2022/10/20 - 2022/10/20
8位(同エリア424件中)
たびたびさん
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最終日は川棚温泉から角島経由で仙崎に戻るコース。昨日のコースと逆回りなんですが、訪ねるスポットは川棚温泉の周辺と基本は角島に集中しているので、昨日よりはかなり気が楽ですね。結局、予定していなかった俵温泉にも足を延ばすことができて、ほとんど完璧。天気にも恵まれて、風光明媚なこのエリアの魅力をしっかり感じることができた旅になったと思います。
川棚温泉は下関の奥座敷といったちょっと高級感のあるイメージですが、開湯にまつわる青龍伝説とかもあったりしてやっぱり歴史ある老舗の温泉ですね。ただ、温泉街らしい町並みは特になくて、街の風情という意味では寂しい感じ。これに対して、最近は名物の瓦そばが有名になっていて、たかせで元祖の瓦そばをいただきました。すごくおいしいというほどではないですが、それでもこれを食べないとせっかく川棚温泉に来た甲斐はないような気がします。市街の観光スポットだと妙青寺雪舟庭に川棚の杜コルトーホール。周辺部にはリフレッシュパーク豊浦、川棚のクスの森かな。マイナーはマイナーですけど、川棚温泉に来たならこれも寄ってみるべきところですね。
さて、今日のメインは角島。青い海に伸びる白い角島大橋の美しさですっかり有名になった感がありますが、角島大橋だけではなくて、島内にあるいくつかの砂浜ビーチや角島灯台も見逃せません。それぞれが磨き込まれたような美しさがあって、島内はどこもかしこも見どころだらけといった感じです。それだけに大型の観光バスの団体客も大勢やってきますが、大半は下関方面からですよね。しかし、こっちの方面は高速道路もないし、陸の孤島と言ってもいいくらいの場所。正直、アクセスの面ではハードルが高い地域であることは否めないと思います。
そして、最後の俵山温泉。細い通りに老舗の温泉宿が続くひなびた温泉街らしい風情やもわ~っとまとわりつくようなはっきりと特徴のある泉質などは、他にはない別格のもの。こちらもアクセスはさらに悪いですが、根強い人気があるのは当然なのかなと思いました。
この三日間は、総括すると萩市から長門市、下関市豊北町に渡る北長門海岸国定公園の西半分を回ったということ。青海島、向津具半島の根元、角島といった日本海沿岸エリアは変化のある地形に荒々しい岩場とびっくりするような美しい白い砂浜の両方があって、沖縄本島にも匹敵するくらい。これにあの秋芳洞や長門湯本温泉、俵山温泉、川棚温泉が加わればほとんど最強なんですが、どうしてもアクセスが最大のネックかな。結局、山口県の観光地でいえば、やっぱり下関が筆頭だし、その後は大内文化の匂いや湯田温泉の山口市と松下村塾の萩でベストスリーは確定。その後は広島観光とやや連動する岩国が続くので、今回の地域はどうしても後順位。なかなか上位に進出することはできないというのが実際のところなんですよね。
反面、そうした順位付けはイメージにある山口らしさの視点による評価がかなり入ったもの。むしろ、純粋な楽しさや面白さ、美しさで考えると今回のコースはより全国的なレベルにあるとも思います。まだまだ知られていない山口の魅力。その辺りが少しでも伝わるとうれしいです。
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川棚温泉で泊まった翌日。周辺にはあんまりめぼしい観光スポットはないようなんですが、それでも探すとまあぼちぼち。今日は基本角島だけだし、ちょっと余裕がありますから、車もあるし訪ねてみましょうか。
まず向かったのは国見台森林公園。どの範囲なのかどこが中心なのかあんまりはっきりしないのですが、これも含まれるという三恵寺を訪ねてみました。 -
中興の祖、恰雲和尚が薬師如来の霊告によって川棚温泉を開発したという川棚温泉とは因縁の深い寺。一方で、山門に向かう参道や境内とかも深い緑に囲まれていて、森の中の雰囲気がしっかりとありました。
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でも、まあそういうことなので、ひと気はほとんどありません。
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舟郡ダムは、川棚温泉からも歩いて行ける範囲のロックフィルダム。まだ新しいダムのようで、一直線の石積が美しいです。
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そのダム湖が青龍湖。ダム湖というよりため池といった感じですね。傍らの展望所から全体を眺められますが、こちらはほどほどかなと思います。
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国清山展望台は、妙青寺の脇から上り口があってそこからしばらく上がった山の上。軽自動車でぎりぎりくらいの細い道なので冷や冷やものでした。
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展望台は展望台なのですが、
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ぎりぎりで海の方が見えるという感じ。まあ、こんなもんかなというくらいです。
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八ヶ尻池は、国清山展望台からさらに奥の道。松尾神社を過ぎたどん詰りの場所にありました。さらに冷や冷やものの細い山道で、軽自動車でないと無理だし、それでもちょっとお勧めはできないかな。
ゆっくり散策するスポットとして紹介されていますが、小さなため池だし、言うほどでもないと思います。 -
