2021/09/18 - 2021/09/19
14位(同エリア104件中)
かっちんさん
北海道の東部に位置する北見市「留辺蘂(るべしべ)」は、東大雪山系三国山を源流とする無加川に沿った豊かな森林に囲まれた地域で、日本一の生産量を誇る白花豆や地場産の木材を活用する林産業が盛んです。
これから訪れる「塩別つるつる温泉」は、石北本線留辺蘂駅から西に広がる温根湯(おんねゆ)台地にあります。
まわりの風景は白花豆をはじめ、玉ねぎ、小麦、ビートなどの美しい農村景観が見られ、今の時期(9月)だけ春小麦の収穫後の畑に蒔かれた「キカラシ」が黄色い花をつけます。
国道39号のまわりは黄色い絨毯が広がり「キカラシロード」と呼ばれています。キカラシは緑肥としてこのまま畑にすきこまれます。
また、森林資源の豊富な「留辺蘂」は林業を中心に発展し、木工場が多く立地しています。
大正9年に敷設された「温根湯森林鉄道」により大量輸送が可能となり、伐採した丸太は旧留辺蘂町栄町にあった貯木場まで運ばれていました。
森林鉄道は水銀採掘のイトムカ鉱山をはじめ複数の支線、さらに旭北峠を越えて層雲峡まで延び、昭和36年(1961)全線廃止になりました。
現在、線路跡地は「留辺蘂林鉄線」という畑の中を通る道路となり、国道39号の南側に並行しています。
「塩別つるつる温泉」はその名の通り、肌がツルツルになる100%天然源泉掛け流しの温泉で有名です。
温根湯温泉よりさらに石北峠側に8kmほど入ったところにあります。
「塩別温泉」には昭和25年(1950)に野村鉱業イトムカ鉱山の保養所が建設され、閉山後の昭和45年(1970)に旅館「塩別つるつる温泉」が開業します。
現在旅館は日本唯一の水銀リサイクル処理企業である野村興産が経営し、平成26年(2014)に建物を改装し、設備の整った綺麗な内装となり、訪れる人が多く人気の温泉宿です。
今日は石北本線北見駅から各駅停車の列車に乗り、留辺蘂駅から路線バスで道の駅「おんねゆ温泉」まで行きます。
そこから「塩別つるつる温泉」までは、宿の送迎車で10分ほど。
当日は雨模様でしたが、夕暮れ時に雨が止み、虹と夕焼けが見られました。
温泉では肌がツルツルとなることを実感。
翌日は晴れわたり、温根湯台地の畑に白花豆、玉ねぎ、キカラシの美しい農村景観を堪能し、北見駅へ向かいます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・北見市、北見市景観計画「第1章 景観特性と課題」pdf、「留辺蘂」:地名由来
・読売新聞「手作りが懐かしいカーリングの聖地常呂町」、2018年2月13日
・北見市コミュニティプラザ パラボ「鳳龍Parabo店」
・JR北海道「地球探索鉄道花咲線ラッピングトレインを運行します」、2018年10月18日
・JR北海道「キハ40北海道の恵みシリーズ車両のデビュー」、平成30年2月15日
・JAきたみらいのHP:玉ねぎ、白花豆、てん菜
・NHKおうちで学ぼう!「タマネギ列車は運転士の誇りとともに」、2020年11月11日
・北の大地の水族館「ハト時計塔」
・塩別つるつる温泉のHP、パンフレット
・GOOD! HOKKAIDO!「北見の塩別温泉」
・おんねゆ温泉郷のHP
・野村興産「会社沿革」
・おかわりきたみ「北見玉ねぎ」、モデルコース「留辺蘂エリア」
・にしみやうしろ「温根湯森林鉄道」
・カラマツトレイン「復活・温根湯森林鉄道」
・北見市観光協会「武華駅逓」
・オホーツク観光連盟「オホーツクの農林業について」:キカラシ
・農文協の主張「いやな防除からやりがいのある防除へ」1996年6月号:キカラシ
・留辺蘂高野商店のHP
・北海道マガジン、カイ「馬喰一代」
・ヤンマー「たまねぎ<収穫・拾い上げ・運搬・乾燥・調整>」
・北見市「あの蔵はいま...」市史編さん主幹 斎藤幸喜、平成28年1月26日:留辺蘂軟石
・札幌軟石情報発信サイト「北海道の軟石文化」:留辺蘂軟石
