2022/03/29 - 2022/03/30
32位(同エリア141件中)
れいろんさん
先の旅行記でも少し触れましたが、2022年3月時点、来島制限(不要不急の来島の自粛を強く求める)をかけている離島が多く、その中で、この伊江島は「感染対策を講じて来島してください」という呼びかけにとどまっていました。
それなら、と、日程に組み込んだのですが、来島と宿泊の間には、ちょっと意識の違いがあったようで・・・。
港の近くの民宿に2食付きで泊まりたいと電話をかけるも(※)、「県外の人はちょっと・・・」「今はお仕事の人しか泊めていないので・・」など、つれない反応。
※ 伊江島では、電話予約のみで対応している宿がほとんど。
更に、もう1軒は「うちは仕事で宿泊する男性客ばかりで、風呂もトイレも女性専用のものはなく、以前、女性客に「女性が泊まるような宿ではない。その旨、最初に説明があれば泊まらなかった」と言われたので、別のAやBなどの新しい宿にしたらどうですか?」と。
う~ん、民宿ってそういうものじゃないのかなと思うのですが、親切で言ってくれているのは理解できたので、「では、AとBをあたってみます。もし両方駄目だったら、そちらに泊めてくださいね。」
さて、どうなる~?
せっかく伊江島に行くので、2日目にダイビングを計画しました。
伊江島観光協会のHPに載っている何軒かのショップを検討して、「伊江島Mariner 」にメール連絡をしてみました。
感じの好い返信があったので、こちらは1軒目で決めることができました。
そして、宿探しで困っているのでお勧め宿を教えてと聞いたところ、「BかCが良いと思いますよ~」との返事。
では、2人から推薦されたBにしましょう~。
部屋は、空いているかなぁ?
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 船 レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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城山登山(観光?)を終えて、島内ドライブに出発~。
まず、ニィヤティヤガマにやってきました。
立派な駐車場とトイレ舎完備です。 -
皆さん、ご存じだと思いますが、ガマとは洞窟のこと。
駐車場から整備された階段を下りて行きます。 -
入口が見えました。
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ニィヤティヤガマは子宝に恵まれない女性が持ち上げると願いがかなうという「力石」がある拝所(聖域)です。
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入洞させていただきますね。
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「千人ガマ」をいう別名があり、第二次世界大戦中には、防空壕として多く島民が避難していた場所だそう。
確かに狭い開口部から想像できないくらい内部は広いです。 -
沖縄本島周辺の離島は、米軍が本島攻略の足掛かりとするため、本島に先立って上陸作戦を実施していて、多くの悲惨な事態が生じました。
(本島が悲惨ではないという事ではありません。)
伊江島には、米軍の捕虜となることを恐れて、避難していた島民(約150人)が、爆雷により自決した別のガマ(公開されている)も存在しています。 -
今だと、更に、ロシアに侵攻されているウクライナの状況にも思いがいってしまい、いたたまれない気持ちになります。
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暗い洞窟から見る海の明るいこと。
かつて避難して島民たちも、こんな景色を見ていたんだよねぇ。
私が沖縄に通い始めたころは、沖縄=きれいな海+アメリカ文化+戦跡の3点が主だったなぁ。(ちなみに首里城(建物)はありませんでした。) -
街のそこここに戦争の跡や情報があふれていて、つらい思いが喚起されることが多かった。
特に、綺麗な海を楽しんだ後に、慶良間や伊江島の自決の話を耳にするのがとても辛かった。
(最近は、観光客に楽しく来島してもらうため、島側でも、あえてその情報を出していない気がします。← 私見ですが、反論お受けします。) -
はあぁ~、久しぶりにきつい沖縄旅だなぁ。
でも、それも受け止めて、私は沖縄にまだまだ通いますよ。 -
伊江島観光協会のHPの説明を転記すると、
「島の北西岸に位置し、水が湧き出る事から「湧出」をいう。昔からの大事な水源地として今なお飲料水として使用されています。
この場所は当時、岩間を通って水を汲みに行っていたが、戦後、米軍らの手によって輸送管路が設置され便利になり、水不足に悩んだ島もたちまち水のあふれる島になった。
現在は、島の水源地を海底送水(本部半島)によって生活をしています。この一帯は60mを超える断崖絶壁が連なり、潮の干潮や空の色によって様々な姿をみせ、伊江島随一の奇観を呈しています。」
(この説明文にも米軍が出てくるのに気づくことと思います。) -
話は変わります。伊江島のお酒と言えば「イエラム」
もちろんラム酒はサトウキビの廃糖蜜または絞り汁を原料として作られる蒸留酒。
サトウキビ畑が広がる、沖縄の島々ではもっと作られても良いお酒ですよね~。
、 -
伊江島にはラム酒の蒸留所があり、見学(事前申込制、無料)ができるというので、訪問することに決めていました。
この日は見学者が2人(私含む)に、受付のスタッフ&案内者の2名が対応してくれるというBIP待遇!
