沖縄⑤　沖縄戦を学ぶ旅

2022/06/26 - 2022/06/29

沖縄最終日は沖縄の歴史を学ぶ旅にしました。
ちょうどちむどんどんも戦争がテーマになっていくところでした。
こんなご時世、今こそ行かなければいけない場所だと思いました。

エリア 糸満・ひめゆり(沖縄)

• 旅行の満足度: 5.0

6月29日。かつてないほど雨続きだったという梅雨が明けて、この快晴。
もちろんスコールみたいなのはあったのですが、基本的は雨に降られることもなく、しっかり観光ができました。
実は台風が迫っていたんです。本当にラッキーでした。

寝ながら海とか湖がみられるホテルが大好きなので、できればチェックアウトまで寝て過ごしたかったのですが、両親にせかされとっと出発する羽目に。

3日間で一番きれいな日でした。緑と青の境目がこんなにくっきり。

火曜日なので、月曜よりは空いていました。昨日の反省を踏まえて早めに行ったのですが、開店前から長蛇の列・・・なんとか1巡目に滑り込めました。

母がミルクコーヒーを作っていたのを見たのか、となりの人もミルクコーヒーを持ってきていた( *´艸｀)

この日は米軍の人らしき人たちがたくさん宿泊されていたようです。

ホテルを散策。教会の後ろは素敵な岩場なのですが、入れません。

外国みたいなプールエリア。
和風の和の字もないし、何より新しい。昭和の風を感じない仕様。

一番手前のプールは海水みたい。
ぎりぎりまでプールエリアなんですね。

あちらはANAのホテルかな？？
あれだけ残念なんだよね( *´艸｀)

プールエリア

エスニックテイストのロビー、この吹き抜きがアジアンリゾートっぽくて素敵。

サップしてる！いいなー、やってみたい・・・

ボートが走る道？

向かいのホテルもハイアットの一部。あちらは陸続きで、ビーチフロント。

この景色が本当にきれいでした。

寝ながら海とか湖がみられるホテルが大好きなので、できればチェックアウトまでごろごろ過ごしたかったのですが、両親にせかされとっと出発です。

沖縄最高

リピ確定です。

トゥクトゥクお世話になりました。
帰りはすぐに高速に乗ります。乗ってすぐに左右どちらの海も見える場所がありました。マンハッタンと同じぐらいのサイズ感？

1時間ちょっと走って下道へ、のんびりとした道を走り沿岸手前まで行くとあるのが平和記念公園です。

かねてから戦争に関する負の遺産を訪ねる旅をしています。
好きなんかじゃないし、すごく嫌です。
嫌だけど、戦争で犠牲になった人たちが現代人に託したタスクなんじゃないかと。

沖縄の歴史については子供のころに何度も勉強していたはずなのですが、ひめゆり部隊以外はほとんど忘れてしまっていました。
なぜこの平和公園が南のこの地にあるか、その意味も知りませんでした。

海に面した広大な慰霊碑エリア。

沖縄の方々の慰霊碑です。町ごとにエリアが決まっています。
他県出身者の慰霊碑もありますが数は少なく、いかに沖縄出身の犠牲者が多かったかを物語っていました。

写真手前にお花が飾ってあります。
この日も数名、この石碑の前に座っている方がいらっしゃいました。

西のほうから攻め込んで侵攻してくる米軍に対し、人々は南のこの地のガマと呼ばれる洞窟に逃げ隠れ、多くの人が犠牲になったそうです。

この建物の中は立派な資料館になっています。
専用の音声ガイドを聞きながら沖縄戦から、沖縄返還、現代までの歴史を追います。
銃撃戦の犠牲になった方の写真や、”火炎砲でガマを炙られる”という生々しい説明もありました。怖いものを見るのは本当に嫌ですが、戦争の残忍さを知るには足りないぐらいだと思いました。
この気温の中、藪の中を逃げ惑い、見つかったら殺されるという恐怖。
見つかった途端に銃で撃たれて一瞬で人生が終わってしまう恐怖。
私なら、もう無理だと思ったら飛び出してしまうんじゃないか、いや、誰よりも早く逃げ出すかもしれない、途中で転んで頭を打たれて一瞬で人生が終わるかもしれない。

何より恐ろしいのは、今、この瞬間、同じことを今ウクライナの人が感じているということです。
もはやこの資料館は単なる歴史資料館ではなく、我々にも現実に起こりうる事態を知らせる場所なんだと思いました。

追い詰められた人が身を投げたのかもしれない。
戦争がなければ、ただひたすら美しい岸なのに・・・

資料館には、他にも膨大な数の証言集があります。
日本で唯一の地上戦があった場所の、証言集。とても貴重なものです。ぜひ時間をゆっくりとって行かれることをお勧めします。

