2022/03/04 - 2022/03/06
34013位(同エリア49323件中)
RiEさん
旅行2日目、後編。
午後からは池間島に向かう途中にある“島尻マングローブ林”へ。川の無い宮古島には海岸近くに地下水脈の湧き出し口があり、そこで自生する希少なマングローブの全種を観られるようになっていた。
“池間大橋”を通過して、橋のすぐそばに広がる“オハマビーチ”に降りてみると、目の覚めるような宮古ブルーのグラデーションが沖合まで広がっており、いつまでも眺めていたくなるような美しさに引き込まれた。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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平良エリアの北に位置する“島尻のマングローブ林”は宮古島で最大規模を誇る宮古島市天然記念物で、吸収した塩分を葉に結晶化させるヒルギダマシの世界最北端生息地でもある。
ちなみにマングローブとは、マングローブという種類の植物のことを指すのではなく特定の環境に育つ植物の総称だそうで、この島尻のマングローブ林では宮古島に生息するマングローブの全てを鑑賞できる。
ここは遊歩道が完備されているから気軽に見学できるため、人気がある。宮古島に生息するマングローブの全てを鑑賞しながら散策できる:島尻のマングローブ林 by RiEさん島尻のマングローブ林 自然・景勝地
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海の森の別名を持つマングローブ林が育つ環境は、汽水域と呼ばれる海水と淡水が入り混ざっている場所で、川から海に注ぎ込む河口などに多く見られる。
干潮時は干上がり、満潮では海になってしまう場所にマングローブ林は自生するのでここはピッタリの場所らしく、私たちが訪れた時間帯はちょうど干潮だった。宮古島に生息するマングローブの全てを鑑賞しながら散策できる:島尻のマングローブ林 by RiEさん島尻のマングローブ林 自然・景勝地
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宮古島は平坦な地形をしているため海に流れ込むような川が無い代わりに、海近くに地下水脈が湧き出ていて、そこに海水が流れ込むことで汽水域を形成している。
宮古島のマングローブ林は塩分を排除する力を持っているので海水汽水で生きていくことが可能で、タコの足のように根っこが広がっていているヤエヤマヒルギの他に、ヒルギダマシ・メヒルギ・ヒルギダマシなどが自生している。宮古島に生息するマングローブの全てを鑑賞しながら散策できる:島尻のマングローブ林 by RiEさん島尻のマングローブ林 自然・景勝地
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干潮になった地面を見ていると、小さな赤い生き物が忙しなく動いている様子が観察できた。
この蟹はベニシオマネキという種類で、泥地に空いている無数の穴は蟹の住処になっており、片方だけ大きな爪を大袈裟に動かす姿はユニークだけど、遊歩道を歩く足音が大きいと一斉に穴の中へ隠れる様子が面白かった。
泥地と同化するかのように、体調10cmほどの小さなミナミトビハゼの姿も見られた。宮古島に生息するマングローブの全てを鑑賞しながら散策できる:島尻のマングローブ林 by RiEさん島尻のマングローブ林 自然・景勝地
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駐車場からコの字型に配置された遊歩道を進んでいくと、やがて…
宮古島に生息するマングローブの全てを鑑賞しながら散策できる:島尻のマングローブ林 by RiEさん島尻のマングローブ林 自然・景勝地
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入江が現れた。
奥行きは約1kmあるけど、干潮時だったこともあり水位が低くて幅も一定なので川みたいだけど、満潮時には根を覆うほどの水位となるそう。宮古島に生息するマングローブの全てを鑑賞しながら散策できる:島尻のマングローブ林 by RiEさん島尻のマングローブ林 自然・景勝地
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孤立しているマングローブは、このように自分の周りを取り囲むような専用水路を持っていることが多々あり興味深い。
宮古島に生息するマングローブの全てを鑑賞しながら散策できる:島尻のマングローブ林 by RiEさん島尻のマングローブ林 自然・景勝地
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干潮の時間は2時間ほどしか無いけど、潮が引いて水位がないためマングローブ林全体像をつかみやすいし、干潟の生物を観察するのにピッタリだった。
宮古島に生息するマングローブの全てを鑑賞しながら散策できる:島尻のマングローブ林 by RiEさん島尻のマングローブ林 自然・景勝地
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全て泥地なのかと思いきや、石や小さな岩がゴロゴロしている。
宮古島に生息するマングローブの全てを鑑賞しながら散策できる:島尻のマングローブ林 by RiEさん島尻のマングローブ林 自然・景勝地
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根が地面にブッ刺さる姿は非常に逞しく、生命力の強さを感じる。
宮古島に生息するマングローブの全てを鑑賞しながら散策できる:島尻のマングローブ林 by RiEさん島尻のマングローブ林 自然・景勝地
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ベニシオマネキは比較的固まって巣穴を作るようで、全く蟹の姿の無い場所と、蟹だらけの場所との差が結構あった。
宮古島に生息するマングローブの全てを鑑賞しながら散策できる:島尻のマングローブ林 by RiEさん島尻のマングローブ林 自然・景勝地
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ちなみに遊歩道は終点まで行ったら、歩いて来た道をそのまま駐車場まで戻るため、ちゃんと見てまわると30-40分掛かるから時間が無ければ島尻入江橋あたりでUターンしても良いかも。
