サクッと別府、フェリーさんふらわあの船旅を楽しむ週末

2022/12/16 - 2022/12/18

予定のない週末、ふと思い立ちANAの特典利用マイルが減額されるとくたびマイルをチェックしてみたら、結構沢山選択肢が。しかし思い立ったのが金曜日ということもあって、行きはそこそこ空いていても帰りがほぼ空いていない。

という状況下、大分へ飛んで、帰りは夜行フェリーで関西まで戻り、関西からは有償で帰る事にします。

エリア 別府温泉(大分)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 船 ANAグループ JRローカル

開業時に駅を見に行くのが目的で訪れたことはありますが、初めて本来の用途で降りた高輪ゲートウェイ駅

駅前は未だ絶賛工事中ですが、

今宵はその工事現場を過ぎたところ、国道15号線に沿ったところに立地している都シティ東京高輪へ

都民割と全国旅行支援の併用で1500円程度で泊まれたので、普段よりちょっと良いクラスの宿です。部屋はくつろぐには良い部屋です。

ただ都民割の申請に必要な用紙は自分で用意しろと、忘れた旨伝えると、フロント嬢に今回はこちらで用意しますが場合によっては泊まれないこともあります、とかなりきつい言い方で言われる。
紙ペラ1枚印刷するだけなんだから、そしてくれるならそんな言い方しなくても良いのにと、正直思ってしまった。

ま、部屋が居心地良かったので忘れたけど、いやこう書いている時点で根に持っている(笑)。

湯船は洗い場と浴槽が分離しているタイプ。溢れないか心配する必要がないのは大きい(笑)。

近くの坂を登ったところにあった明治学院のツリーが綺麗！
さすが商業的ではない、ガチなミッション系の学校です。

後者のライトアップも綺麗です。

旧高輪消防署。

部屋でピザなど食べるのちょっと楽しいんです。

翌朝。良いホテルに泊まると、気のせいか目覚めも爽やかな感じがします（完全な思い込み）。元々ここが海岸線だった国道15号を少し歩いて...

泉岳寺へ。

山門の先に

本堂がありますが

私が気に入ったのは本堂向かって左手の、こちらの洋館なのに唐破風の玄関を取り付けた建物。

赤穂浪士の討ち入りの大石内蔵助他の四十七士が眠る墓所。
鉄道唱歌でも2番に
「右は高輪泉岳寺　四十七士の墓どころ 雪は消えても消え残る 名は千載の後までも」と歌われてます。

ただ私は理由がどうであれ、殿中で抜刀して切りつけたことに対して処罰が下り、切腹した事に対して、部下が相手を殺すってどう考えても美談ではなくただのならずものと思ってしまうのですがね。

さてのんびり散歩なんてしてきたら時間がなくなり（この辺はお約束(笑)）、羽田に移動。

東京の旅行支援のクーポンは神奈川とかに比べるとどこでも使えると呑気に構えていたら、慌てると使い道に困り、苦し紛れに整髪料などを購入して、やっとの思いで使い切った有様。

セキュリティ通過したのは締切時限ギリギリの11:05。とバタバタしましたが、11:25の便で大分へ飛びます。

窓のない窓際というか壁際席だったのでいきなり大分にワープ。
強い低気圧による悪天候、強い逆風のジェット気流もあって約40分遅延。
本当はレンタカーを借りようと思って、当日予約したつもりだったのですが、営業所へ行くと、なんと違う日付で予約してしまったことが判明。結局この場で予約し直すと割高になったり、グズグスしてたら時間もあまりないしということで、今回は車は借りず、公共交通機関で行ける範囲で行くことにしました。

空港リムジンバスは航空便の到着に合わせて発車。つまり乗ってきたANA便用のバスは出発してしまい、次のJAL便もフライトが遅れているので、それに合わせて時刻より大幅に延発。結局空港で時間を浪費してしまいました。

大分空港からは大分駅行きと別府駅行きが出ますが、別府行きに乗りました。

別府湾の眺めなかなか良いです。

椰子の木の街路樹が南国ムードを演出してくれますが、せり出して来た低気圧のおかげで気温3℃と、この日の東京よりかなり寒いです。

空港からのバスは亀川駅前で降りて、歩いても行ける距離ですが、寒かったのとちょうどバスが来るタイミングだったので、血の池地獄のバス停迄バスで移動。

別府地獄めぐりのうち血の池地獄と龍巻地獄は隣接してはいますが、他の地獄とは離れています。血の池と龍巻どちらを先に行くか迷ったけど、間欠泉の龍巻地獄は噴出していないと面白くなく、かついつ噴出するかはわからなかったので、取り敢えず竜巻地獄へ。

