2022/04/01 - 2022/04/01
20位(同エリア357件中)
かっちんさん
飯田の古桜が見頃になっているので、中央線・飯田線の普通電車で出かけます。
出発した4/1は朝から雨模様でしたが、午後から晴れます。
昨晩からの冷え込みで中央線高尾以西に雪が降ったので、車窓からは桜と桃の花景色に思わぬ冬景色が加わります。
飯田線の起点「辰野駅」に来ると雨が止んで徐々に青空になります。
八王子6:35発の松本行きに乗り、岡谷で飯田線に直通する電車に乗り換え、飯田に12:19到着。
八王子から飯田まで6時間弱の鉄道旅となり、車窓風景を楽しみます。
飯田線は天竜川の流れる伊那谷に敷設され、中央アルプスと南アルプスが眺められます。
途中の伊那福岡~伊那本郷間では河岸段丘や断層崖を横断する河川が流れ、段丘面を激しく浸食し「田切地形」を作っています。
河川と段丘面には高低差があるため、「田切地形」を横断する箇所では、線路を数100mほど上流側へ迂回するカーブを描いて傾斜を緩め、短い橋を架けるコースをとっています。
線路のルートはΩ(オメガ)の形に似ているので、通称「オメガカーブ」と呼び、この地区に2ヶ所あります。
伊那大島~山吹間では線路をまたぐ「石積みのアーチ水路橋」を見かけます。
トップ写真は元善光寺に佇む「麻績の里 石塚桜」。
飯田市の古桜については次の旅行記で。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・山梨放送、やまなしINDEX「塩ノ山」
・日本気象学会論文「甲府盆地周縁部に発生する帯状の雲」pdf
・日野春駅の説明板「給水塔の歴史」
・平地から山の眺望「日野春駅」「小淵沢駅」
・ヤマケイオンライン「観音岳」「地蔵岳」
・ほくとナビ「神田の大糸桜」
・たてしなの時間「旧立場川橋梁(富士見町)」
・信州諏訪観光ナビ「創業100年の味噌蔵で貧乏神を撃退!丸井伊藤商店」
・信濃毎日新聞「開業110年祝賀 岡谷駅で模擬御柱を披露」2015年11月23日掲載
・長野県魅力発信ブログ「い~な 上伊那」:オメガカーブ
・伊那谷遺産プロジェクト「田切地形/田切地形のビューポイント」
・長野県上伊那地域振興局「歴史的農業施設マップと施設紹介」「横沢井」
・れとろ駅舎「七久保駅」
・花の里いいじま「道の駅花の里いいじまからの眺め」
・JR東海Shupo「急行飯田線秘境駅号」:伊那田島
・水力ドットコム「生田発電所」
・masaさんブログ「まつもと発自転車と鉄道の旅、伊那大島駅」:水路橋
・信毎Web、信州の花だより「桜のトンネルに癒し 高森の松木場の桜」
・にしみやうしろ仮駅「伊那電の架線柱」
・信州いざない街道「麻績の里 石塚桜」
・ウィキペディア「竜王駅」「七里岩」「中央本線」「田切」「伊那田島駅」「小渋川」「飯田駅」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
甲府盆地とスモモの花(勝沼ぶどう郷~塩山)
八王子から1時間ほど寝てしまい、勝沼ぶどう郷駅で目が覚めます。
電車は甲府盆地へ向かって下っているところ。
白い花はスモモ。 -
盆地の中にポツンと佇む「塩ノ山」(勝沼ぶどう郷~塩山)
標高552mの「塩ノ山(しおのやま)」は、塩山市(えんざんし、現在は甲州市塩山)の地名の由来ともなったと言われています。
左側の車窓に見えているのですが、塩山駅に到着すると右側に移ります。
北へ向かって下っていた中央線は、塩山駅で平地になり南西に向きを変えて盆地の中を走ります。
