結局何しに行ったのかよくわからない和歌山の旅（和歌山市、加太）

2022/12/02 - 2022/12/03

またまた帰省することになったので、和歌山へ
行くことにした。

行きたいところに行けず、全く計画通り進まな
い旅であった。

エリア 加太(和歌山)

• 旅行の満足度: 2.0
• 観光: 3.0
• ホテル: 2.0
• グルメ: 2.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: ANAグループ JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: 楽天トラベル

南海和歌山駅に到着。

市内にはＪＲの和歌山市駅の２つある。

こっちはＪＲより私鉄の方が高いんだね。

第一富士ホテルににもつを置き、駅構内の
海鮮居酒屋、甚八屋へ。

ビールと和歌山なので、鯨の竜田揚げを頼んだ。

もう一品頼んだのだが、出てくるまで時間が
かかりすぎて、ビールをすっかり飲みほして
しまった。

それにしてもクジラ料理というのは見映えが
悪いな。

たばこ臭いホテルの部屋を出て、和歌山駅か
ら加太（かだ）線で加太駅までやって来た。

電車は「めでたいでんしゃ」とい愛称が付い
ていた。

加太ではマダイがよく獲れるらしい。

つり革もこんな感じ。

駅舎を出て、

港を目指して、狭い路地を歩く。

加太は海水浴場で有名なところで、大阪南
部に住んでいたら、必ず一度は訪れる場所
でもある。

用水路沿いの倉庫なんかを撮ると小樽に見
えたりは・・・しないか。

30分近く歩いて、加太港に着いた。

友ヶ島行き乗り場と船が見えた。

友ヶ島には、明治時代に作られた５つの砲
台跡があり、廃墟好きが好んでやって来る
島である。当然ぼくも砲台を見るために港
までやって来た。

また、『天空の城ラピュタ』の場面に似て
いるとかで、宮崎アニメ好きにも知られた
場所である。

あいにくあのアニメは見ていないので、ど
ういう感じなのかはさっぱりわからない。

乗り場への行き方がよくわからず、桟橋の
途中にあった。

乗船所へはこの階段を降りて、壁と海の間
の狭い場所を通って行かねばならない。

なんでこんな造りになっているんだ？

まるで後から無理矢理付け足したようだ。

乗り場に行くと、出発30分前というのに
切符売り場はシャッターが閉まったまま
だった。

すると建物の中から男が出て来て「友ヶ島
ですか？」と尋ねてきた。

「はい」というと、両手で×印を作って、
「今日は欠航です」という。
「えっこれで？」と静かな海を指さして言
うと、「いや、むこうはもっとえらいこと
になってるんやわ」。ほんまかいな。

全く普通の波加減だけど、船会社がいうの
ならそういうことなんだろう。

友ヶ島へ行けないとなると、ここまで来
た意味がなくなる。

桟橋にへたり込んで、今後の予定に頭を
めぐらした。

google先生で検索してみると、陸上にも
砲台跡があるので、そっちに行ってみる
ことにした。

港を歩いていると、ここでもとんびが
「ひゅーるるるるる」と鳴きながら飛んで
いた。

日本の港のよくある光景である。

砲台がある山の手前に淡嶋神社があった。

門前にはねこが。

淡嶋神社の歴史は非常に古く、神功皇后の
時代には友ヶ島の一つの神島（淡島）にあ
った。島からこの加太に移したのは、仁徳
天皇だった。

全国にある淡島神社、粟島神社の系統の
約1000社の総本社ということらしい。

淡嶋神社は、女性の下半身の病気、安産祈
願など、女性のための神社でもある。

人形供養の神社でもあり、無数の招き猫が。

やっぱり商売人が持ち込むのだろうか。

なぜか福助人形も。

赤ん坊の人形も供えられていた。

女性の無病息災のめ、女性用の下着を奉納
する習慣もあり、末社の中に、自分の下着
類を放り込むことになっている。

中には木製の巨大な木製の男根が祀られて
いた。女性用の下着が彫納されているため
か、末社は撮影禁止だった。

本殿にはおびただしい数のお菊人形が、

ひな壇状に並べられている。

お菊人形は真昼間でもあまり気持ち
のいいものではないな。

淡嶋神社近くから田倉崎砲台へ向かう
山道ょを歩く。

途中にはこんな標識が。イノシシには
見えないが。

15分ほど歩くと、古ぼけた建物があった。

火薬庫跡である。

なぜか砲台からずいぶん離れたところに
ある。

入り口。

分厚いコンクリート造である。

内部はもちろんもぬけの殻である。

火薬庫から少し上ったところにあるのが、
厠跡、つまり便所である。

これは新しく建て替えられていた。

便所の先に事務棟。これも新しいものだった。

なぜ便所が離れたところにあるんだろう。

事務棟の先の道路が閉鎖されていた。

前方に青少年国際交流センターなるも
のがあり、田倉崎砲台はその先にある。

しかし、国際交流センターが休日のた
め閉鎖。その先には進めなくなってし
まった。

せっかくここまで来たのに・・・。

逆方向に深山砲台跡があるのだが、け
っこう離れていて、とても行く気には
ならなかった。

加太駅から南海和歌山駅まで戻ること
にする。

仕方ないから和歌山城でも見物するか。

南海和歌山駅から歩いて、和歌山城の入
り口までやって来た。

昼前なので、何か食べようかと思ったが、
道すがら、入りたくなる店がなく、覗い
た店も値段が高かった。

新しく買ったトレッキングシューズが少
し小さく、長時間歩いてすっかり足が痛
くなっていて、石段を歩くのがひどく苦
痛だった。

しかしこの和歌山城ってのはでかいな。

特に石垣が濠の内にも築かれていて見事
なものである。

上のように小さめの平たい石を積み上
げたものもあれば、こういうふうに隙
間を埋めてきっちり積んだものがある。

天守閣へ向かうにはこの石段を登って
いく。

悲鳴を上げていた足はもうすでに限界
を超えている。

ようやく天守閣が見えるところにやって
来た。

石垣はすごいが、天守閣は案外しょぼいな。

天守閣から見た和歌山市内。

庭にはこんなものが。

最近こういうのが多いな。

広大な城内を歩き、出口までやって来た。

近くのＪＲ和歌山市駅へ。

紀州路快速に乗り、実家へ向かう。

結局、何のために和歌山へ行ったのか、
わからない旅だった。