2022/11/19 - 2022/11/19
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T.バイソンさん
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新神戸駅から布引の滝と布引貯水池まで秋の渓流散策。「布引の滝」は、日光の「華厳の滝」、熊野の「那智の滝」とともに「三大神滝」の一つに数えられる。
平安の昔から貴族や歌人が訪れて多くの和歌に詠まれている。渓流沿いに明治の初め頃に建てられ、平成19年に完全復旧された「布引三十六歌碑」も辿ってみた。歌碑の番号は、神戸市作成の「歌碑のみちマップ」の番号による。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
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新神戸駅の下をくぐって駅の裏に回って、登山道へ
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「景勝 布引の滝」の石碑
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№1の歌碑「布引の滝のしらいとなつくれは 絶えすそ人の山ちたつぬる」
新古今和歌集・新勅和歌撰集の 撰者である藤原定家の歌で、後鳥羽院が関東調伏のために京都白川辺に建てられた寺の最勝四天王院の障子を飾った歌 -
歴史を感じる道標
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№2の歌碑「あしのやの砂子の山のみなかみを のほりて見れは布ひきのたき」
砂子橋の袂にある歌碑。夫木和歌抄にある歌で、作者はこの碑に刻まれている兼実の孫の後九條内大臣こと藤原基家。続古今和歌集の撰者に加わって活躍した人 -
砂子橋(布引水路橋)
明治33年(1900年)に神戸市の上水道設備として建設された水路橋で、橋の中の導水管は現在も機能しており、上流から汲み上げた水を北野浄水場や奥平野浄水場に送っている。神戸市章が付けられている。 -
木々に隠れてちょっと分かりづらいが、アーチ状の橋。重要文化財に指定されている。
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砂子橋の解説板
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№3の歌碑「布引の滝の白糸わくらはに 訪ひ来る人も幾代経ぬらむ」
砂子橋を渡った袂。たまに訪ねくる人もどの位年代を経たものであろうかと、布引の滝の長年人々から愛され観賞されたことを詠んだ、新勅撰和歌集にある歌で、作者は鎌倉期の歌人で世尊寺流の書家の藤原行能 -
布引の滝「雌滝」
最初に現れる落差19mの滝。もみじに覆われて下の方はちょっと分かりにくい。 -
滝壺は堰堤でせき止められている。今回は見られなかったが、水量が多いときには越流して、迫力のある風景を見ることができるらしい。
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堰堤には3個の制水弁があり、奥平野浄水場へ水を送るための取水施設がある。明治33年(1900年)に建造されたドーム屋根の石積みの建物で、重要文化財に指定されている。
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雌滝取水堰堤の解説板
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№6の歌碑「音にのみ聞きしはことの数ならて 名よりも高き布引の滝」
雌滝の観瀑橋の袂。布引の滝は大変高名であるが、その高名さより滝が高いとその雄大さを詠った、千載和歌集にある、藤原良清の歌 -
観瀑橋の周りの紅葉
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雌滝から雄滝方面へ
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№11の歌碑「いかなれや雲間も見えぬ五月雨に さらし添らむ布引の滝」
長い石段に合流する地点。治承2年(1178年)五月右大臣家百首に「五月雨」の題で詠まれた、藤原俊成の歌 -
もうすぐ「鼓滝」
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布引の滝「鼓滝」
滝の音が鼓のように聞こえるところから名付けられた高さ8mの滝。木陰に隠れ、よくわからない。 -
上流側から撮影したが、鼓滝はどこかな・・・
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№21の歌碑「たち縫はぬ紅葉の衣そめ出てて 何山姫のぬの引の滝」
作者の順徳院は、後鳥羽上皇の第3皇子で第84代の天皇。承久の乱で北条氏に敗れ、佐渡島に配流されている。 -
布引の滝「雄滝」
高さ43m、滝壺面積430㎡で、布引の滝の中で最大規模の滝 -
岩頭から5段に折れ、激しく抉りながら流れ落ち、下部では布が扇形に広がるように滝壺に落下する。
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布引の滝「夫婦滝」
雄滝の滝壺から流れ落ちる高さ9mの滝。二筋から一筋になって流れ落ちる様子を夫婦愛に例えて名付けられた。この日は水量が少なく、その様子は見ることができなかった。 -
「雄滝」と「夫婦滝」
三大神滝の一つ by T.バイソンさん布引の滝 自然・景勝地
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№23の歌碑「我世をは今日か明日かと待つ甲斐の 涙の滝といつれ高けむ」
狭ご路も橋の袂。阿保親王の第二子で、業平の兄の在原行平が業平一行と布引見物に来た時の歌で、世にときめくのを今日明日と待つ甲斐もなく、こぼれ落ちる自分の涙の滝とこの滝とどちらが高いかと、我が身の不幸を嘆いた歌 -
在原行平が我が身の不幸を嘆いて落とした涙が落ちて、表面で「涙」という字になったと語られる石
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№23別の歌碑「こきちらすたきのしら玉拾ひおきて 世のうきときのなみたにそかる」
「涙石」の左。これも在原行平の歌で、しごいて散らす滝水の白玉を拾っておいて、この世のつらく悲しい時の涙に借ろうといった意味で、須磨にわび住居をしていた時の述懐の歌とされている。 -
№25の歌碑「久かたの天津乙女の夏衣 雲井にさらす布引のたき」
布引の滝を、大空にさらす白布、すなわち 天女の夏衣に見たてた、従三位大蔵卿の藤原有家の歌 -
№27の歌碑「たち縫はぬ衣着し人もなきものを なに山姫の衣晒すらむ」
大和の龍門の滝を詠んだ、古今和歌集の歌。作者は、伊勢守であった藤原継蔭の娘で、宇多天皇の寵愛を受け皇子を生んだ、古今集時代の代表的な女流歌人の伊勢 -
№28の歌碑「ぬしなくて晒せる布を棚はたに 我こころとやけふはかさまし」
宇多天皇が布引の滝遊覧のため七月七日に御幸した際、お供の橘 長盛が詠んだ歌で、誰も持ち主なくて晒している白布 (滝)を今日は七夕の日だから自分ひとりのはからいであの織女にかしてやろうといった歌 -
雄滝茶屋を越えたところにある、観佛石
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№13の歌碑「白雲とよそに見つれと足曳の 山もととろに落つる滝津瀬」
白雲だと遠目に無関心に見ていたが、近づいてくると、思いもかけず山を鳴りひびかせて落ちる滝だったよという、平安歌人源 経信の歌 -
雄滝方面と貯水池方面を分ける道標
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№33別の歌碑「分入し生田の小野の柄もここに くちしやはてむ布曳の滝」
中国の王質の故事に基づき、布引の滝のすばらしさにうっとりとして時のたつのも忘れるといった趣を詠んだ、賀茂季鷹の歌 -
見晴らし展望台
