2022/04/06 - 2022/04/06
25位(同エリア374件中)
かっちんさん
群馬県安中市松井田町「土塩(ひじしお)」にある樹齢600年のエドヒガン「細野の彼岸桜」を訪れます。
最寄り駅はJR信越本線(高崎~横川)の西松井田駅。ここから4km離れた里山に「細野の彼岸桜」があります。
公共交通機関がなく、行きはタクシー、帰りは歩きます。
春の里山風景を十分満喫できるところで、名もない桜や菜の花、ムラサキハナナ、ハナモモ、サンシュユ、タンポポ、巨大なモクレンなどと出会います。
また、行きの電車では、珍しい鉄道車両や設備などを車窓から紹介します。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・彷鉄「東京省力化軌道工事区 道床掘削機」「Plasser & Theurer社製 MFS50」
・kentの鉄道雑記「大型ホッパーMSF50」
・四半分は上等「鉄道ファンではないけれど興味はいろいろと 重機は巨大ロボットの迫力」
・鉄道チャンネル「中央線や山手線の車掌ドア付近にある青色LED照明」
・鉄道博物館「DD13形、キハ11」
・レイルラボ「2021年の鉄道を振り返る 新たに登場した新型車両コレクション、JR東日本GV-E197系」
・群馬県緑化推進委員会、群馬県の巨樹古木「細野の彼岸桜」
・NHKみんなの趣味の園芸「ムスカリ」
・安中市「細野地区生涯学習センターのローラー滑り台について」
・HETIMA.NET「火の見櫓図鑑」
・群馬県「群馬県の野菜生産について」
・全国警察署マスコットキャラクター大図鑑「群馬県警察シンボルマスコット 上州くん・みやまちゃん」
・日本花の会、桜図鑑「予野の八重桜」
・田舎センセイによる田舎暮らしでの悩み解決情報サイト「西洋タンポポと日本タンポポの見分け方と違い」
・小田原市郷土研究講座「石仏・石神からわかること」:庚申塔
・古墳マップ「細野村7号墳(狩塚)」
・ウィキペディア「JR東日本GV-E197系気動車」「国鉄キハ10系気動車」「青3号」「JR貨物タキ1200形貨車」「西松井田駅」「松井田町土塩」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- タクシー JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
保線用機械(車窓、大宮駅付近)
川崎より上野・東京ラインに乗り、高崎へ向かっています。
大宮付近では、オーストリアの線路工事用重機メーカー Plasser & Theurer(プラッサー&トイラー)製のバラスト運搬・ホッパー車「MFS50」を見かけます。
傾斜のある車体は、新バラストの運搬や道床掘削機との組み合わせで古いバラストを運び出すのに使われます。
道床掘削機が右側に連結されると、枕木の下のバラストをかき出してベルトコンベアで「MFS50」に送られます。 -
何だろう「青色LED照明?」(車窓、大宮駅ホーム)
大宮駅に停車。ホームの一番後端の天井に設置された「青色LED」。
早朝や夜間に薄暗いホームの端に青い光を照らします。
「青色照明は人を落ち着かせる効果があり、自殺防止にもつながる」といわれ、JR東では2009年から設置しています。 -
国鉄のディーゼル機関車と気動車(車窓、鉄道博物館の屋外展示)
鉄道博物館1Fミニ運転パーク周辺に展示されている車両です。
こげ茶に黄色いラインのディーゼル機関車「DD13形1号機」は、昭和33年(1958)に製造。
大都市周辺の操車場や、駅での入換作業用として、初めて本格的に量産された国産ディーゼル機関車です。
運転席が真ん中にあるセンターキャブ方式を採用し、安定した性能が本線用のディーゼル機関車の開発へとつながりました。
「キハ11形25」気動車は、昭和31年(1956)に製造。
戦後、総括制御可能な気動車として電気式、液体式が比較・検討された結果、軽量で安価な液体式が採用され、昭和28年(1953)からキハ10系(量産型はキハ17系)として700両以上が量産され、昭和59年(1984)まで活躍しました。
各部の軽量化、簡素化をはかり、小型の車体が特徴で、キハ11-25は閑散線区用の両運転室付タイプです。 -
懐かしい「キハ11」(2009年7月26日撮影)
飯田線の「佐久間レールパーク」に保存展示されていた「キハ11-26」。現在は名古屋のリニア・鉄道館に移設されています。
昭和31年(1956)東急車輌で製造され、当時はキハ48000形(キハ48036号)と称していました。
翌年形式称号を変更してキハ11形(キハ11-26)に。
新製時より昭和55年(1980)の廃車となるまで真岡機関区に使用され、その後、茨城交通(現:ひたちなか海浜鉄道)に売却されて平成7年(1995)まで活躍していました。
塗装色は戦前の国鉄気動車の標準色で、軽快色(青3号と黄かっ色2号の組み合わせ)ともいわれ、再現されています。 -
最新のJR東日本「GV-E197系気動車」(車窓、高崎付近)
「GV-E197系気動車」は、2021年に新潟トランシスで製造された砕石輸送や砕石散布作業をおこなう事業用車です。
電気式気動車であり、電化・非電化区間を問わず走行可能。
非電化区間の車両の入換作業や回送列車のけん引にも使用することがあり、量産先行車として高崎エリアに投入されています。
