2022/09/02 - 2022/09/05
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旅好き長さんさん
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離島めぐりも昨年は長崎の対馬・壱岐、北海道の利尻・礼文と沖縄の慶良間諸島。
今年は長崎の五島列島、北海道の利尻・礼文。
それに引き続いて今回は島根県の隠岐諸島に出かけて来ました。
隠岐諸島は、島前の中ノ島(海士町)、西ノ島(西ノ島町)、知夫里島(知夫村)の3島と島後の隠岐の島町の4つの島から成り立っています。
今回は4つの島の内、島後の隠岐の島町と島前の中ノ島、西ノ島の3つの島を巡ってきました。
隠岐諸島へのアクセスは関西からだと伊丹空港からのフライトか島根県の七類港からの船での移動となりますが、今回は車で七類港に行き、そこからフェリーで隠岐諸島を観光してきました。
今回の旅程は、
9月2日(金)七類港から島後の西郷港に渡って、島の西半分を観光。
9月3日(土)隠岐の島町の東半分を午前中に観光し、フェリーで島前の中ノ島に渡って隠岐神社などを観光し、西ノ島で宿泊。
9月4日(日)西ノ島の摩天壁、国賀浜などを観光しフェリーで七類港に戻って皆生温泉で宿泊。
9月5日(月)皆生温泉より帰宅。
3泊4日のちょっと慌ただしい旅行でしたが、今回はちょっと贅沢してタクシーでの観光だったので自分たちのペースで観光することができました。
ただ残念だったのが、観光の初日と2日目が曇り時々雨だったので、きれいな海を眺めることが出来ず、今回の旅の一番の楽しみだった、夕陽で灯ったロウソク岩を見ることが出来ませんでした。
これもまた隠岐諸島に来いとのことかも知れません。
今回は旅行初日の島後までの移動と隠岐の島町西半分の観光を紹介します。
夕陽で灯ったロウソク岩を見ることが出来ませんでしたが、何とか船でロウソク岩のそばまで行けただけでも良かったかなと思います。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 船 タクシー 自家用車
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
9月2日(金)
島根の七類港9時発のフェリーに乗船するため家を車で4時に出発。
中国道、鳥取道、山陰道を走って8時前に七類港フェリーターミナルに到着。
途中、何度か雨に遭いましたが到着すると雨も止み、駐車場に車を止めてターミナルに入ります。
この七類港からは隠岐諸島行きのフェリーと高速艇が出ています。 -
早速、チケットの引き替えを行います。
今回は、隠岐旅公舎で観光手配を行いましたので、乗船名簿の作成もなくスムーズに乗船できました。
今回利用した旅行会社では、フェリーから観光タクシー、昼食と宿泊する宿まで全て自分たちの好みで計画することができたのでとても便利でした。 -
ここのフェリーターミナル4階には、1992年美保関に落ちた隕石が展示されているのですが、開館時間がフェリーの出航後だったので見ることが出来ませんでした。
-
このフェリーが今回乗船した隠岐汽船のフェリー隠岐です。
この七類港からは島後の西郷港経由、島前の中ノ島の菱浦港、西ノ島の別府港、知夫島の来居港経由七類港に戻ってくるフェリー隠岐と、その反対の島前の3港経由島後の西郷港を回って七類港に戻ってくるフェリーくにがが出船します。 -
8時40分にフェリーおきに乗船します。
正面に見えるフェリーが9時30分発のフェリーくにがです。 -
こちらがフェリーおきの2階船尾にあるイス席です。
この日は寒く、海がちょっと荒れていたので誰も利用していませんでした。 -
こちらが私達が利用した特2等船室。
他に2等、1等、特等、特別船室がありますが、全てこのような和室になっていてイス席は先ほどのデッキ甲板部だけです。 -
そして定刻の9時に七類港を出港します。
-
これが七類港フェリーターミナル。
とてもおしゃれな建物です。 -
湾内は穏やかですが、外海に出ると結構波があり揺れました。
そして島後の西郷港には、波があったもののほぼ定刻の11時25分に到着。
フェリーだと約2時間30分ですが、高速船(レインボージェット)だと1時間10分で到着します。 -
西郷港に到着するとちょうどお昼前だったので、インターネットの口コミで調べた『味乃蔵』に向かいます。
まだ時間が少し早かったせいかお客も少なく、すぐに席に案内してもらえました。 -
こちらがメニュー。
口コミで評判の良かった味乃蔵丼を注文すると、売り切れとのこと。
まだ開店して少ししかたっていないのに売り切れとは?