雨が降っていたので、甲府盆地周縁部に帯状の雲が漂っています。 -
桃とスモモの花が満開(東山梨付近)
右上の山麓が白いところは、ゴルフ場です。 -
桃の花(東山梨付近)
山梨は生産量日本一を誇る桃の産地。 -
菜の花と桃の花(山梨市付近)
-
ピンクの桃畑が続きます(春日居町付近)
-
おもちゃのような「貨車移動機」(竜王駅)
甲府駅を過ぎると竜王駅。
ここは旅客だけでなく、貨物(JR貨物)も取り扱うので「貨車移動機」が必要なのですね。
この移動機は汚れ方からみて使われていないようです。 -
「雪の富士山」(塩崎付近)
塩川橋梁を渡っていると視界が開け「雪の富士山」が現れます。 -
桜に囲まれる「新府駅」
電車は韮崎(にらさき)を過ぎる七里岩(しちりいわ)の台地を上りはじめ、最初の駅が新府(しんぷ)。 -
見事な桜(新府駅)
-
桜並木(穴山駅)
昭和40年代前半は電気機関車が客車を牽引しており、坂道から平地に停車するためスイッチバックの駅でした。 -
「日野春駅」に停車
後続の特急がこの駅で追い越すのでしばらく停車。
8分間の待ち時間があるので、乗客は車内からホームに出ています。 -
SL時代の「給水塔」(日野春駅構内の前方)
給水塔がSLの給水用に活躍したのは、明治37年から中央線が電化となった昭和39年の60年間。
高さ15m、直径2mほどの円塔のタンクに水が蓄えられました(ドラム缶約130本分)。
甲府から日野春まで高低差約300mの七里岩(しちりいわ)の急坂をあえぎ、たどり着いた汽車は、ここでほっと一息。
僅かな休息の間に給水塔から新たに水を満載し、背中いっぱいの石炭を補給して富士見まで長い坂を越えて行ったのです。 -
南アルプスの眺望が素晴らしい駅(日野春駅ホームから)
ホームから正面に南アルプスの山並みが眺められます。
次の写真で左側の山から山の名前を説明します。 -
南アルプス前衛の山「鳳凰三山」(日野春駅ホームから)
左から「薬師岳、観音岳、地蔵岳」、3つの山の総称が「鳳凰三山」。
地蔵岳の山頂にオベリスクと呼ばれる尖塔が見えます。 -
南アルプスの「甲斐駒ヶ岳」(日野春駅ホームから)
左から「アサヨ峰、栗沢山」、中央手前が「宮ノ頭」、右が「甲斐駒ヶ岳」。 -
お洒落な特急「あずさ」が通過(日野春駅)
後ろから追いかけてくる特急「あずさ1号」が通過。
お洒落なボディは平成29年(2017)に登場したE353系。 -
七里岩と甲斐駒ヶ岳(長坂付近)
電車は日野春駅を出発。
韮崎から続く七里岩の台地には田畑や民家が続きます。 -
雄大な「甲斐駒ヶ岳」(長坂付近)
-
雪景色の「神田の大糸桜」(右窓、長坂~小淵沢)
「神田(しんでん)の大糸桜」は樹齢400年のエドヒガンザクラの変種。 -
「八ヶ岳」と「神田の大糸桜」(右窓、長坂~小淵沢)
-
南アルプスの「北岳」が一瞬見えるところ(長坂~小淵沢)
右側から「甲斐駒ヶ岳」、左隣に「アサヨ峰」、白く頭を出しているのが「北岳」。
「北岳」は富士山に次ぐ日本第2位の高峰で、標高3,193m。 -
目の前に見える美しい「甲斐駒ヶ岳」(小淵沢付近)
-
雪景色の「小淵沢駅」
小海線ホームの駅名標です。 -
小海線の線路と八ヶ岳(小淵沢~信濃境)
棚田が真っ白に染まっています。 -
古い鉄橋(右窓、富士見付近)
信濃境駅を過ぎトンネルを抜けると、右側に「旧立場川(たつばがわ)橋梁」が現れます。
昭和55年(1980)中央本線複線化により廃線となった橋梁です。
