2022/03/30 - 2022/03/30
21位(同エリア254件中)
かっちんさん
埼玉県の中央部よりやや西に位置する「小川町(おがわまち)」。
周囲を緑豊かな外秩父の山々に囲まれ、市街地の中央に槻川が流れ、歴史を誇る小川和紙や小川絹をはじめ、建具、酒造などの伝統産業で古くから栄えた町です。
明治35年ごろの小川町には400軒を超える商家が軒を連ねていました。
小川町駅南側市街地は、江戸時代には六斎市が立つなど町の中心として繁栄し、その面影を残す町屋洋館、蔵などの建物が現存し、「埼玉県歴史のみち景観モデル地区」に選定されています。
古くから町場として栄えた町並みは、川越秩父街道(現在の国道254号)の南北に、それぞれに南裏、北裏とよばれる「町裏」が形成されています。
西光寺の裏山にはカタクリの群生地があります。
トップ写真は、南裏通りの「田中屋長屋」で、道なりに曲がっている建物です。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・小川町、小川町の景観づくり「まち歩きマップ」、「町章の制定」「小川和紙について」
・日々田舎暮らし「灌仏会(小川町・西光寺)」
・文化遺産オンライン「旧玉成舎主屋」「田中屋長屋」
・今屋紙店のHP
・東武鉄道「TJライナー」
・ウィキペディア「槻川」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
カタクリ群生地の散策コース
カタクリ散策コースは、柳町橋から「カタクリとニリンソウの里」を通り、終点から対岸に渡り、大寺橋から西光寺とカタクリ群生地を訪れます。
さらに「カタクリとオオムラサキの林」(今回はパス)を通り、青木橋から国道254号へ戻ります。
この旅行記は大寺橋から始まります。 -
清流「槻川」(大寺橋から)
槻川(つきかわ)は荒川水系の一級河川で、東秩父村の堂平山付近に源を発し、小川町では槻川の清流を生かした小川和紙の生産地となっています。
槻川に架かる大寺橋を渡り、西光寺の参道に入ります。 -
お地蔵様(参道)
お地蔵様は延宝元年(1673)の建立で、小川町で年号のわかる一番古いものです。 -
イチオシ
里山の「鐘楼門としだれ桜」(西光寺)
西光寺(さいこうじ)は、曹洞宗に属し本尊は釈迦如来。室町時代の後期に開創されたといわれています。
鐘楼は、もとは町場の六斎市の東入口にあったものです。 -
美しい「花手水」(西光寺)
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花まつりのお釈迦様(本堂)
1週間後の4月8日はお釈迦様の誕生日なので、花まつりが行われます。 -
境内に咲く「水芭蕉」(西光寺)
境内のお庭と裏山を歩きます。 -
裏山の池(西光寺)
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カエルくん(西光寺)
カエルの合唱が聞こえるので探してみると池から顔を出しています。 -
裏山を彩る「カタクリ」(西光寺)
西光寺の裏山に「カタクリ群生地」があります。 -
可憐な「カタクリ」(西光寺裏山)
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誰が一番綺麗?(西光寺裏山)
花の中央の模様を見せ合い、競い合っているようです(笑) -
イチオシ
花びらを広げる「カタクリ」(西光寺裏山)
花びらが反り返らず、手を広げたような「カタクリ」もあります。 -
小川町の町章(小川)
小川町は和紙の産地であるので「小」の字を、巻紙風に作画し将来における町勢の力強い飛躍発展を末広がりに表現。
「川」は住民の和合、円満あわせて清流を象徴したものです。 -
槻川の岩畳(青木橋)
下流の嵐山渓谷へ行くと岩畳の景色が増えます。
これから国道254号に出て八高線を横切り、古い町並みが残る小川警察署方向へ向かいます。 -
古い建物巡りの「まち歩きマップ」
これから④旧日野屋、⑬下町の風情が残る南裏通り、⑧街道沿いの旧萬屋旅館、⑫土蔵が立ち並ぶ北裏通りを歩きます。