沖縄が日本に復帰する以前は、ドルが使われ、右側通行だったんですよね、ちむどんどんでも言ってた。
復帰したあとの苦労まで、ぎっしりと記録されていました。

行ってすごくよかった。
そのあとにテレビ見た沖縄歌手スペシャル、BEGINの島人ぬ宝で泣いた。

実家に戻って90を超えるばあちゃんからも、戦争の話を聞いた。
沖縄が占領されたあと、宮崎でも空襲が始まったのだと教えてくれた。
延岡が狙われ、生まれ故郷の霧島のふもとに戻ってみたら、全然電気の明かりを隠さず、食べ物はあって、戦争のせの字も感じなくて面食らったこと、初めて聞いたよ。
戦時中は勉強なんかできなくて、縫製かなんかの工場に動員されたこと。
戦争でひもじい思いをしたから、農作物を作って食べることに幸せを感じること。
母方の祖父は大きな船で調理人をしていて、大砲で耳を悪くしたこと。
母の叔父は人間魚雷で亡くなったこと・・・

沖縄で見た戦争は、全部、目の前にいる人たちに繋がっていた。

子供の時から知覧なんかにも行っていたけど、大人になった今のほうがよっぽどその時の人々の気持ちを考えてしまう。想像力の問題ですかね、大人が平和学習をする意味はすごく大きいと思う。

これだけの人々が犠牲になった。
第二次世界大戦で唯一の地上戦の地。
広島や長崎とはまた違う戦い。
そしてそれが今のウクライナ。

不発弾のサンプルがありました。
つい最近も高槻で不発弾処理があって電車が止まりましたよね。
戦争は全然終わってなんかいない、何十年にもわたって、人々を危険に晒す。

沖縄は、このまま永遠に平和でいてほしいですね！

慰霊碑のエリア全景。

続いて、すぐ近くにあるひめゆりの塔へ。慰霊碑にはいまだにたくさんのお花が添えられていました。

平和という名前を何かに使ったり、何かにつけ平和平和と声高々に謳いあげた昭和が終わって、平成では平和が当たり前になって、令和の今、再び年号に和の字が使われたのは、”また戦争を起こしそうだ、戦争なんかぜったいに繰り返したらいけない”という戒めなんじゃないか・・・？それくらい世界は不穏で、日本人は無関心・・・

小学生が遠足に来ていました。
沖縄のテレビを見ていたら、”小学生が自分のこととして戦争を考えられる授業”というのが紹介されていました。
講師は、”米軍が来ました。あなたなら島から逃げる？島に残る？どうやったら生き残れる？”と質問をします。答えは〇×じゃなくて生死であり、自分たちの先祖が経験した”事実”。

ガマが残っていました。

ひめゆりの塔の隣のお土産屋さんにて。アイスを買ったら食堂の椅子を貸してくれて、お茶とサーターアンダギーをごちそうになってしまいました。そんなことされたらお土産買うしかないよね、どうせ買う予定だったちんすこう、ここでたくさん買わせていただきました・・・

ちなみにブルーシールといえばちんすこうですが、食べ比べてみて、やっぱり私はちんすこうより黒糖派でした。

フライト前にランチ兼ディナー。
なんつったかな、レンタカー屋さんの近くのDMM水族館が入っているモールの中のハンバーガー屋さん。超巨大です。うちの母ちゃん、なんだかハンバーガーが好きでして、沖縄なのに沖縄料理じゃなくてハンバーガーをご所望。
おいしいんだけどね、かぶりつけるサイズではなく、フォークとナイフで部分的に食べ進めていく食べ物、もはやハンバーガーでもなんでもないですね。

父はアボカドバーガー。なかなかおしゃれなのを選ぶな。
飲み物もベンティサイズでした。

あ、そうそう、レンタカー屋さんの近くにあるエネオス豊崎店がですね、足元見まくって値段がバカ高い！という書き込みであふれかえっていたので、正義を愛する我が家はちょっと離れたファミリー給油所まで遠征しました。めっちゃ丁寧で親切でした。
お急ぎの方はちょっと離れたところで給油しておいて、最後にちょこっとエネオスでつぎ足すくらいにしておくといいかもですね。

鹿児島へのフライトはソラシド。おそらく屋久島が見えたと思います。

お疲れ様です。沖縄旅行記以上です。
いつもいいねをありがとうございます。
ここんところバタバタしていてフォートラを見る余裕がなかったのですが、また少しずつ皆様の旅行記にもお邪魔します！

家に帰ってから、ふーちゃんぷるーを作ってみました。
めっちゃおいしい
※お皿は那覇で買ってきたやちむんです。