仕方ないので刺身定食を注文します。 -
こちらが注文した刺身定食。
1760円の割には刺身が少ない。
タイと白イカ、マグロ、サザエにカツオのたたきのお刺身。
隠岐の島に来てカツオのタタキをいただくとはちょっとビックリ。
最近天気があまり良くないので漁に出ていないのかな?
鮮度も期待外れでした。
口コミがあてにならないことを痛感します。 -
観光タクシーの出発まで時間があるので西郷港周辺を散策します。
傘を持ってはいるものの、何とか天気は持ちそうです。
正面の建物が隠岐プラザホテルでその横には、水祖神社があります。 -
こちらが水祖神社。
主祭神は水ノ神様の『みつはのめの神』
後に学問の神様の菅原道真を祀ったため、地元では天神さんと呼ばれて親しまれているそうです。 -
13時40分から、おき観光タクシーで隠岐の島町の西半分を観光します。
始めに訪れたのが玉若酢命(たまわかすみこと)神社の隣にある隠岐家住宅。
ここは隠岐の総社である玉若酢命神社の宮司を務める億岐氏の住宅で、身分や用途によって入り口が三つに分かれるという隠岐独特の民家建築様式となっています。住宅内には、幕末に起きた隠岐騒動の時に付けられた大黒柱の刀傷や弾痕が残されていました。 -
この竹林は隣接する宝物館の庭に生えていた竹です。
竹の幹がねじれていて、仏面竹と言われているそうです。
ちょっと変わった竹です。 -
こちらが宝物館。
300円の入館料を払って中に入ると、親切に展示物の案内をしていただけます。 -
ここのお宝がこの国指定重要文化財の『隠岐国駅鈴』と『隠岐倉印』です。
隠岐国駅鈴(右側)は、奈良時代に始まった駅伝制で使用された鈴で、この二つの駅鈴は国内唯一のものだそうで、テープで鈴の音も聞かせてもらえます。
また隠岐倉印(左側)は、玉若酢命神社宮司億岐家に伝わるもので、奈良時代、徴収した税を貯蔵するものを正倉といい、各郡家(郡役所)の近くの、小高い湿気の少ない場所を選んで建てられていました。
この正倉に貯蔵されている正税の出納の際に使用されたのが、正倉印です。
現在国内で残っているのは駿河国、但馬国とここ隠岐国の3つだけだそうです。
これらのお宝は撮影禁止ですが、必見です。 -
そしてこちらは玉若酢命神社の妖怪『琵琶ぼくぼく』
昔、盲目だが大変腕のいい琵琶法師がいたそうです。
その琵琶法師が妖怪になり『琵琶ぼくぼく』となった、と言われています。 -
こちらが玉若酢命神社。
隠岐三大神社の一つで、玉若酢命を主祭神とし、本殿は隠岐造りと言われ、随神門、旧拝殿、ともに国指定重要文化財に指定されています。 -
この境内には、樹齢千数百年の『八百杉』
写真では大きく感じませんが、高さが38m、根元の周囲が約20mもある巨大な杉です。
とてもパワーを感じます。 -
それでは拝殿に向かいます。
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拝殿には大きな注連縄があり、随神門と本殿を含めて国指定の重要文化財に指定されています。
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拝殿の後ろにあるのが本殿で、1793年に隠岐造りで建てられたそうです。
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そして次に向かったのが屋那の舟小屋群。
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京都の伊根の船屋も有名ですが、ここの船屋は船だけの小屋です。
この船小屋は、太平洋側にはなく、潮の干満の差が少ない日本海のみにあるそうです。 -
次に向かったのが『亀の原水鳥公園』
この池には大きな鴨が沢山いて、手をたたくとそばまでやってきました。
ただ最近は犬連れの行楽客が来て、連れていた犬が鴨を追いかけるようになったため、あまり人のそばまで近寄ってこなくなったそうです。 -
そしてこちらは、壇鏡神社。
手前の大きな杉は昔、鳥居の奥側(神社側)にあったそうですが、出雲大社の神殿修理に協力するよう求められ、境内の杉を切るよう言われたそうです。
その要望に腹を立てた村人が、神社の鳥居を大きな杉の向こう側(本殿側)に移設して伐採を免れたそうです。
とても頭の良い村人です。 -
壇鏡神社にはこのように狭い参道を歩いて向かいます。
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参道の脇には小川があり、大雨などで砂などが流され杉の根がむき出しになっています。
島後の隠岐の島町はほとんどが岩盤でできているため土が少なく、地下に根を伸ばすことができません。
そのため表層の土砂が流されると簡単に木が倒れてしまいます。 -
この滝は、壇鏡神社の二つある滝の雌滝です。
こちらの滝は高さが40m。
今年は雨が少ないので水量も少ないとのこと。 -
そしてこちらが壇鏡神社。
創建は平安時代とも言われています。 -
そしてこちらが落差が50mの雄滝。
今年は水量が少ないのであまり迫力がありませんが、水量が多いと水しぶきとマイナスイオンでこのあたりは夏でも涼しいそうです。 -
壇鏡神社のそばに滝が流れ落ち、絵になります。
ここの水は環境庁の選定した『全国の名水百選』の一つで、この流域には多くのサンショウウオが生息しているそうです。