明治37年(1904)に完成した橋梁はアメリカン・ブリッジ製「ボルチモアトラス橋」という形式。 -
「旧立場川橋梁とバックに八ヶ岳」(右窓、富士見付近)
-
イチオシ
「架線柱が残る旧立場川橋梁」(右窓、富士見付近)
今でも電車が走ってくるような感じがします。 -
イチオシ
4月なのに雪景色の中央線(富士見駅で車内の窓)
-
雪景色の「すずらんの里駅」
昭和60年(1985)近隣に事業所を持つ「セイコーエプソン」が、アクセス確保と鉄道の有効利用を目的に、設置費用等を負担して新設された駅。
駅名の由来は地元入笠高原の別名「すずらん高原」から。 -
雪景色に目立つ「白い煙突」(茅野付近)
創業以来100年間、味噌造りひと筋の「丸井伊藤商店」の本社工場です。 -
「模擬御柱」の展示(岡谷駅ホーム)
2015年11月に開業110周年(青柳駅~岡谷駅間)を祝い、諏訪大社御柱祭の「模擬御柱」がホームに置かれました。
2022年の御柱祭「里曳き」は5月に行われます。
岡谷駅では飯田線に直通する豊橋行きの電車に乗り換えます。
岡谷~辰野間はJR東の中央本線辰野支線、辰野~豊橋間はJR東海の飯田線です。 -
青空が出て来ました(辰野付近)
現在の時刻は9:55。 -
これから通る「飯田線の路線図」(飯田市観光案内所のポスターより)
飯田線は天竜川の流れる伊那谷を通り、辰野から途中の飯田まで乗ります。 -
中央アルプスの「木曽山脈」(右窓、宮田付近)
1時間ほど走ると、西側(右窓)に「木曽山脈」が見えてきます。 -
いよいよ最初の「オメガ(Ω)カーブ」(伊那福岡~田切)
伊那福岡を過ぎると極端に速度を落とし、通称「オメガカーブ」に進入します。
このあたりは伊那谷の河岸段丘や断層崖を横断する「中田切川」が流れ、段丘面を激しく浸食し「田切地形」を作っています。
河川と段丘面には高低差があるため、「田切地形」を横断する箇所では、線路を数100mほど上流側へ迂回するカーブを描いて傾斜を緩め、河川に短い橋を架けるコースをとっています。
マピオン地図を使って段丘面と河川の標高から「高低差」を算出してみると
・カーブ前の地点:644m-599m=45m
・カーブ上流地点:640m-620m=29m となり、高低差が小さくなっています。
線路は上流へ向かって「Ω」の形に敷設され、「Ω」の頂点に「中田切川橋梁」が架けられています。 -
「Ω」の頂点「中田切川橋梁」(後方窓、伊那福岡~田切)
-
イチオシ
通ってきた「オメガカーブ」(伊那福岡~田切)
まもなく田切駅に停車します。 -
2つ目の「オメガカーブ」(飯島~伊那本郷)
田切駅の次が飯島駅。
飯島駅と伊那本郷駅の間にも「田切地形」を横断する「与田切川」が流れており、「オメガカーブ」があります。
写真は「オメガカーブ」を通った後に振り返り、「与田切川橋梁」を見ています。
大正7年(1918)飯田線の前身「伊那電車軌道」が、「田切地形」の鉄道敷設を「オメガカーブ」により克服したのです。 -
紅白の花で彩る「伊那本郷駅」
白梅と紅梅です。 -
イチオシ
上伊那の里山風景(右窓、伊那本郷付近)
天竜川右岸の広大な河岸段丘には人々の生活空間があります。
この一帯は江戸初期に3つの村の田畑に灌漑する用水路が建設されたところで、田切地形の与田切川の上流「横沢川」から取水した「横沢井」があります。
「井(い)」というのは、農業用水路のことで、長野県の多くのところでは「堰(せぎ)」と呼んでいますが、この地域では「井」と呼んでいます。
