2021/12/25 - 2021/12/25
257位(同エリア709件中)
カメポンニュさん
- カメポンニュさんTOP
- 旅行記131冊
- クチコミ212件
- Q&A回答14件
- 83,338アクセス
- フォロワー10人
神戸市西区の太山寺は裏山に自然の森が残っている。私の所属する自然観察の会はここで植物観察会をよく行っている。先日、ここに鎌倉時代の山城があったという情報をいただいた。ネットで調べていると「日本城郭大系」という本が見つかった。そこに地図付きで太山寺城の記載があった。25日は観察会の下見なのでそのついでに城跡を探してみた。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 徒歩
PR
-
これからはいる山は「寺山」という。常緑のシイが中心でブロッコリーみたいにもこもこした山だ。
-
山に入る前に白菜の畑がある。端から収穫をしている。「次にかられる白菜は戦々恐々としているだろうな。」と同情してしまう。でも、家では白菜をしっかりと食べている。
-
まずは入り口。西国33か所のお参りをするように石仏が山頂まで順に並んでいる。
-
山の下のほうは上から崩れてきた堆積物でおおわれている。
-
山はシイの木でおおわれている。上を見ると樹冠が重ならないようにうまく広がっている。譲り合いの精神をしっかりと持っている。領土問題でごちゃごちゃしている人間どもとは違う。
-
何らかの原因で木が倒れると空に穴が開く。これをギャップといってこの下ではいろいろな植物が育つ。
-
10番目の石仏あたりから堆積物がなくなり基盤の花こう岩が見えてくる。この花こう岩は六甲花こう岩である。ここは六甲山の最西部に位置している場所だ。
-
ここから道は左に折れる。しばらく登ると峠上の場所に着く。ここは花こう岩の上に神戸層群の地層が載っている。この割れ目が断層かとも思ったが断層にしたら花こう岩と神戸層群を完全分けているものではない。なぜこんな切れ目があるのか不思議であった。
本によるとこれは「堀切」といって尾根を切ることで敵が尾根伝いに進みにくくする効果があるという。この写真では右がお城なので左からの敵を防ぐ効果が期待される。 -
この堀切をまっすぐ通り抜けるとちょっとした平らな場所がある。これが門跡かもしれない。
-
また、この下に斜面方向に谷ができている。これも谷にしたら不自然だと思っていた。これは「堅堀」といって登ってくる兵士を上から攻めるための溝だという。
そういう目で見るとここの斜面にはこんな不自然な構造が何か所か見えてくる。 -
大きな花こう岩の上にお堂がある。落ちないか心配になる。
-
上には平たんにした郭がある。 こんな平地が3か所分布している。土塁もあるとのことであったがはっきりとはわからなかった。
-
郭を境する「掘割」という溝状の地形。
-
カクレミノの葉が黄葉してたくさん落ちている。形がいろいろとあって面白い。
-
この谷状の地形も竪堀かもしれない。そう思ってみると何箇所かそれらしい地形が見えてくるから楽しい。
これだけ見てとりあえず満足した。
集合地へ戻り皆さんと合流する。今日は全員で5名だ。3名が植物に詳しい方、1名が今回説明をする役でぜひ確認しておきたいという熱意を持った方だ。私は、とりあえずついていく。今日はここの中のカズラ類をしっかりと教えてもらうのが目的だ。 -
最初の下見で「テイカカズラ」「イタビカズラ」「サネカズラ」とあり、「「サネカズラ」は「ビナンカズラ」とも言うと教えてもらった。これで私の頭は爆発しててぐちゃぐちゃ状態だ。今回をこれを整理することができたらいいなという目的だ。
まずは、「イタビカズラ」。中心の葉脈が太い。 -
葉の裏を見ると葉脈が浮き出ている。これが特徴だ。
-
実がなっている場所もある。この実が珍しいらしい。
-
テイカズラは下に這っている奴と岩に上っている奴ではが全く違う。 この2つの葉を見て同じ植物だというやつは目が節穴である。私の保証付きの節穴アイで見てもこれが同じだとは言えない。こう主張すると詳しい人は見るところが違う。「裏を見なさい。」
-
表面は違っていても裏は同じである。何事も表と裏の両面を見るということは大切なのだ。
サネカズラは写真には写らないが葉の手触りが皮のようになめらかである。これは触るだけでわかる。こうして3つの区別だけはつけることができた。あとはこの違いと名前を一致させることだ。この文を書きながらもメモを見ないとわからない。まあ、ぼちぼちと覚えていこう。 -
下り道のメンバーの後ろ姿。
まだ何か見つけられないかとどん欲にいろいろな場所に視線をもっていっている。この方たちは認知症とは縁がないだろうと思う。認知症の予防には植物観察がいいですよ。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
21