シュンランが咲く能岳・八重山日帰り登山

2022/03/28 - 2022/03/28

3月下旬になると木々の芽吹きが始まり、山では春の花も咲き始めました。この時期に咲く花のリストの中で目に留まったのが「シュンラン」。そう言えばまだ見た事が無かったなあ。よし春蘭が咲く山に登ってみよう。と言っても思い浮かぶ山はなく、見つけたのが上野原市にある能岳と八重山。以前坪山に登った際に観光協会で周辺の登山マップを頂いたので名前は知っていましたが、シュンランが咲くとは知りませんでした。標高も500ｍほどで運動不足の今にはちょうどいい。という事で平日休みに一人で登ってみました。

今回のコース　　新井バス停 ～ 虎丸山 ～ 能岳 ～ 八重山 ～ 八重山展望台 ～ 大堀バス停

　

エリア 上野原・丹波山(山梨)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

上野原駅には7時50分着。

上野原駅 駅

富士急山梨バス7時57分発、光電製作所前行きに乗車。さすがに登山者は私だけ。

路線バス (富士急山梨バス) 乗り物

新井バス停には8時12分着。準備をして8時21分出発。

路線バス (富士急山梨バス) 乗り物

山側に道なりに歩いてゆき、分岐を右折。まずは虎丸山を目指します。

登山道は整備されていて非常に歩きやすい。

タチツボスミレの群落。春ですね～。

稜線に出てさらに登ると、

虎丸神社。まずはお参り。振り返ると

ここが虎丸山でした。標高468ｍ。ここは眺望もないのですぐ出発。

一旦急坂を下ります。ここは滑らないようにステップが切ってあり、地元の方に感謝！

再び緩やかな登り。うーん、木洩れ日が気持ちいい～。

登山道沿いに馬頭観音。ここもお参りして行きましょう。

稜線に出ると一気に明るくなり、木々の抜けからは周りの山々も見え始めました。この急坂を上りきると

9時37分能岳山頂に到着。

標高542.7ｍ。新井バス停からは1時間16分掛かりました。

山頂は開けており

いい眺め。上野原市から道志山塊の山々が連なりその奥には富士山。おぼろげに雲が掛かっていますが、お茶を飲みながら少し待っていると、

ここまで見えるように。今日は雲が多く期待していなかっただけに嬉しい誤算。

10時ちょうどに出発。一端分岐まで戻り、八重山方面へ。

急坂を下り、周りを見ながら歩くもシュンランは見つからず。

八重山 自然・景勝地

八重山は植物の保護に力を入れているようで、これはオオバノトンボソウ。能岳、八重山周辺にはこの1本しかなく、まだ開花した事がないそうです。今年はどうでしょう。

八重山 自然・景勝地

ツツジは咲き始め。

八重山 自然・景勝地

10時16分、アッという間に八重山に到着。

八重山 自然・景勝地

山頂には東屋やベンチも。まだ昼食には時間も早く、肝心のシュンランもまだ見ていないのでそのまま出発。因みにこの先の分岐からシュンランコースというのがあるのですが、崩落のため通行止め。

八重山 自然・景勝地

一旦急坂を下ります。観光協会で貰った手書きのマップにはこの辺りにシュンランと記載されているのですが、全く見つからず。少々焦りだす。

八重山 自然・景勝地

そんな中見つけたのがクサイチゴ。こんな風に少し伸びただけでも花が咲くんだ。

八重山 自然・景勝地

これはセンボンヤリ。名札も設置されておりその解説によると、春の花は舌状の花と筒状の花が集まった集合花になるそう。秋の花が筒状花だけが集まった閉鎖花になり、これが沢山並んで咲いている様子が槍のように見えるところから名付けられたそうです。