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
カーリングのまち北見市(北見駅前)
北見駅前の郵便ポストには、カーリング競技に使う実物大の「ストーン」が載っています。
カーリングの聖地は「北見市常呂町(ところちょう)」。
正式な「ストーン」がまだ手に入らない当初は、金属製のビア樽やガスボンベを加工・溶接して代用したとのこと。
確かに似ていますね。 -
昼食は札幌ラーメン「鳳龍Parabo店」(北見)
北見駅横のコミュニティプラザ パラボ地下1階にある「鳳龍Parabo店」。
創業40周年を超えるラーメン専門店美山本店の支店です。
北見産玉ねぎでコクを出し、北見産ピンクニンニクの香りをのせたこだわりの一杯。
麺は札幌西山製麺の麺を使用しています。 -
味噌ラーメン(鳳龍)
ちぢれ麺にコクのある味噌味のスープ、美味しかったです。 -
「赤と白」の気動車(北見駅)
北見駅に入ると、釧路エリア(花咲線、釧網線等)を走る「地球探索鉄道花咲線ラッピングトレイン」が来ています。
花咲線の花を「赤」で表し、冬の雪の「白」をモチーフに、両面異なる配色とし、見る側によって2度楽しめるデザインです。
これから網走行きになり、さらに釧路へ帰るのでしょう。 -
これから乗るのは「遠軽行き」(北見駅)
こちらもワクワクしそうな車両です。 -
「北海道の恵み」シリーズの車両(北見駅)
外装は道北、道東、道南、道央の北海道の各地域の特色をエリアごとにイメージしています。
この車両の愛称名は「道北 流氷の恵み」。
幻想的な流氷や雄大な道北の自然をデザインしています。
流氷の押し寄せるオホーツク海からアザラシが顔を出し挨拶してますね(笑) -
「北海道の恵み」の車内(北見駅)
各駅停車なので地元の人が少しだけ乗っています。
では、出発~。これから車窓の風景を紹介します。 -
玉ねぎのコンテナ(隣の東相内)
北見は日本一の玉ねぎ産地です。
秋の収穫時期なので、ブルーのテントを被った大型コンテナが畑に並んでいます。 -
黄金色に染まる稲穂(東相内)
-
レンガ積みの農業倉庫(相内駅前)
-
玉ねぎを運ぶ「JRコンテナ」(西相内)
2019年に完成した「玉ねぎ集出荷選別施設」です。
農家から集められた玉ねぎは、この施設でJRコンテナに積み、トラックや鉄道で旭川へ運びます。
鉄道の貨物列車は、毎年8月から翌年の4月まで北見と旭川を毎日1往復し、通称「タマネギ列車」と呼ばれています。
出荷の8割はトラック輸送ですが、旭川からは鉄道に積み替えて本州方面へ送られます。 -
イチオシ
オレンジとブルーの帽子が似合う「玉ねぎコンテナ」(西相内)
整列して出荷を待つ「玉ねぎ坊や」・・・ -
秋に咲く黄色い花「キカラシ」(留辺蘂)
今の時期(9月)だけ、春小麦の収穫後の畑に蒔かれた「キカラシ」が黄色い花をつけます。
春に咲く「菜の花」のように見えます。 -
イチオシ
「道北 流氷の恵み」列車(留辺蘂駅)
正面のデザインは、車窓から見えた「キカラシ畑」と秋に色づく木々のようです。 -
難読駅名の「留辺蘂(るべしべ)」
「留辺蘂」の由来は、アイヌ語の「ルペシュペ:越える道」から。 -
「留辺蘂」バス停
駅前から温根湯方面の路線バスに乗ります。
土砂降りの雨です。 -
まもなく終点「道の駅おんねゆ温泉」
留辺蘂駅前から26分で到着。
ここで宿からのお迎えを待ちます。
案内表示器で映し出されているバスは、沿線自治体の地図を牛柄に見立てた「北見バス」の特徴がちゃんと表現されています。 -
ハト時計塔「果夢林」(道の駅、翌日撮影)
道の駅おんねゆ温泉のシンボルタワーには「からくり人形」と世界最大級の「ハト時計」とが一体になっています。
高さ20mの先端に平和を象徴する鐘を設置し、時を刻むごとにタワー内から からくり人形がメロディーを奏でながら踊り、メルヘンの世界を思わせます。
