車いすでホノルル・ハーフマラソン・ハパルア参加の旅 1/3

2022/04/07 - 2022/04/12

車いすマラソン大会やマラソン大会の車いす部門というのは、レース用車いすじゃないと参加できないことがほとんどです。ホノルル・ハーフマラソン・ハパルアは日常用の車いすでも参加できることを知り2019年に申し込みました。

しかし新型コロナの影響で大会は何度も中止となりました。2022年4月の大会は開催するとの通知が来て、やれ嬉しやと参加することに。ここでは出発からオアフ島到着日、二日目の様子を紹介します。全三回です。

※以下、宣伝の意図はありませんので一般の方は無視してください。
ブログを公開していて、そちらには障害者向けの情報を詳しく載せています。障害者の方はそちらもご覧ください。
http://blog.livedoor.jp/capricorner/

エリア オアフ島(ハワイ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: ハワイアン航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

2022年のハワイ旅行、いよいよ出発！　フライトは午後8:45だけど空港に着いたのは午後1:30でした。

まずはCOVID‑19の検査を受けるため、医療法人友広会 関西国際空港PCR検査クリニックへ行きます。当日に結果が受け取れるので便利です。料金も私が受けた抗原定量検査なら11,000円。去年と比べると随分安くなりました。本当に助かります。

予約は3時半に入れてあったのですが空港に早めに着いたので、受付だけでも済ませておくかと2時半ごろ4Fの受付カウンターへ。そしたら検査を受けてもいいと言われ、そのままクリニックへ。

長い綿棒を鼻の奥へ入れるタイプの検査です。このタイプは初めてでしたが特にきついということも無く、あっという間に終わりました。予約必須です。ネットか電話で必ず予約を。

車に戻り待っていると一時間ほどでメールが届き結果を受け取るため受付カウンターへ行きます。無事陰性。あとは出発三時間前の5時45分ごろハワイアン航空の受付カウンターでチェックインするだけです。

その前に3Fの「釜戸ごはん さち福や」でサバの塩焼き定食を。うまかったです。車いすで3Fへ行くには、フロア中央辺りにあるエレベータを使います。他のエレベーターは止まりません。

写真はターミナルのレストラン街。まだ半分ぐらいは閉店中でした。

フライト3時間前の5：45にハワイアン航空のカウンターへ。陰性証明とワクチン接種証明をチェックしたあと宣誓書の提出と、すべてスムーズに進みました。宣誓書が英文なので、どこにチェックしたらいいか分からず、サイン欄だけ記入を済ませてあり、チェックを入れる個所はスタッフに教えてもらいました。

今回の便、搭乗率は半分ぐらいだそうです。週一便だしハパルアがあるのでもっと混んでるかと思っていたので嬉しい驚きです。保安検査を受けたあとウィングシャトルでゲートへ向かいます。頼めばスタッフが誘導してくれますが、必要ないので私は一人で移動しています。

搭乗ゲート前でスマホのSIMを交換しながら待っているとハワイアンの地上職員が声を掛けてくれ、しばし会話を。この方には去年もお世話になりました。こういうことがあるのでハワイアンが好きなんです。

フライトは快適でした。なにせ三席使って横になれますから。こういうのも今年が最後なんでしょうね。食事の片付けが終わったころ一度機内のトイレへ。この時に使う機内用の車いすの座面は硬質のプラスチックです。何かクッションになるものを持参しましょう。

ホノルル国際空港到着後の入国審査もスムーズでした。旅行の目的を聞かれ、観光とハパルア参加と答えると審査官の表情がパッと変わり、どうぞどうぞみたいな感じです。わざわざエレベーターまで案内してくれ、自分も三年前に走ったんだよ。グッドラック！　と言ってくれました。

団体出口しか開いてなかったのでそこから出ます。気温はちょうどいい感じ。ハワイはやっぱり快適です。

レンタカーのシャトル乗り場へ移動。壁に付いている電話は通じませんでした。ちょっと不安になり始めたころシャトルが来ました。以前は会社ごとにシャトルを走らせていましたが今は合同で運行しています。レンタカーオフィスの入るビルはターミナルのすぐ隣。近いけど荷物もあるしシャトルを使った方がいいでしょう。