神戸の街並み、港が一望 -
解説版の「布引渓流マップ」
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紅葉した山にロープウェイが見える。
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神戸市役所方面の街並みと海
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猿のかずら橋
平成18年に六甲山の瀬戸内海国立公園編入50周年を記念して、「祖谷のかずら橋」に似せてサルナシのツルを使って装飾をしたもの -
猿のかずら橋の解説版
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渓流に沿って歩く。この辺りは平たん
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谷 川 橋
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谷川橋の解説版
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五本松かくれ滝
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五本松かくれ滝の解説板
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この辺りからグラデーションに色付いたもみじが見られるようになった。
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青空をバックに
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赤や黄色の裏もみじ
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イチオシ
布引五本松堰堤
布引ダムともいう、明治33年(1900年)完成の日本最初の重力式コンクリートダム日本最初の重力式コンクリートダム by T.バイソンさん布引五本松ダム 名所・史跡
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平成18年(2006年)に近代化遺産「布引水源地水道施設」の一部として国の重要文化財に指定
日本最初の重力式コンクリートダム by T.バイソンさん布引五本松ダム 名所・史跡
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岩壁ともみじ
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イチオシ
布引貯水池
ダム湖百選にも選定されている貯水池。神戸は、日本で7番目に近代水道として給水を開始している。ダム湖百選にも選定 by T.バイソンさん布引貯水池 自然・景勝地
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遊歩道
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堰堤と貯水池
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布引断層
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布引断層の解説板
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上の解説にある谷の方角
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もみじと貯水池の深緑がよくマッチ
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イチオシ
もう1枚
ダム湖百選にも選定 by T.バイソンさん布引貯水池 自然・景勝地
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森の奥にそこだけ紅いもみじ
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野鳥観測所
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水鳥が住みやすいように配慮されているとのことで、カモやオシドリが泳いでいた。
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上水道施設
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解説板
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雄滝方面に戻る途中、岩壁に丸いものが
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拡大してみると、大きな蜂の巣だった。
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五本松堰堤の下の道に戻り、もみじを愛でる。
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イチオシ
もみじとロープウェイ「神戸夢風船」
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赤、黄、緑
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真っ赤なもみじとグラデーションのもみじ
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六甲山をつくっている2つの花崗岩(谷川橋の手前)
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「六甲山をつくっている2つの花崗岩」の解説板
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砂防ダムかな
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猿のかずら橋付近
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再び視界が開けると、神戸の街並みが一望
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「雄滝」に戻ってきた。
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イチオシ
「雄滝」と「夫婦滝」
三大神滝の一つ by T.バイソンさん布引の滝 自然・景勝地
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№10の歌碑「幾世とも知られぬものは白雲の 上より落つる布引の滝」
新後撰和歌集にある歌で、作者の藤原家隆は、新古今和歌集の撰者で、 藤原定家と並び称せられる新古今時代の代表歌人であり、後鳥羽院を慕い、院の隠岐配流後も忠誠を尽くしたことで有名 -
№20の歌碑「松の音琴に調ふる山風は 滝の糸をやすけて弾くらむ」
松風が琴の音のように響いてくる、滝水の糸を張っての琴であろうよ、と松籟と滝音とが調和している風情を思いやって詠んだ、紀 貫之の歌 -
№12の歌碑「岩はしるおとは氷にとさされて 松風おつる布引のたき」
作者の寂蓮法師は、藤原俊成の養子であった藤原定長のこと -
歌碑「千代かけて雄だき女瀧の結ほれし つきぬ流れを布引の川」
砂子橋の手前を左に入ったところ。三十六歌碑とは別に、近所の人(作者不詳)が自分の句を刻んだものだが、神戸市の「歌碑のみち」に番外として掲載されている。
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