伊江島蒸留所はJAの製糖工場の敷地内にあって、以前、サトウキビからバイオエタノールを試験製造するために使われた施設を再利用しているそうです。 -
ここでは「伊江島のサトウキビのみ(隣のJAで製造した糖蜜)」で仕込んだラム酒=「IE RUM」を製造しています。
「つまり、イエラムはアグリコール製法で作られている」と説明がありました。
サトウキビの栽培地の近くでないと、アグリコール製法は実施できないので、アグリコールラムは世界のラムの総生産量の約3%ほどしかないらしいです(れいろん調べ)。
※イエラム蒸留所ではサトウキビの収穫時期以外は、冷凍保存している糖蜜を用いているそうです。(これだと完全なアグリコール製法とは言えないかもしれません。) -
スチールタンク熟成のサンタマリア クリスタル と オーク樽で熟成させたサンタマリア ゴールド が蒸留所の二枚看板商品。
(限定品や蒸留所でしか販売していないアルコール度数の高い品などもあります。)
オーク樽の来歴の説明や樽に記された文字やマークの説明をしてくれます。 -
TはTARU(樽)の略なんだとか?
樽ごとにナンバー付けて管理する必要があるらしいのですが、さらにスチールタンク(こちらもナンバーが必要)と違うことを示す「頭番号」が必須なのに、事前に知らなかった創業者が「え~、どうしよう? 樽なのでTで良いかぁあ」とその場で決めて、届け出たらしい・・・」との説明でした。 -
四角のマークは島を彩るテッポウ百合をモチーフにしたもの。
サンタマリアという名前も、「百合=聖母マリアの花」だということに由来しているんだそうです。
通常のラム酒の他、伊江島に自生している月桃や沖縄小みかん(こちらは曖昧です)の葉っぱを漬け込んだ、オリジナルフレーバーラムも作り始めたのだとか。
小さな島の小さな蒸留所の高品質なラムづくり。頑張ってほしいです。 -
ラム蒸留所見学、楽しかったです。
まだ、お昼を食べていなかったし、この日の宿は夕食が供されないので、開いていたパーラーで何かお腹に入れておきましょう。 -
何にしようかなぁ。
カレーライスにしようかな、豚丼にしようかな・・・。 -
お腹も満たされたので、レンタカー返却時刻まで、島内を見て回ります。
イエラムのロゴのモチーフにもなったテッポウユリが見られるかと、リリーフィールド公園に来てみました。 -
さてさて、百合は咲いているのでしょうか?
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おお、綺麗に咲いているじゃん!
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白く清楚なテッポウユリ。
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公園の手入れをしている人の他は私しかいない夕方の公園。
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足元の花を愛でながら、ゆっくり散策します。
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リリーフィールド公園の「日本一早いゆり祭り」は毎年4月中旬からゴールデンウィークにかけて行われるとのことですが、テッポウユリに限っていえば、3月下旬、ちょうど見頃になっていました。
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とてもとても綺麗です。見に来てよかったなぁ。
蕾がある状態も大好きです。 -
ここには、テッポウユリの他にも、世界のゆり約100品種が植えられているとのこと。
それらは、まだ花期ではないようです。 -
途中で猫寄り道。
猫の姿が見えたので、安全な場所に車を止めて、ちょっと遊んでいくことにしました。 -
このデジカメの紐は、猫釣りには最適です。
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おお、他にも大勢いるじゃないですか?
