美食の温泉宿《オーベルジュ花季》へ再び＠伊東温泉

2022/07/02 - 2022/07/03

６月末は夫の誕生日。お祝いに１泊で出かけることにしました。
コロナがまだ落ち着いていないし、１泊だし――ということで、近場で検討。で、７年前に1度泊まったことのある伊東のオーベルジュへ再訪することに。
このお宿はとくにお料理がおいしくて、いつか再訪したいと思っていたのです。
お宿のFacebookを見ると、去年、客室の温泉内湯やパウダールーム、トイレがリノベーションされたよう。ピカピカのお風呂に入れるのも嬉しいぞ。

ちなみに、７年前の初春に宿泊したときの旅行記は↓こちら。

★「春が来た♪　湯河原＆伊東ゆるり旅（３）～美食のお宿《オーベルジュ花季》＠伊東温泉」
https://4travel.jp/travelogue/10986701

エリア 伊東温泉(静岡)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配

少し前から車なしの生活をしていて（追突事故に遭い、車が廃車になった）、今回は観光しないで宿に泊まるだけだしということで、電車で行くことに。

コロナの感染状況によっては旅行をキャンセルする可能性もあったので、JRの予約は２週間前にしました。
〈サフィール踊り子〉のダイヤがちょうど希望の時間だったので、ネットで予約しようとしたら、もうプレミアムグリーンの２席しか空きがありませんでした。
１時間ちょっとしか乗らないのに贅沢すぎると思ったけれど、希望の時間を優先して奮発！

横浜駅から乗車します。サフィール踊り子がやって来ました！

横浜駅 駅

流線形のカッコイイ車体です。

踊り子号には乗ったことがあるけれど、サフィール踊り子号は初めて。

プレミアムグリーンは１号車のみ。

唯一空いていた２席は、隣同士ではなかったので、同行の夫とは席が離れ離れ。

１号車の扉を開けると、ダークな照明のゆったりした空間が広がっていました。
想像以上の高級感。飛行機のビジネスクラスより豪華かも？

予約時には贅沢すぎると躊躇したくせに、これを見たら終点まで乗りたくなってしまった。

窓も大きい！

列車は静かに発車。

左手に海が見えてきました。

通路側の席だったけれど、窓が大きいので景色はよく見えます。
ただ、今回はお隣に乗客がいらっしゃったので、海の写真は撮りにくかった。

ああ、もうすぐ着いちゃう。

サフィール踊り子の下りに乗るときは、進行方向の左側の席がおすすめです。

午後１時前に伊東駅に到着。

ランチは、チェックしていた〈ビストロ　ツミキ〉へ。駅からすぐです。

★ビストロ　ツミキ
https://www.facebook.com/BistroTSUMIKI/

ビストロ ツミキ グルメ・レストラン

ランチメニューは数種類あり（パスタ中心ですが、たしかカレーなどもありました）、いずれもサラダとドリンク付。
夫もわたしも、本日のパスタランチをチョイス。

最初にサラダがサーブされました。
シャキシャキでフレッシュ。ドレッシングもとても美味しい。

本日のパスタは、たらこのパスタでした。

使われている食材は、たらこ、カブ、キュウリ、スプラウトなど（だったと思う）。
見た目も涼し気で、夏らしいパスタです。

これがもう、たらこのソースがよくからんで、すっごく美味しかった！！
パスタは生麺タイプで、もっちもち。
本日のパスタでなくて、お店の定番メニューにするといいのに！

再訪する機会があったら、またこれを食べたい♪

食後にアイスコーヒー。

大満足のランチでした♪

お宿のチェックインまでまだ時間があったので、駅舎のカフェでソフトクリームを食べて、時間調整。

そして、駅からタクシーに乗ってお宿へ（所要約10分で、1000円ちょっと）。

チェックイン時間の15時より10分ほど早かったのですが、お宿のオーナーご夫妻が温かく出迎えてくださいました。
そういえば、お宿の外観の写真を撮り忘れた…。

１階のカウンター席でチェックイン手続き。
７年前に宿泊したときにいらっしゃった、大女将さんは他界されていました。わたしたちがお邪魔した翌年だったようです。とてもお元気でいらっしゃったのに…。再会がかなわず残念です。

オーベルジュ　花季 宿・ホテル

カウンター席でウェルカムドリンクとお菓子をいただきます。

見た目も涼やか～。
冷たいグリーンティーでクールダウン。
お菓子は地元のお饅頭。お芋入り黄身餡を小豆のこし餡で包み、蒸したものだそう。
ほろほろとした食感の優しい甘さ。

