2022/11/02 - 2022/11/03
30位(同エリア6127件中)
旅猫さん
11月初めの週は、木曜日に祝日があるので、金曜日に有給休暇を取れば、4連休である。そこで、どこかへ行こうと考えたのだが、まずは、夜行列車が取れるかどうかに賭けてみる。すると、地元の駅の駅員さんが、素晴らしい活躍をしてくれ、2日水曜日の往きと、6日日曜日の帰りのサンライズのシングルを確保してくれた。この時点で、選択肢は西国に確定。四国か、山陰か、山陽か、はたまた九州か。そして、色々検討した結果、九州行きと決定した。そして、火災に遇った小倉の旦過市場のお見舞いを兼ねて、北九州を旅することにした。ところが、土曜日の宿が確保できない。どうしようか迷っていた時、巴水が現れた。鹿児島で巴水の展覧会があると言う。調べてみると、鹿児島なら宿が何とか取れる。迷わず薩摩行きに決めた。気が付いた時には、旦過市場のお見舞いは忘れ去られていた。これは、巴水に誘われ、我を忘れた旅の記録である。
(2022.11.29投稿)
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
21時50分。東京駅を出発。今宵の宿は、『サンライズ出雲』の最後尾、14号車である。この列車に乗るのも、数えきれないほどになった。西への旅の貴重な列車である。9月の備中、備前の旅の時のように、騒がしい客はいない。夜行列車の旅に相応しい旅立ちとなった。
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旅には、必ず本を持参する。今回は、出発当日、職場近くの書店で目に留まった『ひとり旅日和』と言う本に惹かれ、地元の図書館で借りることにした。ところが、受け取ってみると、何と新書版であった。高校の頃に始めた最初の旅から、持って行くのは文庫本だったので、これは誤算であった。とは言え、駅に向かう途中で借りたので、そのまま持って行くしかない。とりあえず、車内で読み始めたが、一人旅にはちょうど良かった。
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一話を読んで就寝。夜行列車に離れてるので深く寝てしまったのだが、気が付けばもう朝である。しかも、遅れている。サンライズの旅では、よくあることだが、今回は少々違っていた。それは、人為的なものだったからである。夜間に緊急を知らせる釦を何度も押す乗客がいて、その度に緊急停車を繰り返していたらしい。岡山駅に着く直前にもあり、20分近くも停車。乗り継ぐ新幹線の時間が迫っていた。
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結局、乗り換え時間は3分ほどしかなく、何とか間に合ったが、人迷惑にほどがある。車掌に用があるだけで、室内のSOS釦を押したらしいが、困ったものである。何事も無かったかのように、6時51分発の『みずほ601号』は、岡山駅を滑るように発車した。
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列車は、朝陽の中をひた走り、1時間40分足らずで博多駅に到着した。博多駅から在来線に乗り換え、香椎駅へ向かう。香椎駅からは、8時58分発の香椎線の列車に乗車。祝日とあって、車内は混み合っていた。
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そして、20分足らずで海ノ中道駅に着いた。今回の旅で、まず訪れるのは、『アクアワールド海の中道』である。その名の通り、水族館だ。これまでも、旅先の水族館には時間の許す限り立ち寄って来たが、今回も足を向けた。駅から少し離れていたが、苦になる距離ではない。見えて来たその建物は、かなり大きかった。
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旅行支援を受ける人が多いので、窓口は混んでいるが、自動販売機は空いていた。すんなりと入れ、まずは見えたのは、光と泡が印象的な水槽であった。悪くは無い演出である。
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しかし、その後は普通であった。よくある内容で、いまひとつ。少し惹かれたのは、烏賊が泳ぎ回る水槽であった。美味しそうなアオリイカが元気よく泳いでいる。不謹慎だが、烏賊焼きが食べたくなってしまった。
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漁礁の効果を伝える展示もある。しかし、魚が集まり、身を隠すと言う感じではない。良い所を突いているのだが、惜しい。
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しばらくすると、大水槽が現れた。これも、最近ではどこにでもある。イワシの群れが見ものらしいが、確かに綺麗であった。
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屋外に出ると、ペンギンがいる。ちょうど餌やりの時間だったので、飼育員の後をほとんどのペンギンが追いかけまわしている。そんな中、のんびりと、わが道を行くやつがいた。自分を見ているようで、思わず笑ってしまう。何となく、気持ちが分かってしまうのだ。
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ゴマフアザラシは、餌をもらえるのではと、観客の姿を見ると立ち泳ぎでねだる。なかなか愛くるしい姿である。