貨物や列車をけん引していた機関車の一部が、このタイプに置き換わるかも知れませんね。 -
烏川河川敷の桜並木(車窓、北高崎~群馬八幡間)
高崎駅で信越本線に乗り換え、西松井田へ向かう途中で、烏川を渡ります。 -
東邦亜鉛 安中製錬所(車窓、安中駅前)
金属製品の表面処理に使われる亜鉛を製錬しています。 -
亜鉛焼鉱専用のタンク車(車窓、安中駅構内)
東邦亜鉛の小名浜製錬所にて焙焼された「亜鉛精鉱」は粒状の「亜鉛焼鉱」となり、このタキ1200形タンク車に積載され安中に運ばれてきます。
安中製錬所では「亜鉛焼鉱」を製錬し、金属亜鉛となります。
積荷はタンク上部にある3箇所のハッチのうち両端の2箇所から投入し、タンク中央下部に設けた取出口から搬出します。
上部中央のハッチは積み込み時に発生する粉塵を逃がすための開口部。
荷下ろし時の荷役装置としてエアスライド式という外部から低圧空気を供給し、積荷の落下を促進させています。 -
雪の「浅間山」(車窓、安中~磯部間)
浅間山の左隣は外輪山。 -
西松井田駅に到着
ここで電車を降ります。 -
横川行き電車の見送り(西松井田駅)
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無人駅の改札口(西松井田駅)
券売機はありませんが、Suicaが利用できます。
東京近郊区間の424駅でSuica利用を開始したのは、平成13年(2001)11月18日のこと。
信越本線(高崎~横川)がSuica利用エリアになったのは、平成21年(2009)3月14日で便利になりました。 -
目の前に妙義山(西松井田駅)
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西松井田周辺の案内図(西松井田駅前)
「細野の彼岸桜」までは西松井田駅から4kmほど。
西松井田駅から県道33号渋川松井田線を通り、途中から県道216号長久保郷原線に通じる右斜めの坂道を上ります。
集落が現れ、新井駐在所の少し先の左側にある「細野の彼岸桜400m」看板から農道に入ります。
公共交通機関がなく、行きはタクシー、帰りは歩きます。 -
「細野の彼岸桜」入口に到着(土塩)
ここは安中市松井田町「土塩(ひじしお)300番地」。
「細野」の地名は昭和29年(1954)まで碓氷郡「細野村」だったことから。
「土塩」の地名は、一説にかつて岩塩を産したことに由来します。 -
森の斜面に立つ大桜(細野の彼岸桜)
桜の種類は「エドヒガン」。
樹高 22m、胸高幹周 5.1m、樹冠東西25m・南北20mの大桜です。 -
老木の幹(細野の彼岸桜)
樹齢は伝承600年。 -
満開になったエドヒガン(細野の彼岸桜)
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イチオシ
里山に咲き誇るエドヒガン(細野の彼岸桜)
背景の山は妙義山。 -
容姿端麗な桜(細野の彼岸桜)
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エドヒガンの花びら(細野の彼岸桜)
萼筒が壺型になるのが特徴で、花の色は淡紅色~白色。 -
躍動した枝ぶりのエドヒガン(細野の彼岸桜)
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黄色く色づく「ニホンタンポポ」(土塩)
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里山に佇む石塔(土塩)
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白花の「コブシ」(土塩)
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地面から顔を出した「ツクシ」(土塩)
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美しい彩りの「ハナモモ」(土塩)
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樹木のシルエット(土塩)
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「サルノコシカケ」(土塩)
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「菜の花」が咲く里山(土塩)
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「松ぼっくり」(土塩)
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園庭を彩る桜(土塩の幼稚園)
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ちょっくら休んでるぜ(土塩の幼稚園)
NHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」に出演していた海賊「トラヒゲ」みたいですね。
優しい顔に変身した「トラヒゲ」は園児に人気かも・・・ -
鮮やかな青紫色の「ムスカリ」(土塩)