オーナー（奥様）はシェフでもいらしゃいます。
お宿はご夫婦で営んでいらっしゃいますが、お手伝いのスタッフが数名いらっしゃるようです。

スタッフの方の案内で客室へ。
館内のあちこちに生花が活けられています。

エレベーターはないので、階段で。

素敵なディスプレイ。

階段の踊り場にもお花。

階段途中のニッチにもお花が。

瑞々しい紫陽花が涼しげ。

ここのニッチにもお花。

客室は全２室で、２階と３階に１室ずつあります。
案内されたのは、前回と同じ３階の客室。

こちらが客室の鍵。キーホルダーには宿名のイニシャルが象られています。

鍵は１つ。お籠り宿なので２つは必要ありません。客室に温泉内湯があり、大浴場はないので、客室を出るのは夕食と朝食のときだけだから。

客室の玄関。

こちらが客室。
10畳の和室と２畳の広縁。２方向に窓があって明るい。
この手前に３畳の前室がありますが、写真を撮り忘れました。

お布団はすでに敷かれていました。以前は夕食のときにお布団を敷いてくださっていましたが、今はコロナの感染対策でこうなっているようです。

シンプルですが、隅々まできれいで落ち着きます。

部屋着はオリジナルの作務衣が用意されていて、食事のときも着用OKです。

お部屋もお花。

アクセサリートレーがあるのはうれしい。

お風呂に入る前、ここにネックレスを入れておきました。

日差しがさんさんで、眩しいくらい。

広縁のカフェテーブルに双眼鏡が置いてあります。
宿の前を伊東大川が流れ、川沿いには桜並木が続いていて、野鳥がたくさん見られるそう。なるほど、鳥のさえずりが聞こえてきます。
鳥の名前がわかるように、野鳥のフォトアルバムも置かれています。

窓から外をのぞいたのに、写真を撮っていなかった。

広縁の隅に冷蔵庫があります。

ミネラルウォーターは無料。

前室のドアを開けると水回りがあります。
このエリアが去年リノベーションされたとのこと。

以前はシンクの上に作り付けの棚がありましたが、それがなくなってすっきり。

右手にトイレ、左手にパウダールームとお風呂があります。

お茶道具はここにまとめて置かれています。

お湯呑みのデザインが素敵。

箱の中。

コーヒーメーカーもあるとうれしいかも。
最近は客室に置いている宿も増えてきましたね。

こちらがパウダールーム。

採光部分が多くなって明るい♪
（以前はお風呂のドア横のガラスはなくて、リネン棚があった）

アメニティは揃っているので、手ぶらでも大丈夫です。

（人造？）大理石のカウンターは以前のものを再利用されているようです。

振り返るとこんな感じ。

ここにもエアコンが設置されています。
夏場はお風呂から上がると汗が出ちゃうけど、お風呂に入るときにスイッチを入れておいたら（３畳ほどのスペースなのですぐ冷える）、湯上りは涼しくて超快適でした。

さて、お風呂は――

檜のいい香り～～♪

24時間いつでも入れる、ビューバスの温泉風呂です。

以前は古代檜の浴槽でしたが（これもよかった）、リニューアルされた浴槽は、内部は伊豆石で、縁と側面は檜です。

以前より浴槽が大きくなったとのこと。２人でも入れそう。
温度調節は蛇口（温泉・水）で行います。
湯温はちょうどよかったので、薄めることなく入れました。

このお風呂、最高でした！！

カラン部分。

木の桶と椅子なのが、わたし的にポイント高し。
プラスチックだと生活感を感じちゃうから。

トイレもリノベーションされて、ピカピカです。

お風呂に入って、テレビを見たり、ネットサーフィンをしたりしていたら、あっという間に夕食の時間になりました。

ちなみに、夕食も朝食も、お食事の準備が整うと、客室へお電話があります。

お食事処は２か所あり、それぞれ１組ずつ案内されるので、他のゲストと顔を合わせることはほとんどありません。なので、コロナ対策にもなっています。

夕食で案内されたのは、前回と同じこちらのお部屋。翌日の朝食はもう一方のお部屋になります。

10畳以上ありそうな広いお部屋で、大きな窓があり、お庭が眺められます。

前回は初春で、この時刻は外はもう真っ暗だったので、お庭が眺められませんでした。夏は日が長いからいいな。

さて、待ちに待った夕食です。

お品書きはありません。毎日、その日の食材に合わせてお料理されているため、前もって用意できないのだそう。なので、以下は記憶に頼っています（間違っていたらすみません）。

