栄_Sakae　秋山郷！紅葉の中津川渓谷に沿って切明温泉へ

2021/11/06 - 2021/11/07

長野県北東部、新潟県との県境の村である栄(さかえ)を訪れました。平家落人伝説が残る秘境の秋山郷(ごう)には美しい渓谷と良質な温泉があり、ちょっとアクセスしにくいこともあって紅葉の季節でも混雑は少ない穴場です。
★栄村の道の駅から紅葉の中津川渓谷に沿って見どころを巡る。
★秋山郷の奥地にある切明温泉で景色の良い露天風呂に浸かる。

［いただいたご当地グルメ/郷土料理］
　◎トマトジュース
　◎あんぼ

エリア 飯山・栄村(長野)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

関越自動車道を北上、新潟県の十日町市を観光したのち、国道117号から長野県の栄村に入りました。

栄村に入ってすぐ「道の駅 信越さかえ」にて休憩。

栄村物産館「またたび」。ちょうどお昼時ですので軽くランチといきましょう。

中にも食堂があるのですが、建物の一角のそば・うどんスタンドにて。

栄村で採れた山菜を使った山菜蕎麦(550円)と味噌おにぎり(150円)をいただきました。安くて美味い！

物産館の中へ。栄村のトマトジュース、箱買いしました。栄村で獲れた完熟トマトのジュースはメッチャ美味かった。

さて、これから栄村の秋山郷に向かうのですが、山に阻まれているため一旦新潟県の津南町に入ります。

国道405号を通って「秋山郷」の切明温泉へ向かいます。ここはまだ津南町。

途上でいくつかの見どころに立ち寄り。まずは「見玉不動尊」、立派な銀杏。

津南見玉公園の柱状節理が近くに見えます。

見玉不動尊の仁王門と仁王像。

七段の滝。

平家の落人伝説が残る天台宗の寺です。

眼病にご利益があるとされています。

「おみやげ店わらび」。

左は蒸し饅頭「あんぼ」、長野県北部(&新潟)の郷土料理。“おやき”が小麦粉の皮なのに対してこちらは米粉です。「甘辛きのこ」と「よもぎあんこ」があります。

ランチの後なのでデザートによもぎあんこをチョイス…かじった写真で恐縮です。

中津川に沿って渓谷をさらに進みます。渓谷が深まるにつれ紅葉も深まります。

「前倉橋」にやって来ました。

柱状節理の屏風岩と紅葉と赤い橋。

さらに奥へ。国道沿いに車を駐めて10分ほど歩くと「蛇淵の滝」。ここらが津南町と栄村の境界です。

栄村に入り、中津川の支流である小赤川を川上に上ると姿を現す「大瀬(おぜ)の滝」。

国道へ戻って、「布岩」を見上げます。

中津川渓谷。

もう少しで切明温泉というところで「天池」に立ち寄り。薄曇で夕方近いのでイマイチ映えません。

狭い山道を走り、秋山郷の奥地「切明温泉」に着きました。この日の宿は…ここではなく…

…こちらです。

「切明リバーサイドハウス」、中津川の畔に建っています。

エントランスのロビーラウンジ。

“リバーサイドハウス”という名からはペンションの様なイメージが浮かびますが、この様な奥地にも関わらず貸切風呂もあるしっかりした温泉宿泊施設です。

バス・トイレは別ですが料金もお手頃で言うことなし。

お着き菓子はとちの実せんべい。

共同の洗面所。

共同のトイレ。

貸切風呂は空いている時は自由に入れるスタイルです。ロビー横の札が無ければ貸切中。今は貸切中なのでまずは大浴場へ。

河原を掘ったら温泉が出る場所…泉質が良いのは言うまでもありません。

貸切風呂が空いたのでそちらへ。

脱衣所。

この貸切風呂、すごいです。この日はすでに暗いので翌朝に詳しく紹介します。

で、夕食へ行きましょう！

イワナに馬刺し、そして山ウド、フキノトウ、シシウド、舞茸などの山菜をふんだんに取り入れた山里料理です。美味しくてヘルシー。

県内の志賀泉酒造の日本酒「秋山郷」。

締めのごはんと吸い物。

デザート。ごちそうさまでした。
部屋に戻ってテレビを見てたら睡魔に襲われ…おやすみなさい…

空が白んできた早朝…再び貸切風呂へ。

貸切の露天風呂です。

これだけの風呂が貸切とは贅沢。

泉質も湯加減も抜群です。もちろん源泉掛け流し。

紅葉を眺めながら。

この風景をも貸し切れる大きな岩露天風呂だけでもここまで来た甲斐があります。

風呂からちょっと川へ近づくとこんな風景。

あ～いいお湯でした。下駄箱に居た看板猫。

朝食です。ご覧の様な品数。この山奥でいい温泉に料理もしっかり、それでいて料金お手頃…いい宿でした。

チェックアウト後は切明温泉周辺の散策へ。

中津川に架かる吊り橋を渡って…

河原へ降りると湯気。

名物の「河原の手掘り露天風呂」です。誰かが掘った露天風呂。

今回は見るだけにしましたが、次回機会があれば掘ってみたい…

切明温泉をあとにし帰途につきます。

帰途の途上で立ち寄ったのが「鳥甲(とりかぶと)牧場跡」。

かつて太古には湖だったと考えられる山上の平原が開拓され牧場になった後…

…現在は廃業してしまった模様。

最後に「前倉トドの展望台」より苗場山と中津川渓谷を眺めて秋山郷をあとにします。

「北越雪譜」を書いた鈴木牧之が“桃源郷”と喩えた秘境「秋山郷」…正直今回、信越方面でいい旅先はないか調べていてその存在を初めて知ったのですが、アクセスしにくく細い道もあるからか観光客は少なかったです。これほどの素晴らしい渓谷と温泉と紅葉が楽しめる場所としては相当な穴場かと思います。