小川町が作成した「まち歩きマップ」は下記URLより入手できます。
https://www.town.ogawa.saitama.jp/0000002482.html -
格子戸の佇まい「旧日野屋」(本町一丁目交差点)
明治35年ごろの小川町には400軒を超える商家が軒を連ねていました。
この店もその時代からありました。
元は醤油や味噌の製造販売店でした。 -
聖徳太子碑と青石灯籠(交差点南側の道)
小川町内では聖徳太子碑が14基確認されています。
江戸時代には大工・鳶・左官・屋根屋など建築にかかわる人たち、石工、鍛冶屋、桶屋、木こりなどの職人たちの守り神として太子講が結成されました。
現在も小川・大河・八和田の各地区に太子講があります。 -
小川和紙工業協同組合(交差点南側の道)
小川和紙の展示と即売を行っています。
1,300年前から作られてきた小川和紙は、楮(こうぞ)だけを使用した「細川紙」の製造技術が「国の重要無形文化財」の指定を受けています。 -
板張りの建物(和紙工業協同組合)
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ユニークな門構えの「小川町和紙体験学習センター」(交差点南側の道)
昭和11年(1936)に建築された建物で、もとは埼玉県製紙工業試験場として使用されていました。
昭和10年(1935)小川製紙研究所としてスタートし、小川和紙の研究と振興を牽引してきましたが、和紙産業の衰退と施設の老朽化に伴い閉鎖。
戦時中は和紙が風船爆弾に使われるなど軍事需要が増大。戦後は技術改良や品質向上をはじめ、細川紙の技術保存にも中心的な役割を果たしてきました。
現在は「小川町和紙体験学習センター」として、細川紙の製造技術継承や手すき職人の後継者育成の中心施設となっています。 -
町工場のような風景(試験場)
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大きなタンクと機械設備(試験場)
ボイラーでしょうか? -
イチオシ
昭和初期の工場風景(試験場)
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有機野菜食堂「わらしべ」
明治21年(1888)に建てられた「玉成舎(ぎょくせいしゃ)」の建物で、昭和6年(1931)に相生町よりその一部が現在地に移築されました。
「玉成舎」は明治18年(1885)に養蚕の改良に取り組む松本嘉三郎らによって、新たな養蚕方法や技術を基礎から学ぶ伝習所として創設され、絹のまちの発展に貢献しました。
技術伝習や品評会が行われたほか、講演会・演説・会議など多目的の集会場として利用され、田口卯吉(経済学者)や板垣退助も訪れた記録があります。
国の登録有形文化財に登録されています。 -
現在はレストラン・カフェバー(わらしべ)
地元の有機栽培野菜を使った料理が味わえます。
NHKの2019年5月放送「ふるカフェ系ハルさんの休日」でも紹介されました。
二階建入母屋造鉄板葺で南向きに建ちます。
明治中期の建築としては二階の建ちが高く、南縁にガラス戸を建て手摺があります。 -
「大谷石の蔵」(わらしべ)
昭和36年(1961)に増築された「石蔵」。
玉成舎の主屋西に渡廊下でつながり、石造二階建切妻造桟瓦葺。
大谷石積みを化粧で現しています。
こちらも国の登録有形文化財。 -
風情のある板塀(脇道)
「わらしべ」の横にある脇道には個人宅(お屋敷)の板塀が続きます。 -
「シデコブシ」(民家の庭)
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現存する「田中家長屋」(南裏通り)
川越秩父街道(現在の国道254号)の南側に南裏とよばれる「町裏」が形成されています。
「田中家長屋」は南裏の通りの屈曲した道に沿わせて弧を描くようにつくられています。
幕末の建築と伝わりますが、棟札などの年代を確定する資料は見つかっていません。
しかし、「和釘」が使われていることから明治30年代以前の建築と推定されます。
長屋には、芸妓屋、小間物商、針医、餅菓子製造業、印判師、人力車夫とさまざまな職業の人が入居していたことが当時の記録に残されています。 -
