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一泊二日でまた滋賀県。歴史解説つきバスツアーに参加。<br />数日前の積雪が至る所に残り、雪化粧の近江を楽しむ旅となりました。<br />冬の滋賀県、なかなかよいものです。

アイラブ仏像めぐり 石山寺、三井寺(園城寺)

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2023/01/31 - 2023/02/01

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ゆうこママ

ゆうこママさん

一泊二日でまた滋賀県。歴史解説つきバスツアーに参加。
数日前の積雪が至る所に残り、雪化粧の近江を楽しむ旅となりました。
冬の滋賀県、なかなかよいものです。

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  • 石山寺。創建は東大寺大仏建立のころ。<br />良弁僧正が聖武天皇の念持仏を岩に置き、大仏建立のための金発見を祈願したところ、見事、奥州で金が出る。ところが念持仏の如意輪観音さんが岩から離れなくなってしまった。そこでこの如意輪観音を岩ごと覆うお堂を建てたのが石山寺の始まり。

    石山寺。創建は東大寺大仏建立のころ。
    良弁僧正が聖武天皇の念持仏を岩に置き、大仏建立のための金発見を祈願したところ、見事、奥州で金が出る。ところが念持仏の如意輪観音さんが岩から離れなくなってしまった。そこでこの如意輪観音を岩ごと覆うお堂を建てたのが石山寺の始まり。

  • 紫式部を初め女性の守り神として信仰されてきたが、境内の景観は岩だらけで荒々しい。

    紫式部を初め女性の守り神として信仰されてきたが、境内の景観は岩だらけで荒々しい。

  • 境内には硅灰岩といわれる岩があちこちに露出している。

    境内には硅灰岩といわれる岩があちこちに露出している。

  • 創建当初の本堂は1078年に焼失。聖武天皇の念持仏も不明とのこと。<br />現在の本堂は写真奥の大屋根部分。このうち右側は平安時代の再建で同時期の本尊を安置。<br />左側は淀ぎみ寄進の礼堂。本尊を安置する本堂にくっついて崖際に建つ掛造り。<br />寄進者である淀の肩書きは、秀吉の側室ではなく、浅井長政の娘となっているそう。近江浅井家の女としての誇りがあったのでは、講師言う。

    創建当初の本堂は1078年に焼失。聖武天皇の念持仏も不明とのこと。
    現在の本堂は写真奥の大屋根部分。このうち右側は平安時代の再建で同時期の本尊を安置。
    左側は淀ぎみ寄進の礼堂。本尊を安置する本堂にくっついて崖際に建つ掛造り。
    寄進者である淀の肩書きは、秀吉の側室ではなく、浅井長政の娘となっているそう。近江浅井家の女としての誇りがあったのでは、講師言う。

  • 本堂前から望むと横の岩上に建つように見える多宝塔は、源頼朝寄進。内部には快慶の大日如来を安置。<br />スリムな若々しい大日如来さまは、軽やかでスタイリッシュな多宝塔にぴったり。

    本堂前から望むと横の岩上に建つように見える多宝塔は、源頼朝寄進。内部には快慶の大日如来を安置。
    スリムな若々しい大日如来さまは、軽やかでスタイリッシュな多宝塔にぴったり。

  • 雪を載せた多宝塔の美しさはとりわけ。<br />日本の木造建築において美しさ随一と言われるが、雪化粧のこの日に訪れることのできた幸運を喜ぶ。

    雪を載せた多宝塔の美しさはとりわけ。
    日本の木造建築において美しさ随一と言われるが、雪化粧のこの日に訪れることのできた幸運を喜ぶ。

  • モノトーンの世界を歩いてきたので、朱塗りのお堂とサザンカが美しい。

    モノトーンの世界を歩いてきたので、朱塗りのお堂とサザンカが美しい。

  • 昼食は石山寺門前の洗心寮にて。

    昼食は石山寺門前の洗心寮にて。

  • しじみごはんは素朴な優しいお味。

    しじみごはんは素朴な優しいお味。

  • 次に訪れたのは三井寺(園城寺)。<br />駐車場から最初に向かったのは、護法善神堂。雪に覆われた石橋の向こうにお堂。そして奥の山は長等山。<br />長等山は、天智天皇が大津に京をおいた際、須佐之男命を祀ったとされる山。<br />

    次に訪れたのは三井寺(園城寺)。
    駐車場から最初に向かったのは、護法善神堂。雪に覆われた石橋の向こうにお堂。そして奥の山は長等山。
    長等山は、天智天皇が大津に京をおいた際、須佐之男命を祀ったとされる山。

  • 護法善神堂。<br />園城寺は、大友皇子の子、与多王が父と天智天皇の菩提を弔うため建立した寺。皇子の荘園に建立したことから園城寺となった。<br />寺はその後、廃れてしまうが最澄の弟子の円珍が復興。

    護法善神堂。
    園城寺は、大友皇子の子、与多王が父と天智天皇の菩提を弔うため建立した寺。皇子の荘園に建立したことから園城寺となった。
    寺はその後、廃れてしまうが最澄の弟子の円珍が復興。

  • 護法善神堂。<br />円珍幼少の頃、夢に現れ円珍の未来を示し、円珍を護ると告げた護法善神を祀る。<br />円珍を護る神様ということは、園城寺の守り神でもある。<br /><br />