写真の事務所は閉まっていて、駐車場に直接行くよう案内が書かれていました。ゴールドメンバー用のブースへ行くと車を教えられ、ビルを出るときに免許証とクレジットカードを提示するよう言われました。

車に乗り込み、ナビを使うためにスマホをチェックすると電波は届いているのにデータ通信ができていません。SIMカードについていた説明書を見ながら古いプロファイルを削除、そして端末を再起動。これでデータも受信するようになりました。

グーグルマップのマイマップを開きナビをスタートさせます。さ、チャイナタウンのマグロブラザーズを目指しドライブスタート！

空港を出てまず向かったのがマグロブラザーズ チャイナタウン店。最近移転したのですが、前の店舗が入っていたケカウリケ マーケットの駐車場が便利なので車はそこへ。写真で見た中華風の建物を探してウロウロするものの、この辺の建物はほとんど中華風なんですね。見分けがつきません。

やっとマウナケア マーケット プレイスを見つけてからも、マグロブラザーズの場所が分からず更にウロウロ。鮮魚店の人に聞くと、上だよとのこと。内部はスキップフロアのようになっていて階段でつながっています。仕方なく外に出て上のフロアへ通じる入り口を探します。結局、駐車場からワンブロックしか離れてないのに20分ぐらいかかってしまいました。

味は間違いなし。やっぱりここのポケが一番好きです。この日頼んだのは、中トロコンボ醤油ポケ17.5ドル。ご飯少なめで頼んだので容器の底が見えていますが実際はもっとボリュームがあります。店の人に移転の理由を聞くと前の店が手狭なので移ったとのこと。今度の店はちょっとしたフードコートのようになっていて店の前にテーブルといすが置かれています。前の店より食べやすくなりました。

ケカウリケ マーケットの駐車場からの行き方を書いておきます。駐車場を出たら左に進む。信号を渡ってさらに進み、ブロックの半ば左側にマウナケア マーケット プレイスの入口がある。入ると中庭になっていて、右手にある一番近いドアを開けると右側がマグロブラザーズ。

ナビに命じられるまま走り、いつの間にかワイキキに。クイーンカピオラニホテルは中の中か中の上クラスのホテルで、今回初めて泊まります。建物の裏に回るとバレーパーキング用の車寄せがあり、停めるとすぐにスタッフが来て荷物を降ろし車を預かってくれました。私はフロントに行きチェックインします。

そしたらいきなりトラブルです。渡したクレジットカードが使えないと言われてしまいました。血の気が引きました。予備として持っていたデビットカードを渡すと、そちらはOKとのこと。口座に多めに入れといて良かった。でも滞在中の出費を、こっちの口座の残金だけでまかなえるか不安です。

そんなやり取りのあと部屋に案内されました。うーん、やたら狭しい窓がありません。不満だけど今はそれどころじゃなく、とりあえずカード会社にメールで連絡です。そしたら返事は明日になるとのこと。仕方なく外出し、試しに近所のABCストアでカードで買い物してみたら問題なく使えました。ホッ。

スマホがアメリカSIMだったからかカード会社からの連絡は無く、結局チェックインの時にカードが使えなかった理由は分からずじまいです。他では問題なく使えたし、利用可能額はたーーーーっぷり残っていたし。謎です。

改めてホテルについて書いておきます。写真を見てお分かりのようにベッドまわりが狭くベッドとベッドの間は車いすでも入れるけど、ベッドとベンチシートの間は狭くて入れず冷蔵庫も使えません。

写真はロールインシャワーのバスルーム。

ADA、ダイヤモンドヘッドビュー バルコニーというちょっと高めの部屋なのに窓がまったくなく、奥のドアを開けてラナイに出るとやっと外が見えるだけというのも期待外れ。おまけに部屋はエレベーターの裏なので、朝から夜遅くまでうるさかったのもマイナスです。

もちろん、いい点もありました。あらかじめ届いたメールには客室の掃除やベッドメーキングは行わないと書かれていたのに、実際は毎日完璧に掃除され整えられていました。成績風に評価をつけると、フロント・不可、ベル・良、客室係・優。こんな感じです。