するとちょうど良いタイミングで噴出し始めたところでした。

龍巻地獄 名所・史跡

噴出開始してから入場券購入したりしたのでだいぶタイムロスしましたが、ここの間欠泉は結構長く噴出しています。

見飽きちゃう観光客もいるくらい結構長い時間ズンズンお湯を吹き出しました。
後ろ側にはツツジ園もあって（当然ツツジは咲いていませんでしたが）散歩も楽しめました。

https://youtube.com/shorts/-12s_D9JkPc?feature=share

そしてすぐ隣の血の池地獄へ。
竜巻地獄にも土産屋はありますがこちらのほうがすごく充実。

鉄分の関係で赤いお湯の池になっている血の池地獄

血の池地獄 名所・史跡

周辺のもみじも綺麗でした。

やはり温泉の湯気で見頃がズレるのかな?

せっかくなので温泉卵をいただきました。かぼす味付け塩が付けられている（売店で売っているので宣伝兼ねて）のですが、正直普通の塩の方が美味しい。

裏手から見下ろす展望台もあるのですが、風向きのおかげで湯気であまりよく見られず。

湯気が立ち込めるのでなかなか全貌を表しません。

別府の地獄はいわばミニイエローストーンみたいな感じですね。

南桜井駅 駅

本当は地獄を全て回りたいところでしたが、以前来たことあるし、時間がないので手前の２つだけにとどめて移動します。

帰りはバスを一つ手前で降りて浜田温泉へ。200円払って中へ。
入ると下足箱から脱衣所、洗い場湯船が全て仕切りがない開放的な南国仕様。

浜田温泉 温泉

成分表。割とサラッとしたお湯でしたが、ちょっと長湯してさっぱりしました。

温泉を出るとすでに暗くなっていました。イリュミネーション輝く亀川駅からJRでフェリーターミナルに向かいます。

亀川駅 駅

ツマミとか買いたかったこと、フェリーターミナル最寄りの西大分駅周辺にはスーパーのような店がなさそうだったことから、別府駅で降りて買い出しし、一本後の列車で西大分駅へ。

西大分駅 駅

西大分駅で降り、フェリーターミナルまで歩きますが、産業道路の交通量は多いものの、真っ暗。駅を背に正面に産業道路を渡ると海に出て、停泊しているフェリーが見えるのでそちらに歩いていきます。

ターミナルはそっけない建物。ここでチェックインします。

ターミナルの内部もカウンターがあるだけと言った感じ。検温して、全国旅行支援の対象になるので関連書類を記載してカウンターに提出すると、チケット、兵庫県の旅行支援の紙クーポン、部屋のカードキーを渡されます。もう乗船は開始（出港1時間前の18:30から）しているので、そのまま階段を上がって搭乗橋から搭乗する流れですが、まだ19:30の出港までに少し時間があるので、散歩したい旨申し出ると19:10過ぎると搭乗橋を外し始めるのでそれまでに戻ってきてくださいとの事。

西大分港フェリーターミナル 乗り物

散歩するといっても港の周りには何もなく、船を見るだけ。船首部分はジャンボの貨物機みたいに前部が跳ね上がる構造でトラックが入っていきます。

さんふらわあといえば喫水線に合わせて太陽が描かれているのが特徴、でも船からはみられないので、横に回ってそれを確認してから搭乗しました。

ということで搭乗。入ったところは船の4階に当たります。

インフォメーションセンターには時間割が掲示されています。明日の日の出は7:00。この時期だからこそ程よい時間で日の出が見られるので、なんか得した気分です。
ただ、大浴場は22:30までとか、もう一声遅い時間までやってくれると良いんですけどね。

オッサン目線で見るとこの船に乗っている女性船員の下は皆美人でした（制服マジックやマスクゆえかもしれないけど）

中央ホールの階段

デッキプラン。5階に風呂以外の施設が集約されています。私の船室は6階なので、1フロアの移動で済みます。

船室は窓のないインサイド。廊下の手前側だったので出入りが楽でした。

客室は1-2名用スタンダード客室にしました。1人用前提で1人で個室占有しても占有料金取られないが、上段を下ろせば2人利用も可能な優れものです。

スリッパ、タオル、使わなかったけど歯ブラシとパジャマも、セットされています。ただホテルとかでもそうだけど、使わないことが多いので、パジャマだのアメニティ類は使う人が持っていく方しかの方が良い気がします。

