ありがとう白色の415系！2022年7月・日豊本線415系とのお別れ弾丸旅～

2022/07/02 - 2022/07/03

こんばんは。6月下旬にJR九州から「長崎新幹線開業に合わせた秋のダイヤ改正で、ワンマン化に伴う普通列車の減便」なるプレスが発表されました。これを私なりに深読みすると「白色の415系鋼製車は最悪の場合、新幹線開業と減便で余剰になる新型電車達に置き換えられ、全廃になってしまうんじゃないか…」と予想。九州には年末に観光がてらゆっくり行くつもりでしたが、そうもいっていられない状況になってしまいました。更にこれから10月位までは台風シーズンであり、ギリギリにすると危険…ということで急遽7月最初の週末に「九州」へひとっ飛びし、今も日豊本線に残る415系に「お別れ（になるかも）」の旅をしてきました。

移動時間が殆どだった今旅でしたが、グルメ事情にも恵まれ大分名物料理もちゃっかり堪能。コロナ禍前以来、2年半ぶりに九州415系の旅を、じっくり楽しんだのでした。それでは出発～

エリア 臼杵・津久見(大分)

★9：50
実に2年振りとなる、九州への旅立ち。今回は初めて乗り場まで「バス移動」となり、タイミングが悪く立ち席となってしまいました…

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港

今回の座席は普通席最前の「15A」。クラスＪとの境界にあたる為ピッチがとても広く、快適なんです。しかも今日は空いていた為隣客は反対側の席に移動され、これならクラスＪより遥かに快適なのは言うまでもないでしょう。

更に15A席が良いのは座席だけではありません。前の方にある座席なので、翼に視界が遮られることもなく、景色が存分に楽しめるのです。

そんな「大当たり」の席でまったり過ごし、一路九州を目指します。

更にJALの飛行機はWi-Fiサービスもあるので、ネット作業もできちゃうんですよね。本当「至れり尽くせり」の移動なんです。

★11:30
そして大分空港に着陸！コロナ禍が始まって以来、初の九州上陸となるので楽しみです～

大分行高速バスに乗り換え、市街地を目指します。

大分空港 空港

国東半島の南部にある大分空港から、大分の市街地までは高速道路を通っても1時間弱もかかります。

大分空港アクセスバス (大分交通) 乗り物

日豊線杵築駅の上を通過した後は、山間を通る高速道路を走行。

杵築駅 駅

長閑な景色が続いた後、大分の市街地で高速を流出。羽田から大分空港までは1時間半位なのに、ここで1時間弱もかかるのは何とも皮肉。

大分空港アクセスバス (大分交通) 乗り物

★12:45
大分駅に到着。今日は朝が早かったのでお腹が減ってたまりません。

大分駅 駅

その為市街地で探すのも面倒なので、駅ビル内で探すことに。すると比較的空いてたしゃぶしゃぶレストランに、美味しそうな定食類がある事がわかり、入店。

しゃぶしゃぶ美山 大分店 グルメ・レストラン

そして1300円の黒豚のすき焼き定食を注文。黒豚の美味しいお肉に加え、ごはんは何と本格的な釜炊きスタイルでの提供。これで1300円ははっきり言ってお得でしょう。

しゃぶしゃぶ美山 大分店 グルメ・レストラン

食後、少し時間があるので市内を散策することに。こちらはかつての「大分銀行」だった赤レンガ館。今はカフェなどのショップが入居する、観光施設になってるそう。

大分銀行 赤レンガ館 名所・史跡

繁華街を通り抜け、県庁の近くにある「大分城址公園」へ。

残念ながらお城本体は残っていませんが、塀や石垣、外堀などは今も健在。

それではいざ、入ってみましょう。

門の内側は遺跡が残っている箇所と、駐車場等になってしまった場所に分かれており、ちょっと興醒めするところも…

こちらは宿の渡り廊下のような、堀に架かる廊下橋。

結構良い雰囲気なんですが、残念だったのは「ベンチ」がほぼなかった事。もしベンチがあったら、もう少しゆっくりして行ったところなのですが。

★14:20
この日は蒸し暑かったこともあり、結局駅ビル内のソファで時間を潰していました。

大分駅 駅

★15:20
駅ビル内で時間を潰した後、いよいよ乗車する列車の時間がやって来ました。

大分駅 駅

そしてやって来た佐伯行普通電車は待望の「415系鋼製車」！やっぱりこの顔とMT54モーターの音は、見て、聞いていて落ち着きますねぇ。

大分駅 駅

大分出発後、爆音立てて走行する415系。車両基地では夕方の運用に備えて待機する415系達の姿も。

牧駅 駅

市街地を離れると一気に山間へ入る日豊本線。新型の815系と交換待ちに。

815系はとにかく椅子が固くて、以前乗った時は20分座って耐えられずに立ってしまったほど。今回は一度も乗らずに済みましたが、長距離移動では出来たら避けたい電車なんです…