後日分かったのですがこのホテル、ランドリールームがありません。不便です。私がこのホテルに泊まることは二度とないでしょう。

荷ほどきもそこそこにカメラを持ってワイキキの街へ。ビーチは賑わっていました。去年も、どこがコロナだよと思ったものですが、今年はそれ以上です。すっかりコロナ前に戻った感じ。

途中片麻痺で車いすの人にハイと声を掛けると「ヘイ、ブラザー！」と返事が返ってきました。こちらの障害者はノリがいいです。

そしてワイキキの貴婦人と呼ばれるモアナ・サーフライダー・ホテルのザ・ビーチ・バーへ。4時前なのにテーブルはほぼ埋まっています。近くにいたスタッフに、どこか空いてないかなと声を掛けると、こちらへどうぞとずんずん進んで行きます。そして案内されたのは一番海側のテーブル。こんないい席初めてです。最高！

さっそくホノルルビアワークスのIPAとガーリックポテトフライを注文。もちろんどちらも文句なしのうまさ。

席からはビーチの様子がよく見えます。目の前のビーチベッドに寝そべっているご婦人のパラソルが風で裏返ってしまいました。するとご婦人はパラソルを持ってバサバサやっています。そんなことしても元に戻らないだろうにと思っていると、すぐ横の砂の上に寝そべっていた旦那さんらしき人がむくっと起きあがり直してあげていました。

「ちょっと、これ何とかして」「ハイハイ、分かった。今やるから」そんな会話が聞こえてきそうなやり取りでした。愛の形は色々ですね。

こんな最高のテーブルを独り占めするのも申し訳なく、もう一杯ビールを飲んで早めに切り上げました。

ハワイ二日目。朝、買っておいたアンパンとグアバドリンクをラナイで食べます。大体ハワイの朝食はこんな感じ。部屋に置かれていたプラスティックボトルに水を入れてドライブスタートです。

ホテルを出て左折するとカパフル・アベニュー。北上しH1の高架をくぐり、突き当りを右折するとワイアラエ・アベニュー。そのまま進むと道は自然とH1に合流します。分かりやすく運転しやすいので私はいつもこのルートを使っています。そして東海岸へ。

ワワマル・ビーチ・パークでトイレ休憩。サンディ・ビーチ・パークの隣にあり、両者はつながっています。ビーチは絶景だしトイレもまあまあきれい、フードトラックもいるので休憩するには便利な場所です。

マカプウ岬の駐車場には障害者用スペースが二台分あるのですが、今回はすでに一台停まっていました。ここに駐車するために、日本から持参した駐車許可証とそれを補うためのDCAB発行の書類をダッシュボードに並べて置きます。

正確にはマカプウ・ポイント・ライトハウス・トレイルのハイキング、今回が四回目ですが今ではすっかりハワイ旅行のメインイベントになっています。なにせ景色がいいし、車いすだとちょっとした挑戦だし、他のハイカーが応援してくれるので気分も上がります。

コースは舗装されているものの坂が急で、車いすだとぎりぎり登れるかなという場所もあります。今回もやっぱりきつかった。そして大勢の人がグッジョブやストロング、オーサムと声を掛けてくれました。ありがたいです。

途中車いすの障害者ともすれ違いました。彼は電動アシスト装置のスマート・ドライブを使っていました。彼には、あなたはスマートだ、と声を掛けておきました。

去年は写真を撮っていると必ずと言っていいほど撮ってあげようかと言ってくれる人がいて、やたら自分の写っている写真が増えたのですが、今年は他の場所を含めて一度もそういうことがありませんでした。この極端な変わりようはなんなんでしょう。

無事、頂上に到着。散々苦労したあとのこの絶景。たまりません。階段を上るともう一段上の展望所にも行けます。

今回、上りに一時間、下りに三十分かかりました。車いすの場合、革手袋が絶対必要です。ほとんど日陰がありません。水のボトルと帽子、日焼け止めも必須です。

マカプウ岬を後にして次はワイマナロビーチへ。ここは海やビーチがきれいなのはもちろん、公園自体が広々としてるのがいいです。ただし、いつものようにトイレは壊れていました。