もと六軒長屋の「田中家長屋」(南裏通り)
もともとは六軒長屋でしたが、昭和50年代前半に東側の一軒を切り離し、現在の五軒長屋にしたといいます。
屋根は平成9年(1997)以降に瓦葺からカラー鉄板葺に葺き替えられました。 -
イチオシ
道なりに曲がる「田中家長屋」(南裏通り)
町場の裏通りの小道に面するこの建物は、往時の庶民の暮らしぶりを今に伝え、国の登録有形文化財に登録されています。
木造二階建切妻造鉄板葺で、一・二階とも腰下見板張上部漆喰塗。 -
二軒並んだ家(南裏通り)
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漆喰の蔵(南裏通り)
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イチオシ
「旧萬屋旅館」(国道254号沿い)
町場の中心を貫く秩父街道(現在の国道254号)沿いに残る「旧萬屋旅館」。
幕末の創業と伝えられる宿です。現在は営業されていません。
薬局がない時代、越中富山から家庭常備薬を売りに来る商人は、萬屋を定宿として町内や近郷をまわったとされています。 -
引き戸の玄関と二階客室のガラス窓(旧萬屋旅館)
建物は、街道に面する側の間口が狭く、奥行きの長い長方形の土地に建物が配置されている「町家造り」。 -
商家「今屋紙店」(国道254号沿い)
大正初期に創業した「今屋紙店(いまやかみてん)」。
小川町の手すき和紙を中心に、その他洋紙等紙類全般を取り扱うお店です。 -
「まちもりひろば池田屋」(国道254号沿い)
「まちもり広場」は空き地を活用して広場にするプロジェクト。
施工は市民のワークショップでみんなで作り、育て、立ち入り自由な集いの場です。
テーマは「まちを盛り上げる広場、まちを守る広場、まちともりを結ぶ広場」 -
「まちもりひろば池田屋」(国道254号沿い)
民家の隣に池田屋があったようで、この空き地を広場として有効活用するのですね。
看板「cafe & bar TRANSIT」は、この空き地を通り北裏通りにあります。 -
商家「町田紙店」(国道254号沿い)
小川町は和紙の町ですね。 -
イチオシ
白塗りと黒塗りの土蔵(北裏通り)
川越秩父街道の北側にある「北裏通り」に来ています。
この通りでは蔵を多く見かけます。 -
「黒塗りの土蔵」(北裏通り)
重厚な土蔵に、紅色の高窓がアクセントになります。 -
お洒落な道案内「北裏St.」(北裏通り)
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大きな蔵(北裏通り)
蔵ワッペン(水や龍など)は、なぜかありませんね。 -
白と黒の蔵(北裏通り)
かつて川越秩父街道に面して商家の店があり、敷地の奥に蔵があったと思われます。 -
八坂神社(国道254号沿い)
狭い場所にうまく佇んています。 -
東武東上線「小川町駅」改札口
町歩きを終え、東上線~東京メトロ~東横線で川崎まで帰ります。 -
「TJライナー」(東上線)
途中の森林公園駅から快速急行池袋行きに乗り換えると「TJライナー」の車両です。
「TJライナー」はラッシュ時に座席指定券で快適に乗れる電車です。
今は座席指定ではなく普通の自由席扱いなので得した感じです。 -
「TJライナー」(東上線)
座席がクロスシートとロングシートに転換可能な「マルチシート」を採用した車両です。
「TJライナー」はクロスシートで運転します。
終点の池袋から折り返しで「TJライナー」になる時間帯なので、池袋行きもクロスシートになっています。 -
「TJライナー」(東上線)
車両の端の座席はクロスシートに転換できないのでこんな感じ。 -
鯉のぼりデザインの「TJライナー」(東上線)
和光市駅で東京メトロに乗り換えるので「TJライナー」とお別れ。
小川町の町並みは「武蔵の小京都」と呼ばれています。
ほんの一部しか歩いていないので、次回はじっくりと町歩きをする予定です。
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