何度か触れていますが、川棚温泉にはこの地に恵みをもたらしていた青龍伝説があって、その青龍権現を祀ったのが松尾神社。八ヶ尻池から少し引き返した誰も来ないような山の中。
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建物もそれなりに傷んでしるし、あんまり人が訪れている感じはしない神社です。
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川棚温泉の中心部に戻ってきて、やっと一息。今度は市街の妙青寺。雪舟庭というのがあるそうです。
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応永23年(1416年)に大内氏27代持世の弟、大内持盛が創建した寺。
山門脇の大きなクスノキに -
堂々とした構えの本堂。
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ほか種田山頭火の句碑もあったりして、それなりの雰囲気ですね。
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で、本堂の裏手にあるのが雪舟庭。
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一部に新しい石橋が架かっていて、ちょっと興ざめなんですが、それでもまあまあ古びた趣きは感じられるかな。池の水面すれすれに這った黒松がちょっと印象に残ります。
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妙青寺からすぐの昨日泊まった宿の通り。川棚温泉の中心部なんですが、温泉街らしい風情はほとんどない。普通の住宅地みたいな感じです。
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これもすぐそばの川棚の杜コルトーホール。建築家隈研吾の設計で、三角形を組み合せた多面体のデザインの外観は、何でもない街の風景の中にあって、ひと際異彩を放った存在です。
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入ってすぐのスペースには、下関市烏山民俗資料館。
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地元の歴史や文化を紹介する展示が少しあって、漁業原簿や竹のざる、郷土料理の「ほおかむり」「からずし・きずし」といったパネル説明など。川棚温泉についての展示も積極的にあっていいと思いますが、まったくなし。どうしたんでしょうねえ。
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一方、建物の内部は鉄骨や配管がむき出しになった近未来的な雰囲気。
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川棚温泉の交流センター的な役割を担っている施設なんですが、
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その目的をはるかに上回るインパクトを感じます。反面、温泉地との相性はどうなのかな。がんばった意欲作ではあるのでしょうが、ちぐはぐさを感じなくもなくて、位置づけはちょっと微妙です。
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川棚温泉を離れて、今度はリフレッシュパーク豊浦です。
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エントランスからかなりよく整備された公園だというのが伝わってきますね。
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奥のコスモス畑に出ました。これは、なかなか本格的な公園ですね。川棚温泉でもけっこう宣伝しているようで、なるほどこのエリアだと一番の観光スポットかなと思います。
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ちょうどいい時期だったようで、コスモスが満開。
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全体に手入れがよく行き届いていて周囲の山々とコラボした雰囲気も悪くないですね。
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開放感いっぱい。
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気持ちの良い秋の日を楽しめます。
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続いては、川棚のクスの森。
変わったクスノキがあるはずなんですが、あ、あれですね。枝の先端がなんだか手の指のように曲がっていて、こんなクスノキ見たことないですよ~ -
樹齢約1000年という古さに幹周り11.2m、樹高27m、枝張り東西58m、南北53mといった巨大さもありますが、やっぱり最大の特徴は枝ぶりですよね。
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イチオシ
折れ曲がりながら天に向かって延びていく姿には一種異様な感じもあって、不思議な生命力。とにかく変わったクスノキとしか言いようがありません。
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ここから角島方面に向かいつつ。
これは虚無僧の墓。虚無僧って、時代劇に出てくる深編笠をかぶって尺八を吹いている人ですよね。 -