またこの地区の住民は長寿が多いところから、長寿の水(万病に効く)として重宝がられているそうです。
そのため私もいただきました。
これで2~3年は長生きできるかな? -
そしてこの雄滝は、滝の裏側に入ることができ、そこから眺めた写真がこれです。
水量が多いととても絵になると思います。
滝の裏側には入れるなんてあまりない経験です。 -
次に向かったのが旧那久埼灯台。
この灯台は明治末期に設置されたもので、昭和初期まで島後水道を航行する船舶の安全を守っていたそうです。
この灯台の下部が竈になっていて、そこで燃やした火で灯台の灯りにしていたそうです。 -
そして岬の先端にある白い灯台が現在の那久埼灯台です。
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灯台までの道の両側をよく見ると牛が放牧されています。
その後、ツアー会社から電話がありローソク島遊覧が決行されるとのこと。
この日は天気が悪く、あきらめていたのですが何とかローソク岩が見られそうです。 -
遊覧船の出航までまだ時間があるので水若酢神社に向かいます。
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境内には土俵が有り、20年に一度ここでは遷宮相撲が行われるそうです。
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これがその土俵。
ここは映画『渾身KON-SHIN』のロケ地だそうです。
映画を見たことがありませんが、20年に一度行われる遷宮相撲を通して島で生きていくこと、家族や人々との絆を描いた作品だそうです。 -
こちらが随神門。
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とても立派な随神門です。
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この水若酢神社は、延喜式神名帳に名神大社として記されている隠岐国の一宮です。
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1795年、江戸時代に作られた本殿の建築様式は隠岐造で、国の重要文化財に指定されています。
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こちらは本殿に飾られていた鬼板。
取り外して何年もたっていますが、まだ松ヤニが出ていました。 -
この神社の隣には古墳郡もあります。
この1号噴には6世紀中頃~7世紀頃の土器をはじめ、太刀や鍬などの鉄製品や勾玉などの装飾品が埋葬されていたそうです。 -
そしてこの丸木船は、昭和56年7月に島後の西郷港から本土の七類港までを荒波の中、漕ぎ続けて渡った船だそうです。
ちなみに西郷港を7月22日8時15分に出港し、島前の島々を寄港しながら七類港には24日の17時23分に到着したそうです。
荒波の中、本土まで1日半でよく渡ったものです。
命がけだったと思います。 -
この建物は、明治18年西郷町にたてられた旧周吉三郡役所庁舎です。
とてもおしゃれな洋風建物で、現在はここに移築され、館内には隠岐に関する資料に加え竹島に関する資料等が展示されています。
ちょっと鳥取市の仁風閣に似ています。 -
その後この日のハイライト、ローソク島遊覧船乗り場に移動。
手前のタクシーが今回利用したおき観光タクシーです。 -
ローソク島遊覧船待合所内に入るとコンビニのローソンではなく、ローソクンのお店があります。
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ちょっとピンぼけになっていますが、ここの遊覧船は8隻あるようで、この日は屋根のある③シャクナゲに乗船します。
遊覧船の乗り場は、今回利用した福浦海岸ともう一つ、赤崎海岸の2ヶ所があります。 -
これが今回乗船した遊覧船シャクナゲです。
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17時20分に出船してローソク島を目指します。
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出船し、ジオパークの海岸を遊覧しながら約20分後にローソク島に到着。
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この日は結構波があったのと陽が当たって無かったので手ぶれになったり、斜めの写真になったりして、写真を撮るのが大変でした。
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ローソク島周辺の海岸も洞窟が有り、見所満載です。
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このローソク島は高さが海面から約20m、下には燭台、先端にはローソクの芯のようなものも有り、正しくローソクです。
ただ残念なことにこの日は天気が悪く、陽が出ていなかったのが残念です。 -
周囲にはこのような岩もあり、周辺が崩れるとこの岩もローソク島になるのかな?
