群馬日帰り・咄嗟の富岡製糸場&初志貫徹の吹割の滝

2022/08/24 - 2022/08/24

あと２回分残っている青春18切符を消化するために、群馬の吹割の滝に日帰りで出かけることにしました。

JRを乗り継いで沼田駅まで行き、そこからバスで吹割の滝に向かう予定でしたが、いきなりのハプニングに見舞われました。高崎駅から先の上越線が動物と衝突したせいでストップしているとのこと。それが分かったのが、高崎駅に到着する直前だったので、今更旅行を取りやめるわけにもいきません。吹割の滝とセットで行こうと思っていた総社古墳群も上越線なので、そちらにも行けない…どうしよう、どうしよう、どこか高崎駅から行けるところ…と頭をひねっていたら、そうだ！群馬には富岡製糸場があるではありませんか！と、思いつきました。急いで富岡製糸場へのアクセスを調べてみたら、今いる高崎駅から上信電鉄に乗って行けるし、最寄り駅の上州富岡駅から徒歩圏内だし、行きやすい。しかも、ちょうど10分後に電車がある。急遽、予定を切り替えて、富岡製糸場に行くことにしました。
富岡製糸場観光のあと、上越線が動き出したとのことだったので、今度こそ吹割の滝にチャレンジすることにしました。高崎駅からの上越線が遅延して、沼田駅でのバスの接続が上手くいくかどうか際どいハラハラドキドキの局面もあったのですが、なんとか無事に当初の目的の吹割の滝に行くことができました。

ちなみに、沼田駅までの片道の電車代で青春18切符の元はとれました。18切符、素晴らしい。しかしながら、JRのローカル線は侮れないですね。冷や汗かかせられました。

エリア 群馬

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

青春18切符が残っているので、消化せねば…と、群馬日帰り旅を計画しました。行先は以前から行きたかった吹割の滝。JR高崎駅からJR上越線に乗り換えて沼田駅まで行き、そこからバスに乗って行きます。
ところが、初っ端からハプニングが…！！
なんと、動物と衝突したとかで、上越線がストップしているではありませんか！
分かったのは高崎駅に到着する直前で、もはや旅行を取りやめるのは不可能。
どうしよう、どうしよう…高崎から上越線を使わずにどこか観光…そうだ！群馬にはあそこがあるではありませんか！世界遺産、富岡製糸場です！！

大急ぎで富岡製糸場へのアクセスを調べたところ、高崎駅から上信電鉄に乗って、上州富岡駅から徒歩10分…うん、行ける！上州富岡行きの電車がちょうど10分後に出るので、慌てて上信電鉄の改札に向かいます。
上信電鉄ではICカードが使えないとのことなので切符売り場に行ったら、いいものがありました。上州富岡までの往復と富岡製糸場の入場料がセットになっているチケット。400円ほどお得になります。

9：00、上州富岡駅到着。さすが、世界遺産の最寄り駅。お金がかかっている感じがします。

上州富岡駅 駅

駅近くにある富岡倉庫。

駅近辺、おしゃれな建物が多いです。

富岡市役所。ガラス張りのきれいな市役所ですね。これもお金かかっていそう。

徒歩10分ほどで富岡製糸場に着きました。予備知識が全くない状態で来てしまったので、まずはこの建物(東置繭場)内にあるビデオ(20分くらい？)と展示を見て、お勉強します。

富岡製糸場 名所・史跡

主要な建物は、木の骨組みに、煉瓦で壁を積み上げて造る「木骨煉瓦造」という建築方法で建てられているそうです(←勉強の成果？)
煉瓦は日本の瓦職人に焼いてもらったとか。様々な工夫を凝らして、建てられたのですね。

創業当時の繰糸器を動かす動力源として使われたブリュナエンジンのレプリカ。
多くの企業が協力しあって、復元されたとか…。

レトロ感あふれるショベルカー。

西置繭所。

違う角度から。

レンガ壁を接写。

建物内。天井が高いです。

内側の壁は損傷が激しいためか、ガラスで保護されていました。

繰糸場の外観。

繰糸場内部。とても広い建物ですが、中には柱がありません。しかも、灯りとりのための窓が大きく取られています。これで、しっかりとした強度が保たれているなんてすごいですね。