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何しに来たんだにょ~、と、不審者(私)を見る猫たち。
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でも、懐っこい仔もいますね。
撫ぜちゃうぞ。うりうり~。 -
紐で遊んでみようか?
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「なかなか面白いにゃー。」
この紐、最高です! -
「もっと遊びたい!」と言われましたが・・・。
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名残惜しいのは私も一緒なんだけど、レンタカーを返さないといけないのよ。
皆、仲良くね。元気でね。 -
レンタカーを返却し、煙草畑の中を今日の宿に向かってぽこぽこ歩いていきます。
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落花生が島の名産と聞いていたけれど、煙草とサトウキビが多く作付けされているようでした。
これは煙草畑です。
(サトウキビは刈り取り終了しています。) -
煙草は旧専売公社では管理がとても厳しい(JTになってからは知らないけれど)と聞いていたけれど、島なら管理もしやすいでしょうね。
ちょうど花をつけていたので、写真に収めましょう。 -
煙草の花。蕾の状態。
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開いた状態。
ピンク×白で綺麗ですね。 -
他の民宿&ダイビングショップでお勧めしてもらった民宿「ホワイトハウス」が今日の宿です。
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自宅に併設したB&Bスタイルの宿です。
部屋(ベッド)が清潔で、朝食(ブレックファスト)が美味しいという話。 -
庭にはバーベキューの設備と、
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別棟の共同キッチンがありました。
外国人観光客が好みそうな感じです。 -
肝心の部屋ですが、バスルーム付きの部屋は埋まっているとのことで、水回りが共同の2階のシングル部屋です。
(狭いので、上手く全体の写真が撮れません。) -
部屋を含め、建物内がきちんと清掃されていて、気持が良いです。
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小さい冷蔵庫、小さいテレビは備え付けられています。
WIFIも良く入りました。 -
洗面台、トイレ、シャワーは共同ですが、清潔に保たれていたし、文句なしです。
(トイレとシャワーは女性専用があります。)
やはり、地元の人の推薦は間違いありませんね。 -
おはようございます。
朝食は1階の食堂で供されます。 -
評判通りの美しいお盆。
ちょっと沖縄らしいお料理もあり、美味しくいただきました。 -
コーヒー、紅茶はセルフサービスでいただけます。
ご馳走様でした。 -
今日はダイビング。3本潜る予定にしています。
支度を整え、ホワイトハウスの庭でショップのお迎えを待ちます。
日帰り客(正確には本島のショップのインストラクターとお客さん=相乗り)を待って出航するので、ゆっくり目のピックアップタイム。 -
この日、お世話になるのは「伊江島Mariner」というショップ。
大阪から移住した若いオーナー兼船長兼ダイビングインストラクターの小松原 豪二(Komatsubara Katsuji)=かっちゃんが、基本的に1名で、少人数のダイバーに対応する方針のようです。 -
私は那覇では、毎日(天候条件が許せば)必ず、慶良間へ船を出す、大型のショップを利用していて、こじんまりしたところを利用するのは久しぶりです。
馴染めなかったらどうしよう・・?
