2022年 大井川鉄道（金谷から井川ダムへ）南アルプスあぷとライン

2022/12/25 - 2022/12/26

地方私鉄に乗る旅行。
大井川鉄道にはまだ乗ったことがなかったので行くことにした。
大井川鉄道は大井川本線（金谷～千頭）と井川線（千頭～井川）によって構成されている。日本唯一のアプト式区間は井川線のアプトいちしろから長島ダムの区間になる。

ただ大井川鉄道は2022年9月の台風15号により被害をうけ金谷から千頭まで運転を見合わせていた。それが今月（12月16日）になって大井川本線の金谷駅から家山駅までは運転が再開された。しかし依然として家山駅から千頭駅は現在も不通となっていて、この区間はバスによる代行輸送となる。井川線は通常運行になっている。


【12月25日（日）】
　
ルートイン島田駅前泊

【12月26日（月）】
島田（717）→金谷（721/747）→家山（821/826）→千頭（910/913）→井川（1100/1129）→千頭（1315/1427）→家山（1511/1521）→金谷（1553)

エリア 島田・金谷(静岡)

【12月25日（日）】

列車を乗り継いで島田駅には日が暮れた17時過ぎに到着した。

島田駅前にはこぢんまりとしたイルミネーションが飾られていた。

島田は東海道五十三次の宿場町で最近ニ回来ている。見慣れた街並みを歩いて宿泊先のルートイン島田駅前に向かった。ルートイン島田駅前は旧街道沿いに位置している。

ホテルルートイン島田駅前 宿・ホテル

料金は全国旅行支援が適用され一泊3690円。これに3000円のクーポンが付いてくる。宿泊代は実質690円といったところだろうか。
電子クーポンは初めてでわかりにくい先入観があったが、アプリをインストールしてPayPayみたいにQRコードでチャージして決済をするだけのようで使い方は簡単だ。GO TOトラベル以来ころころシステムが変わってクーポンの印刷も大変だろうから全て電子クーポンにした方が色々と効率的なのではと今更ながらに思う。また電子クーポンだと一円単位で使えるので端数を準備しなくていいしお釣りの心配もない。
しかし静岡県では使える場所は案外少なくコンビニなどでも使えないところが多いようだ。

夕食に行くのはまだ早いので大浴場に向かった。日曜日の夜。明日朝からの仕事に向け泊まっている人はそれなりにいるようだ。

夕食は静岡にしかないファミレスである炭火焼きハンバーグのさわやかに行くことにした。日曜の夜ということで混雑しているが遅めの時間なら大丈夫だろう。アプリで待ち時間を確認できるのは便利だ。さわやかまでは歩いて10分ほどだ。
9時過ぎに行ったらほぼ待ち時間なしで座ることができた。とはいえ店内はほぼ満席だ。
看板メニューのげんこつハンバーグを注文した。
さわやかでは地域クーポンは使えなかった。


https://www.youtube.com/watch?v=H1kV1pCBrTg

【12月26日（月）】
　朝食。ルートインは食事の種類が多く満足度が高い。

7時過ぎにチェックアウトを済ませ駅へ向かった。

朝の島田駅。

島田駅から金谷駅にやってきた。

乗ってきた列車は静岡地区で運用されるようになった転換クロスシート車両。かつて中央線でセントラルライナーとして運行されていた車両だ。

JR金谷駅。

JR金谷駅に隣接する大井川鉄道の金谷駅に向かった。プレハブのような建物だ。

金谷駅構内。

改札口でフリー乗車券（大井川周遊きっぷ）を購入した。

二日間有効だが使用するのは今日だけだ。値段は4900円。

ホームには元南海の車両が待っていた。
近鉄の車両とともに乗ってみたかった車両だ。

https://www.youtube.com/watch?v=NdjImNJXRkQ

車両はかなり傷んでいる。新しい車両に置き換えられるのは時間の問題だろう。

７時４７分に金谷駅を出発。

大井川沿いを北上する。

３０分強で家山駅に到着。現在運行されている鉄道はここまでだ。家山から千頭まではバス代行になる。

年期の入った三角屋根の駅ホームの屋根が風情があっていい。元南海の車両がこの雰囲気に溶け込んでいるのがいい。

駅を出たら代行バスが止まっていた。

代行バスで千頭へ。乗車時間は４５分ほどになる。

千頭付近。奥は大井川鉄道橋脚。現在は運休中で線路は錆び付いている。

千頭駅に到着。

千頭駅。ここから井川ダムを結ぶ井川線（南アルプスあぷとライン）に乗り継ぐ。

千頭駅は広い構内を有する。

アプト式で有名な井川線（通称南アルプスあぷとライン）。線路幅は１０６７ｍｍ。井川線は建設当初ナローゲージ（７６２ｍｍ）だったが、後に金谷に乗り入れ出来るように狭軌に改軌された。とはいえトンネルなどは改良できないので車両はナローゲージの大きさのままになっている。
なのでここからの車両は小さめだ。