ただ、この虚無僧は山賊に襲われた娘を助けたという地元の恩人。普段は酒好きで酒ばかり飲んでいたようですが、全然期待してなかったところの大活躍。周囲の驚きはさぞ大きかったことでしょう。
墓は頭痛を患う人が酒を供えると治るといわれているのだそうですが、それはそれとして道の脇のちゃんとした建物に守られて、とても大事にされています。 -
小野小町の墓は、虚無僧の墓の裏手。少し山の方に上ったところです。
京を去って転々とした小野小町は川棚で最期を迎えたという地元の伝承があるよう。愛用の銅鏡を片時も離さなかったということで、墓石には銅鏡のような丸い金属がはめ込まれていました。 -
海沿いの国道に出てきまて。福徳稲成神社は、その国道から急な坂道を登った先。入口に大きな鳥居が見えているのですぐにそれと分かります。
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山の中腹に建つ赤い社殿が立派で
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とても美しいですが、
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イチオシ
境内から海の方を眺めると正面の響灘の景色がまた圧巻。
白い石燈籠とのコラボがまた何とも素晴らしいです。 -
ここしかないみたいないい場所を見つけて鎮座している神社です。
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海沿いを走る国道を北上。少し行くと今度は二見夫婦岩。ただ、国道のすぐ脇にあるのですが、標識も何もないし見えにくいので、これに気が付く人はまずいないかも。
手前の方に車を停めて、このあたりのはずだけどなあと見回すとちらりと影が見えました。注連縄がはってあってなるほどそれらしい形です。 -
イチオシ
さらに北上して、だいぶ角島に近づいたところ。
今度は、人類学ミュージアムを訪ねます。
こちらは、弥生時代の前期から中期の墓地遺跡である土井ヶ浜遺跡から発掘された人骨の特徴から日本人のルーツに迫ろうとする博物館。 -
予想以上に立派な建物ですよ~
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シアターの方はパスしましたが、
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人骨については、吉野ケ里遺跡なんかと同じように
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激しい戦いの跡も見られて、けっこう悲惨。
弥生時代の富の集中が戦いを誘発したとか。弥生人が好戦的だったとか。いろんな想像はできますが、学芸員の方は人口密度が増えたからであって、縄文時代も同じようなことではなかったかとおっしゃっていました。 -
土器類は広域の文化の交流を示すものだし、この辺りはまあ普通かな。
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そして、この辺りからが核心。
土井ヶ浜遺跡から発掘された人骨は弥生人のものなんですが、北九州と同じく渡来人の特徴を多分に持っていて、縄文人の特徴に近い九州南部の弥生人とはかなり異なります。他方、その両方の特徴を持った関東の弥生人の特徴と合わせて推測すると、九州では弥生人と縄文人の混血がなかなか進まず、むしろ、稲作が東方に伝わっていくにしたがって縄文人と渡来人である弥生人の混血が進んでいった。日本人が生まれていった縄文人と弥生人の混血には一種の跛行性があるのではないかというのですね。
この辺りは考古学でも一番ホットな分野。興味深いところです。
その他、これまで疑問に感じていたことを学芸員の方にあれこれぶつけてみました。①稲作の始まりは稲作を学んだ縄文人が端緒。初期の稲作は登呂遺跡にあるような鉄器ではなく木の道具で行っていて、稲作の内容も徐々に進化している。②その後、渡来人である弥生人が次々に流入してきて弥生文化の担い手となったといったことも新たな遺跡の発掘とともに分かってきたというのですね。
そして、古墳時代の始まりも、この渡来人の流入と関係していると考える方が自然なのかも。今後の研究の進展によっては、日本の歴史のルーツは我々がいままでイメージしていた以上に大陸との関係が色濃いものだったとなるのかもしれませんね。 -
人類学ミュージアムも含めて、この一帯は土井ケ浜弥生パークという遺跡公園。
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その中心が土井ヶ浜遺跡であり、弥生時代前期から中期の墓地遺跡なんですね。
ここが土井ケ浜弥生パーク内にある墓地遺跡を保存するドーム。 -
副葬品などとともに300体余りの人骨が出土したという遺跡の現場をリアルに再現していて、
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現場の迫力がそのまま伝わります。
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ちょっとリアルすぎるくらいなんですが、これは再現したもので、あくまでレプリカです。
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石囲いの墓ですが、しかし、これが次の時代の古墳につながるとは思えません。弥生時代から古墳時代に移るのは明らかに何か大きな動きがあったから。
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それなのに、卑弥呼の邪馬台国のような大きなクニが発展的にヤマト政権につながっていったのではないかというのが多数派になっていて、私はちょっとおかしいと思います。