    護法善神堂。
    円珍幼少の頃、夢に現れ円珍の未来を示し、円珍を護ると告げた護法善神を祀る。
    円珍を護る神様ということは、園城寺の守り神でもある。

  • いったん門を出て、隣接する三尾神社へ。<br />ウサギ年の今年は、是非お詣りしておきたい。

    いったん門を出て、隣接する三尾神社へ。
    ウサギ年の今年は、是非お詣りしておきたい。

  • 境内のあちこちにウサギ。

    境内のあちこちにウサギ。

  • 手水舎には波乗りウサギ。

    手水舎には波乗りウサギ。

  • 軒瓦にもウサギの意匠

    軒瓦にもウサギの意匠

  • ここにもウサギ。<br />ウサギは多産なので子孫繁栄の象徴だそう。

    ここにもウサギ。
    ウサギは多産なので子孫繁栄の象徴だそう。

  • こま犬ではなく、これは

    こま犬ではなく、これは

  • 園城寺境内へ戻って観音堂を目指す。

    園城寺境内へ戻って観音堂を目指す。

  • 園城寺観音堂。元禄時代再建の建物。<br />本尊は如意輪観音。数年前の御開帳で拝観する機会を得たが、それはそれは美しいほとけさま。

    園城寺観音堂。元禄時代再建の建物。
    本尊は如意輪観音。数年前の御開帳で拝観する機会を得たが、それはそれは美しいほとけさま。

  • 如意輪観音は、元々は長等山山頂付近の別の寺に安置されていたが、ある夜三井寺の僧たちの夢に現れ山を降りたいと告げる。そして1481年この場所に移されたという伝説を持つ。

    如意輪観音は、元々は長等山山頂付近の別の寺に安置されていたが、ある夜三井寺の僧たちの夢に現れ山を降りたいと告げる。そして1481年この場所に移されたという伝説を持つ。

  • 毘沙門堂。重要文化財

    毘沙門堂。重要文化財

  • 微妙寺。園城寺の別院。<br />本尊は十一面観音で文化財収蔵庫にいらっしゃるとか。

    微妙寺。園城寺の別院。
    本尊は十一面観音で文化財収蔵庫にいらっしゃるとか。

  • 微妙寺。<br />写真では見えないが軒下の虹梁の蟇股に波乗りウサギの意匠。さっき見た三尾神社と同じだ。<br />微妙寺のウサギは耳が短くてイタチみたい。なかなか可愛らしい。

    微妙寺。
    写真では見えないが軒下の虹梁の蟇股に波乗りウサギの意匠。さっき見た三尾神社と同じだ。
    微妙寺のウサギは耳が短くてイタチみたい。なかなか可愛らしい。

  • 三重塔

    三重塔

  • 唐院

    唐院

  • 弁慶の引摺り鐘

    弁慶の引摺り鐘

  • 金堂の脇に建つ閼伽井屋。<br />天智、天武、持統天皇の産湯に用いられたという泉が湧く。この泉が園城寺の別名、三井寺の由来。<br />近づくとボコッボコッと水の湧く音が聞こえる。ポコポコといった高い音ではなく、もっと重々しい音だ。<br />泉を護る覆屋は1600年の建立。<br />金堂の屋根は、この覆屋の上に一部重なるように掛かる。

    金堂の脇に建つ閼伽井屋。
    天智、天武、持統天皇の産湯に用いられたという泉が湧く。この泉が園城寺の別名、三井寺の由来。
    近づくとボコッボコッと水の湧く音が聞こえる。ポコポコといった高い音ではなく、もっと重々しい音だ。
    泉を護る覆屋は1600年の建立。
    金堂の屋根は、この覆屋の上に一部重なるように掛かる。

  • 金堂。国宝。<br />秀吉の妻、北の政所の寄進。<br />本尊は、用明天皇から天智天皇へと伝わり崇福寺に安置されていた弥勒の念持仏。絶対秘仏。天智天皇の孫の与多王が園城寺本尊として迎えたそうだ。<br />とびきりの由来の本尊に思いを馳せながら、<br />後陣のほとけさまたちを拝観。鎌倉時代の毘沙門天がカッコいい。少し下から見上げると、涙の跡のように頬にひとすじ。

    金堂。国宝。
    秀吉の妻、北の政所の寄進。
    本尊は、用明天皇から天智天皇へと伝わり崇福寺に安置されていた弥勒の念持仏。絶対秘仏。天智天皇の孫の与多王が園城寺本尊として迎えたそうだ。
    とびきりの由来の本尊に思いを馳せながら、
    後陣のほとけさまたちを拝観。鎌倉時代の毘沙門天がカッコいい。少し下から見上げると、涙の跡のように頬にひとすじ。

  • 仁王門。重要文化財。<br />徳川家康によって甲賀の常楽寺から移築されたもの。常楽寺には昨秋訪れたばかりなので、感慨深い。

    仁王門。重要文化財。
    徳川家康によって甲賀の常楽寺から移築されたもの。常楽寺には昨秋訪れたばかりなので、感慨深い。

  • 宿泊は休暇村近江八幡。<br />久しぶりの和室は、少し落ち着かない。<br />日本人なのにねぇ。<br />でも、しっかり寝て翌日に備える。

    宿泊は休暇村近江八幡。
    久しぶりの和室は、少し落ち着かない。
    日本人なのにねぇ。
    でも、しっかり寝て翌日に備える。

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