丸い壺形の小花が、ブドウの房のように密集して咲いてます。 -
「庚申塔」(土塩)
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紫色と黄色の絨毯(土塩)
ムラサキハナナと菜の花が一面に咲いています。
では、春の花を探しに土塩の周辺を散策します。 -
細野ふるさとセンターの桜並木(土塩)
ここは細野地区の生涯学習センター。
前庭には全長51.75m、高低差約6.5mのローラー滑り台や、丸太渡りなどの遊具があり、子供たちが遊んでいます。 -
里山の風景(土塩)
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イチオシ
お洒落な「火の見櫓」(土塩)
反りが付けられた屋根にカールした蕨手がお洒落。
丸型の見張り台には、半鐘ではなくサイレンが取り付けられてます。
どこからも見える位置に「火の見櫓」があります。 -
「庚申塔」(土塩)
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「サンシュユ」(土塩)
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「ムスカリ」(土塩)
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イチオシ
里山に立つ「一本桜」(土塩)
細野ふるさとセンター付近を歩いていた時、遠くに満開の「一本桜」が見えたので近くまでやって来ました。 -
青空に映える「一本桜」(土塩)
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「ハナモモ」(土塩)
山の稜線の樹木は馬の「たてがみ」みたい。 -
大根の背比べ(土塩)
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イチオシ
春の花が真っ盛り(土塩)
紅白の「ハナモモ」、黄色い「レンギョウ」。 -
「ほうれん草畑」(土塩)
群馬県は年間を通して多彩な野菜生産が行われており、全国でも上位の野菜生産県として首都圏への重要な野菜供給地となっています。
中でも群馬県の「ほうれん草」出荷量は、全国第1位です。 -
桜と「ローラー滑り台」(土塩)
高台にいるので、細野ふるさとセンターが見えます。 -
この辺りは宅急便をトラクターで配達するの?(土塩)
近づいてみると、ここは農機店。
トラクターが目立つように屋根の上に展示し、その前にクロネコヤマト宅急便を取り扱う看板があるだけでした(笑) -
風情のある石仏(新井)
「新井駐在所」の付近です。
新井地区は土塩地区の隣(東側)の地域です。 -
群馬県警察シンボルマスコットが敬礼(新井駐在所)
「上州くん」は、群馬県の名称にも使われている馬をモチーフにし、親しみやすくも精悍な風貌で強くやさしく親切な群馬県警察を表しています。
「みやまちゃん」は、「上州くん」と同じく馬をモチーフにし、「強く・やさしく・親切な群馬県警」を表しています。
では、西松井田駅までは歩いて帰ることにします。 -
イチオシ
濃いピンクの「枝垂れ桜」(新井)
民家のお庭に立つ「枝垂れ桜」。 -
青空に映える「枝垂れ桜」(新井)
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静かに見守る「お地蔵様」(新井)
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「八重桜」(新井)
シデコブシのように花びらが長くて多く、桜図鑑を見ると「予野(よの)の八重桜」に似ています。 -
ムラサキハナナと菜の花(新井)
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「ニホンタンポポ」(新井)
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「ニホンタンポポ」の見分け方(新井)
花びらの付け根にある総苞片(そうほうへん)が閉じているので「日本タンポポ」。
西洋タンポポは総苞片が反り返っています。 -
小さなお堂を見守る老木桜(新井)
県道33号渋川松井田線との合流点付近。 -
イチオシ
「モクレン」の巨木(新井)
畑の中に立つ「モクレン」。 -
「お地蔵さま」と「庚申塔」(新井)
「庚申塔」には青面金剛と三猿が刻まれています。 -
イチオシ
「細野の狩塚に立つ一本桜」(新井)
九十九川を渡り、新井ろう梅園と分岐するところに「細野の狩塚に立つ一本桜」があります。
「細野の狩塚」は円墳で、細野村7号墳です。 -
豪快な「枝垂れ桜」(天神山トンネル入口 細野側)
-
「天神山トンネル」(出口 西松井田側)
昭和54年(1979)に完成した総延長406mの「天神山トンネル」。
トンネル内の歩道を歩きました。 -
「枝垂れ桜」(天神山トンネル出口 西松井田側)
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帰りの高崎行き電車(西松井田駅)
約4時間の里山の桜めぐりを終え、帰ります。
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