結果、若いのに気配りMANのかっちゃんのおかげで楽しい1日になりました。 -
かっちゃんのところへ遊びに来ていた友人(恩納村でダイビングガイドをしている若い女性)も一緒に潜り、私たちのチームは3人。
また、本島から来て同乗した2名は、カメラ講習の先生(実はかなり有名な方)と生徒だという事で、根に張り付いて撮影していました。
ここからの水中写真は全て、伊江島Marineのかっちゃん(小松原 豪二)が撮影し、LINEで送ってくれたものです。 -
1本目は漁礁。
ブロックが沈められているエリアと、砂地に根がぽつんぽつんとあるエリアがあるポイントです。
伊江島Marineのかっちゃん(小松原 豪二)撮影 -
大きな珊瑚。
水深はさほど深くないのですが、お天気が悪い(曇り~小雨)ので暗く見えます。
伊江島Marineのかっちゃん(小松原 豪二)撮影 -
根にはみっちりとキンメモドキの群れ。
伊江島Marineのかっちゃん(小松原 豪二)撮影 -
珊瑚の隙間を眺める私。
伊江島Marineのかっちゃん(小松原 豪二)撮影 -
安全停止中は記念撮影タイム。
右から、かっちゃん、私、かっちゃんのお友達です。
伊江島Marineのかっちゃん(小松原 豪二)撮影 -
2本目は大口(うっぷぐち)。別名:珊瑚モリモリ。
最初に洞窟エリアに遊びに行きました。
「エッ~クス!」
伊江島Marineのかっちゃん(小松原 豪二)撮影 -
それから、珊瑚もりもりの浅いエリアへ。
伊江島Marineのかっちゃん(小松原 豪二)撮影 -
水深の浅い所は素晴らしい珊瑚の森。
谷のようになっている場所に、私が潜り込んでいます。
伊江島Marineのかっちゃん(小松原 豪二)撮影 -
伊江島Mariner では、シュノーケリングポイントとしても、よく訪れるそうです。
一番最初にこんな場所でシュノーケリングをしたら、もう、どこへ行っても満足できなくなっちゃうねぇ。
伊江島Marineのかっちゃん(小松原 豪二)撮影 -
昼食後、3本目。パッチリーフ。
点在する根に魚が集まっていて、潮どおしも良いことから・・・
伊江島Marineのかっちゃん(小松原 豪二)撮影 -
グルクンの若魚も群れています。
伊江島Marineのかっちゃん(小松原 豪二)撮影 -
凄いね。竜宮城の根だねぇ。(れいろん命名)
伊江島のメインのポイントは北~北東部に在るため、この時期はなかなか行くことができませんが、南側のまったりポイントも綺麗で良いですね。
伊江島Marineのかっちゃん(小松原 豪二)撮影 -
グルクンの群れが、私たちの動きにつれて、さぁ~っと流れていく。
この根は本島に美しかったです。 -
ダイビングはこれで終了。バイバ~イ。
ショップに戻って、大急ぎで着替えて、16時の船で伊江島を後にします。
伊江島Marineのかっちゃん(小松原 豪二)のカメラで友人のSさん撮影。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- tanupamさん 2022/04/26 22:06:29
- 伊江島
- れいろんさん
こんばんは
いつもながらのアクティブさ、お元気そうでなによりです。
私も思い出したように昨年末の伊江島旅行記をアップしたばかり、同じような
場所は懐かしく思います。もっとも、私は泊まることなく日帰りでサクっと
回っただけ、そしてダイビングは遠い夢のようなものなので、羨ましい限り
です。海の中は不思議な世界のようですよね、年齢考えると今から始めるの
もおっくうだし、写真だけで我慢かなぁ。
私だったらまず行かないであろう蒸留所なども、面白そうですよね。
この後の旅行記も楽しみにしています。
またご一緒できる日が早く来ることを祈っています!
tanupam
- れいろんさん からの返信 2022/04/28 09:44:24
- RE: 伊江島
- tanupamさん、メッセージありがとうございます。
tanupamさんの伊江島旅行記、読んでいますよ〜。
那覇〜本部の大型フェリー乗船&御船印も付けて、市町村塗りつぶしも付けて、日帰りでも盛りだくさんでしたね。
うん、ダイビングは水が怖いtanupamさんはチャレンジしなくてよいと思います。
年齢的な問題もありますし。60歳以上のCカード(ライセンスとか言っているもの)取得コースは60歳未満のみというショップが多いですし、ファンダイビングに際しても「60歳以上は医師の診断書を提出」などの条件をつけている場合も多いので。
(私もなかなか潜りにくくなっていているんですよ。)
今、傾注されている船旅。
良い部屋を利用する場合は、ご一緒しても良いかなぁと思います。
是非、誘ってください。(2等でごろ寝はNGです。)
れいろん
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