佐志生駅 駅

こちらは臼杵駅の駅名標の様子…何でもかんでも「ハート」にするのが流行っているのがこのご時世ですが、個人的にはただただ「ダサい」と思います。

臼杵駅 駅

★16：25
415系を津久見駅で下車。ここで降りたのには理由があります。

津久見駅 駅

そう。津久見駅といえば名曲「なごり雪」の作者の出身地であることから、駅の接近メロディにそれが流れ、今日はわざわざ聞きに来たわけ。

津久見駅 駅

メロディは先ほど乗って来た415系が来るときに狙うつもりなので、周囲をプラプラします。

津久見駅 駅

国道沿いをとぼとぼ歩いて、海が見えそうな場所に行ってみることに。

そしたら市民会館の駐車場一角に、海を臨むベンチがありました。

ここに座り、対岸の工場にやってくる大型船などを眺めながらまったり。色々な考え事死していたのでした。

さて、そろそろホームに向かい、接近メロディを聞くことにしまｓ…ってあれ？

津久見駅 駅

★17：30
残念ながら津久見駅は、7時半から15時までの駅員さんがいる時間しかメロディが流れないみたい、今回は聞く事が出来ませんでした…

津久見駅 駅

ただ音声自体は過去に録ってあるので、動画に無理やりそれを合成することでお茶を濁すことしちゃいました。その後は大分の先まで、そのまま415系鋼製車に乗車。関東界隈ではもう、こんな長い時間MT54サウンドを堪能することは難しくなっちゃいましたから、貴重な時間です。

津久見駅 駅

★19：25
別府の先にある大分のベッドタウン、亀川に到着。この先は乗り換えになるのですが…

亀川駅 駅

続行でやって来る中津行普通電車も、415系1500番台！もはや20年前の常磐線を旅しているかのような光景が、そこにあります。

亀川駅 駅

415系1500番台には、行程の都合上杵築まで乗車。杵築からは短距離ですが、特急に乗車茶います。そしたら杵築駅で流れる駅の接近メロディがとってもいい曲で、明日聞きに行くことに。

杵築で乗り換えた885系の車内も又、高級レストランのようでとっても素敵～♪わずか20分足らずの乗車が、勿体ないくらいでした。

特急 ソニック (883系 885系） 乗り物

★19:50
こんな時間でも、空がわずかに明るいなんて流石は夏至近くの九州ですねぇ。宇佐駅では大分県のイメージソング「ウェルカムおおいた」が接近メロディに流れるとのことで、わざわざ特急に乗って先回りした訳。

宇佐駅 駅

そして先ほど杵築で降りた列車で入線シーンを狙うも、音量が小さくて撃沈…

宇佐駅 駅

415系の入線シーンを見た後は、駅から歩いて数分の「ジョイフル」で夕食に。

そしたら朝定食がこの時間でも注文できて、とっても安いことにびっくり。こんな盛沢山の定食で600円ちょっとだなんて、心配になるほどの安さです。

★21：25
そして1本後の普通電車で今宵の宿へ。こちらも415系の運用で、しかも鋼製車がやって来てくれました！

宇佐駅 駅

★21：50
大分北部の主要駅、中津で今日の移動は終了。

中津駅 (大分県) 駅

階段を降りて改札に向かおうとしたら、そこに付けられたエレベーターが気になりました。

中津駅 (大分県) 駅

このエレベーターは、階段の一部に設置できるよう「斜行式」になってるのが特徴。窓からは脇の通路も見えて、これは面白い＆良いアイディアだなぁ…と思ったもの。

中津駅 (大分県) 駅

宿へ向かう道から見上げると、先ほど乗って来た415系が高架ホームに佇んでおり、とてもかっこよく見えました～

中津駅 (大分県) 駅

さて、今宵の宿「東横イン」にチェックイン。駅から近いので便利ですねぇ。

東横イン大分中津駅前 宿・ホテル

部屋は東横インらしくシンプルですが、広くて綺麗で快適そのもの。

東横イン大分中津駅前 宿・ホテル

それではシャワーと歯磨きを手早く済ませ、今日はゆっくり休むことにしましょう～おやすみなさ～い。

東横イン大分中津駅前 宿・ホテル

★7:00
東横インは無料朝食付きということで、1階の会場へ。東横インの朝食はおにぎりがメインのところも多いのですが、ここはホカホカの白ごはんや唐揚げといったおかずが登場。まあそれなりなことに変わりませんが、東横インにしては良い方でしょう。