先頭車両は客車だが運転席が備わっている。

この先はアプト式の区間を除いて非電化になるので機関車はディーゼルになる。後方に連結され客車を押し上げる感じになる。

スイスのような山岳鉄道の雰囲気がある。

アプトいちしろ駅に到着。ここでアプト式のラックレールが備わった電気機関車を後ろに連結する。

アプト式のラックレールが駅の構内でも見られる。

アプト式電気機関車の連結作業でしばらく停車する。ここから長島ダムまでのアプト式区間は電化されている。

日本で唯一のアプト式電気機関車は大型でディーゼル機関車ごと押し上げるようで後ろに連結された。

列車はゆっくり出発。
https://www.youtube.com/watch?v=X0KLlxB9LQw
アプト式の区間はアプトいちろし駅から長島ダムまでの一区間。長島ダムが建設され従来の路線はダムに沈むことになった。この際ダム湖までの急勾配（90.0 ‰）の急勾配を登る必要に迫られ、ラックレールのアプト式が採用された。かつて信越本線の碓氷峠で採用されていたシステムだが、現在日本で運用されているのは大井川鉄道が唯一となる。

どんどん高度を上げ長島ダムが見えてきた。

長島ダム駅に到着。ここでアプト式電気機関車を切り離す。

長島ダムにせき止められた接岨湖沿いを運行。

ダム湖に沈んでしまった旧線の廃線跡の橋脚が確認できる。

接岨湖畔にある秘境駅「奥大井湖上駅」。

接岨湖

尾盛から閑蔵間の日本でもっとも高い鉄道橋「関の沢橋梁」。川底から70.8 m。

閑蔵駅。

井川ダムが見えてきた。終点は近い。

終点の井川駅に到着した。

井川駅。

鉄道むすめ。

現在井川駅への運行は四往復のみ。

井川駅舎。

井川駅では３０分ほど時間がある。

井川ダムを見学。

同じ列車で千頭へ戻る。
長島ダムに到着。

ここでアプト式の電気機関車を連結するのでしばらく停車する。

長島ダムからアプトいちしろへのラックレール区間。
後方運転席からの眺め。
https://www.youtube.com/watch?v=TV-5ChbuyVI

千頭駅まで戻ってきた。

折り返し千頭駅を出発して井川へ向かう列車。
https://www.youtube.com/watch?v=n0h3SJRgW6o

千頭駅には元南海の車両が停め置かれていた。

機関車トーマスの蒸気機関車。

千頭駅。金谷方面だけで2面4線ある広い駅だ。

千頭駅舎。

千頭で乗り換えに時間があるので昼食を食べることにした。この店は地域クーポンを使うことができた。

先頭館 グルメ・レストラン

カツ丼を注文。

代行バスで家山駅に向かった。

帰りのバスは新しいバスだった。

家山駅に到着。

家山駅から金谷に向かう車両は元東急の車両だ。
ロングシートだ。

家山から金谷へ向かう途中、合格駅に停車。この隣の駅は門出という駅がある。受験生には縁起の良さそうな名前だ。
その後新金谷駅に到着。大井川鉄道の本社がある駅でいろんな車両が留め置かれている。
https://www.youtube.com/watch?v=EqhU1cBFUBA
今朝、新金谷駅に元近鉄の車両が停まっていたがかなり傷んでいて運用から外れた感じだった。元京阪の車両もスクラップ状態だ。その近鉄車両は帰りに通ったときなくなっていた。もしかして撤去されたのかもしれない。
今朝乗った南海車両も近いうちに外れるだろう。最近導入されるのはロングシートの何の変哲のない東急の車両だったりする。大井川鐵道はどんどん面白みがなくなっていく。

金谷駅に到着。一両目と二両目では顔が違う。

先頭車両。

金谷から熱海に移動し、夕食は静岡県を中心にチェーン展開している五味八珍に入ることにした。ラーメンなどいろいろなメニューがあるがそこまで腹は減っていないので定番の浜松餃子セットを注文。
地域クーポンが使えるようだ。

五味八珍 ラスカ熱海店 グルメ・レストラン

浜松餃子セットを注文。

最後に熱海駅のコンビニでコーヒーを買ってちょうど地域クーポンを使い切ることごできた。

【おわり】