1時間弱の遊覧でしたが、とりあえずはローソク島を間近から見られたので良かったです。
でも夕陽が灯ったロウソク岩を是非とも見てみたいものです。 -
福浦岸壁に帰港後、この日の宿に観光タクシーで移動。
この日の宿は先ほど観光した、屋那の舟小屋のそばにある『はごろも荘』
チェックインするともう布団が敷かれていました。 -
これはチェックインの際にいただいた、『美肌県しまねの地酒&県産米のプレゼントキャンペーン』でいただいた、純米酒の隠岐誉と県産米のつや姫600g(約4号)でそれぞれ一人一個もらえました。
荷物にはなりますがラッキーです。 -
この日の夕食は、もちろん海鮮の会席。
これは先付けで右から湯葉磯和え、ホタテ山葵、もずく酢です。 -
こちらは刺身のカンパチ、イサキの炙り、白バイ貝、赤エビ。
美味しくいただきます。 -
もちろん隠岐名物のサザエの壺焼きもいただきます。
-
こちらは真鯛のしゃぶしゃぶ。
この辺になるとお腹がいっぱいになってきます。 -
こちらはこの日にいただいた『隠岐誉 純米酒飲み比べセット』
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この日は、『純米辛口 隠岐の海』、『純米吟醸』、『純米大吟醸』の3種類のお酒をいただきました。
どれも美味しく、特に純米大吟醸の隠岐誉(右側)はとても美味しかったです。 -
さらにこちらはイサキの生ショウガ餡掛け。
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そしてご飯は、白バイ貝の炊き込みご飯。
白バイ貝の炊き込みご飯を初めていただきましたが、とても美味しかったです。 -
先ほどの炊き込みご飯で終わりかと思うと、サザエ、鯛磯辺、ナンキン、シシトウの天ぷらが出てきました。
この日は別室で地元の宴会があったようで、料理の順番が変わっていたようです。 -
最後のデザートは、キウイとオレンジ、パイナップルでした。
何とか完食して、大浴場でこの日の疲れを癒やして眠りました。
明日の天気予報も台風11号の影響で曇り時々雨。
少しでも天気が回復することを願って休みました。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- andさん 2022/09/12 08:11:16
- 島旅ハマります!
- 旅好き長さん
こんにちは!
私も春に隠岐島に行って結果すごく楽しかったので島旅にハマりそうです。
私は島後の神社のメイン壇境神社に道の土砂崩れの影響で行けなくて心残りでした。
行けてうらやましいです。滝神秘的ですねー!良かったですか?
水若酢神社はローソク島に行った日に行けばよかったと後になって思ってました…
対馬や利尻にも行きたいのでまたゆっくり見させてくださいね!
隠岐の続きも楽しみにしています。
and
- 旅好き長さんさん からの返信 2022/09/12 17:24:58
- Re: 島旅ハマります!
- andさん
コメントありがとうございます。
きれいなローソク岩が見られて良かったですね。
今回は初日と2日目が天気が悪く残念でしたが、3日目の西ノ島は晴れて、摩天壁から国賀浜まできれいな景色を眺めながら遊歩道を散策することが出来ました。
青い空・青い海、それと牛と馬に癒やされた1日でした。
これからその旅行記もアップしていきますので良かったら見てください。
コロナが早く収束し、海外にも行きたいものです。
それと次の離島は奄美大島を計画しています。
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旅行記グループ 隠岐の島旅行
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