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しかし、下から見ると、かなり必死である。
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深海の生物たちにも出会う。タカアシガニも、最近はどこの水族館でも出会える人気者になった。伊豆などでは食べることが出来るが、美味しそうには見えない。
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そして、クラゲもいる。加茂水族館のおかげで、今や押しも押されぬ、水族館の人気者である。ただ、あまりにも同じ展示無いようなので、正直つまらない。
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イルカたちの芸が始まる時間が近付いて来た。多くの人が集まり、熱気が伝わって来る。景色も良く、開放的で気持ちが良い。しかし、こちらはそろそろ退散である。
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水族館近くのバス停に出て、11時10分発のバスに乗り、志賀島へと向かう。しばらくすると、志賀島とつながる砂州の上を走る。両側に海が迫り、なかなか綺麗である。
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降りったのは、志賀島バス停。そこからすぐのところに鳥居が立っている。志賀海神社のものである。歴史ある志賀島に初めて訪れたので、まずは、島随一の社に参拝することにする。
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鳥居をくぐると、すぐの場所に4人ほど人が並んでいる。何かと思えば、カレー屋のようだ。カレーは大好物なので気になる。訊けば、後2,3分で開店とのこと。まだ11時半だが、これも縁と思い、待つことにした。
MEGANE CURRY グルメ・レストラン
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店内は、10人も入らないくらいである。カウンター席に腰掛け、置いてあった品書きを見る。カレーが三種類だけであった。その中から、チキンカレーを注文。一皿ずつ調理するらしく、しばらく待つ。そして出て来たそれは、想像とは異なるカレーであった。しかし、かなり拘りのあるものらしく、食べてみると、カレー好きなら納得する味わいであった。
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カレーに満足して店を出る。基本的に、旅先での食事は行き当たりばったりである。もちろん予約はしないし、店も予め決めることは無い。そのため、偶然出会って美味しい食事にありつけると、とても幸せになる。長い参道を歩いて行くと、神社の石段下に着いた、そこには、木箱に入れられた海砂が置かれている。これを身体に振り、身を清めるそうである。初めての経験であった。
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石段を登って行くと、石橋と門があり、その奥に社殿がある。祭神は、綿津見三神。古事記に登場する神々の様だ。以前は、古事記や日本書紀に興味があったが、旅をし、歴史を紐解くに連れ、疑わしくなり、今は信じていない。とは言え、神社がある場所は、その土地の信仰を集めた場所なので、祭神に拘らず、参拝することにしている。
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拝殿の右手に、遙拝所があった。鳥居の足元には、古事記に纏わる亀石なるものが置かれている。この真東に、伊勢神宮があるそうだ。
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遙拝所の脇から眺めると、美しい海が望めた。日本海であるが、波は穏やかで、まるで内海か湖の様である。
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参拝後、金印公園へと向かう。しばらくバスは無いので、3km弱を歩くことにした。しばらく歩くと、海沿いの道となった。気持ちの良い海岸線だが、時より物凄い速さで車が追い越し、少々怖い。歩行者がいるのだから、もう少し気を付けて欲しいものである。
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30分ほどで、金印公園に着いた。思ったよりも綺麗に整備された公園で、少し登ると、眺望の良い場所があった。そこに石碑があり、金印の複製品が飾られていた。
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金印公園から、さらに歩いて蒙古塚を目指す。途中、綺麗な砂浜があった。波も静かで、夏には格好の海水浴場になりそうである。
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10分少々、蒙古塚が見えて来た。鎌倉時代、二度にわたり襲来した元軍の戦死者を供養するために建てられたものである。元寇と呼ばれる中世日本の危機を物語る史跡だが、訪れる人は少ないようだ。