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海の方に移動すると、そこは土井ヶ浜海水浴場。
”日本の快水浴場88選”にも選ばれた美しい海水浴場は、きめの細かい白い砂浜が遠浅になっていて沖合には角島も見えるし、これなら言うことなし。 -
イチオシ
施設的にもシーズンには波乗りジョニーという充実した海の家も開かれるよう。
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かなりポイントは高いと思います。
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壁島は、国の天然記念物である鵜の渡来する小島。海沿いの国道からすぐの沖合によく見えて、その説明板も国道脇にちゃんと建っていました。
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イチオシ
鵜の糞が岩に積もって白い壁のように見えるというのですが、まあそういわれると確かに岩は白くなっていますね。その白さは別としても、眺め的にも岩場に囲まれて普通に美しい小島です。
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ほどなく、道の駅「北浦街道 豊北」。もう少しで角島に着くといった辺りです。
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そういう意味でも観光客もそれなりに多い感じ。産直の方も充実していて活気を感じます。
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私は時間節約のために下関名物という太巻きを購入。太巻きが下関名物なんて初めて聞きましたが、厚焼きたまごやきゅうりが存在感抜群で抜群のおいしさ。これは大正解でした。
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道の駅「北浦街道 豊北」の敷地内には和久1号古墳という古墳があります。
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小山の展望台なので、古墳に興味がない人でも積極的に上がってます。
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確かに、海側の景色とか悪くはないですね。
ちなみに、古墳の方は6世紀後半の横穴式円墳。立派な石室が拝めるはずでしたが、囲いがあってそれはできず。それがないとインパクトは弱いかなと思います。 -
ここから角島はもうすぐなんですが、その間にもいくつかのビーチがあって、せっかくなのでそれぞれチェックしてみます。昨日もそうでしたが、このエリアのビーチがどこもレベルが高いですからね。
ベイサイド104は、小さな湾の奥に位置したオートキャンプ場。ビーチであり、キャンプ場でもありの有料施設。しっかりした入口から入ると中はちょっとした別世界。 -
芝生の広場からビーチにかけて、場内は箱庭みたいじゃないですか。
ちょっとした隠れ家風の雰囲気があって少しテンションが上がりますね。いろんなことをよく考えて設計されているような気がします。 -
次は、赤田海水浴場。角島大橋のすぐ南側なんですが、国道からの入り口には標識がないのでちょっと分かりにくいですね。ただ、白い砂浜の海岸は遠浅でとても美しい。
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正面に角島を望んで角島大橋もちらりと見えるロケーションもなかなか。
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穴場中の穴場的な素晴らしい海水浴場です。
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そして、とうとうやってきました角島大橋ですよ~
2000年に開通した角島大橋ですが、コバルトブルーの海に伸びる白い橋は長さ1,780m。一直線に伸びた橋は角島の方に近づくと微妙に回り込んでそれもまたいい感じ。その抜群の美しさですっかり有名になったのはご存じのとおりです。 -
本土側の橋のたもとに展望所があって、
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そこから眺めると確かに素晴らしいのですが、
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イチオシ
合わせて手前西側の附野海岸の美しさも一級品ですね。
角島大橋、角島、附野海岸を合わせた全体の景色。それが本当に素晴らしいです。 -
なお、附野海岸というのは、ホテル西長門リゾートのプライベートビーチから先ほど寄った赤田海水浴場の辺りまでを言うようですが、案内板等もないのでピンポイントでここということではないようです。
いずれにしても、この美しさはどうでしょう。輝くような白い砂浜と遠浅の海はただただ美しいとしか言いようがない。沖縄の海にも全然負けていないように思います。 -
角島大橋の本土東側は海士ヶ瀬公園。こちらも青い海の湾が続きます。
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大橋のたもとすぐにはちょっとした売店。駐車場とかもしっかりと整備されていてとても立ち寄りやすいです。
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角島大橋を越えて
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イチオシ