最初のお膳。

食前酒：自家製の梅酒

窓の外に見えていた大きな梅の木（右手）の実を漬けて作ったものだそう。
爽やかな酸味と甘さでおいしい。

人参のムース　キャビア添え

まるでフルーツのムースのよう。滑らかな口当たり。
器もかわいい。

鮎の塩焼き　骨唐揚げ　さつま芋添え

ソースは山椒だったかな？

ソースが合う！　唐揚げはパリッパリで、全部食べられます。

外が暗くなってきました。

この木が梅の木。

揚げ物

トウモロコシ、長らっきょう、烏賊の口

盛り付けもアートのようで素敵。
熱々、サクサクです。お塩だけでおいしい。

お宿の名物、グラス入りの前菜５種。
涼し気で彩りも綺麗で、見ただけでテンション上がります♪

左から
・サザエと桃の和え物
・ゴールデンキーウイとサマーオレンジの酢の物
・ビシソワーズ
・トマト2種とブルーンのレモンオリーブ和え
・オイルサーディンの和え物

どれもきりっと冷やしてあって、暑さを忘れます♪

ネットで予約した際、苦手な食材に巻貝（わたし）を記載していたのだけど、サザエが入っていたので、それだけ夫に食べてもらいました。

こちらもお宿の名物、おばあちゃんの胡麻豆腐。

このモチモチ感がたまりません。
前日までに予約をすれば購入もできます。で、２個入りを予約！

椀物

何かな～？

鱧とトウモロコシの真薯でした！

お出汁のいい匂い。
優しいお味でほっこり。

金目鯛とホタテの炙り

お刺身にひと手間かけられています。
プリプリで、半生の食感がいい～。

お凌ぎ

そうめんに、芋チップスとあけびの芽（？）の天ぷら添え

おそうめんがお洒落だごと！　お皿も涼し気で素敵～。つゆも美味♪
夏らしい一皿。

真鯛の松葉焼

これはオーナー（ご主人）が釣ってこられたものだそう。
つまり天然の真鯛です。

鱗がちょっと食べにくかったですが、香ばしくて、厚い身はふんわり。
薄味のソースが真鯛の味を引き立てています。

牛肉のステーキ

お肉がとても柔らかくて、めちゃウマ！！
パンチの効いたソースが、お料理にメリハリを出しています。
グリルされた夏野菜も、それだけでおいしい。

新生姜の炊き込みご飯

爽やかな生姜の風味が口一杯に広がります。

お櫃にまだ残りがありましたが、もうおなかいっぱいです。

デザート：サマーオレンジのムース

どのお料理もおいしかった～。涼し気で、夏らしいお料理の数々でした。
前回とは季節が違うとお料理もまったく違いました。季節を変えてまた来なければ！

食べきれなかった炊き込みご飯は、おにぎりにしてくださいました。

おなかいっぱいでもう食べられないと思ったのに、お夜食にしっかり食べちゃった。

寝る前にまたお風呂に入ってから、ぐっすり眠りました。

朝です。

朝食の前に、お部屋のお風呂で朝の湯あみ。

あ～、極楽でございます。。。♪

内風呂だけど、このお風呂は本当に気持ちいいです。
これまであちこちのお宿に泊まってきたけど、ここまで満足できた内風呂はあまりないかも。

朝食の時間になりました。お電話で案内があり、さっそく１階へ。

昨日の夕食とは別のお部屋です。
窓から見える緑が綺麗。

お料理は出来立てが並べられています。

泊まったとき、一番うれしさを感じるのは朝食のときかも。
朝起きたら美味しい朝食が用意されているのは、とても幸せ。

品数いっぱいの朝食です。

どれからいただこうか迷う～。

りんごジュースと、卵焼き。

お味噌汁は伊勢海老のアラ汁！
ウマすぎる～～。

写真の上のほうにあるのは、ごはんのお供の小鉢。

鯵の干物

さらに金目鯛の煮付けも。

ふんわりのしていて美味しい～。

サラダもたっぷり。

こういうガラスのお皿、ほしいなぁ。

もう一方のテーブルに移動して、食後のコーヒーとデザートをいただきます。

胡桃のパウンドケーキだったかな？

昨夜あんなにおなかいっぱいだったのに、朝からモリモリ食べちゃいました。
朝食もとても美味しかった！

予約していた胡麻どうふ。

自宅で２回に分けて楽しみました。

宿泊の記念に、お宿オリジナルのお皿を購入。

前菜や、デザート、お茶菓子用に使っています。

以前宿泊したときの様子を旅行ブログにアップしていることをお話したら、お礼にとお菓子をくださいました。ウェルカムドリンクのときにいただいた、あのお菓子です。
恐縮してしまいましたが、ありがたくいただきました。