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蒙古塚を観たが、バスの時間までまだ小一時間ある。ここを通るバスは、2時間に1本くらいしかないのだ。仕方が無いので、車窓に見えた休憩出来そうなところへ歩いて行く。そこは、古いバスを利用したホットドッグの店であった。
ママドック グルメ・レストラン
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バスの中が厨房と客席になっている。入ろうとすると、足元を猫が走り抜けた。看板猫の様である。店内には、常連客らしき地元のお年寄りが二人いた。カレーを食べたばかりだが、せっかくなので、店の看板である『ママドック』とコカ・コーラを注文した。
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そとのテーブル席に腰掛け、しばらく待つ。出て来たのは、表面がカリカリに焼けたドッグと、懐かしい小瓶のコーラである。食べてみると、中はふっくらである。コーン入りのサラダがソーセージの下に隠れていて、これが良い味わいである。爽やかな風が吹く中、のんびりと過ごすことが出来て良かった。
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蒙古塚前にあるバス停でバスを待つ。しばらくすると、海岸線の道をバスがやって来た。14時24分発のそのバスに乗り、宿がある勝馬を目指す。
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終点のひとつ手前の勝馬入口バス停で下車。そこから海岸へ出る。砂浜を歩いて行くと、すぐ沖に小さな島が見えた。冲津島である。先ほど参拝した志賀海神社の沖津宮が鎮座する島で、引き潮の時には歩いて渡れるそうである。
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そこから、海岸沿いに宿へと向かう。美しい浜辺では、多くの人が思い思いに過ごしている。この浜辺は、とても穏やかで気に入った。
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今宵の宿は、その海岸に面して建つ『休暇村志賀島』である。ちょうど混み合う時間だったのと、旅行支援の手続きがあるため、かなりの時間待たされた。そして、ようやく部屋に入る。休暇村らしい和室であるが、窓の外には海も見えた。
志賀島の夕陽が観られる宿 by 旅猫さん休暇村 志賀島 宿・ホテル
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志賀島は、夕陽が綺麗だと言うので、海に出てみる。すると、ちょうど夕陽が落ち始めていた。海に光の道が出来、綺麗である。
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この季節は、残念ながら海に沈む夕陽ではなかったが、それでも美しい。
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陽が落ちると、ほとんどの人が帰って行った。しかし、夕暮れ時の美しさはこれからである。空や海の表情は、刻一刻と変わって行く。
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そして、夜の帳が降りて来る。空が藍色に染まる時が好きである。海を渡ってくる風も冷たくなって来た。さすがに、人影も疎らである。そろそろ、夕食の時間となるので、こちらも引き上げることにした。
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夕食は、休暇村のバイキングである。しかし、海の近くと言うこともあり、生魚が多い。焼き魚や煮魚が欲しかったが仕方が無い。ところが、他は肉ばかりである。サラダなど野菜類が無い。おかげで、茶色い食事となってしまった。酒は、宿限定の『志賀島の誉』なる純米酒をいただいた。旅の初日は、美味しいカレーと美しい海岸に出会え、まずまずであった。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- しにあの旅人さん 2022/12/12 06:40:06
- 高いところばかり回りました。
- 昨年12月に志賀島に行きました。
私たちはレンタカーで、高いところばかり狙いました。煙となんとやらは高いところに上がりたがると申します。
塩見公園展望台から何やら丸い大きな建物が見えました。多分これが水族館だったのですね。中身がこんなものだとは知らなかった。でも道路周辺の駐車場はガラガラでした。12月だし、コロナで閉鎖だったかも。
志賀海神社から金印公園まで歩いたのですか。海沿いの気持ちいいい道でした。ただ歩道はないし、ちょっと歩くのは怖かったでしょう。
神社の遥拝所と金印公園の一番上と、塩見公園展望台が、煙が上がりたがるところです。
勝馬の海水浴場も休暇村もパスでした。福岡の近くにこんなところがあるのかというくらいの田舎でした。
写真だと、観光客はほとんどいませんね。11月だから仕方がないか。ちょっと寂しい。
福岡旅行の穴場ですね。
お野菜が食事に出てこないのは、まあ、しょうがないかも。畑ぽいところは、この勝馬の周辺だけです。展望台に登る途中も全部山でした。
- 旅猫さん からの返信 2022/12/12 21:44:41
- RE: 高いところばかり回りました。
- しにあの旅人さん、こんばんは。
書き込みありがとうございます。
ちょうど一年前に志賀島へ行かれたのですね!