大浴場22:30で閉まってしまいますが、その時間にはトイレの中に設置してあるこちらのシャワールームを利用することはできます。

でも折角ならば大浴場は0:00くらいまではやって欲しい。と文句を心の中で言いつつ大浴場へ。「大」と称するにはやや小さめの浴槽が２つ連結しているつくりでした。22時でも結構な人がいました。

さんふらわあゴールドは1万トンを超える大きな船で、船の揺れは殆ど感じませんでしたが、この風呂に入っている時はお湯の動きで傾きを認識できました。

ただそうやって意識して見てみないと揺れを認識しないほど横揺れを感じません。この日は強い低気圧のおかげで海は荒れていたので若干縦揺れと機関から来るカタカタと来る振動は有りましたが、本当に揺れませんでした。

航路図。大阪ー別府、志布志航路と神戸ー大分航路が運行されています。
子供の頃は東京都から那智勝浦経由高知とか運行されていた記憶があるのですが、運行会社は紆余曲折が有り、さんふらわあというブランドだけが受け継がれているよう。

今回は使いませんでしたが、食べ物を温められるレンジが有ります。あと氷をビニール袋に入れて持ち帰れる製氷機が談話室にあって、部屋に冷蔵庫がない代わりになります。

出港前に売店を冷やかします。品揃えは結構豊富。値段も良心的です。買い出しをしてきたので今回は
　御船印とかシールとか

御船印を購入。左が通常版、右側がさんふらわあ50周年版。収集癖を突いて来る鮭さんにまんまとやられます。

搭乗橋が外されいよいよ出港！

静かに岸壁を離れていきます。

うまく写真には撮れませんでしたが傾斜地に広がる別府の町の灯りが宝石箱のように綺麗でした。

ガントリークレーンが並んでいる港内をそろそろと出ていきます。

大分には地元では「大在ディズニー」と称される石油化学のプラントがあり、船上から綺麗に見えるかなと思ったのですが、案外内陸側にあり、距離がありました。
海岸側には日本製鉄の大分製鉄所の高炉が見えます。

フェリーも宿泊機能があるということで、旅行支援が使えます。対象都道府県は目的地。でないともらっても使えませんものね。そして船内でも売店やレストランで使えるので、便利。

夕食はバフェ方式。1500円と良心的です。

ブリの刺身食べ放題なんて、ブリ好きの私にしてみたら天国。

作り置き式だからややジャンキーな盛りになりましたが、おでんもあって満足な内容でした。

補充される前で絵的に寂しいですがデザートも充実しています。

ケーキ何気に美味しかったです。

出航してからは、荒天につき展望デッキは閉鎖されてしまいました。
この日は低気圧の接近でかなり海上は荒れた状態だったのでした。
若干突き上げられるようなただ揺れはあったものの、あまり横揺れは感じませんでした。

この船は自販機等が充実していて、値段も地上と変わりません。

よく眠れ、日の出直前に起床。後方甲板は開放されていませんでしたが、出入り口の近くの横向きしか見えない甲板は開放されていて、そこから見た明石大橋と朝焼けが非常に美しかったです。

丁度正面に太陽が登ってくるのですが、横からの視界しかないので見ることができず。

船室に一旦戻り、荷造りとかしていたら気がついたら先ほど前方に見えた明石海峡大橋はくぐってしまった後でした。

後ろの甲板は結局開放してくれなかったので、横っちょから見るだけですが。

昨夜の低気圧のおかげか、六甲の山々の頂上に雪が積もっているのが見えます。

明石海峡大橋を過ぎたらガントリークレーンが迎えてくれます。フェリーターミナルはいわゆる神戸の町中の港では無く、隣の人口島の六甲アイランドにあるので、あまり、神戸に着いた！という感じがしないのはちょっと残念。

貨物船から穀物を吸い上げる専用の通称「バンザイクレーン」が見えるのは日清製粉の阪神サイロでしょうか。

東神戸大橋を見ながら旋回して着岸します。

定刻の8:00にターミナルに接岸。

下船口にかなり前から長蛇の列ができていました。そんな焦って降りることもないだろうにと思っていたら、やはりそうすべきでした。

バスが1台しかないので乗ってきた人に対して輸送力が圧倒的に足りない...私はなんとか最後から3人目で乗れましたが、このバスに乗れない人多数。そしてこれに乗れないと次のバスは手前の阪九フェリーが始発（当然阪九フェリーの乗客が乗っている）なので恐らく満席の状態で来るので、それに乗れる保証もないとのこと。
車を利用していない乗客、即ちバスを利用する乗客の数なんて出航時にわかるのだから、事前に乗客分用意してくれるわけにはいかないものか...