また各村への分水が必要で、「横沢井」には水路の中央に石の柵を設け分水しています。
伊那地方の分水に興味のある方は下記旅行記をご覧ください。
『日本最大規模の西天竜円筒分水工群 ~公平に分水する知恵~(長野県伊那)』
https://4travel.jp/travelogue/11408189 -
昭和の雰囲気が残る駅舎「七久保駅」
「七久保駅(ななくぼえき)」は大正7年に開業。
木造駅舎は昭和27年(1952)に改築されたもの。 -
壮大な景色「南アルプス」(七久保付近)
天竜川を挟み、東側に赤石岳、荒川岳をはじめ、「南アルプス」の山々が眺められます。 -
青空に飛行機雲(伊那田島付近)
-
保線作業(伊那田島駅)
伊那田島駅構内には、保線作業用の留置線があります。 -
「果樹園」に囲まれた「伊那田島駅」
「伊那田島駅」は、村の中央部を天竜川が蛇行する中川村の、唯一の鉄道駅。
牛山氏の「秘境駅ランキング」によれば、2020年当時のランキングが最下位の200位。
これを売りにしてJR東海で季節運行している急行「飯田線秘境駅号」が停車していました。
現在(2022年)はランキング10位以内の秘境駅を中心に運行しているので、伊那田島には来ません。
駅の周りは見渡す限りの果樹園。かつては赤そば畑もありました。
村の中心が少し離れているので、鉄道の利用者が少ないのです。 -
濃いピンクの桜が美しい駅(伊那田島駅)
バックにそびえる山は中央アルプス、周りの果樹園とあわせ、秘境駅ムードが漂います。 -
飯田線の車内
クロスシートです。 -
2つ見える水圧鉄管(伊那大島付近)
左側が中部電力の生田発電所、右側が長野県企業局の小渋第二発電所の水圧鉄管です。
取水は赤石山脈(南アルプス)の赤石岳山頂付近を源にする小渋川で、天竜川に放水します。 -
岡谷行きのお見送り(伊那大島駅)
伊那大島駅では岡谷行きの電車と交換。 -
イチオシ
飯田線を跨ぐ「石積みのアーチ水路橋」(伊那大島~山吹)
線路を挟んだ田畑に水を送るため、線路を掘り下げ「水路橋」にしています。
この区間は大正12年(1923)に開業しているので、石積みは当時のものと思えます。 -
見頃の「松木土場の桜並木」(下平付近)
田沢川沿いにある桜並木です。
昔、付近に工事用の船着場があったことから、「松木土場の桜並木」と呼ばれています。
樹齢40-50年ほどのソメイヨシノが22本並んでいます。 -
「四角錐の架線柱」(市田付近)
伊那電気鉄道時代以来の「四角錐の架線柱」です。 -
桜の名木(元善光寺付近)
元善光寺は明日訪れます。 -
イチオシ
麻績の里「石塚桜」(元善光寺付近)
推定樹齢250年のしだれ彼岸です。 -
麻績の里「石塚桜」(元善光寺付近)
-
飯田駅に到着
真っ赤な屋根にステンドグラスのデザインは飯田の名産「りんご」をイメージしていますね。 -
満開の桜(飯田駅前)
-
「ぽぉー」としています(飯田市観光案内所)
いいだ人形劇フェスタのマスコットキャラクター「ぽぉ」。
飯田市の中学生が大切に育ててきた「りんご並木」から生まれた妖精です。
名前の由来は、Appleの発音(アポォ)のポォとぽぉーとしているから。
観光案内所で桜の開花状況を尋ねると今が満開。さくらマップをもらい、これから桜巡りがはじまります。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
伊那(長野) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
59