寄宿舎。

中に入れません。外から見るだけ。

社宅。

「社宅76」という場所は中に入ることができます。

かいこが展示されていました。最初はつくりものかと思ったら、動いていますね。本物のようです。

1時間半ほどで富岡製糸場見学を終え、また上州富岡駅に向かって歩いていると、「富岡名物　ホルモン揚げ」ののぼりが…。ホルモン好きとしては見過ごせません。

岡重肉店 グルメ・レストラン

これがホルモン揚げ。3本120円という安さ。

揚げたてサクサクでソースが香ばしい。中身は柔らかく、特に風味はありません。
後日、分かったのですが、これ、中身はちくわだそうです。揚げた後の形がホルモンに似ているからホルモン揚げというのだとか…。
子どものおやつ感覚で食べる感じですね。

電車の時間まであと少しあるので、駅近くの「おかって市場」をのぞいてみました。

富岡倉庫 ・ おかって市場 市場・商店街

あ、これ、おいしそう。地元のベーカリーでしょうか。「つばめベーグル」と書かれた色々な種類のベーグルが…。色々あって悩みましたが、肉みそチーズというのが変わっていて、おいしそう。

11：10発の上信電鉄高崎行きに乗車。乗った車両にはしばらく私一人だけだったので、昼食代わりに電車内でいただきました。もっちりして、おいしい！
富岡製糸場観光が早く終わったので、高崎に着く前に次の観光の計画を練らねば…。お、止まっていた上越線が動いているみたい。吹割の滝に行って、帰って来れそう。
喜々として高崎駅でJR上越線の電車を待っていたら、またまたハプニングが…。
目当ての電車が13分の遅れ。沼田駅でのバスの待ち合わせが10分しかないので、普通に考えたら間に合わない。バスの本数は少ないので、間に合わなかったら次のバスというわけにはいかない状況です。再び、どうしよう…(汗)
これだけハプニングが続けば、もう吹割の滝諦めた方がいいのかな、第二希望だった上越線の群馬総社駅から徒歩で行ける総社古墳群にしとこうかな、とも思ったのですが、もしかしてバスがJR線の遅れに合わせて待っててくれないかなとの希望もあって、とりあえず行ってみることに…。バスに間に合わなかったら、引き返して総社古墳群に行けばいいやと開き直りました。

10分遅れの13：00にJR沼田駅に到着。バスは待っててくれました！
しかも、駅前のＹショップで、沼田市周遊１日フリー乗車券を購入することまでできました。普通に吹割の滝までバスで行くと往復で2500円かかるのですが、このフリー乗車券を購入すると1650円で往復できるのです。この差は大きい。

吹割の滝バス停に到着。朝から曇りがちなお天気だったけど、青空が見えます。電車が止まったときはついていないと思ったけど、最終的にはついていたのかも！？

吹割の滝の山側の遊歩道からスタートしました。見どころが川側に集中しているので、そのほうが楽しめるかと…。
神社がある方の入口からスタートすると、登りの階段が多いです。反対側からの方がなだらかで、歩きやすいかもしれませんね。

吹割渓谷 吹割の滝 自然・景勝地

階段が終わると、こんな感じの道に。

岩がすごいですね。

山側の遊歩道には観瀑台が３つありますが、どこもよく見えないですね。これが一番よく見えたところ。第一観瀑台からの眺めです。

吹割橋まで来ると、漸く視界が開けてきました。橋上から上流側の眺め。

アップで。

下流側の眺め。

下方の眺め。

浮島橋からの上流側の眺め。

岩肌むき出しの崖が迫力です。

下流側の眺め。

アップで。

浮島橋を降りると、川沿いに遊歩道が続きます。振り返ると、先ほど通った吹割橋が見えます。

前を向くと、すごく水飛沫が上がっている箇所が…。

吹割の滝です。

アップで。

山の緑に水飛沫が映えます。

振り返って、滝と橋と。

段になってますね。

吹割の滝の向こう側には、こんな面白い崖が…。

奇岩と急流と。

どうなったらこんな風な崖ができあがるんでしょうね。

岩の色も独特。

この辺はすごく深そう。きれいなエメラルドグリーンです。

この辺の岩の色もカラフル。

大きな岩。

川沿いの遊歩道はここまで。全部まわって、1時間切るくらいでしたね。
このあと、14：55発のバスに乗って、沼田駅に引き返します。

沼田駅に15：40頃に着いたのですが、電車が来るまでの待ち時間に駅前のＹショップで焼きまんじゅうをいただきました。確か400円ほどだったかと…。あつあつ、ふかふか、香ばしくておいしかったです。
ハプニング続きの日帰り旅、ドキドキハラハラさせられましたが、咄嗟に決めた富岡製糸場も楽しめたし、初志貫徹で吹割の滝に行けたのも良かったです。後半にまわしたおかげで、お天気が良いときに吹割の滝に行けたのも怪我の功名でした。