海士ヶ瀬公園に移動。そっちから眺めた角島大橋ですが、この曲線はここからの方が雰囲気がありますね。展望台からだと曲線がちょっと単調に見えていたと思います。
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では、ここから角島に渡ります。
角島大橋で角島に渡ってすぐの瀬崎陽の公園。 -
道路の脇の駐車場に車を停めて、ちょっとした展望所に上がって、角島大橋を振り返ります。
ここからだと角島大橋全体の姿が見えるわけではなくて、最後の回り込んだところだけ。視界もイマイチ広くないので、これでは少し人気がなさそうだなと感じました。 -
では、角島の中央部に進んでしおかぜの里角島へ。
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ちょっとした売店も備えた道の駅風の施設です。
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ここからだと南側の海に出たところが鬼の岩。
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これですね。
それなりの奇岩。
傍らに大神と鬼が角島を一晩のうちに陸続きにするという賭けをした話とかの紹介も。この岩にはその時の鬼の手形がついていると言われているようですが、それがどれかはよく分かりません。 -
しおかぜの里角島から北側の道路を渡ってすぐの海がコバルトブルービーチ。
白い砂浜の美しいビーチですが、印象的なのは沖に広がる日本海の深い青。 -
コバルトブルービーチというのはまったくその通りのネーミングですね。
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車でまた少し移動して。
今度は、つのしま自然館。涼しげで軽やかな外観がいいですね~ -
角島を含む北長門海岸国定公園の動植物や自然を紹介していて、展示も要領よくまとめられているし、展示の仕方も美しいですね。
基本は無料で施設維持の協力金を求めるという方式ですが、スタッフもしっかりしているし、これならちゃんと料金設定した方がいいような気がしますけどね。 -
つのしま自然館から海辺の方に向かう歩道を歩いて、
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イチオシ
見えてきたのは、礼拝堂。このこじんまりとまとまったかわいらしい建物は、映画「四日間の奇蹟」のロケセットで使われたというもの。本物ではないですが、海をバックにして雰囲気がとってもありますね。大事に保存されていて、なるほどという感じです。
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その隣りは、角島大浜キャンプ場。角島大浜海水浴場に併設されたキャンプ場で、炊事のための施設などかなり整っています。見た感じでは大勢の団体客を想定したような造りですね。学校の行事とかで利用するとかかな。
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で、その先が角島大浜海水浴場。角島には、さっきのコバルトブルービーチとこの海水浴場の二つがあるのですが、
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こちらもこちらで負けていませんね~
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イチオシ
コバルトブルービーチと同じく島の北側なので、日本海の深い青が印象的。砂地の部分と岩場の部分がまだらまだらに混在していて、魚がすいすい泳いでいそうです。
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角島の最西端、角島灯台のエリアに到着です。
夢崎波の公園は、角島灯台から海岸へ向かう途中。 -
公園といっても、ちょっと荒れた感じもなくはなくて、広場的な感じでスペースを何とかそれらしく埋めたくらいかなと思いましたが、
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雰囲気のある展望所に
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公園を越しに角島灯台を眺めるとなかなか絵になりますね。そういう意味ではやっぱりあった方がいい公園。地味だけど役には立っています。
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イチオシ
では、角島灯台へ。石造りのがっちりした灯台はイギリス人技師R・H・ブラントンが設計。海抜13mの低地に建てるので高さを補い30mとしたもの。明治9年に点灯した日本海側では初めての大型灯台だそうです。
上まで上がれますが、私は高所恐怖症なので下から眺めるだけで良しとします。 -
角島灯台のすぐ脇に角島灯台記念館というのがあって、こっちならOKです。
なお、角島灯台の方は有料ですが、ここは無料。 -
建物は灯台守の休憩所だった施設を活用したものということですが、部屋がけっこうあって展示もそれなりに多いですね。
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当初、灯台の燈明番は、寺の住職が兼任だったとか。
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当時の世情を想像させるようなことが紹介されていて、文明開化の頃にも思いを馳せました。
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なお、角島灯台の周辺は角島灯台公園として整備されていて、こんな感じです。
