2022年9月ソウル(withコロナ)旅行・・・青瓦台の瓦は青かった。(1/3)

2022/09/12 - 2022/09/15

コロナ時代の海外旅行を全く経験しないまま終わるのも・・・という思いもあり、日本側の制限がなくなったのを機にとりあえず手始めにソウル行きから始めるか・・・三泊四日の旅行で、ソウル行きは25年ぶり。長い間行ってないのは、「韓国はハングルが読めないと旅行しにくい」という思い込み(?)があり、果たしてどうなるか・・・写真は今年の夏から一般公開を始めた元韓国大統領官邸の青瓦台の中にある大統領公邸の入口。青瓦台というのは、建物の瓦が青で統一しているからなのね・・・という事実を知った。(三日目に訪問)

9/12現在で、韓国は日本パスポート保有者はビザ免除となっていて、代わりに
1.K-ETA(韓国版ESTAみたいなもの。)
2.Q-CODE
の２つの登録が必要になる。

1についてはパスポート番号と結びついているため、この申請・登録がないとチェックインカウンターで搭乗を拒否される。登録自体は難しくない(日本のアプリと違って、パスポートの写真ページをカメラで写せば情報が全て記載される)が、「韓国の住所」を入れるときに「郵便番号」が必要ならしく、私の泊まるホテルのサイトには郵便番号の記載がなく、探すのに苦労した。

２については、アカウントを作って自分のQRコードを作成するところまで必要。韓国到着後、24時間以内に結果を登録する必要があるが、これが曲者で、仁川空港で検査を受けた場合、PW付きのPDFで結果がメールで送られてくる。このままPDFをアップロードすれば楽勝、と思ったら、当たり前だが、PWを解除した状態のPDFでないと受け付けない。私はこのスキルがなかったので、結局タブレットに表示したものを撮影してアップした。スクショでもいいので、とりあえず画像をアップする方が楽。怠ると、ホテルの所在する保健所、私の場合、鍾路区保健所から英語の督促メールがやってくる。これはアップロードすればそれで終わりで、出国時には必要ない。もちろん「陰性」が前提だが・・・なお、税関申告アプリもあるが2タミだけの試験運用で、私が入国した時は1タミでは使えず、紙で申告した。

日本側は
1.MySOS
2.接種証明書
3.税関申告アプリ
MySOSは要らないのかと思ったら、とにかく赤でも黄でも色は何でもいいのでQRコードを作るのかが必須。私は接種証明の登録が出来ず悶々とした赤色のままだったが、接種証明を持っていれば、赤色MySOSでもすぐに検疫を通った。とにかくQRコードの作成、である。

今回、税関申告アプリは初めて使ったが素晴らしい、の一言に尽きる。税関自動ゲートに誰も並んでいなかったのもあるが、すぐに通過。職員とアイコンタクトで怪しいかどうかやりあう、あの儀式(?)もない。ただ、完全に無人で通れるので、昔聞いた「税関の職員は青申告でも怪しい人は経験的に分かる」というあの密輸摘発方式はどうなるのだろう。・・・・

エリア ソウル(韓国)

日暮里駅からスカイライナーに乗るのは、10年ぶりくらい・・・いつも反対側のホームから、スカイライナーに乗る客を眺めていた。このご時世、何があるか分からず、早めに空港に着きたいので、やむを得ずスカイライナーになってしまった。

何と出国審査に「営業時間」がある。今までも夜中の二時、とかには、やってなかったのかも知れないが、チェックインしてから待たされたことはなかった。

第一ターミナル北ウイング。まだまだ閑散としている。

北ウイングから今日出発する全便。それでも「欠航」がある。これでも一番ひどい時よりは持ち直したのか。

いつも出国してからちょこっと一杯やるのだが、どこも開いてない。仕方なくカードラウンジの無料の一杯。

ご存知の通り、韓国の検疫はQ-CODEの登録とQRコードの発行、韓国内での24時間以内のPCR検査のQ-CODEへの登録で終了、となるのだが、入国時はQ-CODEを作っていなくてもよい。でも、Q-CODEの方が早い、というけど・・・左はQ-CODE無しの人の列で向こうの方が早そうに見える。