雲が出てきて空が白っぽくなってしまったのが残念。晴れていればフォトジェニックなビーチです。

カイルアの街でニック・カッチャーのギャラリーに寄ります。

私はJTBハワイのオフィシャルサイト『オリオリハワイ』で初めて知りました。その時、通販の案内も兼ねた紹介だったので一枚購入したのですが届いた商品を見て、もっと買うんだったと激しく後悔。ニックの作品はハワイの雰囲気がよく出ていて、しかもレトロ調で控えめなので部屋に飾っても浮かないのがいいです。というわけで買う気満々で見に来ました。

店に入ると壁にはプリントされた作品が、テーブルにはグッズや衣類、ビーチタオルなどが並べられていました。しばし悩んだあとKAILUAのポスター、サーファーと車のイラスト、ポストカードなどを購入しました。

ギャラリーはカイルア・タウン・センターというショッピングモールの中にあり、分かりやすく行きやすいです。ホールフーズマーケットの隣になります。

お昼を食べにワイアホレ・ポイ・ファクトリーへ行きます。

着いたのは一時半ごろ。写真の通り行列ができていました。路肩の広くなっている場所に車を停め、降りようとすると中年の女性が声を掛けてくれました。スタッフじゃなさそうだしチップ目当てかと思ったらそういうわけでもなく、ただの近所の親切なおばさんでした。食べた後も少し話したのですが美味しかったと言うとすごく喜んでくれました。ローカルな料理が自慢なんですね。

昨年来たときはラウラウを食べてとても気に入ったのですが、体調の都合で今回は肉が食べられません。なのでチキン・ロング・ライスを食べてみました。これもハワイのローカルフードで、要するにチキン春雨スープです。

どんなに疲れていても丼いっぱい食べられそうな優しい味。しかも塩気が絶妙でうまかったです。

ホテルに戻り外出の準備をしている時に、ちょっとしたミスを犯したことに気づきました。帰国のための新型コロナ検査の予約を10日（日曜日）の8時に入れているのですが、その時間、私はハーフマラソンを走っている真っ最中。あわててワイキキPCR検査センターに電話して空いてる時間に変更してもらいました。気づいてよかったー。

金曜なので、とりあえずザ・ビーチ・バーに行き空いてる席に座りビールと料理を注文しました。頼んだのは「PIER 38 CATCH」日本語では「本日のお魚、グリル焼き&カレー風味、ライス添え」去年も似たようなメニューがあり、それはすごく好みの味で何度も繰り返し食べたほどなのですが、味が変わってしまっていました。

去年は、焼き肉のタレにハーブを効かせたような味だったのですが、今年はそれにフレッシュな赤唐辛子と粒マスタードが加わり、もうどこの料理か分からなくなった感じです。カレー風味でもありません。なんでも足せばいいってもんじゃないぞー！

料理を待っているとき、昨日私のテーブルを担当していたホールスタッフと目が合いました。彼はツカツカと近づいてきて片方の拳を出すのでフィストバンプしました。あと、今日のスタッフは「去年も来てたよな」と声を掛けてくれ「うん、ちょうど今頃来てた」と言うと「やっぱり。覚えてるよ」と言ってくれました。食べ歩くのもいいけど同じ店に通うとこういうことがあるからやめられません。

日没に合わせてビーチへ。雲が多めで、そのせいか人は少なめです。案の定、太陽は雲の向こうに隠れ、きれいなサンセットは見られませんでした。マジックアワーまで残っていようかとも思ったのですが我慢できず街へ。

街は賑わっていました。ブランド店にも宝飾店にも大勢人がいます。私は興味ないけど、ハワイの人達にとってはいいことですね。写真はワイキキの貴婦人、モアナ・サーフラーダー・ウェスティン・リゾート&スパ。

インターナショナル・マーケットプレイスでフラのイベントが開催されていました。クヒオビーチ・フラショーは休止されたままだし、ロイヤルハワイアン・センターのフラショーは火曜と水曜。私が調べたところここぐらいしかありませんでした。

ショーは男女二人ずつのダンサーが軽妙な司会に合わせてフラ・アウアナからタヒチアンダンスまで披露していく感じ。うーん、現代フラの方が見ていて古さを感じるのはなぜでしょう。もっとプリミティブなショーが見たいです。ABCストアで明日の朝食を仕入れてホテルに戻ります。