この旅行記へのコメント （4）

• ねんきん老人さん 2022/09/19 11:52:30

  エネルギッシュな旅人さんに拍手！

  　j3matu さん、こんにちは。
  　いやはや、よくもこんな動きができるものですね。　私だったら最初の上越線情報を聞いた段階で「これは休めという神のお告げだ」とばかり帰りの切符を買うところです。
  　現在地から可能な見学地を探す切り替えは電車に乗り慣れている証拠で、私にはとても真似ができません。
  　さらにバスが待っているかもしれないと沼田に向かった行動力！　いったいどうやったら身につくのでしょう？
  
  　当初の目的であった吹割の滝が、お待ちしていましたとばかりに青空を背に広がっていたのは、ひとえにj3matu さんの行動力へのご褒美ということでしょう。
  　それにしても、j3matu さんは写真がお上手ですね。　私も７月に吹割の滝に行きましたが、カメラのデータをパソコンに移した段階で、自分の見て来た景観が奥行も広がりもないただのアリバイ写真と化してしまったことにがっかりしました。
  　j3matu さんの撮られた滝と岩の写真はどれも見事で、もし私が吹割の滝の旅行記を書くとしたら、「写真はj3matu さんの旅行記をご覧ください」と書いて、自分の写真は載せないという方法をとろうかと思うくらいです。
  　普通、縦長の写真は遠近感を出すのが難しいのですが、j3matu さんは、大胆にも普通よりさらに縦横比の大きな画面で手前の被写体をくっきり写しながら遠くの岩肌や山容を肉眼で見るように写し込んでいて、舌を巻くばかりです。
  
  　久しぶりに刺激を受けた旅行記でした。　もっとも、ヨボヨボのヘタレじじいですので、刺激に反応して自分を駆り立てる活力はないのですが、気分だけは爽快になりました。　ありがとうございました。
  
  ねんきん老人

  j3matuさん からの返信 2022/09/19 15:12:11

  Re: エネルギッシュな旅人さんに拍手！

  ねんきん老人さん、初めまして。
  
  私の拙い旅行記を過分に褒めていただき、ありがとうございます。
  この旅行の上越線トラブルでは本当に焦ってしまい、久しぶりに脳を活性化させた気がします(笑)
  ここのところ、JRローカル線のトラブルに続けて見舞われています。ボケ防止にはいいかもしれませんが、心臓には悪いので、次の旅行からは代案も用意しておこうかと考えているところです。
  
  写真は何も考えずにスマホで撮っているだけなのですが、同じところで本当に何枚も撮影して、その中でいいものを選んでアップしています。実際は、ピンボケの写真がたくさんあります。
  
  ねんきん老人さんの旅行記をいくつか拝見しましたが、タイトルも中の文章もコミカルで楽しいですね。写真も私のよりよっぽどお上手だと思います。吹割の滝の旅行記も楽しみにお待ちしております。
  
  コメント、本当に嬉しかったです。ありがとうございました。

• RON3さん 2022/09/04 19:14:13

  ハラハラドキドキの旅をいつも上手く乗り越えていますね　(^o^)V

  j3matuさん、こんばんは！
  
  紀州の旅にしても、今回の群馬の旅にしても、通常巡り会わないアンラッキーな場面に出会いますね。それが、あれよあれよと、なんとかなってしまうという結末で。読んでいてもハラハラドキドキしますよ。
  
  j3matuさんって、結構運が強いですよね　＼(^o^)／
  
  　　　　　RON3

  j3matuさん からの返信 2022/09/04 19:41:29

  Re: ハラハラドキドキの旅をいつも上手く乗り越えていますね　(^o^)V

  RON３さん、こんばんは！
  
  私も、ついているんだか、ついていないんだか、よく分からなくて、複雑です。できれば、平穏な旅をしたいんですけどね。