八重山 自然・景勝地

周辺にはセンボンヤリの小群落。さらに歩いていくと

八重山 自然・景勝地

あっ！登山道から少し入ったところでやっとシュンランを見つけました。

八重山 自然・景勝地

これは双子？

八重山 自然・景勝地

一つ見つかると、その周りに結構咲いてるんですね。因みに花の上と左右に広がった花弁状のものは、萼片。側花弁（副弁）は蕊柱に覆い被さるようになっています。

八重山 自然・景勝地

おー、これは綺麗！よく見ると咢片にも薄く紫の筋が入り、それが透けて見える感じが中々いい。

八重山 自然・景勝地

すぐ上が「八重山の碑」。『八重山』は、昭和の初めに、上野原で生まれ育った水越八重さんが、上野原のまちと上野原小学校に、お世話になった恩返しにと寄付し、それにちなんで命名されました。

八重山 自然・景勝地

これはふでりんどう。まだ咲かないのかな。

八重山 自然・景勝地

八重山山頂までは全く見つけられず焦りましたが、この辺りには一杯咲いていて存分に見る事が出来ホッと一息。

八重山 自然・景勝地

鐘を超えると、八重山展望台。かなりゆっくり写真を撮っていた事もありもうすぐ11時半。ここで展望を楽しみながら昼食にしましょう。

八重山展望台 名所・史跡

向かって左。南東側には石老山。

八重山展望台 名所・史跡

そして丹沢の山々。蛭ヶ岳は雲に隠れています。

八重山展望台 名所・史跡

南西には道志山塊の山々が連なり、倉岳山の左奥に富士山が見えるはずですが、この時間はもう雲に隠れています。

八重山展望台 名所・史跡

北西には雨降山から二本杉山と続き、先ほどいた八重山の東屋まではっきり。この景色を見ながらの昼食は格別。

八重山展望台 名所・史跡

展望台横に咲いていたのはモクレンかな。ゆっくりと景色を楽しみ、11時50分出発。

八重山展望台 名所・史跡

展望台から下る登山道沿いにもシュンランは沢山咲いており、これで見納め。

八重山 自然・景勝地

急坂を下っていくと、今度は沢山の桜がお出迎え。これは薄墨（ウスズミ）。

八重山 自然・景勝地

三春滝桜（べにしだれ）。福島県三春町の「滝桜」の子孫樹。これは樹齢30年くらいだそうです。

八重山 自然・景勝地

寒桜。

八重山 自然・景勝地

星桜（ホシザクラ）。2004年に報告された新種の桜。深紅の咢が星形に並んでいるのが名前の由来。全国に100本しかないそうで、その1本がこれ。非常に珍しい桜を見れて幸運。

八重山 自然・景勝地

そして河津桜。八重山は植物の種類が豊富で、しかも名札をつけてくれているので助かります。

八重山 自然・景勝地

保護テープの中には金蘭。八重山では4月終わりくらいから沢山見れるそうです。

八重山 自然・景勝地

これは登山道から少し離れており名札が確認できませんでしたが、大変綺麗な桜でした。ただこの時間はもう陽が当たらなくなっていたのが残念。

八重山 自然・景勝地

ん！？。この奥の枝のサークル内に咲いているってこと？。奥を探すと

八重山 自然・景勝地

アズマイチゲ。陽が当たってないので閉じており、名札が無ければ素通りしてました。

八重山 自然・景勝地

ヨゴレネコノメ（汚れ猫の目）。これは初めて見ますが、調べてみると高尾山にも咲いているんですね。恥ずかしながら花と気付かず見逃していたようです。

八重山 自然・景勝地

12時44分、八重山登山口に到着。

八重山 自然・景勝地

目の前に駐車場もあるので車があるともっと手軽に登れそうです。

八重山 自然・景勝地

上野原中学の横を桜を見ながら歩いて行き、

大堀バス停には12時55分着。時刻表を見ると10分後という絶妙のタイミングでした。

路線バス (富士急山梨バス) 乗り物

13時04分発が3分ほど遅れて到着。

路線バス (富士急山梨バス) 乗り物

13時20分に上野原駅に戻ってきました。

上野原駅 駅

13時34分発の高尾行きに乗車し、帰路に着きました。

非常に楽チンな登山でしかもシュンランを始め春に花が沢山見れて楽しい登山になりました。八重山は気に入ったのでまた違う季節にも登ってみた山になりました。

JR中央本線 乗り物