仁川空港第一ターミナルの場合、空港鉄道の駅に行く途中に到着客用のPCR検査センターがあり、ここで受ける一択しかないだろう。W80,000。クレカOK。結果は3時間くらいでメールで来る。一生の内でも「negative」に喜ぶ機会は少ないのでは。ちなみに早くQ-CODEに登録しないと、ホテル管轄の保健所(私の場合は鍾路区保健所)から催促メールが来る。

韓国版リニアモーターカー、は休業中。

空港鉄道の一般列車に乗ると独島の宣伝動画。韓国一美しい島、と言うが、鬱陵島とかはともかく、私だったら済州島を選ぶ。もっともこの島住人は伝説によると日本人が祖先みたいだが・・・

手前のNo Shelves!は最初どういう意味か分からなかったが、なるほど棚でなくて、ただのつかまり棒なのね。

日本の鉄道の案内でハングルで地名を表記するのは意味がない、と根強く主張(?)する人たちがいるが、逆の立場だとどうなのか・・・を示す好例。確かにハングルをそのままカナ書きすると「ソウルヨク」だが、隣の中国語は音とは全く関係なく「首爾站(ソウル駅)」と意訳している。この場合、(日本語は)「ソウル駅」と書かないと、意味がないんじゃないの。隣の「シチョン」も「市庁」か「City Hall」で理解できるが、「ソウル市役所」と書くのが親切のような・・・となると、日本の鉄道のハングル表記はどうなんだろう。ちなみに漢字は日本では繁体字と簡体字を併記するが、ソウルでは簡体字だけか、繁体字(なのか、韓国漢字なのか)だけが多い。

昔は地下鉄一号線に国鉄車両が乗入れ、国鉄に引きずられで、一号線だけ日帝時代の左側通行を守っている・・・というお約束があったが、今回はソウル地下鉄とKORAILが一体運用されていて、体系が変わっている。地下鉄-KORAIL-地下鉄と乗り継いでもW1250で変わらなかったり、どういう仕組みになっているかガイドブックにもあまり載ってなく・・・写真は今でもKORAIL車両が走る一号線。昔は現代重工と漢字で書いてたような気がするが、現代ロテム製になっている。WIFIもきちんと二社明示しているのがよい。

昔は出口のことを全てWAY OUTと表記していて、アメリカナイズされているよね・・・と思ったが、今回は八割がたEXIT、残り二割がWAY OUTというところか。

仁川空港での儀式を終え、ホテル近くの鍾路3街に着いたのが、14時頃。昼ご飯を食べてなかったのだが、チュンムロをウルチロ3街の方に歩いていき、うろうろして見つけたお店がここ、マンソンホフ。ピンポケのテラビールだが・・・結局、四日間で6つのお店に入ったが、内、五つは韓国語のみのメニューしかなく、ハングルがほぼ全滅な私にとっては苦難の道であった。

こういう伝票を置かれても分からない。・・・ちなみにこのお店、帰国してから分かったのだが、ノガリ路地の近所のお店ともめてる(終わった?)らしく、どこでもあるよね。・・・・
http://m.weekly.khan.co.kr/view.html?med_id=weekly&artid=202207151430551&code=115
https://www.joongang.co.kr/article/25002237#home

写真を見ながら注文した一品。後で調べると、いわゆる「ホフ」と呼ばれるビアホールで、食事をするところ、ではないらしい。上はソーメンのような麺、下はイカを主体とした海鮮系・・・昔、この手のやつで何かの虫を食べたことがあり、ガムみたいな食感を今でも覚えているが、それは入ってなかった。

やはり生ビールである。ソウルではこういう専門店しか生ビールは置いてない、とのことで貴重なのかなあ。他の人のより、泡を重視してくれたような気がしたが、ちょっとは外国人ということで気を使ってくれたか。生1、瓶1、と上のつまみでW27,500で、つまみにお金をかけすぎ、なのはあるが、韓国らしい安さ、に欠ける。やはり円安か、韓国も先進国アジアになってしまったのか・・・。