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ここからは、最後、角島の北側、牧崎風の公園を目指します。
途中、中本たか子生誕の地碑があって、これもチェック。ちなみに、中本たか子は角島出身のプロレタリア作家だということですが、それ以上はよく分かりません。 -
牧崎風の公園に到着。一般的な観光ルートからは外れなので、ここまでの道は集落を抜けていく細い道路だったのですが、駐車場は予想に反して広くて立派です。
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ここからは歩き。草が生して石がごつごつの遊歩道が岬の方まで続きます。
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手つかずの自然を感じるようなワイルドな雰囲気があるとも言えますが、
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それを楽しいと思うかつまらないと思うかで評価は分かれるかな。
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ただ、私的には、やっぱり微妙。ここはパスしてもよかったと思います。
以上で角島は終了。 -
角島を出て、
角島大橋の少し北側にあるのがホワイトビーチ島戸。さっきの海士ヶ瀬公園の先に見えていた辺りですね。
シーズン中ではないので立ち入り禁止になっていましたが、それでも遠目に拝見するときれいな弧になった白い砂浜のビーチが見えていて、これもなかなかの海水浴場ですね。角島にも海水浴場があるし、角島大橋の南側にもたくさん海水浴場があるのですが、どれもそれぞれが美しくて本当にレベルが高い。山口って、まさにビーチ王国なんだと思います。 -
で、ここで予定していたコースは終わりだったのですが、少し時間に余裕があるので、俵山温泉に行ってみることにしました。ちょっと頑張りすぎの感もなくはないですが、もう機会はなさそうですからね。
油谷湾から俵山温泉に向かう途中。これは大坊ダム。国道491号を走っているとすぐ脇に現れました。昭和49年に完成した高さ43.5mの重力式コンクリートダム。堂々とした構えで、ダム湖が深い山の奥の方に続いているのがちょっとかっこいいです。 -
さらに走って、俵山温泉の市街です。なんか山里の雰囲気ですよ~
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熊野神社は、俵山温泉街の西の端。ちょうどこの前に無料の駐車場があって、ここに車を停めれば、温泉街の散策にはちょうどいいですね。
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場所的にも温泉街の守護神といった感じ。千年ほど前に紀州の熊野から勧請した神社ということです。
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それから、熊野山公園は、俵山温泉の裏山といった感じ。すぐそこに見えていましたが、車で上がると細い道をそれなりに上がります。ただ、苦労して上がった割には、市街の眺めはそうでもないし、駐車スペースの傍らに小さな祠があるくらい。わざわざ行くようなところでもないような気がします。
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では、改めて市街中心部へ。
ほ~ -
両側に小さな温泉旅館がいくつもあって、これぞ温泉街って感じですね。
長門湯本温泉やましてや川棚温泉なんかよりずっと風情がありますね。これはびっくりです。 -
通りの裏手には川が流れていて
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旅館の裏手は川ですから、部屋からは川を眺められるという洒落たロケーション。これはよさげですねえ
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ところで、俵山温泉には日帰りの施設が二つあって、町の湯とこの白猿の湯。白猿の湯は新しくてちょっと料金も高いのですが、温泉施設というだけでなく、道の駅のような産直のお店が入っていたりして、街のコミュニティセンター的な位置づけもあるような気がしました。
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町の湯の方はレトロ感があって、昔ながらのといった雰囲気がありますね。では、こっちにしてみましょう。
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お湯はもわ~っとまとわりつくような感じ。石和温泉みたいで、川棚温泉や長門湯本温泉にはないはっきりとした特徴がありますね。
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また、飲泉もあって、これがけっこううまい。俵山温泉なかなかポイント高いです。
ちょっと無理したかなあと思っていましたが、ここも来て正解でしたね。 -
あとは、仙崎に戻るだけなんですが、その途中。千代の滝は県道沿いなので寄ってみます。ちょっとした駐車スペースがあって、そこから遊歩道で川の方に降りて行った先。
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高さ13m、幅約3m。そこまで大きい滝ではありませんが、水量もそこそこで整った姿というか形のいい滝。見応えもまあまあですね。
さて、以上で三日間の旅は無事終了。もうひとつの山口、十分堪能できたと思います。お疲れさまでした。
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