ヨセミテ国立公園全8泊9日の旅程は、2泊がアムトラック(列車と接続バス)車内泊で残り6泊がテント泊です。<br /><br />テント泊はバックパッカーズ(BP)・キャンプ場で3泊、リトル・ヨセミテ・ヴァレー(LYV)で３泊しました。<br /><br />取得したパーミットは人気のハッピー・アイルから入るルートで、初日はバックパッカーズ・キャンプ場で過ごす決まりです。<br /><br />ハーフドームへ登るパーミットは、息子から反対されるのがわかっていたため今回取得しませんでした。

②マーセド川で洗濯

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2022/10/03 - 2022/10/06

460位(同エリア595件中)

エリア

ヨセミテ国立公園周辺(アメリカ)

旅行の満足度: 5.0

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 3万円 - 5万円

交通手段: 徒歩

旅行の手配内容: 個別手配

ビレッジ着後3日目にいよいよトレッキング開始。今日の宿泊地は上から5つ目のリトル・ヨセミテヴァレー・キャンプ場(LYV)で6.9ｋｍの行程。

人気のヴァーナル＆ネヴァダ滝トレイルのちょっと先まで歩くだけだから大したことないけど、ミストトレイルが閉鎖されていたので1マイルほど遠回りになった。
ビレッジ到着後2日目に発行してもらったウィルダネス・パーミット($15)。当初の計画ではジョン・ミューア・トレイル周辺でテント泊しながらトゥオルミメドウまで44km歩き、シャトルバスで戻ってくるつもりだった。しかし、既に高地には積雪がありトゥオルミメドウ・シャトルバスも運行終了間近だったのでLYVで3泊というイージーな計画に変更した。

パーミットは簡単に取得できた。Recreation.gov のアプリで空き状況が見れるのでキャンセル枠が出てくる数日前から狙ってゲットした。パーミットの日数は発行時に申し出れば短縮や延長が可能。

ウィルダネス事務所ではGarcia製黒色フードコンテナを1週間$5で(デポジット$95)レンタルできる。サイズは30.5cmX22cmで1,250ｇ。テント外に出さねばならない黒色コンテナを暗闇の中で見つけるのに反射テープがあると便利と口コミに書いてあったのに持ってくるのを忘れた。たまたまサンディエゴ郊外のダイソーに行く機会があったので入手しといたけど結局使わずに終わった。ダイソーは日本だと110円で買える物(文具などの軽い物)が最低でも$1.75するけど、それでも助かる。

アウトドア用品のREIでは透明な水色のBear Canister大小を扱っていて、(実に)小さい方は$80以下だったと思う。ビレッジ内の登山ショップでも売っていた。排泄物処理用のシャベルがREIでは$20と高いのでびっくり。スコップなどの小物は日本の100均で揃えてくるに限る。こっちでは何でも軽量小型サイズはまず入手できない。アメリカのホームセンターでシャベル(スコップ)を見たら、最小サイズでもすぐに手首がしびれそうな重さだった。
左の白色がハーフドーム。
こんな絶景の中を歩けて幸せ。
クラーク・ポイント。中央の白色がハーフドーム。
ネヴァダ滝。今の時期は水量が少ない。滝を見たければ5月がベストと、BPキャンプ場の寛大な女性スタッフさんが教えてくれた。
さらに近づいた。
ネヴァダ滝の上にはハイカーがちらほらいた。
LYVのキャンプ場。このキャンプ場は私みたいなウィルダネス(ビバークに似ている)・キャンプ初心者にはぴったりだと思う。ボットン便所があるのでシャベルを持参して穴を掘って埋める必要がない。

また、熊対策コンテナがあるのでかさばるフードコンテナをザックに入れて持ち運ばなくて済む。レンタル品($5)の黒いフードコンテナをウィルダネス事務所で試しに持たせてもらったら結構重かった。1.3kgの重量追加は堪える。

スマホは圏外でGPSも入りにくい。水はマーセド川で汲み浄水して使用する。

時季がらか、JMTスルーハイカーは皆無で家族や友人同士でキャンプを楽しみに来るハイカー達ばかりだった。そのため深夜まで笑い声が聞こえて想像とは異なった。1サイトにテント6張分の区切りがあり、1つの熊対策コンテナをシェアする形になっているので、夏の間はいびきがうるさかっただろうなと思われる。
マーセド川へ水汲みに。最初は表示に従って遠くまで行ったけど、次からは近くで汲んだ。レンジャーの制服は着てないけどトランシーバーを持ったお姉さんが川辺にいて違反行為がないか見張ってた。
持てる全てのスーパーの袋やジップ袋まで総動員して川から水を運び、テントサイトでお洗濯。破けない頑丈なビニール袋があるといいな。川から100フィート以上離れたところで汚水を撒くのはOK。

Warningのイエローテープを物干しロープ代わりに使って天日干し。標高1800ｍだけど日中は暑い位で、一番冷え込む未明でも10度を若干下回る程度で過ごし易かった。たまたまだけど天候も良く人も少ない良い時期に来れてうれしい。

この後、頭上から太目の枝が突然落下してくるハプニングがあったので、隣にテントを引っ張って行き移動した。

移動した結果、台湾から来たファミリーと隣り合わせになった。テーブルに置いといたエバニューのウォーターキャリーを見て、私が日本人だと分かったらしい。日本にはいい物があると言ってくれたのが嬉しい。ご主人は穏やかな口調で分かりやすい英語を話すけど、奥さんは怒鳴ってるようにしか聞こえない北京語(？)で終始目を合わせようとしなかった。

これまでの経験から、外国人(英語ネーティブじゃない)のグループだと英語をしゃべるリーダーはほぼフレンドリーだけど、他のメンバーはあいさつもしないケースが多いとわかった。
乾燥気候だから5日間着たままでも臭くならない。コロナ禍前には7日分の食料を担いで勇んで北アルプスに出掛けたのに、自分の臭さに耐え切れず4日目で下山したことがあった。湿度がないとこうも違うものか。
ハーフドームが目前に迫る地点まで来た。いいなあ、遠方に見えるこんな稜線をずーっと歩いてみたい。ピークハントよりも稜線歩きが好き。
なんかあっち側にもハーフドームみたいなのがある。
ハーフドームのパーミット検問所。ここまでは来られるけどこの先はレンジャーがパーミットをチェックしてる。「ハーフドーム・パーミットは要る？」とウィルダネス事務所で聞かれたとき「いいえ」と答えたけどやっぱり登りたかったな。帰り道で行き会う人から「ハーフドーム登った？」と聞かれて「いいえ」と答えるのがちょっと悔しかった。
近くで見たハーフドーム。未練タラタラ。
LYVで3泊して無事またBPキャンプ場に戻ってきた(2022年10月7日)。
掲示板が更新されていて、トゥオルミメドウ行きのハイカーズ・バス他いろいろ終了していた。