ホテルのサムスンのトイレ。今はサムスンブランドのトイレはないみたいなので、一体どのくらい昔の物か・・・前回来た時は「三星自動車」の発足販促みたいなのをやっていて、チラシをもらったこともある。起亜、双竜も会社はなくなり、サムスン自動車も走ってないので、時代は変わった。KIAのロゴも変わったのね。

清渓川 。都心の川を蘇らせ、散歩道を作り・・・というこの試みはすごく成功しているように見える。首都高を地下化して、日本橋川をこのようにしたい、という話を聞いたことがあるが、地下化はともかく、日本橋川の整備は難しいのでは。

夜のユッケを食べるところの下調べに行った広蔵市場はご覧の通り大混雑。外国人も多く見られて(日本語はあまり聞かなかったが)すっかり戻っているように見える。ユッケを出すお店はいくつもある、ということは分かったので、後はうまく入れるか、である。

ソウル地下鉄の各車両に2席ずつある妊婦専用席。いわゆる「優先席」とは別にあるのだが、これは虚しい願望(?)というか、各車両に二人も妊婦がいれば、出生率0.88とかいう数字に悩むことはないだろう。・・・

最初に行ったパルパルの時以来の蚕室訪問。目指すはこの三田渡碑と言われる「大清皇帝功徳碑」。ロッテワールドのチャムシルロを渡った反対側、ソンパテロ沿いのちょっと入ったところにある。

1636年、清のホンタイジが李氏朝鮮を攻め、降伏した仁祖に対して、今後朝鮮は清の属国としてわきまえる事、みたいなことを女真語、モンゴル語、漢文で記載した碑で、そもそも朝鮮語の記載がないことからも清の激怒ぶりが伝わる。

元々、李氏朝鮮は女真族を朝鮮につかえる蛮族と見ていたそうで、その連中に・・・という思いもあったらしい。李氏朝鮮はその後明朝の中華を守る正当な後継者、みたいな方針を持ちつつも、清には逆らえず・・・で、1895年の下関条約が結ばれると同時にこの碑は引き倒された。

屈辱的な史跡、の割には落ち着いた解説文(日本語は)のように思える。下関条約で清の束縛がなくなったものの、今度は日本の支配が・・・ということで、この碑自体も紆余曲折しているが。・・・・

ロッテワールドモールに置いてあったポケモン。こんなにでかいのは初めて見たが、この辺くらいまでは親日にならずに済むのね。ロッテの力、というのもあるのかなあ。

ロッテワールドにあったショップだが、そのうちコダックは若者にとってはアパレルメーカーかキャラクターショップの扱いになってしまうのでは。

何とかかんとかしているうちに、20時近くになり、広蔵市場に行くと、なんとお店はほとんど終わりかかっている。開いているところも人が一杯・・・で仕方なくホテルのある鍾路3街まで戻ってうろうろすると、人がたくさん入っているユッケ屋(?)がある。クァンアンリ。入ってみることにした。まずはビール。ついてきたキムチもおいしい。

出てきたユッケ。W29,000というのはちょっと高い、と思った。広蔵市場はカルテルがあるのか(?)なぜかどこのお店もW17,000。が、広蔵市場のユッケは梨の付け合わせの上に載っているという定番に対して、ここはユッケしか出てこない(なまたまごもついてない)こういうのもあるんだ・・・。

ソジュはどこもこの360mlがW5000で、これは標準らしい。チョウムチョロムは「お口の恋人」ロッテの製品ということで、昔のように眞露一社でないことは知っていたが、やはり時代を感じる。このサイズのソジュは日本ではスーパーでも300円ちょっとはするので、やはり安いお酒ではある。マッコリの方はもっと安いが、適当な大きさがない。・・・韓国のソジュは原料がよく分からない、と言われていたが、その点は今も変わらないらしい。

このお店で宣伝があったソニーのお酒。ちなみに新大久保はよく行くのだが、あの辺の韓国料理店には全く入ったことがないため、初心者風の書き方はお許しを。