも素敵です

遊覧船は大沼の真ん中あたりまで行って引き返します。そのあとは点在する島などを30分ほどかけて巡ります。同じところが冬と夏で全く表情が異なるのが楽しい

遊覧船が終わったら、今度はボートに乗って人力で巡ります。

坊主足短くてペダルに届かねえ(ー_ー)
足疲れました

たくさん遊んだからおやつの時間だじぇー。地元産のガラナとリンゴジュースでかんぱーい

あと、駅前まで行って買ってきた大沼団子な

しょうゆとゴマのお団子を買いました。
もち米じゃなくうるち米で作られているので、サクサクとした口触りでポイポイポイっと食べられます。特にゴマはおすすめ。生産量が少なくて、大沼公園の本店でしか買えないそうなので訪れた際はぜひ！

その後はのんびり公園を散策

冬来たときはお祭りやってたなー

大沼でさんざん遊んだ後は駒ケ岳のふもとをドライブ。北海道らしく空いている道＆雄大な景色をのんびり進みます

30分ほどのドライブで道の駅しかべ間欠泉に到着

道の駅 しかべ間歇泉公園 公園・植物園

しかべ間欠泉公園は海沿いの道の駅で、防波堤の上には古い漁船がベンチ代わりに置かれていました（冷暖房完備の休憩室は別にある）

北斗船歌碑 名所・史跡

間欠泉に行く前に腹ごしらえ。北海道名物の水ダコとか食材がいっぱい。これらを買って

向かいにある温泉蒸し釜で調理することができます。九州は別府、鉄輪温泉名物の地獄蒸しと同じ。
我が家はジンギスカン蒸しと卵を買って投入しました。10分ほどで熱々に（風が強くて写真とれなかった）

鹿部・食とうまいもの館 グルメ・レストラン

お腹がいっぱいになったらいよいよ間欠泉へ。
お湯が噴き出すまでの待ち時間用に設置された足湯でしばしまったりします

ぶしゅーーーーっ！

勢い良すぎるのでフタがついてました。なかなか面白い

しかべ名物のたらこがデザインされたコミュニティバス

その後はぶらぶら走りながらグリーンピアに帰ってのんびり過ごしました。

写真はグリーンピアの晩ごはんはバイキング。公共の宿なので、さほと豪華ではありませんが、ホタテだったりエゾアワビだったり、北海道感は十分感じられます

リブマックスリゾート函館 グリーンピア大沼 宿・ホテル

ごはんの後は卓球などして楽しみます。
グリーンピアさん、元々は年金「保養」施設（＝つまりリゾート）なので、施設内で遊ぶところは充実しています。屋内にはミニボウリング場まであるし（少しバブルな感じ）、屋外は広い敷地にプールやアスレチックなど施設がいっぱいで、遊ぶだけならグリーンピア内で1日楽しめます。学生サークルの合宿なんかに良さそう

風呂入ってセコマのオリジナルビール飲んで寝るじぇー。

そうそう、風呂の話もしとかねえとな。グリーンピアのお風呂は温泉で広くて快適だじぇー。だけどな、地元森町の公営日帰り温泉を兼ねていて、夕方は地元の人でいっぱいだ。なんせ年パスが3万円せずに入り放題だからな（笑）。夕方になるとひっきりなしにみんな軽自動車でやってくる（地方あるある）。

逆に朝風呂はだーれもいない。
だからゆっくり入るなら地元の人がこない朝風呂がきもちいいじぇー

夜が明けてあさめしー。

北海道は朝がはやいじぇー。この時期あさ4時ごろには明るくなってるからなー。
あさめしは勝手海鮮丼で大満足だ！

売店には地元森町の名産いかめしがてんこもり。デパートの駅弁大会に必ずいるアレです。

そんなことよりたすけてくれだじぇー

坊主までイカの餌食に…

って、どうやらこれも売り物みたいだった。切るとしょうゆ味のもち米が（ンなアホな）

グリーンピア大沼、家族連れで行くなら結構おすすめでした。函館市内だけを見るなら湯の川温泉がよいけど、渡島半島を回るなら大沼拠点も良いかもです

さて、かえるじぇー

グリーンピアから函館に向かう道にあるアイス屋さんで一休み

ピカタの森アイス工房 グルメ・レストラン

ふむふむ。地元の牛乳をふんだんに使ったアイスとしてはお得感あるな

周囲も豊富。
あとから調べたらデパートの北海道物産展にもよく来てる有名なお店でした

チョコとチョコミントの合盛りだじぇー
お土産にお持ち帰りしたいくらいうまいじぇー

次に立ち寄ったのは道の駅なないろななえ。
函館の入口に位置するので旅の始めや終わりにちょうどよい立地。
全道的にも有名な道の駅だそうです。本館ととなりの男爵（いも）ラウンジから構成されてます

道の駅 なないろ ななえ 道の駅

七飯町は日本で初めて男爵芋が育てられた町。
土佐出身の川田龍吉男爵がアメリカから取り寄せたジャガイモを北海道の風土に合うように品種改良し、世に広めた由来から、男爵芋の名がついたそう（ふむふむ）

川田男爵、若い頃、スコットランドに留学し造船業を学んだそう。その際に英国娘と恋に落ちて、、、とニッカウヰスキーを創立したマッサンと同じようなエピソードがあったそうです。
残念ながら、マッサンよりさらに昔の話で周囲の理解も得られず悲恋に終わってしまったそう。男爵の没後に金庫の奥深くから100通余りのラブレターが出てきたとか。

時代が変わってもそんな話を聞くと、人の情感というのは変わらないんだなあ、と親近感を感じます

館内には開拓時代を彷彿させる文物が展示されていました

しかし、このゆるキャラ（右）はないんじゃないかな(^_^;)

函館に戻ってお昼を食べた後、冬にも訪ねたハセガワストアで焼き鳥を買って帰ります。注文してから作ってくれるのがうれしい

ハセガワストア 湯の川店 グルメ・レストラン

函館空港の出発案内はまだパタパタでした。このアナログ感大好きです

函館空港 空港

小雨模様の函館を後に東京に帰ります。飛び立ってしまえば青空。ひこーきってやっぱり良いな

機内で坊主とふたりソフトカツゲン。サイズ違いが微妙におもしろい。
目ざとく？見つけたCAさんが、私も北海道生まれで大好きです！と声をかけてくれました。照れてロクに話せない坊主（笑）

もうすぐおうちだじぇー。
午後のフライトだったので都心上空ルートで着陸します。ほぼ遊覧飛行状態

無事帰宅を祝って晩ごはんはハセガワストアの焼き鳥で。奥のトウモロコシも道の駅ななえで買った朝獲れ品。北海道のごはんはうまいじぇー

最後に恒例のおみやげ一式です。食べ物しかない(^O^)／

これで夏の函館旅はおしまいです。真冬の2月と真夏の８月。同じ函館でもまったく違う表情を見ることができ、２度おいしく味わえました。

同じ場所を違う季節に訪れる、こういう旅の楽しみ方もアリだな、と感じることのできた素敵な旅でした。
さて次はどこに行こうかな

いもー（道の駅なないろななえで購入）
坊主が着用しております