「果夢林(カムリン)」の名前は、「果てしなく夢が広がる林(木)の町」であることと、多くの人たちがこの街を訪れる(カム)ことを願って名付けられました。
なるほど・・・ -
「塩別つるつる温泉」に到着(留辺蘂町滝の湯)
道の駅から10分ほどで到着。
本館、別館、新館に分かれており、お風呂が目的だったので料金の安い本館を予約。
1泊2食付きで1万円ほどで泊れます。
宿の看板は「つるつる」して滑ったのか文字が踊ってます(笑) -
う~ん、誰かに似ている・・・(つるつる温泉)
副支配人の野上洋平さん。
車のお迎えは野上さんでした。 -
美しい彩りの紅葉(本館2F客室窓から)
葉の形からカツラの木かな。 -
こちらは徐々に紅葉(本館2F客室窓から)
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雨上がりの虹(玄関前)
昼間降っていた雨が止んだので、外に出てみたら幻想的な虹が現れています! -
色づく紅葉(玄関前)
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「塩別不動尊」(玄関前)
千葉県の成田山新勝寺より構社の承認を得てその名を「成田山塩別不動尊」と尊称し、例大祭祀が毎年7月に開催されます。
お不動様には、かつてハッカ草の蒸留作業中、誤って全身に大火傷を負い生命が危なくなった人が、塩別温泉の湯で湯治し日頃から信仰していたお不動様にお祈りしたところ、火傷が奇跡的に快癒した縁起があります。 -
雨上がりの夕暮れどき(玄関前)
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雲の合い間から顔を出す「三角の山」(玄関前)
形は三角ですが、山の名前はなぜか「丸山」。 -
荒々しく動く雲(玄関前)
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不思議な色の夕焼け(玄関前)
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晴れてきた西の空(玄関前)
-
イチオシ
四季折々の景色が楽しめる「露天風呂」(つるつる温泉)
温泉はすき透った豊富な湯量の源泉掛け流しで、石鹸のよく溶ける弱アルカリ性の天然温泉。
湯上り後、確かに肌がツルツルしてきます。 -
お待ちかねの夕食「秋会席 月膳」
先付は、枝豆豆腐に鱒いくら
椀物は、南瓜のすり流し
お造りは、秋刀魚、鮪
洋皿は、銀鮭とインカの目覚めグリルバターソース
温物は、豚のしゃぶしゃぶ
酢の物代わりは、よだれ鶏と野菜サラダ -
焼き物(秋会席)
帆立稚貝の白ワイン蒸し。
種類の多い「北の恵み」を美味しくいただきました。 -
朝日を浴びる紅葉(本館2F客室窓から)
おはようございます。 -
こちらも(本館2F客室窓から)
気持ちいい朝を迎えます。 -
青空に映える紅葉(玄関前)
朝散歩(6時半)に出かけます。 -
すくすく伸びる白樺(高台)
宿近くの高台に上ります。 -
熊出没注意(高台)
罠が設置されているので立ち入り禁止の表示。 -
色づく樹木(高台)
-
目の前に「丸山」(高台)
-
イチオシ
留辺蘂の「美しい農村景観」(高台から)
朝もやが徐々に明け、黄色いキカラシ畑が「美しい農村景観」を醸し出しています。 -
朝食(つるつる温泉)
朝食は7:00から。
和洋折衷のバイキング形式。
トングによるコロナ感染防止のため、小鉢やお皿にあらかじめ盛り付けてある料理を取ります。 -
熊の木彫り(ロビー)
もしかして一刀彫・・・ -
つるつる温泉の建物(留辺蘂町滝の湯)
玄関は新館にあります。
8時過ぎ、宿の車で道の駅へ送ってもらいます。
途中で「武華駅逓」を外観だけ見学。 -
「武華駅逓」(留辺蘂町滝の湯)
宿から坂道を下り国道39号に出たところに「武華駅逓(むかえきてい)」が保存されています。
大正9年(1920)武華原野の開拓促進のため、佐野準一郎氏により開設されました。