１回目のときと同様、今回も大満足！　リピーターが多いのも納得です。
次は秋か、桜の季節に泊まりたいな～。

お宿でタクシーを呼んでいただき、伊東駅へ。

電車の時間まで、昨日も利用した駅舎内のベックス・コーヒーショップで涼みます。
このレモネード、とてもおいしかった！

伊東駅 駅

駅舎内のショップ〈石舟庵〉で白桃ゼリーを購入。

そのお隣りの〈とくぞう〉で、煮汁、おだし、あごのだし塩も買いました。

この煮汁で煮魚を作ったら、すごくおいしくて、500mlがすぐになくなってしまいました。ネットで見つけたので、また買いました。すでに我が家の常備品。

帰りの電車は、踊り子号の指定席で。当然だけど、往路のサフィール踊り子とは随分ちがう(^^;)

横浜駅で下車。ランチは予約していた〈ブリル飯店〉で。
去年の秋に友だちとここで〈飲茶ランチ〉をオーダーしたのですが、すごくおいしくて、コストパフォーマンスもすこぶるよかったので、今度は夫と再訪。

一休レストランで、半個室を予約していました（席料なし）。案内されたのはブースのようになったカウンター席。
店内はお客さんがいっぱいでしたが、この席はフロア席から少し離れていたので、ゆったりくつろげました。

予約した〈飲茶ランチ〉は全８品で、選べる中国茶付き。
１日５組限定のプランなので、要予約です。

中国茶は６種類から選べて、ポットでサーブされます。

夫は茉莉毛峰を、わたしは蜜香紅茶を頼みました。

蜜香紅茶は初めて飲みましたが、フルーティーな香りと、渋みの少ないふくよかな味わいで、飲みやすいお茶でした。
地元台湾でも人気の高級紅茶だそうです。

お茶が飲み頃になったころに、最初のお料理が運ばれてきました。

お店の名物のチャーシュータルト。熱々です。
前回食べたときにすごく気に入ったのですが、また食べられてうれしい♪
まわりはサクサクのパイ生地で、中に大きなチャーシューが入っています。

海老春巻き

これも熱々。大きな海老がごろごろ入っています。

豚肉焼売

嚙むと肉汁がジュワ～。

左：酢豚
右：花巻（中国の蒸しパン）

海老ワンタン麺

これにも大きなプリプリの海老が入っています。

左：柚子シャーベットだったかな。
右：胡麻団子

８品もあって、ポットサービスの中国茶も付いて2,800円とは、ほんとに良心的。
この飲茶ランチはお薦めです！

１泊の短い旅行だったけど、とても楽しめました♪

この旅行記へのコメント （2）

• ゆんこさん 2022/08/17 06:11:43

  大人の旅ですね

  ショコラさん
  
  とっても素敵な旅ですね～
  観光なしの宿そのものを楽しむ旅。
  できそうでなかなか出来ないかな。
  私だったら、ついついあれもこれもと予定を詰め込んじゃうかな～。
  
  そして又チョイスしたお宿がそれにふさわしいお宿。
  一つ一つがとても、丁寧な心遣いを感じさせてくれますね。
  部屋のお風呂で温泉を堪能できるなんて、なんて贅沢。
  お料理も、がっついて食べちゃいけないやつですね。(笑)
  なんと羨ましい大人の旅でしょう。
  
  お土産の煮汁気になり早速チェックしました。^^;
  多分買っちゃうかも。(笑)
  あごだしは、先日屋久島に行ったときに大きめのを2つ購入しちゃったのでしばらく我慢します。
  
  早起きした朝、ショコラさんの落ち着いた旅行記拝見できて「早起きは三文の徳」でした。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　★ゆんこ★

  ショコラさん からの返信 2022/08/17 23:56:09

  RE: 大人の旅ですね

  ゆんこさん、こんにちは！
  
  お久しぶりです♪
  旅行記を久々にアップしたら、ゆんこさんからコメントが。ありがとうございます〜。
  
  ここのお宿はお料理とお風呂が好みで、居心地もよくて、お気に入りになっています。
  観光なしだったのは再訪だったからというのもあるんですが、以前のようなパワーがなくなってきて、旅のスタイルがのんびりするほうに傾いてきちゃった感じです(^^;)
  
  先ほど、ゆんこさんの屋久島旅行記の１部を拝見しましたが、ゆんこさんの体力、本当にすごいっ！　４万歩なんて、わたし、いまだかつて歩いたことありません〜。学生時代はスポーツをやっていたのに、今じゃもう筋肉もふにゃふにゃで……。
  
  お土産の煮汁、チェックされたのですね、ふふふ。
  ぜひお試しください。少し甘めですが、とても美味しいですよ。
  これで煮魚作ったら、失敗なしです。簡単にお店のような煮魚ができあがりますよん。
  
  ではまた〜♪
  
  ショコラ