2022/04/15 - 2022/04/17
5416位(同エリア5485件中)
ちゃおさん
人口100万人以上の10大都市圏の中で、福岡空港程市街地に近い空港は無い。地下鉄が空港~市街地の天神、博多に結ばれる以前は福岡市街にはタクシーで行っていたが、当時の料金で1000円ちょっと。渋滞等で嵩んでも1500円まで上がったことはなかった。30年ほど前に地下鉄が開通し、以来地下鉄にしているが、乗って15分程度である。羽田からの便はいつもは北側から侵入しているが、こうして南側から市街地に入ってくるのは初めてだ。
北側ルートは関門海峡寄りから市街地の上空を飛び、眼下に博多港、湾岸高速道を眺め、市街地の真上を飛び着陸して行った。今日は南側からだから、福岡市の南、区で言えば西区辺りの上空を飛び、先刻も姪の浜の綺麗な海岸線も見えた。何年か前用事で九大学研都市に来たことがあったが、九州大学がこの地に移転し、キャンパスを集合して以来西区は学園都市として整備され、区画整備された駅前の光景が記憶に残っている。
機の前方に大濠公園が見える。福岡には過去数回来ているが、数年前初めて福岡城に登った。天守閣の無いお城でそれまでは余り関心も無かったが、丁度その時は桜の季節で、城内の桜を見てみたい気が生まれ、足を延ばした。この場所は元々は平安時代の鴻臚館跡であり、そこは今では平和台球場になっているが、この城自体は戦国の武将、黒田官兵衛、別名如水が関ヶ原の武功によって家康よりこの地を賜って後、その息子の2代目黒田長政によって、築城されたものである。広々とした城内には、天守閣は無いものの、あちこちに廓、櫓が建っていて、その幾つかは重文に指定されていて、満開の桜の中に真っ白の漆喰壁が良く似合っていた。
お城を下りた直ぐ前に大濠公園の大きな湖があり、これは海水を引き入れたお堀の役割をしているとの案内板説明であったが、それよりかむしろ水戸城偕楽園の直ぐ前の漫湖や熊本城の水前寺、高松城の栗林公園のようなお殿様の遊びの場として造営されたものと思われた。大きな湖を二分するように一本の堰堤が作られ、遊歩道にもなってはいるが、それは正に西湖の白堤、蘇堤のようでもあり、明の遺臣が江戸に亡命し、後楽園に似たようなミニチュアサイズの堰堤を作ったことと、何がしかの関連はあるに違いない。その頃も既に足の衰えを感じていて、この堰堤を歩き切る自身も無く、湖岸を半周し、地下鉄駅に戻ったのだったが、機上からそんな4-5年前の記憶を思い出している内、機は着陸態勢に入った。
- 旅行の満足度
- 5.0
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