宮古島に生息するマングローブの全てを鑑賞しながら散策できる:島尻のマングローブ林 by RiEさん島尻のマングローブ林 自然・景勝地
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橋の下から覗く海に心躍らせながら、車で池間大橋を通過。
宮古島と池間島を結ぶ:池間大橋 by RiEさん池間大橋 名所・史跡
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周囲約10kmしかない池間島には白浜が美しいビーチや、池間ブルーと称される海景色に囲まれていて、開発が進められていない小さな離島は美々しさに溢れていた。
宮古島と池間島を結ぶ:池間大橋 by RiEさん池間大橋 名所・史跡
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池間島に入るとすぐ右手にドライブインがあり、広い駐車場と何軒かの売店が建っているのでそこに駐車する。
中でも1番立派な“海美来”の建物右側に周ると…海美来 お土産屋・直売所・特産品
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オハマビーチに続く階段がある。
階段は段差がデタラメで幅が狭いため片側通行、利用者はアイコンタクトで譲り合いながら行き来する。池間大橋を間近で観賞できる白砂のビーチ:オハマビーチ by RiEさんオハマビーチ ビーチ
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ビーチに降り立つと、白くて細かな砂浜が広がっていて思わずテンションが上がる。
ただ、海に向かって進んでみると…池間大橋を間近で観賞できる白砂のビーチ:オハマビーチ by RiEさんオハマビーチ ビーチ
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波打ちラインに沿って灰色のラインがどこまでも伸びていた。
小石サイズの粒を踏んだところ、まるで落雁に歯を立てたかのように崩れてしまったので驚いていたら、近くにいた人が「この灰色の砂って、ニュースで流れてる漂流した軽石じゃない?」と話す声が聞こえた。
2021年8月に小笠原諸島の海底火山が噴火し、その軽石が10月頃から沖縄県内に大量に漂着しているニュースは知っていたけど、あとで調べたところ池間島も漁港やビーチの一部を閉鎖するほど被害が出ているそうで、目の当たりにするとこんなに脆くて大量の軽石を処理するのは困難だと思う。池間大橋を間近で観賞できる白砂のビーチ:オハマビーチ by RiEさんオハマビーチ ビーチ
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イチオシ
このオハマビーチは泳ぐというより、ビーチ内で遊んだり景色を見るのに向いているそうで、沖合に神が宿るともいわれている大神島がハッキリ見えた。
大神島は宮古島から約4kmの位置する小さな島で、島尻港から船に乗船して約15分で行けるものの聖域と呼ばれる場所も多く、神様のいる島として地元の人々から大切にされてきた場所なので、例えば島外の者が「島にある貝殻や石ころひとつも拾ってはならない」など独特のルールもある(土産物として販売されている物は、大神島在住者経由なのでOK)。池間大橋を間近で観賞できる白砂のビーチ:オハマビーチ by RiEさんオハマビーチ ビーチ
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その後は車でドライブがてら池間島を周ってみたけど、ハート岩への通路となるカフェは閉鎖中で陸路からの術がなかったので、再び池間大橋を渡って宮古島に戻った。
海美来 お土産屋・直売所・特産品
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宮古島側の池間大橋を降りてすぐの場所にある、池間大橋駐車場に車を停めると、帽子が風で飛ばされそうなくらい強い風が吹いていた。
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ここから眺める宮古ブルーの美しい海は本当にキレイで、時間を忘れてしまいそうになる。
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こちら側にはビーチが無いため海で遊ぶことは出来ないけど、遠浅の海が広がる景色は素晴らしく、キラキラと輝く水面に魅了された。
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車で数分走ると、宮古島の美しい海から生まれた塩として人気の高い雪塩の製塩所があるので、頼まれた土産を調達するため寄り道することに。
宮古島の雪塩土産を探すなら:雪塩ミュージアム by RiEさん雪塩ミュージアム 美術館・博物館
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工場見学をしたくて覗いてみたけど稼働していなかったため、直売所へ。
宮古島の雪塩土産を探すなら:雪塩ミュージアム by RiEさん雪塩ミュージアム 美術館・博物館
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店内は思いのほか広くて、宮古島の雪塩土産が豊富に揃っていた。
宮古島の雪塩土産を探すなら:雪塩ミュージアム by RiEさん雪塩ミュージアム 美術館・博物館
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池間大橋から延びる230号線を走っているとゆぴと農園前に、見覚えのある姿を発見…宮古まもる君がポツンと立っていた。
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厳密に言うと彼は宮古まもる君の兄弟:宮古すすむ君だそうで、不安を隠せない挙動不審な表情が気になる。
明日は空港へ向かう前に来間大橋を通過して来間島へ、最後の宮古ブルーを鑑賞しに行く。
続きは04へ。
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旅行記グループ 青々と輝く宮古ブルーの海を巡る in 宮古島★2022
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