塩見公園展望台と言う場所もあったのですね。
志賀海神社から金印公園まで歩きました!
海沿いの道で景色は良かったですが、歩道が無く、結構飛ばす車が多くて、怖かったですよ。
勝馬の海水浴場は、なかなか綺麗でした。
夏は絶好の海水浴場です。
写真だと空いていますが、実際には休暇村前の海水浴場はには人が多くいました。
天気も良かったので、そこそこの人出です。
地の野菜じゃなくても、普通にサラダぐらいはあっても良いかなと。
安いバイキングなので、輸入物でも関係無いですし(笑)
旅猫
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- 群青さん 2022/12/03 23:50:34
- マジックアワー
- 旅猫さん
こんばんは。
夜行列車を利用しての遠出の旅。
初日の夜から非常識にも程がある輩によって、ヤキモキさせられるスタートだったようですが・・・
無事、福岡の旅を迎えられたようでホッとしました。
>基本的に、旅先での食事は行き当たりばったりである。もちろん予約はしないし、店も予め決めることは無い。そのため、偶然出会って美味しい食事にありつけると、とても幸せになる。
この部分、とても同感です。
美味いかそうでないかの当たりはずれも含めて、それこそが旅の醍醐味だったりする気がします。
自分の場合は、行き当たりばったりの度が過ぎて、ありつけないこともままあるのですが・・・(汗)
志賀島のマジックアワーの美しさに惹かれました。
一瞬にして色合いを激しく変えていくその瞬間は、時間を忘れてしまいますよね。
気がつけばすっかり夜の帳が下りて、群青よりも漆黒に近い刻の中に我が身を置いている時間も、ある意味非日常で贅沢な過ごし方だと感じます。
- 旅猫さん からの返信 2022/12/06 08:02:09
- RE: マジックアワー
- 群青さん、こんにちは。
書き込みありがとうございます。
今回は、出だしで不快な思いをしましたが、終始天気も良く、快適な旅となりました。
群青さんも、食事は行き当たりばったりでしたか!
偶然出会って、これはと思ってはいる。
旅の醍醐味のひとつですよね。
とは言え、大きく外すこともありますが(笑)
それはそれで、旅の思い出となります。
志賀島から観た夕陽は美しかったです。
刻一刻と色合いを変えて行く空を見ていると、時を忘れますね。
日常では味わえない、贅沢な時間です。
でも、陽が落ちた後、夜の帳が降りて来るのが美しいのに、多くの人は陽が落ちるとすぐに立ち去ってしまう。
もったいないです。
旅猫
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- salsaladyさん 2022/11/30 09:50:44
- 離れペンギンは我が身?
- ☆旅慣れすぎの旅猫さんだから、数年前の記録か?と思いきや今年の「どこへ行こう‼」編でしたね。アオリイカを見て焼烏賊を連想する猛者は、今回は四国か、九州か、はたまた福岡か鹿児島か?どこでも自由自在の旅なんですね~
☆半世紀くらい前の学生時代の夏休み、冬休み、秋休み❓に「特急富士」で往復した東海道ー山陽-日豊本線が懐かしく、夜中に何度も緊急停車!の変事にも拘わらず無事通過が面白い。
☆今考えると、途中下車でもして遊べばよかったけれど、当時としては大枚はたいて乗車券を買ってくれた親に感謝しかありませぬ。
☆今や貴重な寝台列車が復活すれば大人気の旅列車でしょうにね~see you~
- 旅猫さん からの返信 2022/12/01 00:13:48
- RE: 離れペンギンは我が身?
- salsaladyさん、こんばんは。
書き込みありがとうござます。
旅慣れしているようで、今でも失敗ばかりです。。。
今回は、夜行列車のあるうちに九州編です(笑)
特急『富士』、懐かしいですね〜
宮崎、西鹿児島(今は中央)までは乗ったことは無いですが。
学生時代、大分から帰りに東京まで乗りました。
当時は周遊券があったので、色々巡れて良かったです。
今では考えられない旅でした。
> ☆今や貴重な寝台列車が復活すれば大人気の旅列車でしょうにね?see you?
おっしゃるとおり!
復活して欲しいです。
旅猫
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