フェリーさんふらわあ (神戸～大分) 乗り物

バスはギリギリ扉が閉められるくらい満員なので最初の停留所のアイランド北口駅で降りました。バスはこのままJRや阪急、阪神の駅に向かいますが、ここまでは無料ですがその先は有料。
ま、ここで降りても結局新交通システムである六甲ライナーに乗らなくてはいけないのでバスにお金を払うか六甲ライナーにお金を払うかなんですが、満員のバスに耐えるくらいなら...と言うわけです。

アイランド北口駅 駅

六甲ライナーの駅から、六甲大橋方面を眺めます。

無人運転なので、先頭にもシートがあります。そのかぶりつき席に陣取り、前方車窓を楽しみました。

神港有機化学のプラントが見えました。

プラント萌え。いつか夜工場夜景を撮りに再訪したいです。

六甲ライナーの終点で、JRに接続している住吉駅に来たからには由来となっている元住吉神社へ。
住吉というと大阪の住吉大社が有名ですが、本家争いをしているのが面白いです。

本住吉神社 寺・神社・教会

駅周辺はやたらタワマンが立っていますが、

駅から見て東の方に少し行ったところにある灘高を詣でて来ました。

生徒の1/3が東大に進むすごい学校なので、少しでも賢くなるよう、校門を撫でて来ました。

色々行く候補はあったのですが、底冷えの寒さと早い時間でまだあまり世の中が動いていないので、ちょっと住吉駅周辺をウロウロした後、新神戸駅に移動しました。

お腹が空いたのと、なぜだか無性にカレーライスが食べたくなったので新神戸駅内のレストランでカレーライスを食べてから、その直ぐ裏手に当たる布引の滝を向かいます。

駅のすぐ裏というか、新幹線の駅の方がなんでこんなところを突っ切っているのかと思うような立地。

きれいなモミジを見ながら少し進むと

雌滝が有ります。
あー、ちょっと木が邪魔で見にくい。

続いてメインの雄滝へ向かいますが信じられないくらい長くて急な石段に心折れかけました。

モミジに癒されながら

ヒーヒーいって雄滝に到達。時期柄水量が少ないのが残念ですが、

なかなかきれいな滝です。
本当はこの後もう少し先、展望台まで行くつもりしていましたが、滝を眺めていたらすっかり満足して引き返してしまいました。

布引の滝 自然・景勝地

この時期でもこんなにモミジがきれいとは得した気分です。

阪急三ノ宮から阪急に乗り、

なぜか西宮北口から宝塚を経由して（単にこの区間乗ったことがなかったという理由で）伊丹へ。

宝塚駅 駅

伊丹から15:00のANA便で帰りますが、、、なんだか遅れているようです。15分ディレイのはずが35分遅れになって結局プッシュバックは50分ほどの遅延。

大阪国際空港 (伊丹空港) 空港

機内で新神戸駅で食べた駅弁、すき焼き弁当を頂きます。
私に取っては薄味すぎてちょっと満足感イマイチ。

久しぶりにピッチピチに満席の飛行機。通路側が取れたのがやっとでした。
羽田へは結局1時間の遅延でしたが、この日新幹線だったら架線トラブルで大変だったようです。1時間のディレイで済んで良かったと解釈しましょう。

今回大分から関西へはフェリーを利用しましたが、最近フェリー旅良いなぁと思い始めているところ。また利用したい、と思い、結局この後、年末もフェリーを利用することになりました。

この旅行記へのコメント （2）

• andさん 2023/02/17 13:59:41

  お！フェリー！

  Matt Y さん
  
  こんにちは！
  前にフェリー旅の時にコメントありがとうございました。
  Matt Y さんも乗ったんですね～
  
  地獄もいいけど、さんふらわあ乗ったことなくて見てみたかったので読んでいて楽しめました。
  
  神戸付近の夜景、肉眼で見るとすごく綺麗ですよねー。宝石ってわかるわかるって思って読んでました！
  
  羽田からなら飛んで乗るってことも出来ちゃうのでいろいろな選択肢があって便利ですねー
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　and

  Matt Yさん からの返信 2023/02/19 09:24:35

  Re: お！フェリー！

  ちょっと最近長距離フェリーにハマっていて、船の乗りつぶし？しています。
  
  会社ごとにちょっと差があるので比べてみると楽しいです。
  
  関東からは確かに飛んで乗れば選択肢あるんですけど、微妙に出港時間が早かったりするんですよね。関西から九州路線なんかは0時頃出港してくれれば会社帰りに乗れるのに、とか思ってしまいます。