当時は開拓移住者の相談所、旅人の休憩所、宿泊所等、人馬継立所として開設したのですが、開拓が進んだことから昭和11年(1936)に廃止され一般住宅となりました。
昭和45年(1970)には留辺蘂町(当時)が寄付を受けた後、建築当時の内装に復元しています。 -
開拓資料館になっている「武華駅逓」(留辺蘂町滝の湯)
館内は開拓当時からの貴重な工具などが展示されています。
開館日は金・土曜日のみで事前予約制。
では、道の駅へ向かいます。 -
「ビート畑」の里山風景(留辺蘂町大和)
「てん菜」のことで、根の部分に含まれるしょ糖を利用して砂糖が生産されます。 -
黄色い絨毯「キカラシ」(留辺蘂町平里)
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玉ねぎ農家(留辺蘂町平里)
木造の建物が古くからの歴史を感じさせます。 -
「道の駅おんねゆ温泉」に到着
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北見行きのバス(道の駅バス停)
今日は留辺蘂駅で鉄道に乗り換えず、終点の北見まで乗ります。
後ろに見える山は標高1,291mの「北見富士」。 -
イチオシ
日本一の生産量を誇る留辺蘂町の「白花豆」(留辺蘂町昭栄)
成長すると、ツルが3m以上にもなるため、女竹と呼ばれる支柱を立てて、竹に昇らせて地面に付くのを防いでいます。
7月になると、畑一面に白い花が一斉に咲きます。
9月は、花が終わり豆ができているころ。
10月になると、枯れてきたツルを竹からはずし、畑に積み上げて自然乾燥させ、脱穀して豆を収穫します。 -
列を崩さず出荷の順番待ちする「玉ねぎくん」(留辺蘂町昭栄)
-
イチオシ
一面黄色く染まる「キカラシ畑」(留辺蘂町昭栄)
国道39号はまさに「キカラシロード」です。 -
一斉にそっぽを向く「ヒマワリ畑」(留辺蘂町昭栄)
いえいえ嫌われたのではなく、日の差す方向を向いているだけ。
ヒマワリも緑肥になります。 -
懐かしい遊具「特急電車とプロペラ飛行機」(留辺蘂駅前高野商店)
JNR「つばさ」は国鉄時代の特急なので、すでに34年以上経っている「レア」もの。
赤いのぼりの「馬喰一代(ばくろういちだい)」は留辺蘂乃銘酒。
留辺蘂出身の作家 中山正男氏の小説「馬喰一代」がやがて映画化されて人気を博し、その名を永く称えようと銘酒に託しています。
中山氏は日本ユースホステル協会も設立。
映画「馬喰一代」は、馬の売り買いをする商い「馬喰」の仕事に一途な男・米太郎(三船敏郎)の野性的な生き様と、一人息子への愛を描く物語です。 -
機械で掘りおこした「玉ねぎ」(留辺蘂町泉)
留辺蘂駅を過ぎ、再び畑の景色が続きます。
この玉ねぎは、別の機械で玉ねぎを拾い上げてコンテナに収納します。
広大な農場には専用の農業機械が必須です。 -
広大な「玉ねぎ畑」(留辺蘂町泉)
掘りおこした「玉ねぎ」はコンテナに収納されています。 -
玉ねぎのタッピング作業(留辺蘂町泉)
収穫された葉付たまねぎの根と茎を機械で適正位置にカットしています。 -
秋の風物詩「キカラシ」(北見市相内町)
-
イチオシ
美しい「石積みの蔵」(北見市相内バス停そば)
大正12年に「留辺蘂軟石」で建てられた石蔵です。屋号は○井。
「留辺蘂軟石」は石北本線の留辺蘂駅と旧金華駅の間にある無加川の浸食によって現れた凝灰岩の露頭です。 -
夏に休暇取得中の「ショベルカー」(北見市東相内町)
除雪の時期までゆっくり休んでください。 -
本町1丁目バス停
終点北見駅より2つ手前の町中でバスを降ります。
今日は北見の町めぐりをします。
留辺蘂の町は初めて訪れました。
美しい農村景観は日本の原風景であり、つるつる温泉では若返ったみたいです。
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