東横イン大分中津駅前 宿・ホテル

★7:45
さて、食事を終えたところで出発～

中津駅 (大分県) 駅

ということで昨日話していた通り、杵築駅を目指し移動。ここから乗車する大分行普通列車もまた、415系鋼製車。今回は大好きな「良い子」ばかりに乗れて幸せ…

中津駅 (大分県) 駅

車社会の地方らしく、電車内は1両10人いるかいないかの超ガラガラ状況…

本線でこれでは、ローカル線の営業状況が良くなるわけないですよねぇ。本当これからの交通のあり方についても、議論しなくてはいけない時期になっているのではないでしょうか。

★8：40
杵築駅に到着。接近メロディの「おかえりの歌」は、鳴動タイミングがドアが開く直前から流れる為、列車から降りても十分聞ける訳。

杵築駅 駅

杵築駅の接近メロディもまた、前日訪れた駅と同じく地元ゆかりの方がご縁で採用になっています。フォートラベルでは音声が紹介できないのが残念ですが、どの駅もとっても良いメロディなので、興味のある方はぜひYOUTUBEなどで聴いてみてくださいね。

杵築駅 駅

この収録後はもう、九州の電車には乗りません。踏切を渡って反対側に移動し…

先ほど入線シーンを撮った415系の折り返し列車も記録。

杵築駅 駅

この後は空港バスに乗るべく、杵築駅から30分ほど歩かなくてはなりません。拠点駅のはずなのにこの不便さ…もう鉄道の存在意義ないですよね。これ。

道中の景色は日本中どこにでもあるような、普遍的な田舎の景色であまり特徴はありません。地元（東京の多摩）でもこんなところあるよなあ…

こちらはバス停にあった、地元の小学生たちによる交通安全のイラスト集。

よ～く見ていると、是非とも車を操る大人たちに見て欲しいイラストもあったのですが、車でここを通過する人はまず、このイラスト見れないですよね…道路脇をよく歩く私からすると「横断歩道の無停車」・「一時停止無視」・「指示器無しの右左折」などは本当に危険で、特に謹んで欲しいと強く思います！

その後はメイン通りから外れて、竹藪の中に続く狭い道を歩いたり…

そしていよいよバス停のあるインター案内が出てきました。いや～遠かった…

こちらは降車専用の階段なので、ここから乗ることはできない「ダミー」。

奥の階段から上に登り、バス停を目指します。

インター前を通るバスの便数も、1日4本では不便極まりないもの。これではマイカー利用にシフトしてしまうのも、止む無しでしょう。

それを物語るかのように、バス停へ続く階段はこの有様。

やや荒廃気味の公園のようで、もちろんここにいるのは私一人のみ。

その奥のバス乗り場は最近整備されたようで、こちらは比較的綺麗になっていました。

★10：35
定刻より15分ほど遅れて、大分空港行バスがやって来ました。車内は結構乗っており、何とか2人席が1か所だけ空いてたというレベル。別府から来るバスなので、観光客の需要があるのでしょう。

山間を駆け抜け、海外線に至る高速バス。近い将来かつて存在した「ホーバークラフト」の復活計画もあるようで、それの復活が実現すれば空港のアクセスが良くなるかもしれませんね。

★10:50
大分空港に到着。

大分空港 空港

バスが遅延してしまったので、思ってたより時間はなし。

空港から15分程歩いた、この辺りでもう少しのんびりしていきたかったところですが、仕方ありません。

ということで空港内にあるレストランに入店。こちらの郷土料理のレストランが良さそうだったので入店。

なゝ瀬 グルメ・レストラン

頼んだのは大分名物の海鮮料理「ぶりりゅうきゅう」のどんぶり。一度食べてみたかった料理なので、今回ありつくことが出来て嬉しい～。味付けは薄すぎずしょっぱすぎず、絶妙な感じでとても美味しいです。

なゝ瀬 グルメ・レストラン

★12：20
そして飛行機で九州を後に。復路も足元が広い15A席が取れてしまったので、極楽極楽。

港に広がるコンテナを見ると、もう間もなく羽田に到着。

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港

大都会東京に電車で戻ると、街の雑踏とよどんだ空気が一気に私の身を包み、現実に引き返されたのでしたとさ。やっぱり自然豊かな場所は良いものです。
最後に私事で恐縮ですが、諸事情により夏の旅行計画を大幅に見直すこととなりました。それに伴い、8月末までの予定で旅行記投稿をお休みさせていただきます。
この夏は昨年に続いて色々大変な事になってしまいそうなので、あちこちへのお出かけを予定されてる皆様も、どうかご自愛くださいませ。それではまた9月にお会いいたしましょう。

品川駅 駅